2014年2月2日

【根源神(5)】

「気づけよ、気づけ。そなたらが生まれてこれまで、己(おの)が人生、あらゆる場面にて神・指導霊たちの篤き処遇がなされてきたことを。この加護なくば、そなたは時一時すらこの世に生きてはおらぬ。」
 
「そなたの呼吸も、その眼(まなこ)の動きも、たとえほんのわずかなる動きであっても、自らに関わり付随するは、神の業(わざ)。これに真に気づきし者、すでに“神”となり、人類の礎となる。」
 
「過去幾万年もの間、この世に数多の魂が天より降ろされ、自らがまさに神と同じくして生きることを託され、万感の想いを以って、いざ産声を上げた。愛を受け、希望という光を受け、そなたを包み込む幾重もの温かなる愛情が、そなたという珠玉の魂にさらなる磨きをかける。」
 
「これほどわれら(神)がそなたらに諭しても分からぬか?自然あふれる豊かな大地と、燦然と輝く太陽が織りなす、きらめくばかりの地上において、そなたらはなぜ、醜き争いを繰り返す?人が人を淘汰する、人が人を裁くとは何事ぞ?無用な規範は、人々の生き方や心さえ縛り苦しめ、またさらなる諍(いさか)いをもたらす。神はあれほどそなたに伝えたぞ。“他と手を取り合いて生きよ”と。」
 
「他を苦しめることは、自らをも苦しめること。たとえ肉の眼にて何をも起こらぬと思うても、苦しめたそのエネルギーは、必ずやこの地上に残り、天にて“記憶”される。誰が見ていなくても、たった一人でも、そなたが日々を心清らかに、そして神に対して潔く生きるならば、そなたの心模様が映しだされる天の光景は、まさに純白な御社(みやしろ)となる。」

「人同士の馴れ合い、良心に反したその些細なる行動でさえも、今一度自ら戒めよ。
志はどこまでも高く、潔白にあり、そして、ただ一人でも前を見据え、着実に歩を進めるならば、それはすでに、神そして指導霊の豊かなる愛に包まれ、この地球という舞台を心安く高らかに生きることとなる。」
 
「自らがすくと立ちて生きてこそ叶う、他との真の和合ぞ。そうだ、そなたら一人ひとりが天に通ずる、まさに“御柱(みはしら)”となりて、ともに天へ向け、互いに切磋し認め合い、魂をどこまでも成長させるのだ。互いに(その柱を)倒し合う時代(とき)はすでに終わりを告げた。」
 
「神は待ち望む。そなたが意志を持ちて心を確立し、己(おの)が御柱を天に向けすくと立ちなんことを。神はそなたに手を差し伸べたいのだ。愛すべきそなたに与えて、与えて、それでもなお与える。」
 
「これが、神ぞ。一刻も早く、そなたら一人ひとりをわが御胸に抱くこと。神は幾億年も待ち侘びている。」

以上。