2011年11月

2011年11月24日

農作業の楽しみ

2011123どぜうの田
         写真撮影 Jさん 11月23日午後

 ここは、元草深小学校の近くにあるどぜうの田です。地元の農家の方を校長先生にして、ニュータウンの住民が無農薬と無(化学は無、あともほとんど無)肥料で作っている田んぼで、なんどか紹介しました。23日は、天皇家では新嘗祭ということですが、私たちの今年の収穫祭は、田んぼでしました。すくも(もみ殻)を焼いて、そこでいろいろな種類のさつまいもを焼き、校長が別所で作っている赤米を結んだものをいただきました。畑を退職後に趣味にしている人の奥様が、そのさつまいもと自家製のおつけものを持ってきてくださいました。美しい秋の日より、こんな楽しみ、こんな幸せが味わえて、とつくづく感じました。

元の草深小学校は、公民館のような利用をされています。それなら、こんな場所があるのですから、里山体験など印西でしかできない行事もぜひやったらいいと校長(私たちの会、どぜうの会の校長です)が申しております。

20111123刈り払い機
 朝は、松崎台の作業、昼はここでごちそうになり、そのあとは、去年植えたれんげがたくさん葉を開いているので、来年の春の楽しみにと、急遽、二番穂を刈り取りました。初めて刈り払い機を使いました(半反の3分の2、株の高さがばらばらで性格を表していると言われました)。ニュータウンの住民だからこそ、できることがいっぱいあると思いました。おてんとさまのもと、土にさわり、成長を期待する、農作業の楽しみというのは、ぜいたくのきわまりだと思った一日でした。  

                              撮影 Jさん 
                     緊張しつつ、おもしろがっている様子



b613rokoko at 10:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

松崎台公園 水循環を活かさない例

松崎台公園は、松崎台工業団地の端にある公園です。台地に団地ができ、その下の谷津が緑地として残され、芝生と池の都市公園になっています。ここは、結縁寺の谷津につながる美しい谷津の一つで、かつては、ドロドロの深い機会も入らない田んぼでした。が、すばらしい生物多様性に恵まれた知る人ぞ知るのすごい場所でした。そこをURが、工場に隣接する都市公園として設計しました。田んぼの名残は池として三つ残しました。そのうちの二つは下にビニールシート、一つだけ田んぼのままの底を使いました。2009年に調査したとき、池の生きものの多様性は明らかでした。田んぼのままの泥の池は、すごかった……。今ではたいへんな希少種になっている植物をはじめ、水棲昆虫やメダカのすごかったこと。それに結縁寺に続く谷津なので、風景も美しく、春はサシバ、秋はノスリと、猛禽類も頻繁に見られます。

松崎台公園
       写真撮影 Sさん 2009年夏

   美しい里山景観を活かした公園にしようと3年前から関わっていますが、とてもむずかしいのです。21住区の公園作りに、この愚挙をぜひ活かしてもらいたいと思って、書いています。

さて、こからが、URの決定的ミスの指摘です。よく聴いてください。松崎台の谷津(土地の人に聞くと、いろいろな名前がついていました。)は泥田なのです。つまりすごい湧水のある場所だったのに、なんと芝生公園にしたのです。典型的な都市型公園です。斜面林の回りには溝が掘ってありますが、そんなものはものともせず、芝生はすぐにぐじゅぐじゅになってしまいます。そんなことを一切知らない人が、図面上に絵を書いて工事したに違いないと、地元の人は笑っています。

さらにそれに追い打ちをかけたのが、ここをパークゴルフの場所として提供したことです。パークゴルフをする人たちは当然乾いた芝生がよいのです。それで工事の補修をしました。それは、池の周りに暗渠を作って、そこに水をためて流すというものです。

すると、芝生は乾きましたが、昨年の夏、雨が一切降らなかった暑かった折に、池まですっかり干上がってしまいした。暗渠の排水が池に入らないような工事をしていたためです。

