2016年05月


こんにちは。かなたろうです。

僕が考える司法試験合格のための最短勉強法の説明の前に、
僕がどのように勉強して、独学で司法試験に合格したかをお話しします。
なお、僕がいう「独学」の定義については、前の記事を参考にしてください。

まず、僕は大学1年目は遊んで過ごしていました。
サークルに所属して、夜はサークルの仲間と安い居酒屋で遅くまで騒ぎ、
翌日は昼過ぎに起きて大学の授業をさぼってはゲームをするといったライフスタイルで、
受験勉強から解放され、大学生活を非常にenjoyしていました。

ただ、それが大学2年目になって将来のことも考え出した時に、
司法試験という選択肢が浮かび上がってきました。

僕はそのとき、司法試験に合格して修習生(弁護士になる前の研修段階)だった知人がいたので、
これも何かの縁だと思い、司法試験の合格のための勉強の仕方を聞いてみました。

もちろん、そのとき僕は司法試験が最難関と言われている試験であること、
いわゆる司法試験浪人として十数年受け続けていても合格できない人も多くいることは知っており、
司法試験はそう容易い試験ではないという認識はありました。

ただ、知人と話すうちに、
これなら自分も合格できるかもといった思いになりました。

僕に対する知人のアドバイスは、きわめて単純なものでした。
すなわち、それは、司法試験は過去問さえやれば合格できる試験であり、
過去問に加え、ほかの人がやる問題を解いて身に着ければ上位で合格できるが、
もしそれでも合格できなければ向いてないので早期にあきらめた方がいいというものでした。

また、知人は予備校の基礎講座を百万円近く出して受講したようですが、
受け身の授業でありだんだん面倒になって頭に入らなかったし、
結局は自分で勉強しなければならないのだから基礎講座は不要という考えでした。

なお、この知人は論文試験を5位の成績で突破していましたが、
そこまで秀才というイメージはない普通の人で(怒られるかもしれませんが)、
僕は正直、この人で5位になれるなら、
自分もまじめに勉強すればそれくらいいけるかもしれない、
手を抜いても最低合格くらいはできるだろうと甘く考えていました。

そこで、僕は司法試験に挑戦することに決めました。
この業界には、困っている人を助けたいとか、
社会正義を実現したいという崇高な理想を掲げて入ってくる方も多くいますが、
僕は正直、弁護士になったら社会的な信用もあるし稼げるぞ、
しかも思っていたより司法試験は簡単そうだ、
無理だったらあきらめて就職すればいいと思って、司法試験に挑戦したのです。

また、当時は新司法試験が始まったばかりで旧司法試験と新司法試験が併存しており、
旧司法試験の合格者が年々減少していた時期ですが、
皆が旧司法試験から新司法試験に切り替えるなら、
かえって旧司法試験の方が受かりやすいのではと思い、
まずは旧司法試験の合格を目指しました。
なお、大学3年、4年で旧司法試験を受けたとしても、
新司法試験の3回という受験回数にはカウントされなかったので、
旧司法試験を目指すデメリットもありませんでした。

司法試験の受験を決めた僕は、
知人の話を踏まえてお金の節約もあり、
まず思い切って基礎講座を受けないことにしました。

そして、勉強の中心は過去問を解くことにしました。

ただ、過去問だけでも全くの初心者なので分からなすぎることが多すぎたので、
その他に、C-bookというLECが出していたいわゆる予備校本を揃えました。

つまり、僕の司法試験の勉強は、以下の参考書からスタートしたのです。
・C-book(参考書、LEC)
・スタンダード100(論文過去問集、Wセミナー)
・司法試験択一過去問集

実際には、僕は民法の勉強からはじめたので、
民法の択一過去問集とC-bookを買って勉強をスタートしました。
法学部だったので、内田民法と六法も持っていましたが、
勉強を始めた当初はいずれも見ずに、純粋に過去問集とC-bookのみで勉強をしていました。
今思えば、六法くらいは参照しながら勉強すればよかったと思います。

