2016年6月19日

「まっすぐに道を固めていく―――。それは、人生の道程でもあり、また、日常のあらゆる事柄、寝食、住まうこと、肉体を維持していくうえでのほんの些細なる物事に対しても示す言葉なり。
そなたの人生、けして安易な心持ちのままに、意識(すること)なく、ただ時を過ごすことなきと心得よ。

“時”という、一種の流れのなかで、しかるに、そなたは、このひととき、ひととき、己の日常、ひいては、その人生に、そのように生きたという、“標(しるし)”を刻み込むこととなるのだ。」

「その標の積み重ねが、そなたの現在の身体の状況、心の様相、そして、(そなたという)人となりとなる。しかるに、まっすぐに物事を見、毅然(きぜん)と応じる、一つの物事に誠心なるままに立ち向かう、その心意気が勝る者は、今の世、如何ほどにあるだろうか?」

「この世に生まれ出でたその瞬間からの、時の積み重ね。この一瞬、一瞬は、どの者にも平等に配され、年齢を経て、その国、その環境下での育ち方、教育も相まり、そなたという一人の人間が形成される。

人間という生命の一生、短き、はかなきものとは、けして思うなかれ。細胞一つ、それさえも、これまでそなたがこの世を生きた“結晶”---。だからこそ、人は、そうした積み重ね、あらゆる生命の結晶が形づくる人間というものに、特別な思い、<敬意>を抱くのである。

若きか、老いか、それが判断の基準ではなく、若き者ならではの、これまで積み上げてきたもの、そして、その生きる力、どれをとっても感涙に至らぬものはなく、そしてまた、老いし者の、これまでの人生の歩み、多くの人々に支えられ、あらゆる機会をもって関わりしその結晶は、もはや、その者より感じる息吹から拭い去れぬほどに、その者に珠玉の“深み”を与えるのだ。」

「こうして、この世はあらゆる人々が、互いに関わり、しかるべく(地球全体として)機能する。大いなる者たちよ、老いも若きも、誰もかも、皆、わが真髄に満ちた光―――。ここに、われは、魂の無限の輝きを見出し、そして、誰もかも、皆、愛しき、敬意に足る存在なり。」

「そなたが己の道を固め、究めていこうとするならば、そなたが歩もうとする日常のあらゆる場面、関わる人々への、真心からの敬意が必要となるであろう。そなたは、これまでの幾多の先人たちの人生の積み重ねがあってこその、今のそなたであり、先人たちの真摯なる想いこそ、この世で時とともに重なりゆき、そなたの(人生を)進みゆくうえでの“道標(みちしるべ)”となるのだ。」

「日常を、己の信ずるものに従い、つぶさに、確実に選び、歩んでいく―――。その心意気は、そなたの明日への展望が開け、そなたの人生を何よりも支えるものとなるであろう。まっすぐな思いで、諦めず、屈せず、そなたの欠かせぬ(大切な)人生を積み重ねる、これこそ、そなたが生きたこの世の“標(しるし)”となり、この地球に刻まれるかけがえのない“歴史”となる。」