2012年08月

2012年08月31日

ニホンカワウソの絶滅

 ニホンカワウソがもう30年以上も確認されておらず、絶滅と指定されました。河童のモデルになったとも言われ、川に住む哺乳類でした。今、動物園でも見られないのでしょうか。野生絶滅だけでなく、動物園にもいないということなのでしょうね。動物園では、身近にいない珍しいものしか展示していませんから、日本の動物は飼っていなかったのでしょう。先日行った水族館では、日本の川の生き物が見られるコーナーがあって、本当は、そこをみんなに見てもらいたいなと思いました。だって、今の日本で、川の生き物を見ている子供はどれくらいいるでしょうか。

 川の生き物観察会をすると、子供たちが魚たちを手で触って大喜びです。触られまくった魚は死んでしまいますから、かわいそうですが、昔は、そんな観察会なんかしなくても、魚をいっぱい殺して遊んで、命の大切さを学んでいました。

 身近にいる生き物は、いなくなっても気がつきません。いつのまにか消えてしまっていて、ある日、突然、絶滅と宣言されるのです。ひっそりといなくなるので、私たちに罪悪感もありません。

 日本のどこかで、どうか、無事生き残っていますように。罪悪感を感じるおばさんとしては、そう祈らずにはいられません。

b613rokoko at 18:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月29日

樹液酒場はなぜ出来るのか


クヌギやコナラ、ヤナギなどの樹液には、チョウや甲虫類がたくさん集まりますが、この樹液はなぜ出るのでしょうか? 

木には根から土壌中の水分や無機塩類などを吸い上げる道管と、光合成で作られた栄養分を送る師管があります。

樹液は光合成産物のため師管に傷がつかないと外に漏れだしません。その師管を傷つける生き物としてカミキリムシがいます。その代表格であるシロスジカミキリはクヌギなどの樹皮下に産卵し、幼虫は師管が通っているあたりの材を食べて育ちます。その時に師管を傷つけて樹液が漏れ出すという話です。

木には迷惑なことかもしれませんが、カミキリムシがいないと樹液酒場は出来ませんし、他の昆虫たちは栄養補給して子孫を残すことも出来ません。

カミキリムシの他にボクトウガというガの幼虫が樹液酒場を作るそうですが、夜行性のため未だかつて見たことがありません。もし写真に撮ったとしてもブログには掲載できないかもしれません。

シロスジカミキリ

シロスジカミキリは日本最大のカミキリムシで、里山の生物多様性を守るうえでも重要な生き物の一つです。

産卵痕
シロスジカミキリの産卵痕



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2012年08月27日

そうふけっぱらのキツネに出会う里山散策 第1回 秋の草花と虫の声

 印西に残された自然、とりわけURのおかげで取り残された昔ながらのすばらしい里山自然を皆様にぜひ味わっていただきたく、「そうふけっぱらのキツネに出会う里山散策」をシリーズとして開催することになりました。21住区への立ち入りは許可されませんので、その周辺の里山を散策しながら、ニュータウン開発の中で壊され、忘れられようとしている里山という宝ものに直接触れる機会を作ろうというものです。

 第1回は9月22日(土、秋分の日)午後4時から6時半。集合場所は印西牧の原駅北口。講師は、お話のひきだしをいくつもお持ちで、いつ聞いても楽しくてためになるお話をされる河辺久男先生です。秋の草花を楽しんだあとは、今では聞かれなくなっている虫の声に耳を傾けましょう。すてきなコンサートで締めくくります。

 申込みはkamenarilove@yahoo.co.jpまで。



 日本古来の自然が、四季折々の草花や虫を愛でるという私たち日本人の感性を育んできました。心の中には、遺伝子の中に刻み込まれた原風景がありますが、現実は、外国の保養地のウサギ小屋版のニュータウンがあったり、公園にはよその観光地で有名な桜をわざわざ植えたり、斜面林の道に園芸種の花々を植えたりしています。

