2016年06月


こんにちは。かなたろうです。

司法試験の勉強で一番大切なのは、
直前期の勉強の仕方、過ごし方だと思います。
ほかの数か月の勉強も、
この直前期のインプットのためにすると考えてもよいと思います。

そして、この直前期にやることは、
択一ノートの演習と論証カードのインプット、

これに尽きます。

この2つであれば、おそらく1か月かからないのではないでしょうか。
そして、直前の1週間は、最終確認としての見直しを行い、
あとは疲れを残さないように早く寝ることをお勧めします。

僕は、2,3回目の受験の際は、試験前の3日ほどでインプットが完了し、
あとは料理などをして落ち着いて過ごしていました。
ちなみに試験の前の日は特に意味はないですが3回ともカレーを作りました。

この時期には、不安になることも多いと思いますが、
他の参考書や読んでいない基本書に目を通すのは、
自信の喪失になるのでやめましょう。
またほかの受験生との情報交換も、
度を過ぎると自信の喪失になったり時間の無駄になるので、
あまりおすすめしません。

直前期には、比較的ゆとりをもって、
これまでの勉強の集大成としてのインプット作業を行うことが、
司法試験合格のための最短勉強法です。
 


こんにちは。かなたろうです。

僕の勉強の特徴は、何度もお話ししている通り、
①予備校の基礎講座は受けない
②大学の授業は受けない
③基本書は読まない
というものです。

ただ、法学部や法科大学院の学生の中には、
②の大学の授業について出席点があり、
いつも休んでいると単位が取れないという方もいると思います。
僕も、基本的にテストができれば単位が取れたとはいえ、
いくつかの授業は出席が必要でした。

この出席が必要な授業ですが、
単に内職するだけではもったいないです。
そもそも内職は、十分に集中した勉強ができないので、
僕は内職するくらいなら寝ていたほうが良いとすら思います。 

もっとも、せっかく独学での勉強の時間を割いて授業を受けるのですから、
これを有効に活用しない手はありません。
そこで、大学の授業を有効に活用する方法について、お話しします。

まず、予習は義務でない限りやる必要はないと思います。
そもそも、司法試験の勉強を進めていれば、
基本的な知識はスタンダード100で当然に備わってくることから、
予習をしてまで授業を活かす必要はありませんし、
スタンダード100の参考答案のレベルに達すれば、
それで司法試験には受かります


大学の授業は得てして、司法試験のレベルよりも高いことが多いですから、
まずはそのことを前提に、取り組み方を考えたほうが良いでしょう。

そして、授業中は話を聞いて理解に努め、
どんな論点が問題となっているのかをまず把握します。
このとき、既に自分が知っている論点で、論証カードを作成していれば、
あとは知識とすり合わせて確認しながら聞き流すだけで構いません。

授業では、多くの学説などを勉強しますが、
司法試験では判例通説のみを抑えれば足りるため、
他の学説についてはそういうのもあるのだという程度で聞き流してよいと思います。

逆に、自分が知らない論点が出てきた場合には、
何が問題となるのか考えましょう。
それを理解できれば次に、判例通説は何なのか、
授業の説明を聞いて把握します。
そのうえで、その論点に関する論証カードを自作できれば、
まさに授業の内容を司法試験に直結する形で活かすことができるのです。

このように、知っている論点に関しては知識の確認として、
知らない論点に関しては論証カードを作成することを目的として、
授業を受けるようになれば良いでしょう。

また、ゼミについても、活用しない手はありません。
そして、ゼミは、司法試験科目で少人数のものを選ぶのが良いと思います。

大人数であれば、他の授業と大差ありませんし、
グループワークではとても面倒です。
他方で、少人数であれば教授とのコミュニケーションが取れ、
司法試験を目指していることを伝えれば、
ある程度柔軟に対応してくれると思います。

僕は極めて少人数のゼミを受講しましたが、
教授が僕ばかり当てて、
日ごろから司法試験の口述試験並みのトレーニングで鍛えられた
ので、
その科目は一番の得意科目になりました。

このように、独学で勉強するうえで大学の授業やゼミは不可欠なものではありませんが、
せっかく受講するのであれば、司法試験合格のために少しでも活かすことを、
心掛けていただければと思います。

 


こんにちは。かなたろうです。

今日は答練の活かし方についてお話しします。

答練には、
①予備校が行う直前期の択一答練・論文答練のほかに、
②予備校が行う比較的長期間での論文答練、
③仲間内で行う自主ゼミとしての答練
があると思います。

僕は、いずれもうけましたが、
一番役に立ったのはやはり①直前期の択一答練・論文答練です。
これらは、インプットの確認になることに加え、
制限時間内で答案を作成する練習にもなりますし、
本番で出そうなところが出題されるので、とても役に立ちます。
知らない論点・問題も出てくるでしょうから、
知識の穴埋めにも使えます。
もちろん、知らなかった論点は論証カードに、
分からなかった肢はノートに記載し、直前期に再度見返します


次に、②予備校が行う比較的長期間での論文答練についても、
もし可能であれば受講したほうが良いと思います。
これは、直前期の答練とは異なり、 試験に出そうなところというよりは、
その分野をひととおり出題していくものですが、
特に初学者の方はペースメーカーとして受講されるとよいと思います。
こちらも、知らなかった論点に関しては、
論証カードを作成してストックしていき、直前期に復習しましょう。

最後に、③仲間内で行う自主ゼミとしての答練ですが、
こちらはやみくもに行うことには注意が必要です。
仲間内の場合、議論しても正しい答えが出るとは限りませんし、
一人で勉強する場合と比較して時間がかかるというのが私の意見です。
もちろん、ほかの方の解答を見るのは勉強になりますが、
それは予備校答練で見る優秀者の答案の方が勉強になりますし、
得てして関係のない話になったりすることが多いように思います。

