本日は、“時短”について考えてみたいと思います。

 

現在、働き方改革が声高に叫ばれていますし、

実際に生産性向上は、企業経営にとって急務の

課題であることは間違いありません。

 

その中でも、“時短”は大きなテーマの一つです。

 

“時短”においては、現在の業務をできるだけ

短時間に行えるようにすることが不可欠です。

 

そしてその具体策として最も大切な取り組みは、

「やめるべき業務をやめる」ことです。

 

そのためには、「やめるべき業務」の見極めが

必要になります。

 

その視点をかのP・F・ドラッカー氏の言葉で

説明すると、次のようになります。

 

すべての業務に対して、

「まったくやらなければ何が起こるか?」

と問いかけてみることである。

もし何も起こらないようであれば、直ちに止める。

(「経営者の条件」ダイヤモンド社)

 

このような姿勢がなければ、本当に削減しなければ

ならない業務を炙り出すことはできません。

 

さらにドラッカーは、

「身につけるべき5つの習慣的能力」

として、

 

□自分の時間が何にとらわれているかを知ることである。

そして、残された時間を体系的に管理することである。

□外の世界に対する貢献に焦点を合わせることである。

□強みを基盤に考え、行動することである。

□際立った成果を上げる領域に力を集中することである。

その優先順位を守るよう、自らに強制することである。

□成果が上がるような意思決定をすることである。

 

を挙げた上で、

 

成果が上がらない者は、努力に焦点を合わせる。

成果を上げる者は、貢献に焦点を合わせ、

外に目標を向け、責任を重視する。

 

と述べています。

 

要するに、業務の「やる」「やらない」の判断は、

何よりも成果に着目して行わなければならないのです。

 

ぜひ、貢献に焦点を合わせ、成果の上がらない業務は

積極的にやめるという姿勢をもっていただきたいと

思います。