 もちろん、個人の好みの問題でもあります。私たちは、里山の生物多様性を守ろうという団体なので、雑草を残そうとしているきれい好きでない団体と思われているかもしれませんね。ただ、時勢は、もともと日本にある生態系を保全していこうというふうになっています。これは、世界的な動きです。

 いずれにしても、こんな高い運賃を払って、里山と共生する町に引っ越してこられた方々、宝物にはなれきって宝の中に住んでいることを意識していない地元の方々、ぜひご参加ください。もちろん、全国の皆様、日本の宝、見逃す手はありません。

 



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2012年08月26日

811匹ケロちゃん大救出

 811匹。DSCN6490昨日のカエル救出作戦、猛暑の中、会員7名、一般参加5名の12人が、1時間半で、古新田川で救出したカエルの数です。ほとんどトウキョウダルマガエル。昨年の亀成川改修工事の時に、生きもの救出作戦を何度も実施し、そのときには、カエルを助けることができませんでした。それでも、まだまだカエルがいっぱいいることに感謝、感激。
地元の人から良く言われるのですが、生きものは、人間なんかより、はるかに強いから、なんも心配することないべ、という言葉通りでした。 
 とはいえ、河川の両側にある、三面コンクリート殺戮水路は、なんとかしなくてはなりません。今は、救出や簡易脱出路を実施していますが、今後は、河川再生のための水路改修工事も含めて、検討していく必要があります。自然の恐ろしさをまざまざと知らされていながら、生態系を破壊している人間の身勝手なつけを弱い動物に課してはならないと思うのです。
 写真は、Fさんの携帯。一般参加には、小学生、高校生、大学生がいました。


b613rokoko at 21:25|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

都生研の研修会が亀成川で行われました!

 昨日は東京都生物教育研究会の高校生や先生方が亀成川に研修会としてやってきました。
この日は当会の会員も案内役と側溝に落ちたカエルの救出のために十数名が参加し、都生研のみなさまと合わせて40名以上が亀成川や周辺で観察やカエル救出をしました。

 この日もとても暑い日でしたが、高校生の皆さんは一言も暑いとか疲れたとか言わずに、里山景観の残る林縁を歩きながら生き物を観察したり、トンボを採ったりしながら亀成川に向かいました。

 川に入ると彼らはさらに好奇心旺盛になり、いろいろな生き物をあっという間に捕まえてしまいました。2時間ほどでしたが皆さん楽しんでいただけたでしょうか!? 私達会員も楽しい時間を過ごすことが出来ましたので、また機会がありましたらぜひ亀成川に遊びに来てください。私達も大歓迎です!


都生研4
重い荷物を持ちながら亀成川に向かう生徒さんたち。


都生研2

たくさん捕れたかなー!


都生研3

先生や男子生徒も上手に網を使っていました。


都生研1

最後に講師のMさんの解説を熱心に聞きながら生き物のお勉強です。生徒さんたちだけでなく当会の会員もとても勉強になりました。


s2003oct at 20:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月24日

弱肉強食


 シオカラトンボはとても獰猛なトンボで、若いシオカラトンボや同じぐらいの大きさのトンボも襲って食べてしまいます。希少なトンボを保全する場合にはシオカラトンボがたくさん発生しないようなビオトープを作る必要があります。

シオカラトンボ1  (426x640)
ノシメトンボを襲い食べているシオカラトンボのオス。
頭をとり胸の筋肉だけを食べて腹部は食べないようです。



s2003oct at 22:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月23日

蒸かしイモもってくれば飛行機に乗せてやる


亀成川の傍で農作業しているご老人と話をする機会がありました。
子供の頃、この向こうには飛行機を隠すための掩体壕があり、時々遊びに行き軍人さんと仲良くなったそうです。ある時、軍人さんが蒸かしイモを持ってくれば飛行機に乗せてやると言われ、後日1個の蒸かしイモを持っていくと、たいそう喜んで飛行機に乗せてもらったそうです。70年も前の事なので詳しく覚えてないと言いながら、楽しそうに遠くを見つめながら話をされていました。

