「楽しい小学校理科授業」の400のポイント

小学校理科の授業にすぐに役立つ情報が満載です。 「楽しい授業づくり」は、ブログ「新人教師と教育実習生の参考書」に移行、リニューアルしました。

    「楽しい理科」を模索しているあなたに、筆者の経験と実践を基に具体的に紹介します。教材の選び方、子どもたちが生き生きとする学習環境、とっておきの授業のネタ、そして授業づくりの基礎をカテゴリーごと分類し、見やすく分かりやすくまとめました。

    カテゴリ:3年生の授業のマル秘ヒント! > 単元「磁石のひみつをみつけよう」

    「磁石の秘密を調べよう」の学習では、市販の教材キットを購入して学習を進めることをお勧めします。
    理由は、市販の教材キットでは学習に必要な各種磁石等が安価で購入できるという点です。

    では、どのような視点で選べばよいでしょうか?視点は、次の3点です。
    ①前単元の「豆電球」と「磁石」の学習がセットになっている教材キットは避けましょう。
      →子どもたちが中身を混同してしまいがちです。
    ②磁石のおもちゃが3種類以上あるものを選びましょう。
      →磁石を使ったおもちゃ作りは大人気です。多様なおもちゃが入っているキットをお勧めします。
    ③中身には、棒磁石(極が書かれているものと書かれていないものの2種類)、ゴム磁石、◎磁石、U型磁石、方位磁針、砂鉄、釘、クリップが入っているキットを選びましょう。


    この視点でキットを選べば様々な学習活動に対応することができます。
    参考にしてください。
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    本時の授業の目標は、「ゴム磁石をはさみで半分に切っても、磁石としての性質はそのままで元の磁石と同じ磁石のままであることを理解する」です。

    なお、本時の前に5㎝の鉄の棒が磁石であることを確かめる実験を行っています。この際、磁石としての条件をまとめ、8つ切り画用紙に書いて、黒板に提示しました。

    本時では、この既習知識である「磁石としての条件」が20㎝のゴム磁石を切ったとき、磁石もままであるかを確かめる大切な解決の糸口になります。

    これにより、子どもたちは切ったゴム磁石がゴム磁石のままなのかを確かめる際、この磁石としての条件を常に意識しながら学習を進めることができました。既習知識を活用し、新たな学習課題を解決する際には、既習知識を意図的に視覚化することは、子どもたちの思考を整理し、解決の糸口を常に意識させるという意味でも非常に効果的です。是非試してみてください。
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    あなたは授業の振り返りをどのように書かせていますか?

    その前に、授業の振り返りには、次の2種類あります。
    ①本時でつけたい力について書く
    ②本時の授業の感想を書く。

    今回は、②の授業の感想を書くことで、授業の振り返りの仕方を紹介します。
    まず、授業の感想を書く場合、漠然と書かせると、「今日の授業はおもしろかった。〇〇の反応がすごかった。」等の感想が大半になってしまいます。これでは、時間と作業の無駄になります。

    そこで、子どもたちが主体的に授業に取り組み、子どもたちどうしのかかわりを深めることにつなげるために、次の2つの工夫をお勧めします。

    (1)振り返りには、友達の名前を必ず入れましょう。
    →友達の名前を入れることで、授業中の発言に着目するようになり、本時で活躍した子どもを奨励することにもつながります。
    (2)3分3行で書きましょう。
    →時間と分量を指定することで、子どもの負担感が減り、書くという行為の目安にもなります。

    この2つの工夫をするだけで、「感想を中心とした振り返り」の質がグーンとアップします。
    そして、授業の最後に代表児童1人に自分の振り返りを読ませるとさらに価値が高まります。
    是非、試してみてください。
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    理科の授業での話し合いは、次の2つの形態があります。

    ①グループでの話し合い・・生活班を基本とした3名から5名の集団で意見交換をする。
    ②学級全体での話し合い・・学級の全員が1つの集団として意見交換をする。

    いずれの形態でも子どもたち一人一人が自分の考え持っていることが重要です。しかし、実際の授業では、子どもたち一人一人が自分の考えを持っているのにもかかわらず、グループでも学級全体での話し合いでも子どもたちの発言が少なく、授業が盛り上がらないことがよくあります。

    この大きな原因として、「発言するのが恥ずかしい」「間違っていると困る」「反対意見を言われてしまうかも」等、自分の考えに「自信」が持てないことが考えられます。

    そこで、グループや全体での話し合いの前に「ぼそぼそタイム」を位置付けてみました。
    「ぼそぼそタイム」とは、次のようなものです。
    (1)隣の席の友達とペアで行う。
    (2)自分の考えを隣の友達に紹介する。
    (3)自分の考えを書いたノートを見せながら紹介する。
    (4)時間は一人1分。ペアを2人で2分。
    (5)ぼそぼそ程度の声の大きさで気軽に紹介し合う。
    (6)黒板に「ぼそぼそタイム」と書いた画用紙を貼り、子どもへの指示を視覚化する。


