こんにちは。かなたろうです。
僕が考える司法試験合格のための最短勉強法の説明の前に、
僕がどのように勉強して、独学で司法試験に合格したかをお話しします。
なお、僕がいう「独学」の定義については、前の記事を参考にしてください。
まず、僕は大学1年目は遊んで過ごしていました。
サークルに所属して、夜はサークルの仲間と安い居酒屋で遅くまで騒ぎ、
翌日は昼過ぎに起きて大学の授業をさぼってはゲームをするといったライフスタイルで、
受験勉強から解放され、大学生活を非常にenjoyしていました。
ただ、それが大学2年目になって将来のことも考え出した時に、
司法試験という選択肢が浮かび上がってきました。
僕はそのとき、司法試験に合格して修習生(弁護士になる前の研修段階)だった知人がいたので、
これも何かの縁だと思い、司法試験の合格のための勉強の仕方を聞いてみました。
もちろん、そのとき僕は司法試験が最難関と言われている試験であること、
いわゆる司法試験浪人として十数年受け続けていても合格できない人も多くいることは知っており、
司法試験はそう容易い試験ではないという認識はありました。
ただ、知人と話すうちに、
これなら自分も合格できるかもといった思いになりました。
僕に対する知人のアドバイスは、きわめて単純なものでした。
すなわち、それは、司法試験は過去問さえやれば合格できる試験であり、
過去問に加え、ほかの人がやる問題を解いて身に着ければ上位で合格できるが、
もしそれでも合格できなければ向いてないので早期にあきらめた方がいいというものでした。
また、知人は予備校の基礎講座を百万円近く出して受講したようですが、
受け身の授業でありだんだん面倒になって頭に入らなかったし、
結局は自分で勉強しなければならないのだから基礎講座は不要という考えでした。
なお、この知人は論文試験を5位の成績で突破していましたが、
そこまで秀才というイメージはない普通の人で(怒られるかもしれませんが)、
僕は正直、この人で5位になれるなら、
自分もまじめに勉強すればそれくらいいけるかもしれない、
手を抜いても最低合格くらいはできるだろうと甘く考えていました。
そこで、僕は司法試験に挑戦することに決めました。
この業界には、困っている人を助けたいとか、
社会正義を実現したいという崇高な理想を掲げて入ってくる方も多くいますが、
僕は正直、弁護士になったら社会的な信用もあるし稼げるぞ、
しかも思っていたより司法試験は簡単そうだ、
無理だったらあきらめて就職すればいいと思って、司法試験に挑戦したのです。
また、当時は新司法試験が始まったばかりで旧司法試験と新司法試験が併存しており、
旧司法試験の合格者が年々減少していた時期ですが、
皆が旧司法試験から新司法試験に切り替えるなら、
かえって旧司法試験の方が受かりやすいのではと思い、
まずは旧司法試験の合格を目指しました。
なお、大学3年、4年で旧司法試験を受けたとしても、
新司法試験の3回という受験回数にはカウントされなかったので、
旧司法試験を目指すデメリットもありませんでした。
司法試験の受験を決めた僕は、
知人の話を踏まえてお金の節約もあり、
まず思い切って基礎講座を受けないことにしました。
そして、勉強の中心は過去問を解くことにしました。
ただ、過去問だけでも全くの初心者なので分からなすぎることが多すぎたので、
その他に、C-bookというLECが出していたいわゆる予備校本を揃えました。
つまり、僕の司法試験の勉強は、以下の参考書からスタートしたのです。
・C-book(参考書、LEC)
・スタンダード100(論文過去問集、Wセミナー)
・司法試験択一過去問集
実際には、僕は民法の勉強からはじめたので、
民法の択一過去問集とC-bookを買って勉強をスタートしました。
法学部だったので、内田民法と六法も持っていましたが、
勉強を始めた当初はいずれも見ずに、純粋に過去問集とC-bookのみで勉強をしていました。
今思えば、六法くらいは参照しながら勉強すればよかったと思います。
このように、僕は択一過去問集とC-bookで司法試験の世界に踏み込みました。
法律の全く初心者だった僕が、
ここからどのような勉強をしたかについては、明日以降お話しします。