「楽しい小学校理科授業」の400のポイント

小学校理科の授業にすぐに役立つ情報が満載です。 「楽しい授業づくり」は、ブログ「新人教師と教育実習生の参考書」に移行、リニューアルしました。

    「楽しい理科」を模索しているあなたに、筆者の経験と実践を基に具体的に紹介します。教材の選び方、子どもたちが生き生きとする学習環境、とっておきの授業のネタ、そして授業づくりの基礎をカテゴリーごと分類し、見やすく分かりやすくまとめました。

    カテゴリ:4年生の植物教材の授業のマル秘ヒント! > ゴーヤやツルレイシを簡単、確実に発芽させる方法

    ゴーヤやツルレイシを簡単に発芽、栽培する方法を3つ紹介してきましたが、最後は水かけの工夫part2です。part1は、灌水チューブを使った水かけの工夫でした。潅水チューブを使えば、離れた理科園でも簡単に水かけをすることができます。

    しかし、毎回水道の蛇口を開かなくてはいけないという問題がありました。そこで、蛇口にタイマーをつけましょう。タイマーをつけることで、定時に蛇口の栓が開き、自動的に水かけをしてくれます。もちろん、週休日も設定可能です。

    これで、夏休みも安心して休暇を取ることができます。是非試してみてください。
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    かんたん水やりタイマースタンダード TAKAGI 約1万円



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    3 灌水チューブを利用した水かけ(200m 1300円)
    ゴーヤやツルレイシの水かけは、子どもたちによる自主的な活動または当番活動して行われているのではないでしょうか。しかしm夏休みになると最近では安全を考慮して、子どもを登校させて、水かけをする活動はほとんど見かけません。

    このような中、夏休み中の水かけは、日直教師の仕事の一つになっています。しかし、教師による水かけは、夏の暑さもあり、十分ではない場合がよく見られます。そして、結果的に夏休み明けには、枯れてしまうことが頻繁に起きてしまいます。

    そこで、以前紹介した灌水チューブの出番です。これならば、水道の蛇口を開いて、一定の時間放置しておくだけで、まんべんなく水かけをすることができます。これで、簡単にかつ確実に水かけをすることが可能となります。

    以上、ゴーヤやツルレイシを簡単にかつ確実に発芽・成長させる3つの工夫を紹介しました。
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    ②地温を一定に保つ黒マルチの使用

    ミニコンテナで発芽させた苗を、次は地下植えするために理科園に移し替えなくてはいけません。この際、ゴーヤやツルレイシは亜熱帯植物の一種であることを考慮し、地温を一定に保つことで成長を促進することができることに着目しました。

    つまり、発芽した苗を理科園に植え替える際には、黒マルチを使用して地温を一定に保てるように工夫しました。黒マルチを使用することで、太陽の熱をマルチ内に保つことができ、多くの雄花や雌花をつけることにもつなります。そして、多くの実をつけることができます。

    また、黒マルチには直径10㎝程の穴を15㎝間隔で空けて、子どもたちが苗の成長を観察しやすいように工夫して、一人一観察への意欲も高めました。

    さらにら、黒マルチにより雑草が生えにくく、水も地面に保つことができ、長期の栽培にも耐えうる環境をつくることもできました。

    このように、発芽したゴーヤやツルレイシの苗を理科園に移し替える際には、黒マルチを使用することでゴーヤやツルレイシの成長を促し、観察活動を容易にする環境づくりを作り上げることができます。
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    4年生理科「季節と生物」では、身近な植物を栽培し、季節ごとの変化を学習します。その際、教材としてゴーヤやツルレイシを植えて栽培・観察活動を行うことが位置付けられていますが、ゴーヤやツルレイシは発芽をさせることが難しく、一つの課題となっています。

    そこで、誰でも簡単にかつ確実に発芽させることができ、しかも身近な観察を可能とする方法を紹介します

    ①透明ミニコンテナの活用
    ゴーヤやツルレイシを簡単に、かつ確実に発芽させるためには、25℃以上の気温を保つ必要があるという条件に着目しました。

    そこで、教室版ビニールハウスとして「透明なミニコンテナ」の利用を考えました。透明である理由は日光を取り入れるためであり、ミニコンテナである理由は、教室の窓際に置き、日常的な観察を可能とするためです

    「透明なミニコンテナ」は、ホームセンターでも購入できますが、水かけを容易にするために取り外しできる蓋であること、持ち運びを容易にするために両脇に手すりがついたものが適しています。
    この「透明なミニコンテナ」を教室の窓際に置くことで気温を25℃前後に保つことができます。

    このように「透明なミニコンテナ」を使用することで、発芽に必要な適度な温度(25℃以上)・空気・水を確保することができ、簡単でかつ確実な発芽が実現します。

    つまり、「透明なミニコンテナ」を使用することで、約10日間でほぼ100%の発芽を実現できます。なお、屋外での栽培では2週間経っても発芽率は50%程度にとどまり、、「透明なミニコンテナ」の効果が明らかとなりました
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    これまでのゴーヤの種まきについてまとめてみます。

    1 ゴーヤの種は硬い殻におおわれているため水を吸いにくく発芽が難しい。
    2 ゴーヤの発芽適正気温は、25℃から30℃のため、種うえの時期を十分考慮する必要がある。


