2016年7月24日

(筆者が神に問いました。「今、仕事をすることに関し、やりがいを感じて打ち込む人がいる一方で、仕事に対して誇りがもてず、苦しいことばかりが先行し、すぐに辞めて他の仕事(職場)を探す、というケースも増えているようです。その点に関して、そもそも“仕事をする”ということの、本当の意味を教えていただけますでしょうか」)

「あなたがた人間の思考は、いつの時代も、周りの環境や条件に多くの場面で左右され、それは、良い意味では、人間ならではの“柔軟性”があることも意味しますが、言い換えれば、そういった生まれてからの育ち方をも含め、本来はあらゆる場面で働くべき思考が、停滞し、あるいは止まってしまっていることも、よく理解せねばなりません。」

「そういった意味では、現代において、人間というものが理解し得るもの(把握できるもの)はごく狭い範囲に限られ、人ひとりがこの世(または社会)を解くことは、不可能に近いものでしょう。」

「わたくし(仕事を司る神)が懸念するのは、今の時代に生きる人々の、思考の“狭さ”です。これは、“単純なる思考”とも置き換えられますし、また、(言葉として)表すことが許されるのであれば、人間としての“器”、すなわち技量が往々にして狭いとも申し上げることができるでしょう。」

「人間一人がこの世を生きるということは、あながたがもある程度気づいているとは思いますが、この世への直接的な、目に見える影響はもとより、さらに、とでも申せましょうか、目に見えないレベルでの影響というものも多いに在ることを、一人ひとりがより理解するべきでしょう。」

「“仕事をする”という観点では、現代にみる、金銭を介した労働というものは、人間の価値観に大きく影響するものです。生きるためのお金を得るために働く、これは、この経済社会(物質社会)に則った場合であるならば、正しくなぞらえることが肝要です。

しかしながら、問題なのは、あなたがたが、自らにいただいた今の“仕事”というものを、金銭という、ある種の明確な基準をもったことで、ともすれば、何かしたことが、すなわちすぐに結果となる、あるいは成果が得られるか否か、といった、実に単純なる成果、見返りを求める傾向にあるということです。」

「もし、今たずさわっている自らの仕事に対し、本当に敬意を感じずにいるのであれば、即刻、その思考こそを止めるべきです。ましてや、自らの貴重な人生の多くの時間を費やすその仕事に対して“このような仕事なんて”と厭(いと)う気持ち、拒絶や卑下する気持ちがあるのなら、それは、自分自身を、“仕事”というものを通じて、これ以上ないほどに貶(おとし)めていることになります。」

「“このような仕事は、本来の自分には似合わない(そぐわない)”、とあなた自身は思っているのかもしれませんが、本当に輝くほどに、まっとうに自信を備えた人ならば、どのような仕事をしたとしても、期待以上の成果をだし、周りからは、本当に素晴らしい人材として評価されるのです。」

「“仕事”があなたの価値を決めるのではありません。あなたが、この世の仕組みになぞらえた様々な仕事を通じて、自分の役割を認識し、自分のやり方を通じて社会に貢献し、自らがこの世にいることの意味(価値)を決めるのです。」

「金銭のやり取りをともなう仕事(労働)だけが、無論、仕事ではありませんね。家庭を守る人も然(しか)りです。そして、そういった範囲から通り越して、この世には、どの人も請け負っている“仕事”というのがあります。それは、“役目”と言い替えても良いでしょうし、また、その人自身の存在も、立派な役目とも言えます。」

「これはあらゆる神のおっしゃることですが、“何か成さなくては自分の生きる意味がない”というのは、本当に不遜な考え方です。あなたがいることで、この世のなかにどれほど救われるひとがいるか―――。それは、直接的な意味にとどまらず、目に見えない霊的なものも含めて、揺るがぬ真実なのです。」

「“時の流れ”というものを、もっとゆったりと意識することです。あなたの周りには、あなたの縁のある人々が沢山いて、皆が様々な場面で(目に見える見えないにかかわらず)、大いに影響し合っている。それを考えれば、“仕事をする”ということに対しても、もう少し見方が軟化し、即座に是非や、好き嫌い等々を決めつけるのではなく、その頂いた仕事(=役目)を通し、自分自身が、周りの人々との関わり合いのなかで学び、研鑽し、自分というものの価値を見出し、高めていくこととなるのです。」

「目に見えない部分も大切にする―――。そういった心構えは、普段の生活はもとより、また、仕事をおこなううえでも本当に大切なこととなります。そういった目に見えない部分のエネルギーが、今も、そして、将来にわたって、この世の中に少なからず影響を及ぼしていきます。」

「この世の仕組みの“仕事”という概念によって、あなたがたはまた、この時代ならではの学びをします。だからこそ、そういった仕事という機会を通じて、あなたの大切な人生の時間を使いながら、より自分の価値を高め、同時に魂の次元も上げてゆかねばならない―――。」

「この世を流れる波動というものが、“急(せ)く”ものではなく、もっとゆったりと流れること、そして、あなたがたが、日々をもっと豊かな感覚にしたがってつぶさに感じ取り、大いに生きることができる、それをわたくしは強く望みます。」