「楽しい小学校理科授業」の400のポイント

小学校理科の授業にすぐに役立つ情報が満載です。 「楽しい授業づくり」は、ブログ「新人教師と教育実習生の参考書」に移行、リニューアルしました。

    「楽しい理科」を模索しているあなたに、筆者の経験と実践を基に具体的に紹介します。教材の選び方、子どもたちが生き生きとする学習環境、とっておきの授業のネタ、そして授業づくりの基礎をカテゴリーごと分類し、見やすく分かりやすくまとめました。

    カテゴリ: 6年生の植物教材の授業のマル秘ヒント!

    秘訣② モールで形を作った後、タネ結晶をモールにつけましょう。

    モールをそのままミョウバン水溶液に入れてもきれいな結晶がつきにくいです。そこで、ペトリ皿にミョウバンを入れて、少し水を加えます。その状態で、形を作ったモールをこすりつけ、モールにミョウバンの粒をつけます。

    その上で、水溶液に入れるときれいな結晶がモールにつきます。
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    単元「月と太陽」では、見方は「地球や宇宙に関する自然の事物・現象を主として時間的・空間的な視点で捉える」と書かれています。具体的には「地球や宇宙に関する自然の事物・現象を『身のまわり(見える)レベル』において、主として時間的・空間的な視点で捉えることです。

    着目したい点は、(見える)レベルということです。(中学校では、地球周辺を基に見えるレベル・高等学校では宇宙を基に見えるレベル)

    つまり、今回の授業では『身のまわり(見える)レベル』として捉えるために、太陽を赤い大玉などのモデル化して見えるレベルで示したことは、「地球」領域の見方にそったものであったと考えられます。

    授業では、こうしたモデル化を意図的に取り入れて、見えるレベルとして置き換えていくことが重要となります。
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    ジャガイモは鉢で簡単に確実に、しかも場所を取らず移動できることを紹介しました。この他にも、ジャガイモを鉢で栽培することで、葉にアルミ箔をつけて日光を当てないようにする作業も、鉢ならば高さや場所を移動して行うことができるため非常に便利です。

    授業後は、写真にもあるように立派なジャガイモを収穫できます。しかし、ジャガイモの芽にはソラニン、緑になったジャガイモにはチャコニンが含まれているため吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状を起こす場合があり、十分な注意が必要です。
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    以上のことから6年生のジャガイモの栽培は、鉢で行うことをお勧めします。
    なお、お勧めの鉢の大きさは10号鉢です。(直径30㎝)

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    6年生の「植物の成長と日光」の学習でジャガイモを栽培します。その時、理科園と鉢で栽培する方法がありますが、鉢での栽培は場所も取らず簡単に栽培することができます。

    ここでは、鉢を使ってジャガイモを簡単にかつ確実に栽培するためのコツを紹介します。

    (1)できるだけ大きな鉢を用意します。
    (2)種イモを土に隠れる程度に植えます。
    (3)この時、芽が上になるように置きます。土は市販の培養土を使えば、簡単です。
    (4)一度水をあげたらあとは日当たりがよい場所に置きます。
    (5)その後は雨以外は水かけをしません。
    水をかけすぎると種イモは腐ってしまいます。
    収穫を目的としていないので、肥料をあげる必要もありません。
    (6)2週間もすると芽が出てきます。
    (7)約1か月から2か月で写真のように日光と養分の関係を調べる状態まで成長します。
    (8)約2か月で成長しますので、4月の終わりに植えても間に合います。
    是非参考にしてください。
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    次に紹介するのは、
    ②「日光を当てた葉にでんぷん反応がでない、またはでんぷん反応がわかりにくい」という問題です。この問題はみなさんも経験しているのではないでしょうか。

    この問題を解決するための方法は、次の5つです。
    (1)実験当日は、前日から天気予報を確認し、晴れの日を選びましょう。(できれば快晴の日です)
    2)実験は、午後の授業に行いましょう。
    ⇒葉に日光が当たる時間が葉にでんぷんが作られる時間に比例します。11;00に採集した葉では十分なでんぷん反応が出にくいのに対し13;00に採集した葉では十分なでんぷん反応が出ます。
    (3)5分間から7分間、湯せんして、葉を柔らかくします。
    ⇒3分だと硬く、7分以上だと柔らかくなりすぎます。
    (4)湯せんして柔らかくなった葉を市販ヨウ素液1%試薬につけます。
    ⇒反応が著しい場合は、2倍に薄めるとよいです。決して前年度での作り置きは使用してはいけません。
    (5)ペトリ皿から葉を取り出し、2枚のろ紙の間に葉をはさんで試薬を取ると反応が見やすいです。
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    この5つの手順で、しっかりとしたでんぷん反応が出ます。是非試してみてください。