その場所の近くでは造成が進み、住宅や病院が建てられているようです。

最後にこんな一言、「開発してももうこれ以上売れないよ」
どんどん変わっていく周辺環境に複雑な思いがあるようでした。


草地

広々とした清々しい草地。この向こうにはその昔、掩体壕があったとのことです。



ノシメトンボ
青々とした水田もそろそろ実りの季節を迎え黄金色に姿を変えます。



s2003oct at 20:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月22日

カエル救出作戦参加のお願い

 残暑お見舞い申し上げます。

 この暑い中、亀成川の堤脚水路という小動物殺戮水路の中で、たくさんのトウキョウダルマガエルたちが、ひからびています。雨が少ないので、集水桝にたどりつけないものがいるのです。

 見回りのときに網を持っていけば、ある程度は助けることができますが、ほとんどのカエルたちは、この水路の中で、うろうろしているうちに体力を失って死んでしまいます。亀成川改修工事は自然にやさしいと施工者が言っている工事ですが、その両端に、生きものにやさしくない三面コンクリートの巨大な落とし穴があります。深いところでは、140センチを超えます。詳しい内容は、6月や8月のブログをご覧ください。6月には、1時間で200匹以上を救出したこともあります。

 http://blog.livedoor.jp/kamenarigawa/
 そこで、825日という暑い日ではありますが、この日、東京から高校生さんたちが、やってきます。少しだけ体験としてカエル救出作戦に参加してもらいますが、会としても実施しようということになりました。

 亀成川と古新田川で、かなり広い範囲ですが、暑いので1時間程度とします。雨天決行です。時間のある方、暑気払いにぜひご参加ください。今年は、カエル脱出路の試作品作成も予定しておりますので、そのアイデアをひねり出すためにもよろしくお願いいたします。

 当日参加も大歓迎ですが、事務局メールあて、参加をお知らせくださると助かります。

                         記

 日時 825日(土)午前1030分集合 1130分まで

 集合場所 亀成川と古新田川の合流地点(別添図)

        駐車場が少ないので、できれば、印西中に駐車願います。(了解済み)

 持ち物  飲み物

 服装  汚れてもよい服、長袖、長ズボン。場合によっては着替え。長靴。黒は避けること。

      帽子

      もっている方は、網(柄の長いものと短いもの)。バケツ。

 救出方法  二本の網を使って、追い込んでとります。1本では、技術を要します。

         バケツに救出したカエルが脱出しないように、バケツにかぶせる網も必要です。

 当時連絡先 080-5081-6046

   以上、よろしくお願いいたします。



b613rokoko at 20:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

日本の宝、印西の原っぱ~高橋佳孝先生~

 少し風のある気持ちのよい夏日和の6月の月末、全国草原再生ネットワークの高橋佳孝会長、緑と水の連絡会議高橋泰子理事長をはじめとする、5名の会員の方が、21住区にある草原を見にきてくださいました。その時の様子は、6月29日のブログに掲載していおりますので、ご覧ください。http://livedoor.blogcms.jp/blog/kamenarigawa/article/edit?id=1739210
 なにしろ、この5月から、トンボの検討委員会(今年の1月の記事http://blog.livedoor.jp/kamenarigawa/archives/2012-01.html12月の記事など、参考に願います)が、検討した地域内しか、立ち入り許可されなくなった状況下ですから、原っぱの中には入っていただけませんでした。

 視察してくださった方々が感想を寄せてくださいましたので、皆様にもお知らせいたします。

 なお、この1027日から29日まで、群馬県みなかみ温泉において、草原サミットとシンポジウムが開催されますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。とても内容の濃い、ためになりそうかつ楽しそうなイベントです。http://commonf.net/9th.sogen/index.html


