2008年06月28日

さよならだけが人生だ

「花より男子F」も公開となりました。
以下、内容に関する記述を含みますので、
これから見ようと思ってる方は読まないでくださいませ。


昨日行ったライブで、
佐野史郎さんも歌ってました「さよならだけが人生だ」と。

これは、川島雄三監督が好きなお言葉として有名です。
井伏鱒二さんが訳した詩からの引用です。
「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけがーー」
なんてキザなのだろう。これこそ粋というのか。
私は未だ、この心境には達することはできません。
さよなら、なんて、いやです。
別れはいつもギャアギャア子供のように駄々をこねてしまいます。
でも、ものすごく、惹かれます。


ひとりの貧乏で平凡で、でも、
心意気だけはある女子が、素敵な王子4人にも囲まれて、
夢のような恋愛を経験するという正直、ありえないつーっの!な、
シンデレラストーリー「花男」。
ありえないーーという叫びには、
これはフィクションです というお断りがこもっているようにも思います。

映画も、まさに、ドリームに次ぐドリーム。
ファンタジー・ワールド。
そう思ったら、すごく楽しめます。

その甘い世界の最後に、
花沢類の、あのセリフ。
ここだけ、ものすごく、オトナ。

花沢類くんにこの詩を読ませたのはものすごくニクイ演出だ。
花に嵐 っていうのが、花男と嵐のマツジュンっていう
言葉遊びなだけだったら、残念だけど。

そうではなくて、
夢からはいつか卒業しないとねっていう、
メッセージと思うと、
なかなか粋ではないですか。
[追記]あくまで、私の個人的な解釈です。そう思って観るとおもしろいなと
思ったのです。


小栗君は、このセリフを語るに耐えうる
演技力を増強してきたのを感じた。
やはり去年の、クローズZEROとカリギュラが鍛錬になったのだなと思う。
それほど、力を出す場面はないけど、
静と電話で話す場面の、
横顔や、ソファの座り方など、考え抜いてるなあと唸った。
アップの表情で勝負しない、とは、
挑戦的ではないですか。



演技力で感心したといえば
「ルーキーズ」の上地雄輔さん。
おバカキャラと全く違う、あのギラギラした眼差し!
懐の広さを感じました。
とっても、アタマの良い人なんだろうなあ。



さて、
メロディコールを
「20th CENTURY BOY」にしたら、
20世紀少年映画関係者からしか電話がかかってこなくなった。
そんなバカな…。
電話してね。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」とランダム設定したんで。





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