2008年02月08日
食べたいものと食べられるもの
宴会の翌日は、少し味の濃いものを食べたくなる。そばやうどんではなく、ラーメンやナポリタン。サンドイッチではなくてモスバーガー。
昼時になると、頭の中は食べたいものが飛び交って、午後0時になる前に出かけていく。そんな状態のある日のこと、近くの中華料理屋に入った。その店はチャーハンやラーメンといったメニューが中心のいわゆる「中華食堂」。店の成り立ちの中で寿司屋も併存していて、店の中には寿司ネタのケースもある。
なぜかいま流行りのオープンキッチンスタイルで、二人の料理人が一心不乱に鍋を振っている。オープンキッチンと言えば聞こえはいいけれど、要は調理場が丸見えなだけではあるけれど。
この店の特徴は注文してから料理がでてくるまでが速いこと。チャーハンを頼むと速ければ30秒ぐらいで出てくる。席に座って週刊誌を広げて最初のグラビアに目を落としたところで、もう「チャーハン、お待ち」。
具材の種類は少ないから余り彩りはよくないけれど、胡椒をたくさんかけて食べると美味しい。
さらにメニューにはないメニューがあるのも特徴のひとつ。最初のころはメニューを見てひとつずつ尋ねながら注文していた。だんだん行き慣れてくると、飛び交う注文の中にメニューに載っていない名前が聞こえてくるようになる。
「中華飯、半スープ」
中華飯はわかるけれど、「半スープ」って?
「チャーハン、特製」
チャーハンはあのチャーハンだけれど、「特製」って?
「焼麺(ちゃーめん)、目玉半熟」
焼麺は、五目あんかけ焼きそばだとはわかるけれど、「目玉半熟」は目玉焼きを乗せてくれるってことか?
「バラ丼!」
えっ?それメニューにないよ・・・・。
運ばれてくるのを見ると、あぁなるほどと合点する。
半スープ・・・スープの中にいろいろな具材が入っているスープ。なぜ「半」なのかは不明
特製・・・特製スープの略らしい。だけれどもなぜか小さいラーメン。
目玉半熟・・・文字通り半熟の目玉焼き。いろいろな注文と合体できるらしい。
バラ丼・・・豚のバラ肉を甘辛く炒めて丼ご飯に乗っけたもの。生卵が真ん中に乗るけれど、好みで目玉焼きにも変更できる。
この店のもう一つの特徴は、女将さんの会計の素晴らしさ。店内はカウンターが10席・イス席が24席・小上がりが30〜40席。昼時はほぼ満杯になる。矢継ぎ早の注文を次々と伝えながら、できあがった料理を運ぶ先を瞬時に指示する。食べ終わった人が会計にやってくると、食べたものを完璧に復唱してお金を貰う。一人ずつでもまとめてでも問題なし。
そんな店で宴会の翌日に食べたくなるのがオムライス(笑)。こってりケチャップ味のチキンライスが薄い玉子焼きにくるまれてやってくる。玉子焼きの上にはこれまた大量のケチャップ。なぜかとても食べたくなる。でも食べてからしばらく経つと後悔する。お腹の調子はオムライスを食べられるような状態にはなっていないようなのだ。
食べたいものと食べられるものは違うものだと思い知ることになる。
後の後悔役に立たず。

