泡沫でおきらくな日々

ホームページの運営や更新、ゲームやパソコン関連の話題が多くなると思いますが、基本的にはテキトーな時にテキトーな事を書くブログです。 ヒマなら見てね。

ブリ観、閉鎖の経緯 後日談

この記事は、ブリ観(Britannia 観光案内所)の閉鎖の経緯を語った文章の3ページ目です。
1ページ目は こちら、2ページ目は こちら になります。

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以上が、ブリ観閉鎖の経緯、そしてその当時に副管理人さんに充てて状況を説明するために書いた文章です。
これ以後、私は UO に関わっていませんが、この件には少し後日談があります。

ブリ観の正式な閉鎖を発表して間もなく、5人ほどの方から「この件のまとめサイトを作らせて欲しい」「そのために資料などを頂きたい」「一部内容の転載許可が欲しい」という連絡を貰いました。

私は結果的には **** さんをかばって、批判を一身に浴びながら退場することになった訳ですが、まあ最後の経緯がアレでしたし、愚かな管理人として消えていくのを良しとするほどマゾでもないので、これらのサイトがきっかけになって真相が明かにされれば・・・ という期待もありました。
それがハッキリすれば、ブリ観復活の足がかりにもなります。

しかし、その方々が「まとめた」内容は・・・
2ch 系のまとめサイトなので当たり前ではありますが、2ch で広まっていたデマだらけの内容を、そのまんま書いたものでした。
肝心の UO コミュニティ同士の対立や、訴訟問題などに触れている方は一人もいません。

そこで私は内部事情を少し明らかにし、そして「あなたが作ろうとしているのが、2ちゃんねらーの、2ちゃんねらーによる、2ちゃんねらーのためのサイトなら、協力は出来ません。 事の真相を解明するためのサイトなら、協力させて頂きます」と返信しました。

すると・・・ やはりその方々には寝耳に水だったようで、1人はそのまま不通、3人からは「知らないことが多すぎました」と作成を断念するメールが届きました。

しかし残りの1人の方は、すでにサイトの雛形を作られていて、独自の考察や調査なども行われており、私の返信後も「ぜひ作らせて下さい」という返答をされました。

そこで私はこの方に期待し、もう少し詳しいことをお伝えしたのですが・・・
さすがに引かれました。

当時はまだ **** さんのグループと、出版社/UO運営側の訴訟問題が進行していて、いつ裁判になってもおかしくありませんでした。
少なくとも **** さんの側は、それを前提として動いています。
そんな時にこの問題を扱った「まとめサイト」なんて公開すれば・・・ 裁判に巻き込まれる確率は高いです。

加えて、2ちゃんねらーが騒ぐきっかけとなった「UO 内でバラまかれた告発文」は、**** さん側の誰かが ID とパスワードで管理されている掲示板の内容を、無断で転載したものです。
その方のサイトも、その文章を第一の証拠として構成していましたから、それを削る訳にはいかず、しかしそれをそのまま載せていたら法的にマズイです。

結果、詳細を知れば知るほどヤバイと思われたようで、最終的に「自分には荷が重すぎます」とあきらめてしまいました。
そして私も、裁判に巻き込まれる可能性があるのを承知で「いや、頑張って下さい」なんてことは言えませんでした・・・
こうして、全ての事実は葬られ、ブリ観は消えていくことになります。


最後に私がこの件で思うのは、「結局アレって、どうしようもなかったよなぁ」ということ。

この一件の根底にあるものは、「女の嫉妬」ではなかったかと思うのです。
あの対立の主要人物は、みんな女性です。

当時の私の立場からして、この問題に触れないという選択はあり得なかったし、目の前でドンパチが始まろうとしている場面で「勝手にやれば? 俺はしらないよ」なんてさすがに言えません。
しかし、関わった時点で根底にあるのが女の嫉妬なら、もうどうしようもない訳で・・・

あそこで終わるのが運命だったのかな、とも思いますね。

そして UO のコミュニティ同士、さらにコミュニティとメーカーの距離が近くなり過ぎたのも要因だったと思っています。
UO のコミュニティ、つまりグループ同士、ファンサイト同士は、言わばライバルでもあります。

それらが1つの所に集まると、協力している間は良いのですが、反目も起きやすく、そしてそうなった時に一方が潰されかねません。
この件では、そのコミュニティの集まりである UOJC の前リーダーがトラブルで引退し、**** さんがその後を継いでいたことも不幸でした。
また私自身、UO のファンサイトが他のファンサイトを攻撃し、潰してしまった事例をいくつか見ています。