このように、僕は択一過去問集とC-bookで司法試験の世界に踏み込みました
法律の全く初心者だった僕が、
ここからどのような勉強をしたかについては、明日以降お話しします。


 


こんにちは。かなたろうです。

今日は、司法試験に合格するための最短の勉強法の説明をする前提として、
僕の勉強法の特徴を書きたいと思います。

「はじめに」でも書きましたが、僕の勉強法の特徴ひとつは、
あまり時間をかけないというものです。

もちろん、やる気と集中力があれば、
多くの時間を勉強に充てたほうがいいと思いますが、
僕は集中力にむらがあり、それほど根気がいい方ではないので、
根を詰めて勉強するとすぐに嫌になってしまいます。

そのため、僕の勉強は必然的に時間をかけず効率重視のものとなりました。
(ただ、これは僕の勉強法の結果というべきかもしれません。)

そして、僕の勉強法の最大の特徴は、
独学ということです。

「独学」の意味ですが、僕は以下の勉強法を独学ということにしたいと思います。
すなわち、僕の勉強法は、
①予備校の基礎講座を受講しない
②大学の授業に出ない
③基本書を読まない
といったものでした。

これは、司法試験の受験生として極めて異端だと思いますし、
いまだに僕のような独学で合格したという人にはあったことがありません。
(もしかしたら周りにいるのかもしれませんが)
以下、この3つのポイントについて説明します。

まず、①予備校の基礎講座を受講しないという点ですが、
司法試験の世界には、早稲田セミナー、辰巳、LECという予備校があります。
そして、普通の受験生は、大学の法律科目の授業だけではなく、
予備校の基礎講座という授業を受け、勉強する方がほとんどです。
この予備校の基礎講座は、僕は受けていないので正確なところは分かりませんが、
聞くところによると基本6科目で合計100万円近い価格だったと思います。

僕は、家が特別裕福でもなかったですし、
また周りに基礎講座が役に立ったという方もいなかったので、
予備校の基礎講座は一切受けませんでした。
自分の性格上、授業を受けるという消極的な姿勢で、
どれほど学習効果があるか疑問だったということもあります。

この選択は、今でも正解だったと思います。
基礎講座に時間とお金をかけない代わりに、
その時間をもって自分で能動的に勉強ができましたし、
また基礎講座にお金をかけなかった分、参考書を躊躇せずに購入することができました。
ちなみに、法律の参考書も1冊数千円しますし、
試験に必要な科目も多いのでトータルでは高くつきますが、
それでも20万円もあればひととおりは揃うと思います。

なお、僕は予備校の基礎講座は受けていませんが、
答練(模試のようなもの)にはお世話になりましたので、
その限度では予備校を活用しました。

次に、②大学の授業に出ないという点です。
また、僕は法学部ですが、ほとんどの授業がテストさえ受ければ単位がもらえる、
しかも出席点はなく、テストさえ良ければいい成績がもらえるということもあって、
大学2年目からは授業にはほとんど出席せず、自分で勉強をしていました。
授業の有用性は否定しませんし、司法試験に役立つことも多いと思いますが、
司法試験の勉強が進んでから息抜きに授業を受けてみると(先生ごめんなさい)、
知識が有機的に結びついて理解がさらに深まるということも多かったと思います。

もちろん、出席が必要な授業やゼミには出席していましたが、
多くでいわゆる内職をして自分の勉強をしていました。
ただ、ゼミだけは超少数のゼミを選んだので、必然的に積極的に取り組まねばならず、
その分、鍛えられたと思います。

最後に、③基本書を読まないという点です。
司法試験の受験生はこの基本書こそがバイブルであり、
覚えるほど読み込まなければならないと思っている方が多いように思いますが、
僕は基本書をほとんど読みませんでした。

もちろん、内田民法のような著名な基本書は持ってはいましたがほとんど開かず、
勉強していてどうしても理解できないところや、
ここが面白いと思ったところがあれば、
図書館でその部分だけ調べる程度で、頭から精読したということはありません。

