siketai

2017年11月15日

1 出題パターン
 ⑴ 主張分析
 ⑵ 争点把握
 ⑶ 釈明事項
 ⑷ 事実認定
 ⑸ 手続問題

2 総論
 ⑴ 問題文の指定に従う
   ・最も設問の注文が細かい科目。注文事項に沿った答案構成
 ⑵ 指定枚数は「目安に過ぎない」
   ・オーバーしても減点なし。量で勝負するタイプの人は無理してページを抑えない。
   (20枚指定の起案で38枚書いて提出
             →教官コメント「充実した内容です!」A評価)
 ⑶ 独特の用語
  ・「意味合い」:推認過程
  ・「重み」:推認力
 
 ⑷ 無罪起案もあり得る(検察起案ほど有罪起案必須ではない)

3 争点整理(主張分析・争点把握)問題のチェックポイント

  争点の共有→争点に関する証拠関係の確認

 ⑴ 手続に沿った検討を求められている。
   ・記録を見れば証拠もあるが,証拠は見てない前提。
   ・「重み」(推認力)を問われた場合にも,解答としては「現時点では不明である」が正解の出題あり。
 ⑵ 当事者意識を意識する(重要)
   ・要証事実・証拠構造は証明予定事実and予定主張書面から把握する。
   ・当事者主張とは別ルートの推認過程を思いついても,まずは当事者の主張・意図に従う。
     ①Pの主張把握(証予。間接事実型なら証拠構造型証予があるのが通常)
     ②Bの主張把握(予定主張)
     ③争点確認(まずは主要事実から)
          ・事実を争う→事実の有無
          ・推認力を争う→反対仮説が立つか?
     ④当事者は争点につきいかなる証拠・間接事実により立証するか?
     ⑤間接事実の意味合い・重みの確認

4 釈明・証拠整理問題のチェックポイント
 ・要証事実の把握と,要証事実に対応した証拠構造の把握。
  その過程でよくわからないところがでてきたら釈明。
 ・証拠整理では,立証対象そのものの重み(間接証拠の場合),当事者の争いの有無・証拠意見をチェック

5 事実認定のチェックポイント
 ⑴ NG
  ・証拠に基づかない認定はNG
  ・「争いがない」から認定はNG
  ・「不利益陳述だから信用できる」もほぼNG
  ・「少なくとも」認定は逃げ,点数は伸びない
  ・都合の良い証拠・事実だけ拾うのはNG
  ・結論を決め打ちしない。

 ⑵ 争点整理の結果を踏まえる
  ・設問で要求される認定対象は絞られている

 ⑶ 認定の順序は積極→消極
   ・立証責任を負うPの立証が足りなければ,消極を検討するまでもない
   ・当たり前なはずだが,稀に消極から検討する者がいる(教官)

 ⑷ ①証拠→②事実→③意味合い→④反対仮説検証→⑤重みづけ→⑥認定
   ・これをループ。認定されたのが(再)間接事実の場合等は統合していく。
   ・③意味合いでは経験則を丁寧に示す。
    当たり前の経験則も素朴に示すことが求められている(教官)
    ・反対仮説が想定しがたい→強い推認力
 
 ⑸ 故意が問題となる場合の注意点
   ・確定的故意認定は難しいが未必の故意認定が正解筋の出題過去にあり。
   ・ただし,確定的故意認定ができる問題で未必の故意に逃げれば当然点数下がる(量刑に影響大)

6 起案形式例
 第1 争点
 第2 争点についての判断
  1 積極方向に働く間接事実
   ⑴ 間接事実1
    ア 認定事実
    イ 意味合い・重み
   ⑵ 間接事実2
   ⑶ 小括
  2 消極方向に働く間接事実
  3 総括










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2016年03月08日

1 はじめに
先日,「論ナビの使い方を教えてほしい」というメールをいただいた。

論ナビとは,伊藤塾の教材・論文ナビゲートテキストのことである。
論文ナビゲートテキストとは,まあ,伊藤塾版の趣旨規範ハンドブックの様なものである。

もともとレジュメ式の基礎マスターテキストを更に圧縮し,コンパクトなB6に。
ただし,論証は論証の形で載っている。
論証は,若干長めだが,別教材である「論証パターン集」に載っている論証からリニューアルされている。


公法,特に憲法はまるで使えないので再生紙送りだが,全体的に予備校まとめ本の中ではクオリティが高いものだろう。スペースの都合上,判例の引用部分が短すぎたり,追加したい論証があるにはあるが,まあ,それは加工で対応できるのは言うまでもない。

俺は,司法試験会場に論ナビを持っていった「最初の人」だと思われる。
というのは,論ナビが生まれたのは,伊藤塾の講座で教材として配られるようになったのは2年半年前ぐらいであり,当時講座をとっていた人間が,予備試験は兎も角として,半年前の司法試験合格まで行っているとは考えにくいからである。

ではお前は何なんだと言えば,俺は,ロー2年の頃に論ナビという教材だけを「買った」人間である。確か一冊千なんぼだったかな。比較的厚い民法商法あたりはもう少し高いかもしれないが…。


当時(今も?)論ナビテキスト自体の認知は低く,当時講座を受け終わりローまで行っていた人間の中で,「論ナビテキスト」の存在を知っていた者はほぼ皆無と言ってよかろう。
俺は,予備校オタだから知っていたのである。俺より司法試験予備校オタクっておる?