ここを訪れる人たちのほとんどが、つまらない公園だと言います。当然です。これだけ美しい里山景観に恵まれた場所を活かさないで、また、この土地の水循環のことを知らないで、作った公園だからです。

ここの池と斜面林だけでも里山を残したものにしたいとがんばっていますが、人力と予算が足りません。池はどんどん埋まっていきます。今年は、ヨシを全面的に刈って、天地返しをすることにしました。ここは一番生きものが多様だった西の池です。すでに刈ってあったヨシを池の外に出すのに6人で作業して2時間強かかりました。私は、手袋をしていたにかかわらず、親指がすり向けてしまいました。

でも、達成感いっぱい。いつの日か、結縁寺から続く美しい里山景観を活かせる公園になる日を夢みています。
20111124松崎台手入れ
写真撮影 Jさん
23日午前
松崎台公園


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2011年11月18日

亀成川 ホタルの里クリーン作戦

昨年に続いて実施します。好評だった地元別所の獅子舞の話もあります。あったかい豚汁つき。
ホタルの飛ぶみお(澪)に沿って、ごみ拾いをします。たくさんの参加をお待ちしています。
集合場所は印西中学校です。
豚汁の準備がありますので、参加者は下記メールアドレスまでお申し込みください。もちろん、大目に
用意しておりますので、当日参加も大歓迎です。
kamenarilove@yahoo.co.jp
ホタルの里クリーン作戦 チラシ


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2011年11月14日

結いの丘 嘆きのカマキリ

111114原野が無くなって嘆いているカマキリ(宗甫)


  久々にSさんの写真登場です。「原野がなくなって嘆いているカマキリ」という題をつけて送ってくださいました。

ニュータウン造成地ですから、草地が造成されて、住宅になるのは、計画通りです。現にこの私もかつては、カマキリどもが夢の跡に住んでいるわけです。もっとも、カマキリは、我が家の庭のいたるところにいて、いくつも冬越しの卵塊を作ってくれますから、自然はすごくたくましいのです。

でも、でも、そういうふうに順応できる生きものはいいのです。

そうでない、希少種は順応できる場所が限られているから、希少種になったわけで、

滅びるのが自然の摂理(人間という自然の生きものが発展するために壊すのは自然だという意見)などと悲しいことを言うのはやめましょう。希少種がいるような場所は、人間にとってもすてきな場所です。人間というのは、大半の、という意味です。自然なんか必要ないと断言する人もいますからね。

 ふるさと印西の原風景が心に宿るニュータウン、孫も遊びに来るニュータウン、そんなまちはいかがでしょう。



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2011年11月12日

松尾貴臣さんのコンサート

今日は、今年度、農水省農村振興局長賞と緑の都市賞奨励賞のW受賞で全国的にも名を馳せた、たいへんお世話になっているNPO法人しろい環境塾の『森の音楽祭』に行ってきました。これまでの野外コンサートはずっと雨で室内となっていましたが、今回は三度目の正直、ベースキャンプの美しい林の中での森のコンサートとなりました。小鳥が囀るベースキャンプは、秋のさわやかな日和のコンサートにはうってつけで、サクソフォンもオカリナもよかったですが、なんといっても、お目当ての松尾貴臣さんのコンサートが圧巻でした。

松尾さんの歌は、2008年の洞爺湖サミットの時に、G20グレンイーグルズ閣僚級対話が千葉で開催され、「G20ちば2008記念国際フォーラム~地球温暖化と生物多様性」(この国際フォーラムでは、地球温暖化防止への取り組み事例として印西市の木下小学校が発表しましたし、北総里山クラブから都市近郊の里山を守ろうというプレゼンをしました)において、初めて聴きました。それは、大多喜町の老川小学校の児童の皆さんの詩を作曲した『SAVE  THE  FUTURE』という、千葉から生物多様性の行動を起こそう、今行動しようという千葉県生物多様性のテーマソングでした。昨年の生物多様性条約締約国会議名古屋COP10のときにNHKがテーマソングにしていた同名の曲より、はるかに訴える力を持っている歌だと思っていました。今日もその曲をはじめ、『喜びの歌』や『きみに読む物語』など、自作の曲(一つ、リクエストに応えて、ミスチルの歌もありました)が披露されました。どれもメッセージ性の強いすてきな曲ばかりで、最後の「四季の歌」には、大感激でした。福祉施設や病院などでも活動されている松尾さんの活躍はHPでどうぞ。http://www.omitaka.com/ 