    この条件を解決するために理科園ではマルチを使うことが最良であることはすでに述べました。

    さらに、マルチには穴あきマルチと通常のマルチがありますが、前者は穴が開いているためそのまま使えますが、後者はマルチを張ったのち、穴をあける必要があります。(後者は後から穴をあけますが、穴の位置を理科園の状況に応じてあけることができるという利点があります。)

    しかし、いずれの場合もマルチを使った種まきでは2週間以内に発芽することができます。
    しかもその確率はほぼ100%に近く、虫などの被害にあうこともほとんどありません。
    さらに、雑草も生えにくく、観察にも苦労しません。


    下の写真は、発芽の様子です。
    ぜひ試してみてください。

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    工夫③ 連作障害に気を付けよう
    ゴーヤにも連作障害があります。連作障害とは、同じ場所に何年も同じ植物を植えると土壌が変化し、病気や収穫量が減るという現象が起こることを言います。
    学校では、学年ごと理科園の場所が決められているため、連作障害が出やすい環境にあります。収穫を目的としていないので、考慮する程度でよいと思います。

    心配な時には、

         ①理科園の学年の場所を定期的に変えて連作障害を防ぐ。
    ②プランターでの栽培に切り替え土壌を休ませる。

    工夫④ 地植えには黒マルチを使い、保温と観察のしやすさにつなげよう。

     黒マルチを使用することで保温性が格段に高まり、生育もよいです。特に雑

     草が生えにくいこと、穴が開いているところに種を植えるため、子どもたち

     が継続して観察する時、個体をはっきりとらえることができます。その意味

     でも地植えするときには黒マルチを使用しましょう。

    これまでの授業ではマルチを使うという発想はありませんでしたが、確実な発芽と継続観察のしやすさからお勧めの方法の一つです。

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    マルチは園芸店で販売しています。
    95㎝×10Mで500円です。




    ゴーヤとツルレイシはともに発芽率が低く、種をまいてもなかなか芽が出ない状態が続き授業が進まないことがよくあります。
    その主な原因は、次の2点です。

    (1)種が硬いからでおおわれているため、水がしみ込みにくい。


    (2)発芽のための適切な温度が25℃から30℃であること。【特に注意!】


    そこで、この2つを解消するため以下のような工夫をしましょう。



    工夫① 種に傷をつけて中に水が入るようにしよう。

        →発芽のために一晩、種を水につけておくことをお勧めしますが、実際にはゴーヤの種は硬い殻でおおわれているため、あまり効果はありません。
    そこで、ゴーヤの種の尖った部分を爪切りで1mmほど切り落としてから水につけておくとよいでしょう。
    この際、中の芽を切り落とさないよう気を付けます。

    工夫② 発芽の観察は、黒ポットを使って日なたに置こう。


        →発芽の適正温度が25℃から30℃を言うことを考慮して、あまり急いで種を植えるのは控えましょう。早く植えないとと思い、ゴールデンウイーク明けに種まきをしたくなりますが、関東・東海・近畿・四国・九州地方ならば5月末をめどに植えれば大丈夫です。
    種植えをしてもなかなか発芽しない原因は適正な気温にあることを常に念頭におきましょう。
    また、土の中の温度を上げるため、黒ポットが効果的です。3年生の時と同様、牛乳パックの再利用はやめましょう。

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    <次回予告> ポイント㊸ ゴーヤの種まきのこつは②?




    では、4年生ではどの植物を扱えばよいでしょうか?

    教科書で紹介されている植物は、ゴーヤ、ツルレイシ、ヘチマの3種類が一般的です。いずれも雄花と雌花があり、実をつけて、枯れるという特徴があります。

    ここでは、ゴーヤかツルレイシのどちらかで迷ったときの選択について説明します。
    ゴーヤもツルレイシも同じ種類の植物ですが、品質的に次のような違いがあります。

    ツルレイシ→細くて長くて果肉が薄く食べることもできますが半ば観賞用の、本州在来種を指して原種に近く、苦味も非常に強いです。

    ゴーヤ →太くて果肉も厚く、食用に適するように沖縄で改良されてきたものを親にして交配選抜されているものです。

    どちらも、発芽後は丈夫で、暑さや乾燥に強い植物です。種も改良され、実を食べる

    ことができるという点でゴーヤをお勧めします。

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    <次回予告> ポイント㊷ ゴーヤの種まきのこつは①?

    3年生では、ホウセンカとひまわり等を栽培して次の2点を学習してきました。

    ①生物は、色・形・大きさなど姿に違いがあること。

    ②植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根・茎・葉からできていること。

    4年生では、植物は春に芽生えて冬に枯れる夏咲きの一年草を教材に季節の変化を学習します。

    夏咲きの一年草の代表として、ゴーヤやツルレイシが取り上げられています。合わせて、校庭にある木を一本選んで季節ごと観察をします。


    指導内容は次の2つです。


    ①一年を通して気温と成長との関連を、観察を通して学ぶ

    ②発芽→つるが伸びて葉が増える→花が咲く→実がなる→種をつける→枯れるを学ぶ

    この指導内容をしっかり押さえた上で、授業の準備をしましょう。

    次は、4年生の植物教材で扱う最適な植物について紹介します。


    さて、この本葉の植物は何でしょう???
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