UOJC とメーカーの距離が近くなり過ぎて、メーカーに「わがまま」が通用すると思ってしまったのも大きな(ある意味最大の)要因だと思います。
ユーザーとメーカーは、互いに協力しながらも、やはり「一線」がないといけないのだと思います。

今後オンラインゲームを運営される方は、ファン同士の繋がり、そしてファンと運営側の距離に、慎重になって頂きたいと思います。

ブリ観、閉鎖の経緯 その2

この記事は、ブリ観(Britannia 観光案内所)の閉鎖の経緯を語った文章の2ページ目です。
1ページ目は こちら になります。

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そして 2004 年の11月、例の本が出版されることになります。
出版にあたって、私はメディアワークスの担当者の方から、ブリ観への告知願いのメールを貰いました。
これは以前から UO の書籍の出版があるたびに貰っていたもので、従来のものと特に変わりはありませんでした。
しかし例の一件があるため、ついでにメールで状況を尋ね、やり取りをさせてもらいました。

その一方で・・・ 本がいよいよ発売になると言うことで、2ch やウザスレでは大きな騒動、彼らの言うところの「祭り」が行われていました。

ただ、彼らはこの時点になっても、まだ例の掲示板の内容(の一部を **** さん側の誰かが転載したもの)以上のことを知りませんでした。
水面下の反対派のグループの事や、メディアワークスや EAJ を巻き込んだ対立のこと、訴訟の問題などは、まったく解っていません。
(それ以外の事も彼らは話していましたが、それらは全て彼らによるデッチ上げや妄想です。 もっとも、彼らにはそれが真相かどうかを確かめる術がないので、仕方のないことではありますが・・・)

ただ、いよいよ本が出版されるという事実と、その内容にパクリ(というか、他の人が実施したイベントと同じもの)と思われる部分がある事は確かでしたから、自分たちでハデに盛り上げて苛烈な Rosy Note 叩きを展開します。
もちろん本はパクリが中心な訳ではなく、転載元や、協力したサイトの URL なども掲載されていたのですが、まだ本は発売されていないので彼らはそんなことは知りません。
「パクリ本」と彼ら自身が大々的に騒いでいた事もあって、Rosy Note への掲示板荒らしや人格叩き、誹謗中傷、ゲーム内での妨害工作(水タルを敷き詰めるなど)、ありとあらゆる方法のバッシングや嫌がらせが始まります。

そしてその後・・・ 私は発売が近くなったため、メディアワークス社から貰っていた告知を掲載します。
しかしこれによって、2ch やウザスレでは「ブリ観が特別に宣伝を行っている」だの「Rosy の協力者だ」だの、勝手な憶測や妄想を作り上げていきます。
もちろんこれらは全てデタラメです。
告知の内容は、これまで別の書籍を紹介したものと同じスタイルとしましたし、私は ++++ さんとメールのやりとりや話をした事はありません。

※この件が起こる前に、一度だけ Rosy Note に画像の転載願いのメールを出した事があったのですが、機械的に「画像の転載を許可します」という短いメールが来ただけで、それ以外にコンタクトはありません。

しかし彼らは「ブリ観は完全に Rosy 一派だ」などと次々と勝手な憶測を膨らませ、さらにそれを信じ込む人々が、ブリ観の掲示板に書き込みなども行ってきました。
私はそれらが騒ぎの元になると判断して削除などの対応を行いましたが、それでも彼らは書き込みを続け、それでも対処されるとわかると、さらに酒場の BBS(プライベートに近い掲示板)にも書き込みを行ってきます。

そのため私はいくら対応してもラチがあかない事と、水面下の交渉や経緯も知らない上に勝手な憶測と大げさな「祭り」によって騒動を起こしている彼らが、今回の件で「説明をしろ」と再三書き込みをしていたのを見て、「事実を知っているからお答えするが、あなた方に真実はありません」とはっきりと答えたのです。

ですが、「返事を行った」ということ自体が、最悪の状況を呼びました。
彼らは「だったら真実を説明しろ」と騒ぎ立てます。
しかも返事をしたこと自体が彼らを煽る事になり、人格攻撃・誹謗中傷・デッチアゲ、ありとあらゆる中傷行為が私に降り注ぎます。

※ただ、念のため言っておきますが、沈黙を保っていた間も誹謗中傷や人格攻撃は続いていました。 無視していれば沈静化するというのは、甘い考えです。

しかも彼らだけでなく、2ちゃんねらー以外の雑談掲示板(ブリ観にあった一般の掲示板)の人の中にまで、ウザスレ等の叩き行為やデッチアゲを真に受ける人が出始めます。
ですが、事実の説明なんてできません。
「水面下ではグループ同士が対立し、裁判になろうとしている」なんて言えませんし、もちろん **** さんの名前を出すことも絶対に出来ません。