そして,仮に論ナビテキストの存在を知っていたとしても,ローまできて,伊藤塾の論証系教材を買おうとする酔狂な人間も殆ど居ないと思われる。その結果,俺が「初代論ナビ合格者」として唯一無二の存在として爆誕したわけである。


2,一般論
論文ナビテキストは,所謂「まとめ用ノート」である。
勉強の成果を一冊に蓄積した脳のバックアップ。
忘れても,その一冊を読めば「今までの勉強成果全てを身に着けた状態」に戻せる外付けメモリー。


今書いたことは,よく言われていることを言っているに過ぎないが…一つ指摘すると,
論ナビテキストが「勉強成果を蓄積する先」ということは,論ナビで新しいことを身に着けていったりするわけではないということだ。

論ナビのような箇条書きのテキストで理解が深まったりすることなどまずあり得ない。

「一度ちゃんと理解したこと」だから,論ナビの様な簡素な記述で思い出せる。
論ナビをめくる勉強とは結局,「はいそうだね,そうだね,そうだね,そうそう,うんうん,あ,そういえばそうだった,そうだね,そうだね。」程度のものであるべきだ。これは論ナビに限らず,「まとめノート」という性質を持つもの全てに言えることだと思っている。
論ナビの簡素な記述を見れば,分厚い基本書や,調査官解説とたわむれた日々が思いだせる…そういうもの。


3,加工
(1)色塗り
  宗教上の理由により,項目と重要部分に色塗りをしなければならない。
  定義・要件等も割と細かく書いてあるので,定義の色を使ったり要件は四角でまとめて囲ったり。

(2)論証加工
 論証の補足,あてはめの考慮要素等の書き出し等。
 載ってないけど載せたい論証があれば大付箋などを使って追加。

(3)判例加工
  載ってないけど必要な判例があれば縮小印刷して貼り付け。
  重要判例などについては射程論等書き込み。

(4)図表の挿入
  論ナビテキストには図表は殆ど入っていないが,必要とあらば挿入


4,基本的にいつも持ち歩いている。授業中やゼミの間もいつも開いている。で,載ってないもので,かつ,必要なもので,かつ,書き込む必要があるものは書き込んでいく。

「必要なもの」かどうかは,過去問検討により把握されたし。

論ナビを自分なりに完璧なものにするために,本や判例(判例評釈)は結構読んだ。

余白は少ないわけでは無いが,別紙を糊で貼ったり,付箋を使うことは少なくないと思われる。
とはいえ,色々読んだ「成果」だけを論ナビにまとめていき,論ナビにあまり長文を乗せるべきでない。論ナビ一冊を読み返すのに必要な時間は,短くあるべきだ。もし読んだものをしっかり理解しているのなら,短く要点を書けるはず。
そして,短く要点だけを論ナビに書くことを意識するからこそ,理解も進みやすいとも言えよう。

試験直前期,論ナビ1冊を読み返すのにかかる時間は15分程度だった。
(なお,試験当日は出題趣旨採点実感のまとめしか読んでないので,試験会場では開いていない)。



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2015年11月06日

先日、ブログメッセージで次のようなものを受けた。
なお、俺がブログメッセージをチェックすることは極めて稀であり、返信が遅くなることはご容赦いただきたい。

****様の記事を拝見しておりますと、今年の合格について体験記のようなものがなかったので、もしよろしければ、今年の勝因はなんだったか、どのように勉強して改善してきたのか等体験記のようなののを教えていただけないでしょうか?
お忙しい中甚だ勝手なお願いではありますが、ご回答いただければ大変ありがたいと思います。


確かに俺は、合格体験記という形の文章はブログに残していない。
黒歴史の多さに定評のある男・ミスターブラックと呼ばれたことがあるかもしれない俺であるが、さすがに合格体験記は書くのが憚られてしまう。

合格の形は百人百通り。
質問者様に対してお伝えしたいこと、お伝えできることといえば、「勉強はサーチ・アンド・デストロイ。『できなきゃいけないこと』を把握し、『今の自分にできること』を把握し、その差を詰め続けること。」ということだけである。これは、万人に共通するものだと信じているからだ。

このことについては、以前記事にした。

1、勉強方針の大枠について

「合格者の話=間接事実の積み重ね」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8353022.html

「見敵必殺」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8095430.html




よくよく考えてみれば、俺は自分の勉強の軌跡をこのブログの「siketai」というカテゴリにまとめてきたから、ある意味あのカテゴリにある記事が俺の合格体験記ともいえるかもしれない。しかも、後からの脚色は一切ない、完全ライヴの合格体験記だ。

