いよいよ年末です。 年末と言えば大掃除です!

と言う訳で、私も貯まっている雑誌などの処分を考えていたのですが・・・ パソコン雑誌の特集記事などはホームページの更新に使うことがあるので、安易に捨ててしまうと後で困ることがあります。
が、普段は見ないのでそのままにしているとどんどん邪魔なことに・・・

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と言う訳で、以前から欲しいと思っていたのが自炊用のスキャナー
知らない方のために説明しますと、ここでいう「自炊」というのは食事を作る事じゃなくて、本をスキャナーを使ってデータ化する作業のことです。
なぜそれを「自炊」と言うのかは私も知りませんが。

昨年 iPad を買って以来、電子書籍の便利さと手軽さを体験し、出来れば書籍はデータ化してしまいたいと常々思っていました。
もちろん一番良いのは出版社が紙の書籍と平行して電子書籍を発売してくれる事なのですが、日本の出版業界は印刷会社や書店などとの結びつきが強く、電子書籍化に反対している作家もいるので電子書籍にはとにかく消極的。
それでも電子書籍を普及させる取り組みは行われていましたが、各出版グループが派閥を作り、派閥ごとに都合の良いローカルなファイル形式を作ろうとして分裂する有様で、「電子書籍元年」などと煽っているのはメディアやマスコミだけで、実態はまるで進んでいません
角川グループなど目に見える活動を行っている出版社もありますが、実際にはほとんど進歩のないまま 2011 年の末まで来てしまいました。
先日 Amazon が日本の出版各社に対し非常に高圧的な条件で電子書籍化を迫る事件がありましたが、アレぐらいのヘビーパンチを食らわさないと日本の電子書籍事業が進むとはとても思えないので、私的には「Amazon グッジョブ」と思っています。

・・・と、前置きが長くなりましたが、要するに「本を電子書籍にしたいけど電子書籍の販売が進むのは期待できないので、自炊するしかない」と決意した訳です。
それにいま自宅にある本を電子書籍にするには、どっちみちスキャナーが必要ですしね。

と言う訳で買ったのが・・・ コレ!!

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本を容赦なくバラバラにする恐るべき裁断機「Carl DC-210N」、バラバラになった書籍を次々と電子書籍化する全国の書店の天敵「ScanSnap S1500」、週刊誌などのホッチキス止めのホッチキスを手軽に取り除ける「はりトル PRO」。
全部 Amazon で購入、約 43,000 円ぐらい。 思いきって購入しました。

これらを選んだ理由は、自炊解説ブログ「おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?」の以下のページの説明を見て。

本の電子化(自炊)ならこの記事だけみればOK!なまとめ

自炊に関する知識は全くなかったので、上記ページでオススメされてるものをそのまんま購入しました。
自炊の方法は簡単に言うと、本の表紙と裏表紙をビリっと破り取って、裁断機やスキャナーに入る量にバリっと引きちぎって、のり付けされてる部分を裁断機がガーっとカット。
あとは 50 枚ずつぐらいに小分けしてスキャナーに放り込めば OK。
1冊分のスキャンが終わったら出力された PDF ファイルを付属されている Acrobat Reader で1つに結合すれば完了です。

まあ詳しくは前述のページで解説されています。 本をバラさないとこのマシンでは電子書籍化できませんので、作業が終わったらもれなく本は廃品回収行きです。 念のため。

自炊

ScanSnapS1500

何度か「上下が逆さまになってる!」「ページの順番が逆!」というお約束をやりましたが、解ってしまえばサクサクと作業は進みます。

まあ雑誌の場合、広告ページや興味のない特集なんかが多いので、そう言うのは取り除いてスキャンしていたため、その選別やら思わず読みふけったりやらで、結果的には相応の時間がかかっていますが。

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PDF ファイルにしてしまえば、あとは iPad などのタブレットを持っていれば紙書籍よりも手軽に読むことが出来ますね。
ただ、上記の Win PC という A4 サイズのカラー雑誌 150 ページほどで、ファイルサイズは 150 MB 前後。
10 冊入れると 1.5 GB。 iPad の 64 GB でも入れられるのは 400 冊ほどで・・・ 多いように見えて、どんどん入れてると意外と早く飽和するかも。
私の場合、iPad にはゲームアプリとかも満載されてるので、電子書籍用のタブレットが別に欲しくなりますね。

「電子書籍化しても、そんなに読むことあるの?」と言われそうですが、なんと言っても心置きなく本をポイっと捨てられるのがいいです。
また本を買う時に「邪魔になるからなぁ・・・」とか思わなくて良くなります。 作業の手間はかかるけど。

電子書籍化したファイルはアレとかでネット上に無差別に配布され、アレな事になって著作権的にアレになったりするのでグレーゾーンな行為だと言われていて、出版社業界はこうした自炊を代行する「自炊業者」にかなり圧力をかけているようですが・・・
私的には「お前らがチンタラしてるからこうなったんだろ」と言いたくなります。

ともかく、自分で買った本は個人で使用する範囲である限りどうしようと問題ないはずなので、私みたいに本が捨てられない方には自炊オススメです。
Amazon とかが新書や雑誌の電子書籍販売を本格的にやってくれれば、こんな作業も必要なくなりますけどね・・・

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