私は「私にも信用があるため、詳しい内容の説明は許して欲しい」、「もったいぶったつもりで言ったのではありませんでした」、「全てが嘘と言ったのは誤ります」などの謝罪を続けますが、彼らの誹謗中傷は延々と続きます。
擁護してくれる方も多くいたのですが、掲示板は荒れに荒れ、対処できなくなってきます。

こうして、私はブリ観の一時閉鎖を決めることになります・・・
ちょうど「ドラクエ」の宣伝の件で叩かれていたのもあり、表の掲示板で叩かれ、2ch(ウザスレ)で叩かれ、酒場でも叩かれ、おまけにメールでも叩かれ、他に方法はないと判断しました。

ただ、当初はあくまで「一時閉鎖」のつもりでした。
それはトップページにも告知していた通りです。

しかしその後も騒ぎは収まる気配はなく、2ちゃんねらーの中傷と叩き行為によって、Rosy Note を中心とする UO の内装グループもついに潰されてしまいます。
そのため結局、ブリ観の再開のタイミングはなく、また私自身、その頃は年末に入ってリアルの仕事が忙しかったため、一時閉鎖が解除されることがないまま、日が経っていきました。

そして・・・ ついに無期限閉鎖を決意する出来事が起きます・・・

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ブリ観を閉鎖して約10日後・・・
2004年12月の半ば、**** さんからメールが届きました。

その内容を見て・・・ 私は愕然として、腹が立ちました!!
そのメールはその時の私には、到底許容できるものではありませんでした。

「あなたのおかげで大きな騒ぎになった。 あなたの発言が原因です」
「他の人々は沈黙してくれたのに、あなたのために努力は無に帰した」
「発言や行動には責任が付くのですから、腹をくくって下さい」

などなど・・・

私もその頃は、相次ぐ人格攻撃・デタラメな中傷・でっち上げられた罪状などで傷ついていました。
そこに、このメールです。

このメールは **** さんが、私と ++++ さんが知り合いだと思っていて(つまり私と Rosy 側に繋がりがあるという、2ch のデマを真に受けている)、「++++ さんの連絡先を教えて欲しい」と言うメールを送ってきたため、それに対して返信したメールの返答についていた言葉ですが、「この人までが(2ch のデタラメを信用するのか)」という印象を持ったのが本音です。
もちろん「自分で騒ぎの種を撒いておきながら、何を言っている!」という感情もありました。

そしてとりあえず私は、「あなたのおかげで大騒ぎになった」という点は絶対に認められなかったのもあって、こう反論しました。

「私が発言するずっと前から、某所では大きな騒ぎになっていました」
「無に帰したのなら謝るが、コメント以前からすでにそうなっていた事は理解して欲しい」
「++++ さんとの面識はない。あなたも肩入れしたと思っているようだが、間違っている」
「一方だけが執拗に叩かれて潰されるのは許される事ではないし、2ch(ウザスレ)のような叩き行為は間違っている」
「傷ついているので、もう返信は勘弁して欲しい」

ですが、さらに **** さんも返信でこう反論して来ます。

「騒ぎはあったが、火に油を注いだのはあなたです」
「2ch(ウザスレ)で叩かれるのは、叩かれる側にも原因があるからでしょう」
「++++ 氏が潰されたのはそれだけの事をしたからで、残酷だが同情の余地はない」
「真実の追求と執拗な叩きは表裏一体です」

などなど。

そしてついに私は怒り、感情に任せたメールを送ってしまいました!!
「あなたは何が言いたいのですか? お前は不条理で間抜けで愚かな事をした極悪人だと言いたいのですか? UO が嫌になったからサイトを停止した。 しかしここに来てさらにメールで私を叩くのですか!?」
と言った具合です。

しかしその後、落ち着いて・・・
私は怒りのメールを送ってしまったことを後悔し、改めて書き直したメールを送り、再度もう返信は勘弁して欲しいと書きました。
ですが、一度怒りのメールを送ったからか、これに対し **** さんも怒りのメールを送ってきます。

「貴方、男でしょう? ついてるもんついてるんでしょう!? 悪い事は他人のせい、そう言いたいの? しかも話を自分から打ち切る ・・・どうでもよければメールなんてしません!」


こうして以後・・・ 何通にも及ぶ不毛な言い争いのメールが続きます。
**** さんとのやり取りはかなりの長文で、しかもこの後ずっと続き、合わせて合計で10通ほどに及びます。
ですがこの後はもう、双方反論のし合い、ただのあげ足の取り合いでした・・・