2、「できなきゃいけないこと」「求められる力」については、採点実感から通年で使えそうな部分を抽出した「直前最後の3分チェック」シリーズがある。採点実感原文をみるのが一番良いが、まあ、こういうまとめをしたというのが俺という人間の受かり方であったという話である。

「直前最後の3分チェックシリーズ」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/search?q=%E7%9B%B4%E5%89%8D%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE

3、短答弱者の俺が短答弱者から脱出していく経緯も、記事をたどっていけば明らかになるかもしれない。

「何故短答で落ち続けるのか?」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7194043.html

「3年夏休みの短答戦略」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/cat_97108.html?p=15

「短答弱者の戯言シリーズ」 (短答勉強戦略)
その1 http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7841301.html
その2 http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7841883.html

「短答3科目化による質の変化」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8029285.html

4、答練受講日記については

ペー論受講記録がある。
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/search?q=%E3%83%9A%E3%83%BC%E8%AB%96


5、勉強計画については、

「3年秋からの勉強計画」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7888971.html

「年末は択一」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7978663.html

「オペレーション・スサノオ」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8026560.html

6、小技・小ネタについて

「改善シート」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7711978.html

「三段論法を崩さない」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7976211.html

「問題検討に至る前の思考手順」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8024851.html

「答練と本試験問題の違い」
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7964897.html



ま・・・・・・・あれこれ言われているが、少なくとも、「落ちない」というレベルの話であれば、答案を書くこと、他の受験生と交流すること、過去問を研究することという3つをこなせばクリアーできるはずだ。落ちた人の9割は、この3つのうち2つは欠けている。

その後の「順位上げ」については、まあ、「ゲーム」として楽しむべき

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2015年09月13日

自分の振り返りをしてみるが。

俺は、勉強の仕方の基本を、『東方』というシューティングゲームから学んだ。

勉強の仕方の基本とは、見敵必殺
その意味については、以前記事にした。
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/8095430.html

「「できない」けど「できなきゃいけない」」(=敵)をひたすら探し出し、殺す

まあこれは、マコツ流でいえば「ゴールからの発想」の具体化に過ぎないし、「自分の弱さから逃げない」というかっぱちゃんの発言とも中身は変わらない。一般的に言われていることだろう。


私見を加えると、「見敵」と「必殺」のうち、圧倒的に難しいのは、そして合否を分ける原因となっているのは、見敵の方な気がする。敵さえ見つければ、なんだかんだ言ってある程度敵は殺せる(克服できる)。

こまごました見敵の話はおいておいて、俺にとって大きな見敵の契機となったのは

「早期卒業資格を利用したロー入試」



「予備試験論文式試験」

である。


前者にしろ後者にしろ、俺は落ちている。

前者については、2011年9月の記事
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/4901360.html

後者については、2014年10月の記事
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7885281.html

にて、落ちたことを受け止めた当時の俺のリアクションが示されている。

いずれも、「このままだとマズイ」という強い焦りを感じたのを覚えている。

早期卒業資格で一度落ちていなければ俺はKOローに入っていない。
予備試験論文式で一度落ちていなければ俺は司法試験に一発合格していない。

あれは、必要な失敗だった。

まあ、全て一発でクリアしてきた方も多いだろうが、俺はそうじゃない。
一度失敗することが、俺にとって成功の前提条件だ。

我ながら賢いと思うのは、そういう自分の性質を良く理解して、ちゃんと「失敗してもダメージが最小限」のときに一回目を当てているということである。特に、早期卒業資格を利用した受験はファインプレー。


まあ、ロー入試の方については、「やっぱり」と自分で言っている通り、ダメそうな気がしていたのだが……予備試験の方については、それなりにショックだったため、念入りな敗因分析がされている。

http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/archives/7896723.html

「こうして問題を発見し、修正していくのが面白さである。
それは、シューティングゲームや死にゲーをプレイされる方なら良く分かっておられると思う。

206日後。



司法試験委員に、俺の「修正力」を見せつけてやろう・・・!」。」

更にその後には、
http://blog.livedoor.jp/kamisamadq7/search?q=%E4%BA%88%E6%83%B3%E5%A4%96
においては、「途中で諦めたこと」についての深い反省と決意が示されている。

「敢えて望もう。
 司法試験で、俺が窮地に陥ることを。
 窮地に陥った中で勝利を謳うことを。
 予想外のことが起きることを、予想に含めて勝利の未来を確定しよう。

 それを乗り越えることで、俺は弱い自分と完全に決別したことを確認できる。」

今見ると普通にテンションがおかしくなってきている記事だが・・・・・・

しかし、予定通り公法系の問題が予想外のものであり、俺はそこで諦めなかった。
俺は、俺は弱い自分と決別できたのだ。決別したことを確認できたのだ。
これは、順位なんかよりも、俺にとってはもっと大きな意味があるかも知れない。



失敗を料理する。

死んで覚えるゲーム。


失敗しないゲームとか、敵キャラがスライムしかいないドラクエみたいなもんだろ?つまらなすぎ。失敗を成功に変えていくところに面白みがあるというものだ。



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