「楽しい小学校理科授業」の400のポイント

小学校理科の授業にすぐに役立つ情報が満載です。 「楽しい授業づくり」は、ブログ「新人教師と教育実習生の参考書」に移行、リニューアルしました。

    「楽しい理科」を模索しているあなたに、筆者の経験と実践を基に具体的に紹介します。教材の選び方、子どもたちが生き生きとする学習環境、とっておきの授業のネタ、そして授業づくりの基礎をカテゴリーごと分類し、見やすく分かりやすくまとめました。

    カテゴリ:6年生の授業のマル秘ヒント! > 酸性・アルカリ性水溶液の作り方は?

    <1>うすい水酸化ナトリウム水溶液の作り方

    非常に強いアルカリ性を示し、最も注意をしなくてはいけない水溶液の一つです。水酸化ナトリウムはすぐに潮解するので、使用後は必ずしっかりと栓をしめます。実験で使用する水溶 液は約2%で十分です

    →2%水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム2gに対し水98g)

    <2>うすいアンモニア水の作り方

    市販されている濃アンモニア水は約10%の水溶液です。実験で使用するアンモニア水溶液は、2%で十分です。

    →2%アンモニア水溶液(濃アンモニア水:水=1:4)。

    <3>石灰水の作り方

    石灰水は二酸化炭素を検出する水溶液として、5,6年の授業でよく使用します。石灰水は飽和水溶液を使用するため、1.5リットルのペットボトル等に入れて上澄み液を使用するとよいでしょう。


    <4>炭酸水

    炭酸水は、ドラックストア―やスーパーに炭酸水として販売しているものを使用します。瓶のものもありますが、容器の処分のことを考えるとペットボトルがお勧めです。
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    小学校で使用するアルカリの水溶液の代表的なものはアンモニア水、水酸化ナトリウム、石灰水(水酸化カルシウム水溶液)です。子どもたちは「塩酸はこわくて危険だ。」という思いが強いですが、アルカリ性の水溶液には「危険だ」という思いは弱いのが現状です。

    しかし、実際には酸性水溶液同様、アルカリ性の水溶液も「危険」であることを教師も子どもも理解しておかなくてはいけません。アルカリ性の水溶液でも1滴で目が失明したり、1粒で死に至ったりするものもあります。

    ですから、正しい知識と扱い方をまず教師が理解し、扱う場合には十分な注意が必要となります。


    ちなみに、小学校で扱う、アルカリ性の水溶液には、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、石灰水、炭酸水などがあります。まずは、理科準備室にある薬品庫で確認しましょう。

    次回は、アルカリ性水溶液の代表、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水溶液、石灰水の作り方について紹介します。
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    次は、必要とする濃度の水溶液の作り方です。

    小学校の実験では濃度は厳密に調整する必要はありませんが、目安は知っておくべきです。

    では具体的に考えてみましょう。

    (1)酸性の水溶液の作り方

    酸性の水溶液には、塩酸、硫酸、炭酸水、酢(酢酸)などがありますが、小学校で最も多く扱うものは塩酸です。

    小学校で扱う場合は鉄やアルミニウムを塩酸に入れて反応を見る実験が主です。そんな時は、10%の塩酸または3Nの塩酸を作ることで解決します。

    <うすい塩酸の作り方>

    金属と反応させて水素を発生させるには、次のように作ります。

    10%塩酸(35%塩酸:水を1:2で希釈)
    →3N塩酸(12N塩酸:水を1:3で希釈)
    用意するものは、ガラスのビーカー、ガラス棒です。

    子どもたちは、塩酸に金属を入れるとブクブクとすぐに反応することを期待しますが、5分程度時間がかかります。(マグネシウムリボンならば、すぐに反応します。)

    いずれにしても、必ず予備実験をしてから授業をしましょう。


    そして特に注意することが
    ①鉄くぎにはコーディングをしている場合があるので、紙やすりでこすってから使いましょう。
    ②アルミホイルもコーティングされています。すぐには反応しない時があります。5分ほど待てば反応してきます。
    ③金属での反応を見たい時には、マグネシウムリボンが一番適しています。
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    6年生の「水溶液の性質」では、酸性とアルカリ性の水溶液を作らなければなりません。
    しかし、意外と薄め方が分からず苦労したことはありませんか?
    そこで、ポイントをまとめました。

    まずは、準備のポイントは以下の3つです。


    ①必ず自分で薄めましょう。

    薬品庫に昨年度の残りの水溶液があるかもしれません。しかし、水分が蒸発して濃度が変化したり、表示と中身が異なっていたりすることがあります。必ず、自分で薄めて水溶液を作りましょう。

    ②必ず水に薬品を入れて、少しずつ薄めましょう。

    酸やアルカリを薄めるときには必ず水に薬品を少しずつ加えて薄めます。薬品に水を加えると急激に反応したり、発熱したり、薬品が飛び散ったりしてしまうことがあります。大変に、危険ですので水を入れたビーカーに酸やアルカリを加えましょう。

    特に濃塩酸は瓶から注ぐのではなく、別のビーカーに必要な量を移して、そこからガラス棒を使って少しずつ水の入ったビーカーに入れます。

    また、塩酸は揮発性があるので濃塩酸を使うときには換気のよい場所で、自分が風下にならないように気をつけましょう。

    ③授業で使用した水溶液は、酸性とアルカリ性に分けて処分をします。

    理科準備室には、廃液処理容器があります。処理をする際は、酸性とアルカリ性はで廃液処理容器の色を分けて入れておくと間違いがありません。処分は年度末にまとめて業者に依頼します。そのまま水道に流すことのないよう注意しましょう。
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