そして、ロクな言い争いになっていなかったのと、**** さんの「だったら某所(2ch)の連中を裁判で訴えればいいじゃないですか」などのセリフを見て、コレはもうダメだと判断。
まだまだ言いたい事はありましたが、それらをぐっと腹の中に収め、私は不毛なメールのやりとりを終えました・・・

※彼女のグループは当時、メディアワークスと EAJ を訴える方向で動いていましたから、この荒唐無稽なセリフも単なる言い返しではなく、本心でしょう。 少なくとも当時はそう感じました。

**** さんは以前のメールの時から、「どんな事になっても筋は通さなければならない」と言うのを何度も繰り返していました。
ですが、個人の正義で他者の多く巻き添えにするのは勘弁して欲しいというのが本音です。
また、Rosy Note の内装コミュニティが叩かれて潰れされた事に「当然の報いで同情の余地はない」とはっきり断言できる彼女には、私的に賛同できない、賛同したくないというのもありました。

今回の件で 2ch(及びウザスレ住民)が彼女のグループにとって、結果的に都合のいい行動を取り続けていたためか、2ch を擁護し続ける態度にも反感がありました。

※彼女が 2ch を故意に利用していたのかどうかは解りません。 正直、2ちゃんねらーは彼女の手のひらの上で踊っていた印象がありますが、それが狙ったものなのか、結果的にそうなったのかは解りません。
例の「ビラ」の出所を探ったのは、その辺を確かめるためでもありましたが、結局確認できませんでした。


そして、このやり取りが終わった後、私は決意したのです。

「この問題が完全に解決し、真相が正しい形で公表されるその日まで、ブリ観が復活することはない」と・・・

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以上が、例の一件と、ブリ観が閉鎖するまでの全てです。

例の問題は、その後もまだ続いていました。
**** さんの UO コミュニティグループは当初よりさらに増えて 40 以上になり、彼女らは本の発売後、メディアワークス社を UO ライセンス違反だとして非難し続けていたようです。
その後も彼女たちは活動を続け、まだ事件は続いていたのですが・・・
すでに本が発売された後で、彼女たちがいったい何を目指していたのか、それはもう解りません。

※なお、2ch の「祭り」は本の発売後に急速に消沈していきました。 出版された本がそこまでパクリではなかったこと、転載元や協力者の URL なども掲載されていたことで、2ちゃんねらーも「あれ? 思ってたのと違う」と気付いたためのようです。

私は **** さんとの最後のメールのやり取り以後、UO には関わってはいません。
私は以前、ブリ観の更新をするために仕事を早朝の時間帯にし、昼からは更新を行う毎日を過ごしていました。
つまりブリ観の更新のために生活シフトを合わせていました。
ですが、ブリ観の更新をやめてその必要もなくなったので、年末で忙しかったのもあって、午後にも仕事を入れるようになりました。
そして年が明けた後もそれが普通になってしまったので、リアル的にも、以前のような更新は出来なくなっています。
(今はさらに別の仕事に変わったので、なおさら昔のような更新は無理になりました。 というか、あの頃のブリ観の更新ペースは、個人でやるにはかなり無理があったと今は思います)

そして何より・・・ 数ヶ月 UO に関わらなかったために、完全に UO への興味もなくなってしまいました。
全く関わらない期間が続くと、ここまで興味を失ってしまうものなのかと、自分でも驚いているぐらいです。

私は多くの時間と労力、ある時はリアルの生活を犠牲にしながらも、ブリ観の更新を続けてきました。
また、あの問題については、メディアワークス側には **** さんの弁護を、**** さんにはメディアワークス側の弁護を行いました。
しかしその結果、多くの中傷と非難と罵声を浴び、愚かな管理人として UO の世界から消えて行く事になったことは、非常に残念でなりません・・・
ですが、もうこれで清々しているのもあります。

私が今回の件で一番信じられないのは、**** さんの集めた 40 の UO コミュニティの代表やサイト管理者の方々・・・ それらの人々が、なぜ **** さんの行動を止めなかったのか、なぜみんなそろってあの行動に賛同していたのか、という点です。
確かにあの本には問題があったかも知れません。
しかし、あのように多数のコミュニティで連帯を組んで、他のコミュニティやメーカーや出版社を相手取って反対活動を起こせば、大きな問題になることは解りきっていたはずです。
私はこの事が一番残念で、かつ、UO のコミュニティに失望している点です・・・

※しかし、これは後で知ったことなのですが・・・
やはり **** さんのグループの中にも、**** さんの強硬なやり方に異を唱える人は何人もいたようで、内部的には一枚岩ではなかったようです。
中には、実情を知ってグループから離脱したり、あえてグループに留まって **** さんの行動を止めようとしていた方もいたようです。
ただ、当時の私はそこまで **** さんのグループの内部事情は知らなかったため、ただただ UO コミュニティーというものに失望していました。