    この「ぼそぼそタイム」をグループや全体での話し合いの前に位置付けることで、発言数が倍増し、自然と声も大きくなり、話し合い自体が盛り上がります。
    つまり、「ぼそぼそタイム」により、友達と自分の意見を比較ができ、しかも発表の練習にもなり、ひいては「自信」を深める機会となったことによると考えられます。
    話し合いの前のちょっとした工夫で、自然に話し合いを盛り上げるための工夫です。
    是非、試してみてください。
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    前時では、5㎝の黒いゴム磁石の極性を調べる学習を行いました。
    その中では、磁石の条件として次の3つを確認しました。
    ①鉄を引きつける ②同極どうしは、しりぞけ合う ③異極どうしは、引きつけ合う 
    この条件を基に
    ①“クリップをゴム磁石につける ②”これまで使ってきた磁石のN極やS極を近づける活動を通して、ゴム磁石が磁石であることを確かめる実験を行いました。

    本時では、この学習を生かして「長さ20㎝のゴム磁石をはさみで半分に切った時、ゴム磁石は磁石のままか」について調べます。


    その際、前時の経験から
    ①“クリップをゴム磁石につける ②”これまで使ってきた磁石のN極やS極を近づける活動が実験方法として出されることが予想されます。
    教師は、この活動を通して、前時で行ったゴム磁石そのものと半分に切ったゴム磁石との共通点に気付いて欲しいと願います。


    つまり、ゴム磁石が、磁石であることを確かめためには3つの実験を行わなくてはならないということです。これは、子どもたちにって少し難しい活動になります。

    そこで、子どもたちによる一人一実験の前に、教師による演示実験を位置付けました。具体的には、長さ20㎝のゴム磁石を子どもたちの目の前で実際に切ってみせて、赤い部分のゴム磁石の極を調べることをしっかり確認します。

    このように実験方法が子どもたちにとって分かりにくい時には、教師の演示実験を意図的に取り入れることで興味関心を高めるとともに、学習内容を確認するという効果があります。本時では、特にこの演示実験が重要となりました。
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    今回の授業では、磁石をはさみで2つに切るため、合わせて4つの端ができあがり、それぞれの極性を調べる活動となりました。この活動では、子どもたちにとって一度に4つの極性を調べる活動は難しいと考えました。
    そこで、まずは赤い磁石の2つの極性を調べることにしました。


    さらに、画用紙を使って磁石を図式化して子どもたちの思考を整理します。この工夫により、どの磁石のどの端なのかが一目で分かり、焦点を絞った話し合いにつながることおができました。

    このように、今回の授業では磁石を赤と白の画用紙で作るなど、教材を操作しながら予想をさせる場面では視覚化することが子どもたち自身が思考を整理する上で非常に効果的な
    ことが分かりました。
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    「切っても磁石だろうか」の授業の教師の発問と子どもの発言を紹介します。このような、流れで授業を進めてみました。

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     ここに長―い磁石があります。(長さ20㎝のゴム磁石を提示する)

    S すごく長いね。びっくり!

    T さて、この磁石が磁石かどうか、まず確かめてみよう。(子どもを前に集める)

      (大切に扱わないと、磁石の力が弱くなるよ。→丁寧に磁石を扱うための布石)

    T 磁石の特徴は何でしたか?

    (これまで学習してきた内容を書いた画用紙を提示する。→既習学習の復習)
    S
     ①鉄を引きつける(クリップをつけてみる)

      ②同じ極同士はしりぞけ合う(→N極・S極の確認)

      ③違う極同士は、引きつけ合う。(→N極・S極の確認)

    T 今まで使ってきた磁石を使って、長い磁石が本当に磁石か確かめてみよう。

      ①鉄を引きつける(クリップをつけてみる)

      ②同じ極同士はしりぞけ合う(→N極・S極の確認)

      ③違う極同士は、引きつけ合う。(→N極・S極の確認)
    S
     (教師の演示実験)本当に磁石だ。赤の端はN極 黒の端はS極だね。


    T
     実は、この磁石は柔らかくてはさみで切ることができるんだよ。

    今からこの長い磁石をはさみで半分に切るよ。(えっ!本当!!!)

    「磁石をはさみで半分に切ると、磁石は磁石のままだろうか」

    S (1)磁石のまま変化なし (2)磁石の力が弱くなる (3)磁石ではなくなる

    <予想>

    磁石のままか、磁石ではなくなるのかの立場をはっきりさせてから、それを確かにする実験結果を予想させる。(ネームシールで自分の立場をはっきりさせる。)


    T どんな方法なら半分に切った磁石が磁石かどうか調べることができるかな?