というか、どの基本書も僕の頭にとっては極めて難しく、
理解するのにとても時間がかかる非効率的なものであったため、
基本書を読むというプロセスは行いませんでした。

このように、僕は、
①予備校の基礎講座を受けず、
②大学の授業にも出ず、
③基本書も読まない
で司法試験に挑戦し、最終的に合格しました。

司法試験の勉強をしている方からすると、
これらの①から③にかなりの時間を要することはご存知だと思いますし、
これらを行わないということは考えられないかもしれません。

ただ、僕は、これらの①、③と②の大部分を飛ばしたので、
勉強時間は必然的に少なくなりました。

また、僕は①から③をしないことで浮いた時間を、
自分が効率がよいと思った勉強法に充てました。
これこそが、僕が考える司法試験に合格する最短勉強法ですが、
これは、司法試験の受験を考えた際に、
既に合格し弁護士となっていた知人と話しをして、
これだ!と思った方法です。

最短勉強法の内容については、明日以降で書くこととします。



 


こんにちは。

弁護士のかなたろう(当然仮名)です。

 

このブログでは、司法試験合格のための最短の勉強法
をご紹介していこうと思います。


司法試験というと、最難関の試験であって、

合格のためには毎日十数時間の勉強を何年も続けなければならない、

といったイメージがあるかと思います。

 

実際、私の周りの弁護士や大学の友人にも、

司法試験の合格のために死ぬ気になって勉強したとか、

毎日睡眠時間を削って朝5時起きで勉強を続けたなどという方は多くいます。

そして、そのような方の全員が司法試験に合格できたかというとそうではありません。

 

ただ、司法試験は本当にそこまで勉強しなければ合格できないものなのでしょうか。

答えは、…違います!!


司法試験は、正しい勉強法を行えば、ほどほどの勉強で十分に合格できる試験です。

実際に、私が合格しているので間違いありません。

 

私は3回目の挑戦で旧司法試験に合格しましたが、

私が3回目の司法試験に挑戦していたときの一週間でも、

月曜にはやる気を出して朝から大学に行き、8時間程度勉強していましたが、

火曜、水曜は疲れてきて6時間ずつ程度、木曜、金曜はせいぜい4時間ずつ、

土曜、日曜に至ってはやる気を失って全く勉強をせず、

日曜の夜にこれではだめだと思って月曜朝から大学に行くというものでした。

このように、私は週に30時間もしていなかったと思いますし、

おそらく司法試験の合格者の中で勉強時間はかなり少ない方だったと思います。

 

こんな僕でも司法試験に合格できたのは、

ひとえに勉強法が正しかったからだと思います。

僕は地方の大学出身ですので、特別頭がいいわけでもないですが、

司法試験を志した際にたまたま近くに弁護士の知り合いがいたので、

その先生から勉強法を聞き、それを自分なりに工夫しながら勉強を続けただけです。

 

現在、弁護士業界は人数が急激に増加しており、

食えない弁護士が増えてきていると言われています。

他方で、そのような状況があるためか、法科大学院の受験生も年々減少し、

廃校になる法科大学院も少なくありません。

 

司法試験が本当に死ぬ気で勉強しなければ合格できない試験であって、

しかもその合格後も仕事がないという状況は、資格として全く魅力がないものですが、

実際はそうではありません。

司法試験は、正しい勉強法で勉強すれば必ず合格できます。

特に、合格者数が増えている現在の司法試験は、

合格者500人時代とは比べ物にならないほど受かりやすい試験です。

 

このブログでは、現在司法試験を受験している方だけでなく、

法学部の学生やこれから司法試験を受験してみようかと考えている方等、

司法試験に少しでも興味を持った方に、司法試験に合格するための勉強法を提供し、

これなら自分でも合格できるとイメージしていただくことができればと思います。

 

このブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

それでは、明日以降、具体的な勉強法を書いていきます。

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