私はオンラインゲームというものは、メーカーとユーザーが協力して作っていくべきものだと考えています。
ユーザーは当然ゲームのプレイヤーですが、開発者や運営者もやはりそのゲームのプレイヤーであり、そのゲームをより良くしようと考えているものです。

しかしながら、ユーザーの多くが「お金を払っている」という立場から、「販売者と購入者」「企業と顧客」という形で双方の関係を考えてしまいます。
**** さんは「メーカーは天狗になっている」「この業界は顧客を舐めている」とメールでも数度にわたって主張していました。
また、メーカー等に送る抗議文に関しては「協力者の方々と共同で作成している」と語っていました。
2ch や、その他の掲示板を見ても、ユーザーの多くがメーカーの活動にはネガティブです。

しかし本当は、双方は同一方向に進んでいかなければならないはずなのです・・・

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言うまでもなく、「武闘の天地」(当時公開された UO の拡張パッケージ)が発売されても、しばらくの間ずっと UO の公式ガイドブックや書籍が発売されなかったのは、例の事件のためです。

※他にも、この一件でいくつかの UO 書籍の発売が中止になっています。 その頃は雑誌やケーブルテレビなどでも様々な PR 活動が行われていましたが、それらもこの一件で成りを潜めています。
このトラブルがなかったら、UO はもっと・・・ と言うのは、今でも思うところです。


しかし最近(武闘の天地の発売から約1年後)、メディアワークスから新しい UO の書籍が発売されました。
この時、またメディアワークスの担当の方から宣伝のお願いのメールを頂いています。
私はもうブリ観の更新をしていなかったので、結局この依頼は断ったのですが、その時に聞いたお話によると、例の一件はもう和解したとのことでした。
まあ、メディアワークス側の話なので、**** さんの側がどう思っているのかは解りませんが、もし和解して決着が付いたのであれば・・・
このまま例の一件は、真相が知られることなく、闇に葬られるようですね。

(例の事件後、メディアワークス側の UO 書籍の出版担当者の方は担当から外されてしまったようです。よって、和解と言えば和解ですが、担当追放という形で決着が着いたようですね)

※余談ですが、その方は UO に対する愛情の深い方で、UO 用語辞典など、見ていてそれが伝わってくる書籍を作られていた方だったのですが・・・ 残念なことになってしまったようです。


副管理人の皆さんには本当に申し訳なく思っています・・・
そして、ご協力、本当にありがとうございました。
いくら感謝を述べても足りないぐらいです・・・

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閉鎖当時に書いた文章は以上ですが、後日談に続きます。

ブリ観、閉鎖の経緯 その1

もうほとんど見ている人はいないであろう、このブログ・・・
そこでひっそりと、ブリ観(Britannia 観光案内所)の閉鎖の経緯を書いておこうと思います。

これは以前から公開してくれと要望があったものですが、私は UO のサービスが終了するまで公表するつもりはありませんでした。
ただ、この件は「オンラインゲームの運営」における、今後の教訓になる事例だと思っているため、いずれは公開するつもりではありました。

そして現在、日本の UO 運営元であった EAJ(EA の日本支社)が閉鎖され、UO の日本公式サイトもなくなり、その開発を引き継いでいた Mythic も閉鎖され、UO の運営自体が別の会社に移っています。
そしてブリ観閉鎖にまつわる件に関わっていた方々や、関連のグループも、すでに活動を終えています。

よって、この場にその文章を置いておきたいと思います。

なお、この文章は今書いたものではありません。
ブリ観は 2004 年の冬に更新を停止、2005 年の夏に正式に終了しましたが、その終了直後、つまり閉鎖した当時に、当時掲示板の管理を行ってくれていた「副管理人」さん達に、事情を説明するために書いたものです。
つまり後年になって当時を振り返って書いた回顧録ではありません。

ただ、「後になって解った事実」もあるため、その部分については注釈を入れています
また、解りにくい部分への追記と、誤字脱字の修正は行っています。
登場する個人名(UO のキャラ名)は、伏せ字にしていますのでご了承下さい。

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【例の一件と、ブリ観の更新停止に至るまでの経緯】

事の発端は今から1年以上も前(2004年夏)のことです・・・

内装サイト Rosy Note の ++++ さんが、内装の本を執筆し、メディアワークス社より出版を行いました。
この本はかなり好評で、++++ さんとそのグループはさらに次の本の出版を考えたようです。