それにしても、このようなコンサートも開けるベースキャンプがあるのは、とてもうらやましいことです。里山を大切にしたいという思いとニュータウン住民の農業に関わりたいという思いがみごとに結合しています。

亀成川を愛する会は、これからの団体です。ご近所の皆さま、ぜひ、ご参加ください。



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2011年11月09日

結いの丘まきのはら 原っぱは花盛り

ナンバンギセル  結いの丘まきのはらは、すでに造成されていますので、花盛りというわけにはいかないですが、まだ造成されていない21住区は、かわいい秋の草花でお花畑ができています。

結いの丘の一部にもかわいい花がまだ見つかるかもしれません。私の住む地域も越してきたばかりの頃は、ツリガネニンジンがありましたし、春には、緑道からキンランが出てきていました。

写真はナンバンギセルとセンブリ。かわいい花達です。(写真はS@Nさん。花の説明はSさんにお任せします。)まるで高山植物のお花畑のように、そこかしこに咲いています。

センブリ

こんな草花の原っぱが公園にあるのはどうでしょう。四季折々のかわいい花といっしょにお昼寝するのと、除草剤のまかれた緑の芝生公園(最近は除草剤はまいていないみたいですね)でお昼寝するのと、人それぞれの好みでしょうが、でも、里山があるまち、結いの丘です。入居してくる人たちは、どこにでもある都市公園ではなく、印西の宝である自然に親しむ公園の方を喜んでくださるのではと、つい思ってしまいます。

野草園でしかお目にかかれないような花が自生しているのですから、それを活かした公園にすれば、目にも楽しいし、芝生より管理も簡単だと思うのです。














b613rokoko at 23:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年11月05日

遠くの観光地ではなく近くで森林浴

111102_1253211

しばらく中国山地の田舎に帰っていました。ヒバゴンで有名な高山の植物写真を撮ったので、と、友人に送りましたら、ヒバゴンを知らないと言われました。たしかに。知っているのは地元の人ばかりでした。でも、21住区は違います。地元の人も知らない貴重な場所です。千葉県の生物多様性センターも、やっとここの貴重性を認識してくださるようになりました。
  ヒバゴンが出るような田舎(ちなみにツチノコでも有名ですが、こちらの知名度はどうでしょう。)に帰ると、こんなにきれいな場所があふれるほど残っているのだからニュータウンのたかだか150haの土地なんて知れてると思うこともあります。    

でも、違うのです。田舎は田舎なりに、生物多様性などまったく配慮しない側溝や道路工事で、どんどん生きものの棲みかが奪われています。それにきれいな花が咲くところには、人の都合のよいように大きな道路をつけて、山を破壊しています。きれいな景色や豊かな自然を求めて多くの人が入れば、それだけ自然は破壊されます。

そんな遠くまでいって、CO2を排出するよりも、歩いていける範囲にそれがある方がはるかによくはありません
か。

写真はヒバゴンで有名(?)な中国山地の1000m付近に群生するリンドウ。携帯写真でぼけててすみません。



b613rokoko at 22:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年11月03日

川の再生

今年の春、改修工事により生き物がいなくなった川を何とか再生しようと、カゴマットの上に土嚢を積み、近くの支流から掘り取ったマコモを植え付ける作業をしました。カゴマット内に土砂が堆積していない所はマコモの生育状況はよくないですが、出水で流されない限り活着することが分かりました。また、自然分解する土嚢は半年たった今、跡形もありません。ビニール製品の土嚢ならば完全にゴミとなっていたでしょう。