そのため、③仲間内で行う自主ゼミとしての答練は、
メインとしての答練として位置づけるのではなく、
生き抜き、モチベーションの維持という観点でとらえていたほうが良いと思います。

そういう意味でも、③仲間内で行う自主ゼミとしての答練は、
司法試験の合格のために不可欠ではないので、
独学で行う方は、無理に仲間を見つけて答練を行うまでの必要はありません。
そのような仲間がいなくても、独学で司法試験に合格することは可能ですから。
 


こんにちは。かなたろうです。

今日は、モチベーションの維持の仕方についてお話しします。 

司法試験の勉強は、長丁場になりがちで、
モチベーションの維持も重要になってきます。

僕は、モチベーションを以下の方法で維持しました。
①こまめにスケジュールを立てる
②無理をしないで余裕を持ったプラン設計
これが、モチベーション維持の極意かと思います。

まず、①のこまめにスケジュールを立てるという点ですが、
僕は年間計画のほかに、月間の計画、週間の計画、 一日の計画を、
それぞれ立てていました。
いずれも、目標と、その間にやるべきことを書き出し、
いつまでに終わらせるという時間割を作ってから、
勉強にかかりました。

もちろん、計画なのでずれてくることもありますが、
その場合には修正しながら再度計画を変更していきました。

計画は、月曜の朝にたてることをお勧めします。
月曜の朝が一番疲れが少なく、活力がみなぎると思うからです。

そして、②の無理をしないで余裕を持ったプラン設計については、
やることを絞ったうえで、どうしても気が乗らないときはさぼるということもありの、
プランを立てるようにすることです。

これまでのブログを読んでいただければわかる通り、
僕は予備校の基礎講座は受けず、授業に出ず、基本書は読みません。
これだけでかなり多くの時間を捻出することができます
ので、
のこった過去問を中心とした勉強をするだけであれば、
余裕を持ったプラン設計が可能だと思います。

気が乗らないときは音楽を聴きながら10分程度散歩をして、
それでも気が乗らなければその日は勉強をやめてしまう、
そんな風にして僕は勉強を 続けていました。

モチベーションの維持は性格にもよるところがあると思いますので、
ご参考にしていただければ幸いです。 


こんにちは。かなたろうです。

本日は、スケジュールの立て方についてお話ししたいと思います。

スケジュールは、
①やることを書き出して、
②それを試験までの残りの日数で割る
という逆算で算出すべきであり、
これが極意です。

そして、それを1年、1か月、1週間、1日単位で、
それぞれ見直していく必要があります。 

例えば、1年後の司法試験(予備試験)の合格を目指す場合、
やることとしては、以下のものになると思います。
最低限、★マークのものはこなすようにしましょう。

1)論文試験対策
★スタンダード100参考答案×6科目(+行政法)
・重要判例5年分×7科目
・論文試験答練

2)択一試験対策
 ★過去問集×7科目
・一般教養科目
・予備校の問題集
・択一答練

まずは論文試験対策のスタンダード100から始めましょう。
これは、各科目1か月をかけてよいと思います。
そして、1か月でやる問題数が決まればそれを週で割り、
さらに日で割って1日でやらなければならない問題数を算出します。
これをもとに日々の勉強を進めていき、
遅れてくれば頑張って追いつくように進めていけばいいと思います。
1日当たりの問題数自体は、それほど多くはならないのではないでしょうか。

なお、過去問は問題を見て事実関係が理解できれば、
すぐに参考答案を見て内容を理解するようにつとめましょう。
そして、分からないところがあればC-bookで理解するということを繰り返せば、
それほど苦労なく進めることができると思います。
理解した時点で、要点を簡潔に論証カードにまとめていくのです。

ちなみに、以前も説明しましたが、学説の対立などは覚える必要はないです。
判例通説を採用して、無駄を省いていきましょう。

そして、1科目1か月と決めたら、
1か月後には次の科目に移りましょう。
これをまだ試験まで余裕があるからといってだらだら伸ばしてしまうと、
あとあと時間切れになる恐れがあります。
1か月の間にできなかったところがあれば、それは後の予備月で行うようにしましょう。

また、論文の予備校答練があればそれをペースメーカーにすることも一つの方法です。
直前に作成した論証カードを暗記して試験を受けることを繰り返せば、
直前期の暗記作業が楽になります。

これがはじめの7か月ということになります。

次の3か月は、択一試験の勉強に充てることをお勧めします。
これも、まとめて取り掛かったほうが問題の重複があり記憶に残りやすいので、
科目ごとに片付けるイメージで取り掛かればよいと思います。
問題を解いて、できなかった問題をノート化していき、
2週間で過去問すべてをとき1周させましょう。

そうすると、残りが2か月になりますが、
1か月は予備月として、
これまで手が回らなかったところの勉強に当てましょう。

余裕があれば、重要判例を読むのもよいかと思いますし、
教養科目の勉強もできればしたほうがいいでしょう。

最後の1か月は、直前期でインプットに当てます。
択一試験の直前であれば、択一試験のノートでひたすら演習しましょう。
憲法に関しては、判例百選の判旨を読んだり、
憲法の条文を暗記することもよいかもしれません。

そして、択一試験後は論文のインプットに当て、
よゆうがあれば過去問をベースにして、
答案構成の練習を繰り返すということでよいと思います。

以上をスケジュール通りに行うことができれば、
司法試験合格はかなり近くなると思います。

そして、万が一不合格になっても、
もう1年で同じことをやり、徐々に範囲と精度を高めていけば、
合格は間違いないです
 

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