    6年生理科の単元「植物のからだのはたらき」に「植物と日光とのかかわり」という学習があります。この授業の目標は次の通りです。

    ・日光とでんぷんのでき方の関係を調べるため、アルミニウム箔などを被せて遮光した葉と遮光しない葉の対照実験を行う。

    ・ヨウ素デンプン反応によって日光が当たっている葉の中のでんぷんの存在を調べ,植物が自ら体内ででんぷんをつくりだしていることを理解する。

    つまり、本実験は,日光のあたる葉ではでんぷんがつくられ,当たらない葉ではでんぷんがつくられないことを、実験を通して理解すること。

    この目標を達成させるために、アルミ箔でジャガイモの葉を覆い、日光を当てない葉と日光を当てた葉のでんぷん反応を調べる実験を行います。

    しかし、
    ①アルミ箔で覆った葉にもでんぷん反応が出てしまう。
    ②日光を当てた葉に上手にでんぷん反応が出ない。ということがよくあります。

    今回は、①の解決方法を紹介します。
    ①の主な原因は、アルミ箔の覆い方が不十分で、隙間から日光が入り込んでいることが主な原因であると考えられます。

    そこで、次の方法で行いましょう。
    (1)葉の覆い方を子どもに任せず、覆い方を指定する。
    2)葉をアルミ箔で覆う時は、アルミ箔を葉にかぶせて四隅を折り、さらにもう一枚反対側から葉を覆い、四隅で折るようにします。
    ⇒教師が事前におり方を指導してジャガイモの葉をアルミ箔で覆う際、教師は確認しましょう。子どもたちだけでこの作業をやると、自己流でアルミ箔で覆うことがあり実験がうまくいきません。
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    (3)葉をアルミ箔で覆う作業は、8:00をめどに行う。
    授業を行う時期は、日の出も早く強い日差しが差し込んでいます。そこで、できるだけ早い時間に行う必要があります。具体的には、子どもたちが登校してすぐに(8:00)をめどに行いましょう。

    5年生の「水の中の生き物」や6年生の「水溶液の性質」の学習で顕微鏡を使用する場面があると思います。

    しかし、子どもたちにとっては顕微鏡の扱いは、教員が思っている以上、難しいようです。明かりを確保できない、ピントが合わない、個体の位置がづれる等、使用上様々な問題があります。


    そして、その中の一つにカバーガラスが薄いガラスでできているため、落として割る、触って割る、割った後のガラスの破片の始末に困るなど、問題の一つになっています。

    そこで、そんな時にはプラスチック性のカバーガラスを使いましょう。これならば、割れても心配ないありませんし、比較的丈夫にできています。

    なお、子どもたちに配布する際には、黒の色画用紙の上に載せると、カバーガラスの存在がはっきりして子どもたちとっても扱いやすいです。

    いろいろな企業から販売されていますが、100枚1セット900円程度です。
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    ポイント㉕でも書きましたが、植物染色液は教師に大好評です。
    これまで、前日から準備したり、枯れたりしたりすることが全くありません。
    再度掲載しますので、試してみてください!


    6年生の「植物のからだのはたらき」に、植物の水の通り道を調べる学習があります。授業では学習課題「根から取り入れた水は植物のからだのどこを通って全体に運ばれるだろうか」に対し、ホウセンカを使い水や養分の流れを調べます。

    この時、水や養分の流れを調べるために食紅やインクが教科書でも紹介されています。
    しかし、食紅やインクでは、染まり方が弱かったり、ホウセンカが枯れてしまったりすることありませんか。

    そんな時は、市販の植物染色液を使いましょう。
    「植物染色液」を使えば、根から染色された水を吸い上げてもホウセンカは枯れることが少なく、しかも
    30分程度できれいに染色されます。


    また、ホウセンカ以外でも、ブロッコリーやアスパラガスにも簡単に染色でき、非常に便利です。「植物染色液」はナリカから赤・青の二種類が販売されています。反応が見えやすいのは赤です。

    値段は、500mlで1900円(参考:ナリカHP
    )です。
    一度試してみる価値のある商品です。

    これで、植物のからだの水の通り道の検証実験は100%成功します!
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    次にジャガイモの準備について説明をします。

    (1)植え方について

    ジャガイモは園芸店で種イモ購入して植えます。植え方は、地植えでも鉢植えでのどちらでも構いませんが、実験を考慮すると理科園に植えることが望ましいです。次年度の学習を考えると、5年生が3月を目安に植えると意欲付けにもなり効果的です。前年度に種イモを植えていない場合は、4月早々に植えましょう。種イモはまだ売っています。

    (2)世話の仕方について

    ジャガイモはもともと土が乾燥しやすい環境で育っていたため、頻繁に水やりをする必要はありません。特に地植えで育てる場合は、雨が当たることも多いはずです。植え付け前後に、発芽までの水分を保つため、水を与えることは多いですが、常に土が湿っている場合には、種イモが腐ることがあります。発芽後も、水かけは必要ありません。



    (3)収穫について
    ジャガイモには、芽と緑色の皮にソラニンという毒が含まれています。

    学習後、調理して食べる場合には、注意が必要です。数年に一度、小学校で中毒を起こしたという事故が発生しています。症状は、嘔吐、下痢、吐き気、場合によっては呼吸困難になることもあります。授業後、収穫して食べるときには十分注意してください。
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    ジャガイモ中毒事件
    https://select.mamastar.jp/246272



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    5年生では、インゲン豆やアサガオの観察を通して次の2点を学習しました。


    ①種子の中にあるでんぷんで植物は発芽したこと。

    ②発芽、成長に必要な条件を、実験を通して学ぶ。(条件制御)


    6年生では、この学習を受けて以下の2点を学習します。

    (1)植物の水の通り道
    (2)植物と日光とのかかわり


    (1)では、しおれたホウセンカに水をかけると30分ほどでもとにもどる現象を見せて根から吸い上げられた水の通り道について学習を進めます。
    さらに、根から吸い上げられた水は葉まで運ばれた後、どうなるかを考えます。

    (2)では、
    植物の成長には、日光と肥料が必要であることを確認後、種に含まれていたでんぷんはどのようにできるのかを学習します。
    この段階で、日光が必要であることをおさえ、
    「植物の葉に日光が当たるとでんぷんができるのか」という課題につなげていきます。

    大切なことは、植物は水とかかわって生きていることをおさえることです。

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