高橋先生たちの感想

☆全国草原再生ネットワーク会長(近畿中国四国農業研究センター 上席研究員) 高橋佳孝

全国草原再生ネットワークでは,これまで山間地の過疎化が進む農村地域の草原に焦点をあててきましたが,首都圏の都市整備区域にこれだけの広い草原域と貴重な生きものが残っていることに本当に驚かされました。農村地域では草原を維持管理し,利用する担い手不足が最も大きな問題ですが,印西の場合はURという公的団体が土地保全のための刈り取りを繰り返して守られてきたという点は,今後の日本の草原管理を考える上で極めて示唆に富むものと思います。また,草原だけでなく,水田やため池,湿原,雑木林など多彩な生態系の要素がパッケージのように納まっていて,地域としての自然環境のグレードの高さにも感心させられました。背丈の低い原っぱ(草原)は,子どもたちの目線の高さでものごとを観察するのに適しています。子どもたちの遊び場として,また,自然とのにふれあいの場としても大切になることでしょう。「都市と共存する森」に対する関心は最近高まりつつありますが,「都市にある原っぱ」はきっと他の地域にはない大切な財産になるものと思われます。


☆北広島町立高原の自然館 学芸員 白川勝信

大きな都市の近郊に草原が残されていることに驚きました.駅周辺の整備区域と,豊かな自然とが,これほど近接して共存している例が首都圏にあることを知り,たいへん勉強になりました.東京にも明治神宮や皇居の森など,「都市の中にある豊かな自然」があることを知っていましたが,印西市のため池や草原は,これから都市が発達していくにつれ,その存在意義が高まる財産だと思います.


☆島根県立三瓶自然館・(公財)しまね自然と環境財団 井上雅仁

視察をさせて頂いた場所には、水田や雑木林だけでなく、ため池、素堀の水路、畦畔など、谷津の自然を構成する様々な景観要素が残っている様子がみられました。
また、整備区域の中には、全国で絶滅の危機に瀕している草原性の希少植物があると聞き、驚いています。これらの景観要素や、希少植物は、今後、この地域の大切な自然財になると思われます。


☆NPO法人 緑と水の連絡会議 理事長 高橋泰子

私たちは阿蘇や中国地方などに多く残っている生業と直結した草原の保全活動を行ってきました。人が関わって維持されてきた草原が減る場面は沢山見てきましたが、今回の視察現場のような形で都市近郊に存在する草原に衝撃を受けております。周りの田んぼに生育している希少動植物の多さに草原の中の多様性を思わされ、湧き出る水に都市近郊の新しい水源涵養地の姿を見させていただきました。この草原はURが草刈などを行い、自然に働きかけてきた結果保全されたものと思われます。いずれにしても、都市型草原保全形態という点でも新鮮な視察となりました。

 

 



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2012年08月21日

印西の原っぱは日本の宝

この花の名前、ご存じですか。(あいかわらず、あきれるほどへたな携帯写真ですみません)
0730yamayuri

 そう、ヤマユリです。人の顔ほどもある大きさのみごとな花で、夏の林縁では、ひときわ目立ちます。20年前までは、印西のあちこちに見られた普通の夏の草花でした。


 ところが、ニュータウン事業による開発や、盗掘で、どんどん姿を消し、今や探さないと見えない花になってしまいました。

 この写真は、すでに造成がなされつつある場所に咲いていたものです。そこには、草原の草花を含め、里山の草花が四季折々に華麗な姿を現していました。印西では、普通に見られていた植物ですが、今は、URのおかげで残った開発地や盗掘者が行かない谷津にしかない貴重な草花です。

 小学校の理科の本には、春の草花観察とか、秋の草花観察とかあると思いますが、身近な植物として、これらの植物にいつも触れていられるような環境が印西にはあります。21住区(印西牧の原北側)のまちづくりは、環境が大きなコンセプトですので、この造成して削られてしまう運命の場所をそのまま残すか、あるいは、ごっそりそのまま掘り取って、グリーンネットワークと呼ばれる歩道の斜面に植えてほしいものだと思います。

 園芸植物を植えるため、わざわざ土を入れて園芸種を植えなくても、印西の在の植物と土がすばらしい環境を提供してくれることに、市役所やURが理解を示してくれる日を心待ちにしています。そして、市民のみなさんも。園芸植物は、庭で育てましょう。里山環境をまちづくりのコンセプトにするなら、里山に近い場所は、在の植物を鑑賞して、生き物いっぱいのまちに住む楽しさを満喫しようではありませんか。

b613rokoko at 12:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)