本日は、“事実”について考えてみたいと思います。

 

先日、数年ぶりに中学時代の同級生数人と食事をする機会がありました。

中にはクラスが一度も一緒になったことがないメンバーもいて、

とても新鮮で、かつ懐かしい時間を過ごすことができました。

 

楽しい話の中で、驚いたことがありました。

それは自分の“記憶”の不確かさです。

結構リアルに記憶していた(と思い込んでいた)ことが、

実は全く違っていたことがいくつか明らかになりました。

 

「〇〇だったよね!」と語ったそのあとに、

他のメンバーが一斉にこちらを向いての「えー!?」との反応に、

驚きと戸惑いで自分を見失いそうになりました。

 

記憶は自分の都合のよいように書き換えられる

 

といわれますが、まさにそのことを実感させられた出来事でした。

特に人生を左右するようなものではなかったのでよかったものの、

 

  記憶に頼らず、事実を確認する

 

ことの大切さを痛感させられました。

 

一方、その前の日にある会社に伺い、
物流倉庫を見させていただいた際にも

驚きと戸惑いを感じました。

 

私のそれまでの在庫管理の“常識”は、

「商品一つひとつに住所を定めて必ずそこに置く」

というものでした。

 

しかし、その会社では

「どこでもいいから空いている場所に置く」

が行われていました。

 

最初は理解不能だったのですが、説明を受け、現場を見させていただくと、

確かにその方が効率がいい。

詳細は割愛しますが、ITシステムを活用したその方法は、

まさに今後の“常識”になっていくだろうと感じました。

 

過去の“記憶”と“常識”は儚いもの

 

会社の浮沈を担う経営者は、

過去の“記憶”や“常識”に囚われることなく、

常に“事実”を確認し、

正しく間違いのない方向性を見出していかなければならない。

 

そのことを強烈に学ばせていただいた2日間でした。