2015年02月20日

日本産のグランヴァンについて

日本はワイン後進国とも言われています。
生産量が少ないことはもちろんのこと、先進国の一角にもかかわらず、
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ
(以下、A.O.C.と略)を採用していないのです。
A.O.C.の説明は省略しますが、
これを採用することでワインの産地を表示する義務が生じ、
産地がブランドとして通用するようになるのです。
日本がA.O.C.を採用していないのは単純に、
A.O.C.に合格できるだけのワインを造れないからかもしれません。

それは、技術的な問題というよりも、コスト的な問題かもしれません。
日本のワインは世界的に無名ですので、
【山梨県甲州市勝沼地区】というブランド名を付けても、全く売れないと思います。
おそらく、ヴァン・ド・テーブルと同じ値段で叩き買いあげられるかもしれません。
日本のワインが現状持てるブランドは、まだ「日本産」しかないのです。

当たり前かもしれませんが、日本産のグランヴァンはありません。
グランヴァン自体が「フランス産」の意味を含みますので、
割と矛盾した銘柄になってしまいます。
ただし、アルゼンチン産のグランヴァンがあるように、
日本の地でフランスのブドウ苗(マルベックなど)を使えば、
日本産のグランヴァンも作成できるかもしれませんね。
もっとも、日本人のプライドがありますので、
【山梨県甲州市勝沼地区】のワインは日本産のブドウ100%でもあります。

いま、放送している連続テレビ小説でも分かる通り、
日本の気候はあまり洋酒全般の栽培に向きません。
地酒においては日本酒のシェアが大きいですので、
なかなか日本産のワインは流通しないかもしれませんね。


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