いやー、すごい展開になりましたねぇ。
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」(以下 DQMSL)の課金ガチャで、レアモンスター(金の地図)が出る確率が異様に低いという噂は私も聞いていたのですが、それがまさかこんな事態に発展しようとは。

あらすじを簡単に説明すると、2月3日にブログサイト 秒刊SUNDAY の記事で DQMSL の課金ガチャを 60 回やった動画が公開され、そこでレアモンスター(金の地図)の出なさっぷりが証明(?)されてしまいます。
前述したように元々噂になっていましたし、それを 痛いニュース などの 2ch 系まとめサイトが記事として扱ったため、一気に巷の話題に。

さらに2月4日、これは不正な広告に当たるとして Android の運営元である Google と、iPhone の運営元である Apple に課金額の返金を要求をするユーザーが現れ、しかも本当に返金された話が 2ch などで広がります。
返金要求に成功したユーザーは実際にかなり多いことが確認されています。

そしてこの騒動を受け、DQMSL の運営側が取った行動は・・・
課金ガチャ(金の地図ふくびき)を実行する際の、画面に表示されている金の地図の数を減らすというものでした。

kamitaiou

巷で話題になるぐらい金の地図が出ないのに、画面には金の地図が満載されているように見えるため、これが過剰広告や事実誤認に当たると指摘されており、その対策を行ったようです。

しかし問題の本質は「金の地図の出現率の低さ」であり、「見た目の違い」ではないため、このお門違いな対応に巷の批判はますますヒートアップ。
火に油を注ぐ結果となってしまいます。

そして2月5日の深夜、公式の謝罪文が掲載され、金の地図ふくびき(そもそもこの名前も悪かった)の停止、さらに課金ガチャに費やされたゲーム内の課金通貨の全返却が行われました。
現金の返却ではありませんが、課金通貨の全返却ってソーシャルゲーム史上類を見ない対応で、各所で驚きが広がっています。

ただそもそもの問題は、「ソーシャルゲームの業界」に広がっている体質にあります。
今回のような「出現率が見た目よりはるかに低い」「事実誤認を誘発する過剰広告」などは、ソーシャルゲームでは習慣的に行われていることで、出現率の内部調整など、もっとグレーなことをやっているソシャゲもゴマンとあります。
しかし今回はそれが「ドラゴンクエスト」であったため、ここまでの騒動になりました。


ただ、この問題はこれだけに留まりませんでした・・・

Google や Apple が課金の返却に応じた話が広まった途端、それが「魔法使いと黒猫のウィズ」や「ガンダムコンクエスト」といった他のソーシャルゲームにも飛び火、そちらでも返金要求が行われ始めたのです

ただしこの2つのゲームに関しては、騒動に至った経緯が異なります。
黒猫のウィズに関しては、調べてみた限りでは単なる「とばっちり」に近いようです。

昨年の10月から11月にかけて行われたイベントガチャで、広告では金のカードがたくさん並んでいるのに、実際にやってみると金のカードはそんなに出ない事を理由に、「景品表示の仕方に問題がある」としてユーザーが返金要求を行ったようです。
しかしさすがに2ヶ月も前の広告を理由に、今さら返金要求をするのは無理がある。
それでも実際に返金された報告が 2ch で多数上がったため、騒動になったようです。

ただ、昨今の黒猫のウィズはイベントやキャンペーンガチャでユーザーに不信感を与えていたようで、その鬱積したものが今回のきっかけで噴きだしたというのが根底にある模様。
実際、この状況になっても「返金祭り」になっているゲームは限られているので、「こういうことになり得る状況だった」のが最大の理由かもしれません。


一方「ガンダムコンクエスト」に関しては、これは単なるとばっちりではなく、運営側の自爆です。

このゲームには演算力(知力に相当)が高いモビルスーツに「ガード」のスキルを使わせると、ダメージを大幅にカットできる仕様がありました。
しかしそれが強すぎるということで、アップデートで修正された(正確には、それを無効化するスキルを敵が使うようになった)のですが、何の事前説明もなくガードの使い勝手を急に下げられたため、ユーザーからの批判が続出。

さらにこのゲームには「オークション」というシステムがあり、カードを競売できるため、ガード戦法を使うためのカードを高額なゲーム内通貨で競り落としたり、ガード強化のために課金したユーザーも多く、しかも相応に普及していた戦法であったこともあって、これらがさらに問題を大きくしてしまいます。

つまり先日書いた「ソーシャルゲームとオンラインゲームの運営の話」で「やってはいけない事」として挙げた、「プレイヤーに不利なアップデートを平気で行う」「ゲームバランスに大きな影響を及ぼすアップデートを安易に行う」をおもいっきりやらかした訳です
その点で言うと自業自得なのですが・・・

ただ、そのタイミングも最悪でした。
このアップデートが行われたのが、2月5日だったのです。

gankonzibaku

そう、ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライトで返金騒動が起こっていた、その当日です。
このタイミングの悪さは偶然なのか、それとも半分セガのゲームだから「笑いの神」が降りたのか
この状況で返金騒動が飛び火しない訳がない。 まさに油に火。

という訳で、今も返金祭り中のようで、今後どうなるか解りません。
なんらかの発表は必要だと思いますが、しかし黒猫のウィズは「不正な返金請求をした人はアカウント停止等の措置をとらせていただく場合がございます」と言ったため、「逆ギレすんな!」と返されてしまい、言ったら言ったでまた危険。
(ただウィズについては、そう言いたくなる状況なのはわかる)

他に チェインクロニクル でも返金騒動が起こりつつあるようです。
このゲームもキャンペーンガチャの広告は過剰だったからなぁ・・・
レアカードがないと進められないサブイベントもたくさんあるし。

一方、ブレイブフロンティア ではほとんど波風は立っていないようで、パズドラ も多少は返金コールがあるけど、ユーザー数の割に騒動と言うほどにはなっていない様子。
期せずしてここまでの各ソシャゲの運営が試されている事態になっています。

まあ個人的には、ソーシャルゲーム、特に俗に言う SAP(ソーシャル アプリ プロバイダ)が運営するゲームの体質が世間に知られる、良い機会になったかなと思います

それに、なにせドラクエですしねぇ。 何かあったら大爆発するよなぁ。
SAP だと、その辺の認識も甘かったのかも?