理科でいう対話的な学びとは、理科で育てたい資質能力を育成するための授業改善の視点であることを確認しておきましょう。ともすると、対話的な学びが目的となり、授業に対話的な学びの場面を設定することに終始してしまうことがあります。

では、対話的な学びの実現を図るためにはどのようなことに留意すればよいでしょうか。

(1)多様な考えが生まれる状況を作りましょう。
「多様な学び」とは、子ども同士が問題を解決するために互いにかかわりあって活動したり、先生や地域住民との対話によって解決したり、これまでの知識を生かしたり新たな結論を見出したりすることです。
ですから、多様な考えが生まれる場面を意図的に設定する必要があります。
つまり、自分の予想が他者と違ったり、同じ実験結果であったのに違う考察になるなどの状況を作り出すことです。ずばり、教師の子どもたちへの課題提示の工夫が必要となるのです。

(2)まず、個人で考えを作る。
「対話的な会話」を目指すあまり、十分に子どもたち一人一人が自分の考えをもつ時間が与えなかったり、個の考えが生まれていない段階でペアやグループで話し合わせることは避けましょう。個の学びのスタートは、子どもたち一人一人が自分の考えを持つことから始まります。
つまり、まずは自分の考えをノート等にまとめた上で、他者との考えの違いにふれることで、話し合いの必要性が生まれるのです。

次回は、「対話的な学び」の具体について紹介します。

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