前回① の続きです。)

長崎県南島原市の、高台にそびえる原城跡での祈りの最中に、わたくしの前へ現れてくださった一人の女性の御霊は、乳飲み子ほどの幼い赤ん坊を抱きかかえていらっしゃいました。

擦り切れた衣服に髪は乱れ、うつろな表情で何を見ているとも知れず、それと同時に、わが子を無意識にあやしていらっしゃるのでしょう、正座した状態で前後にゆらゆらと揺れ続けていました。

その女性の御霊は、ポツリポツリと、こう言葉を始められました。

「うちの人も
(※ご主人様のことのようです)、じいさまも、男衆は戦(いくさ)に借り出されました。皆・・・皆・・・死んでしまった。

わたしらは、ただ自分らの生きられるだけのもの(食べ物)があればそれで良かった。ご先祖様の地(土地)を耕し、皆で分け合って・・・苦しい(生活だ)けど、励まし合って生きてきたんです。

何も戦などせんでも、わたしらのここでの生活は、誰様も(=誰にも)迷惑はかけんでしょう。なのに、働いても働いても、生活はどんどん苦しくなる。もう何もかも取られていって・・・どうやって生きていけと(お上(かみ)は)言うんでしょう?

毎日、(この原城での篭城が)厳しくなる。一人またひとりと見えなくなった(死んでしまった)。大切なもの(=食料などの糧)も無くし・・・
神さん(※ここではキリスト様のことです。)も、わたしらから奪われていく・・・」

そして、言葉をしばらく止めた後、わたくしのほうへはじめて顔を上げ、おもむろに一言おっしゃいました。

「わたしらは、この先、“信じるもの”(=信仰)をもって生きていいのでしょうか・・・」

この女性が発せられた最後のお言葉に、人が生きるうえでの何よりも欠かせない信念ーーー信仰心という強さ、そして深い意味を感じ、わたくしは、目の前のすがるような想いで見つめ続ける女性の御霊へこう話しかけました。

(次回③へ続きます。)


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