そして、その次の本はプレイヤーの「イベント活動」をテーマにしたものにしよう、と考えました。
そして彼らは、そのための相談や情報の収集などを行う、連絡用の掲示板を設置します。
この掲示板は ID とパスワードで管理された完全な内輪のもので、その中で「こんなイベントが行われていた」とか「こんなことがあったようだ」といった情報の収集と、実際にどんな本にするかの相談が行われていました。
仲間内だけのクローズドな掲示板ですから、好き勝手な事も書かれていたようです。

そして騒ぎは、ある人がこの掲示板を見てしまったことから始まります・・・
ギルド「**** ****」の **** さんです。
**** さんは(当時の)UO のコミュニティーの取りまとめ役であり、ユーザーと日本の UO 運営側をつなぐ「UOJC」の(その時点の)リーダーでもありました。
活発に様々なイベント活動を行っており、EAJ の UO 運営陣とも関係が深く、当時の UO において非常に重要だった方の一人です。

※UOJC は UO の代表的なコミュニティーが集まって設立された、UO をもっと盛り上げていくためのユーザーグループでした。
創始者は別の方ですが、その方は様々な事情
で休止され(これも結構シャレになってない一件。某詐欺師が関わってたりとか)、今回の件の方が後任となっていました。

しかし、その彼女が、どういうルートでその掲示板の中身を見たのかは知りませんが・・・
掲示板の内容を見て怒ります!

彼女が自分で考案して実施したイベントの内容がその掲示板の中に複数あり、さらに ++++ さんが「イベントのアイデアなどは UO の副次的なものなので、法的には著作権はなく、連絡を取る必要もないだろう」というようなコメントを書き込んでいたからです。

まだ本はどういう形になるか相談中の段階だったようですが、少なくとも **** さんはその内容を見て「彼らが人のイベントのアイデアをパクって本を出版し、一儲けしようとしている!」と考えたようです。

そして、それに反対しようとしたのですが・・・ その方法が問題でした。
彼女は、他の多くの UO コミュニティーの代表者の方や、著名なサイト管理者の方々に協力を求め、「UO コミュニティーの団体による出版抗議行動」を行おうとしたのです。
もちろんそんなことをすれば、多数の UO コミュニティーを巻き込んだ、コミュニティ同士の大きな対立となり、大騒動に発展してしまいます!

**** さんは例のクローズドの掲示板の内容をコピーし、コミュニティの代表者の方やサイト管理者の方々に「こういう事実があります!」と訴え、協力を求めていきます。

※もちろん ID とパスワードで保護されている掲示板の内容を、勝手にコピーして配布するのは違法です。

その最初の段階で協力を求められた一人が・・・ 私です。
私は以前から **** さんとは、イベントのお知らせや UOJC 活動の宣伝など、いろいろな事でやり取りをしていました。

私も掲示板の内容、特に ++++ さんの例のコメントの部分を見て「この考え方はまずいな」と思いましたが・・・
しかし **** さんが各コミュニティに協力を訴え、集団で抗議活動をしようとしている事については、もっと「これはマズイ!」と思いました。
しかも **** さんのメールの内容はかなり感情的で、冷静さを欠いている事が明らかにわかるものであり・・・ 言うなれば「バーサーク」している文面になっていました。

そのためとりあえず、「まず冷静になってください。 いたずらに事を大きくするような行動は控えて下さい。 このままではタダでは済まなくなります」と訴えます。
しかし **** さんの返答は「このような本が出版されてはコミュニティ活動は無意味になる。 どんな事があっても「筋」は通さなければならない。 私はどうなってもかまわない。」と言うものでした。

内装コミュニティの代表で、本を出版できるノウハウとバイタリティを持つ ++++ さんに倒れて欲しくはありませんでしたが、UO コミュニティーと UOJC の代表的存在である **** さんが倒れてしまうのは、もっと避けなければいけない事です。
ですので、その **** さんの返答は、私にとっては最悪なものでした。

その後も、私はメールで説得を続けましたが・・・ 
**** さんは自分の主張を繰り返すばかりで、こちらの意見を聞いてくれる様子は全くありません。

結局、私も説得をあきらめ、「申し訳ないですが協力は出来ません。この件については「中立」で行かせてもらいます。 どうか事を大きくしないでください。 表面上で争うことは避けてください。 **** さんと直接対決するようなことはやめてください」とお願いして、最初のメールのやり取りを終えました。

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その後、**** さんは私のお願いを聞いてくれていたようです。
表立っての抗議活動は行わず、++++ さんと直接争う事もしませんでした。

※ただ、後になって考えてみれば、ここで「表だって争うな」と言ったために、水面下のドロドロした話になってしまったことも否めません。
もっとも、表舞台で戦争するのが良いとも言えませんが。


しかし、彼女はその後も各コミュニティや、様々なサイト管理者の方へ協力願いを出し続けていたため、水面下では多くの方がこの件を知ることになります。
(**** さんは 30 以上のコミュニティを率いて活動を行っていると語っていたため、この時期に彼女が各所に出した連絡メールは最低でも 30 以上はあったと思われます)