来年も今年と同様に水制方式の再生を行う予定ですが、モニタリングを継続しながら、将来どうなるか、どのようにするべきかを生き物の視点に立って考えていかなければなりません。(S@N)

DSCF2971

土嚢を設置してマコモを植えた下流部は、土砂が堆積することでミゾソバなどが川岸に生育することができます。



DSCF2962

桃色のミゾソバの花。よく見ると綺麗です。




s2003oct at 22:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年11月01日

URニュータウン事業部のCSRとは?


URが当会の要望(日本蜻蛉学会や美しい手賀沼を愛する市民の連合会も同様の趣旨の要望を提出)に応えて、設置した検討委員会。URのHPにのっていますが、生物多様性や水循環の専門家からなっています。当初3回開催というのを、途中で4回開催になり、3回目の10月26日、唐突に検討委員会が終了しました。私たちは、21住区の希少種も含む生物多様性を保全するために、計画を見直してほしいという期待を抱いて、検討委員会の設置を要望したのです。かつて、この21住区と同じような希少種の問題で、国交省のもとに検討委員会が設置され、検討委員の意見がほとんどそのまま通ったという事実があったからです。

検討委員会の委員の先生方は、本当に健闘してくださったのですが、URが国交省よりも強かったのか、UR(河川担当部署をのぞく)の辞書には、生物多様性という言葉が載っていないのか、それは定かではありませんが、生物多様性保全には遠い、しかも希少種まで滅ぼしてしまうような結果に終わろうとしているようです。いや、当初の計画を変更したのだから、当会などの要望を一部聞き入れてもらったとお礼を言うべきという意見もあるでしょう。でもやはり、もともと結果ありきの検討委員会だったのだと、思い知らされています。 

日本蜻蛉学会の苅部さんは、千葉県はどうして自分たちの宝を認識できないのかととても残念がっておられます。失ってからでは遅い、それがどうしてわからないのだろうかと。

今、私たちは、日本蜻蛉学会、美しい手賀沼を愛する市民の連合会、北総里山クラブ、生物多様性ちば県民会議、里山シンポジウム実行委員会などに、支援を求めており、それらの団体が、なんらかの形で応援してくださりそうです。

亀成川とその源流部の生態系は、千葉県でも重要であると認識してきていると、千葉県の自然保護課や生物多様性センターの方もおっしゃっています。

売れる見込みがないというと、URや企業庁はそんなことはないと反論されるでしょう。でも、去年から、印西市で繰り広げられている造成事業、月世界のような広大な荒れ地ができていますが、その場所の一つでも売れているのでしょうか? 

この地に住んで20年、広大なニュータウン用地が造成されては、草ぼうぼうになり、新たな造成が行われて、さらに無駄なコストがかけられているのをしっかりと見てきています。

たとえば、これはURの事業かどうかは知りませんが、県立北総花の丘公園西側の調整池沿いの橋げた、あれはなんなんでしょう。橋げたが数カ所、10年以上も設置されたきり、いつまでたっても橋が作られないと思っていたら、武西からキリスト教大学のところへは、土盛りして道が作られ、橋げたは巨大なモニュメントになっています。池のそばにもいくつか残っています。

とても不思議です。どうしてこんなに無駄なことがまかり通っているのか。

ここまで作ったものをやめて、新しいものを作ったのは、それなりの理由があるのでしょう。コスト計算をやり直されたのでしょうか。それとも生態系への配慮?

このような民間では考えられないぜいたくなコストがかけられるなら、まだ手をつけていない用地の変更など、へでもないでしょう。

印西の宝であり、千葉の宝であり、日本の宝から受ける生態系サービスを正しく評価するとともに、今造成することの損得をしっかり計算してほしいものです。それが、独立行政法人という、公の企業の役目だと期待しています。



b613rokoko at 21:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)