      半分に切った赤い磁石について調べてみよう

    S ①クリップをつけてみる

       ・クリップがつかなくなる  ・クリップがつく  ・クリップのつく力が弱くなる

      ②これまで使った磁石のN極とS極を赤い磁石の端に近づけて極性を調べる。  

       ・同じ極同士がしりぞけ合う   ・違う極同士は引きつけ合う  ・反応なし


    T 「一人一実験」で調べてみよう

    S ・磁石を半分に切ったら、黒い部分は回収する 注意1

      ・赤い磁石を①②の方法で端の極性を調べる 注意2

    S ①クリップはつくよ ②切っても赤い部分はN極で反対側がS極だ。

      ・磁石は切っても磁石なんだ。すごい!

      ・もう半分も調べてみたい。

      ・もう半分も磁石になっている。

      ・磁石は切れば切るほどたくさんの磁石になるんだね。ふしぎだあ。


    T 今日の授業を「つまり・・」でまとめてみよう。

    ・磁石を切っても切った磁石は磁石のままの特徴をもっている。

    ・切った磁石は、クリップをくっつけるし、N極もS極もあるから磁石のままだよ。

    S 数名に発表させる。(結論を共有する)

    T 振り返りを3分3行でまとめましょう。
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    1 本時の目標

    はさみで半分に切ったゴム磁石の両端の極性を調べる活動を通して、ゴム磁石をはさみで切っても磁石の条件を持っていることを理解する。

    2 指導上の工夫

    (1)意外性のある自作教材の提示

    長さ20㎝のゴム磁石のN極部分に特性のペンキで赤に着色後、専用の白インクでN極とS極の表示をつけて独自のゴム磁石を制作しました。

    そして、このゴム磁石をはさみで半分に切ると両端の極はどうなるかと投げかけ、意外性のある学習を展開しました。


    (2)既習知識を基にした問題解決学習

    これまでの学習で、次の3点を磁石の特色として学んできました。

    ①磁石は、鉄を引きつける。

    ②磁石は同じ極同士だとしりぞけ合う。

    ③磁石は違う極同士だと引きつけ合う。

    今回の授業では、はさみで半分に切られたゴム磁石の両端の極を調べることで、「磁石は切っても磁石のまま」を学習します。そのため、この3点のうち、②③を基に極を明らかにすることができます。

    そこで、ゴム磁石とは別の磁石を用意して、その磁石のN極とS極を基に切られた磁石の極を明らかにすることにしました。

    (3)個の学びを大切にした一人一実験

    学びの基本は、個が基本であるという考えから、自らが予想し、実験、検証する場を保障しました。

    その際、磁石を図として示して実験の手順を視覚化することで、子どもたち一人一人が課題意識をもって実験に取り組むことができるように工夫します。
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    通常の磁石は、N極部分が赤く着色され、N極とS極が表示されています。


    今回の授業では、真っ黒なゴム磁石の
    N極部分は金属用ペンキで着色してあるだけで、S極の一極の場所ががはっきりしないという課題がありました。


    そこで、
    N極部分を赤で着色するとともにN極とS極の表示をつけてそれぞれの極がどちらかのかをはっきりさせようと考えました。

    しかしゴム磁石部分とペンキを塗った部分の両方に表示をつけることができる塗料が見つかりませんでした。


    試行錯誤の末、表示をつけるためにはステイズオン「おなまえ(ホワイト)」が最適であことが分かりました。このステイズオンを使えばペンキ面でもゴム面でも両方ともきれいに、しかもはがれることなくN極とS極の表示をつかることができました。

    これにより真っ黒な棒磁石のN極部分に鮮やかな赤の着色、さらにはN極S極の表示がはっきりと刻まれた棒磁石が完成したのです。

     
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    ゴム磁石は、購入した状態は棒状の真っ黒な磁石です。このままの状態の真っ黒な磁石では磁石の極が分かりにくいという問題がありました。しかもゴム磁石を切った時には、その極どちらが極か分からないという問題もありました。


    そこで、ゴム磁石のN極とS極をはっきりさせるために、市販の磁石のようにN極部分を赤できれいに着色することができないかと考え、様々な塗料を使って検証しました。


    検証結果は、次の通りです。

    検証① 油性マジック→赤が薄く、磁石の黒が浮かび上がってしまう。

    検証② スプレー式赤インク→スプレーの強弱によりムラが出てしまう。

    検証③ 金属用油性ペンキ→市販の磁石のようにムラなく着色できる。


    以上のことから、N極部分を赤で着色するためには③の金属用油性ペンキが最適と考えました。
    写真は、金属用油性ペンキで着色したゴム磁石です。まさに、本物そっくりの極磁石が出来上がりました。
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