そして、それだけ知る人が多くなれば、たとえ秘密にしていても当然どこからか情報は漏れる訳で・・・
誰かのリークによって、この件が 2ch や匿名掲示板(ウザスレ)などへ伝わることとなります。
もちろん2ちゃんねらーは、喜んでこれに飛びつきます。
(誰かが Rosy Note(本の出版側。UO 内装サイトとそのグループ)を非難する内容を書いた(ゲーム内の)本を、ムーンゲート周辺でバラ撒いたのが発端と言われているようですが、これが事実であるかどうかは解りません。 ただ、**** さんの一派の誰かがリークしたことは確かであり、その内容は **** さん側に立った、一方的なものだったようです)

※ 2ch が関わるきっかけとなったこの「ビラ」の一件は、本当にあったかどうか、最後まで確認できていません。 ビラが撒かれた Asuka ブリティンのムーンゲートのすぐ横に、リアル知人のお店があって、その知人とお店にベンダーを置いていた方々に聞いてみたのですが、誰もそんなものは見ていない、聞いた事もないと言っていました。 無論、彼らも 24 時間 UO に張り付いていた訳ではありませんが・・・

2ch やウザスレ等には、例の掲示板の内容(実際にはオリジナルの掲示板の一部を **** さんが抜粋したものの、さらにコピー)は伝わりましたが、それ以上のことは何も伝わっていませんでした。
しかし足りない情報を、彼らは勝手な憶測・推測で補い、彼らの言うところの派手な「祭り」が始まる事になります。

一方、ウザスレや 2ch でこの件が大きな騒ぎになっていた頃、すでに **** さんは多くの UO コミュニティー&サイト管理者による出版反対派グループを率い、次の段階に入っていました。
グループはこの時点で **** さんによると「30 以上の UO コミュニティーの団体」となっていたようで、そのグループメンバーの「連名」という形で、出版を予定しているメディアワークス社との交渉に入ったのです。

当初の **** さんの主張は、決して無理なものではありませんでした。
それは、
1「発案者を蔑ろにする発言の撤回」(例の掲示板のコメントのことのようです)
2「発案者に掲載願いを出すこと」
3「参考にしたサイトのリンク一覧を掲載すること」
などです。

1については、内輪のパスワード付き掲示板の書き込みに対して謝罪要求をするのはどうだろうと思いますが・・・ 2や3は道理に適っていますね。

しかし、メディアワークス側も反論を行います。
掲示板の内容はあくまでパスワードで保護された、内輪のクローズドなものであり、しかもそこに書かれていたものを全てパクる予定だった訳ではない。
そもそも最初からパクリで本を作ろうと考えている事は全くなく、必要な掲載願いは出し、リンクも掲載するつもりでいる、というものです。

で、両者の交渉は、その後どういう経緯や、やりとりを辿ったのかは解りませんが・・・
結果的に平行線のまま、決着は付かなかったようです。

ただ、後にメディアワークスの担当者の方がメールで「**** さんは自分の主張を繰り返すばかりで、こちらの話を聞いてくれる様子がない」と嘆いていました。
これは私が最初に **** さんを説得しようとして感じた事と全く一緒の内容だったので・・・
おそらく **** さんは、最初に私とやり取りした時と同じ調子で、交渉も行っていたのだと思われます。

そして議論が平行線になったために、ついに **** さんは大きな行動に出てしまいます。
メディアワークス社の上層部(社長)に直接訴えのメールを出し、さらに EAJ に「コミュニティの連名」という形で抗議のメールを出し始めます!

そしてこの頃には **** さんは、「裁判も辞さない」という構えを取り始めました。
こうしてこの件は、UO コミュニティ対メーカー/出版社の問題に発展していきます。

**** さんとしては、一担当者と話をしてもラチがあかないので、会社単位の問題にしようと考えたようですが、それは私が一番恐れていた最悪の展開でした。
(以後、この問題で **** さんの側は、訴訟を前提として動くことになります。 後で知った事ですが、そのために EAJ の内部でもこの件はかなり問題視されることになったようです)

その後、メディアワークス側は顧問弁護士と相談し、交渉しても相手がまともに話を聞いてくれないことと、法的には問題がないため裁判になっても大丈夫だろうということで、その後の交渉を断念して無視を決め、そのまま出版に向けて動いていくことになります。
これには **** さんがパスワードと ID で保護された掲示板(の内容の一部)を、誰にでも見える形で無断転載し、周囲に知らせて回ったことが「ハイテク犯罪対策法」に触れる行為であるため、裁判になっても負けることはないだろういうのもあったようです。

一方、EAJ(当時の UO 運営元。EA の日本支社)は UO コミュニティも出版社側も無視する事はできませんから、双方に色よい返事を行っていたようです。
この件で一番とばっちりを受けたのは、間違いなく EAJ の UO 運営陣でしょう。
ただ、結果的に本に「公式」のライセンスと、SunSword(当時の UO 運営の代表者)の推薦を与えていることが、一つの回答であるかも知れません。

一方、**** さんのグループはメディアワークス社からの反応がなくなったため、さらに憤りを感じることになったようです。
また EAJ に対しても、思うように事が動いていなかったため、不信感を募らせていったようです。

こうして、本は出版へと向かっていくことになります・・・

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文字数制限があるため、その2に続きます。

「IEの脆弱性」騒動で思うこと

Internet Explorer(IE、インターネットエクスプローラー)に深刻な脆弱性が発見されたとニュースで報じられ、日本でも色々と騒動になっている昨今。
しかしパソコンの初心者にはその意味はよく解らない訳で、そこで初心者向けの今回の件に関する解説を以下のページに記載しました。

PC ハードウェア 初心者の館

これを書いたのは、「ねとらぼ」さんの以下の記事を見たから。

「IEの脆弱性」が騒がれてるけどどうしたらいいの?

「IE 使うな」→「使わないとシステム動かねーよ」
「IE 使うな」→「解った。ヤフーは使わない。グーグル使うね」→「えっ?」
「IE 使うな」→「インターネットなんとかかんとかが危険」→「インターネットが危険

いやー、笑い話だけど、そうなるよねー。 すごーくよく解ります
ニュースとか巷の解説を見ても、そこの説明に書かれている用語が、解らない人にとっては異世界の言葉にしか見えませんからね。

にしても今回の件で思ったのは、「IE = Yahoo」だと勘違いしている人の多さ
インターネットという存在に「ヤフー」と「グーグル」の2種類があると思っている人も多い。

これは言わずもがな、日本のメーカー品のパソコンに Yahoo のモロモロがプリインストールされていて、IE を起動したら Yahoo のトップページが出たり、上部メニューに最初から Yahoo の検索窓が付いてたりするためですが、それって(こういう言い方は良くないのを承知であえて言うと)「情弱商法」な訳で、それをやっている側はユーザーが情強になっては困る。

そんな状況だから、たまにこういうことが起こるとコンピューターに関するリテラシーの低さというか、むしろその低さをみんなして維持しようとしている世の中なのが露呈する訳で、なんだかなぁという感じです。
とは言え、最初から Yahoo の検索窓が付いていたり、Yahoo のトップページに案内された方が、本当の初心者にとって使いやすいのも確かなんですけどね・・・

私的に問題だと思うのは、アメリカは(少なくとも日本と比較すると)自己責任の国であり、解らない事があったらユーザーが自分で解決するのが基本になっていて、その点の日米のギャップが大きすぎること
この辺は Windows に限らず、Photoshop とか Dreamweaver とかの Web 関連の製品、他に Google Analytics とかのグーグル関連のサービスを使っていても痛感します。

何というか、向こうの PC 関連のシステムやソフトウェアは、天才の天才による天才のためのサービスを作っている印象がある
これが日本だと解り辛いシステムは凡人でも理解できるよう解りやすく改良されるのですが、向こうはそうじゃない。 「解らないなら自分で学べ」になっている。
だから私のような凡人がそれを利用しようとすると色々苦労することに。
そしてそこまでする必要がない人はもう最初から学ばない。

この辺、ゲームでもそうですよね。
欧米の RPG は最初からバカみたいに難しくて説明も不十分、でも理解できれば自由度が高く色々できるものが多い。
日本の RPG は最初から最後まで親切丁寧で、誰でもプレイ出来るけど、ずっと一本道で自由度はないものが一般的。
こういうのは何もゲームに限った話ではありません。

私はどちらかというと誰でも理解できるよう親切に作っている方が良いと思うから、日本の風潮を支持したいのですが、ただそれを悪い方に突き詰めていくと情弱商売になってしまう。
解りにくいものを解りやすく解説するのではなく、解りやすい使い方しか出来ない方に誘導されてしまう・・・

とは言え、「誰でも使えるシステムを作ると程度の低いクレームが来る」という残念な製品開発の常識もあって、解りやすくて万能なシステムはサポートが大変なことになるという・・・

ともあれ、今回のような騒動がたまにあった方が、こういうのを知るきっかけになるから良いのかな。
私も今回の件で Google Chrome 使ってみて、「思ったより違和感なくて軽いじゃん」と思うようになったし。
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