こんにちは。かなたろうです。
僕の勉強の特徴は、何度もお話ししている通り、
①予備校の基礎講座は受けない
②大学の授業は受けない
③基本書は読まない
というものです。
ただ、法学部や法科大学院の学生の中には、
②の大学の授業について出席点があり、
いつも休んでいると単位が取れないという方もいると思います。
僕も、基本的にテストができれば単位が取れたとはいえ、
いくつかの授業は出席が必要でした。
この出席が必要な授業ですが、
単に内職するだけではもったいないです。
そもそも内職は、十分に集中した勉強ができないので、
僕は内職するくらいなら寝ていたほうが良いとすら思います。
もっとも、せっかく独学での勉強の時間を割いて授業を受けるのですから、
これを有効に活用しない手はありません。
そこで、大学の授業を有効に活用する方法について、お話しします。
まず、予習は義務でない限りやる必要はないと思います。
そもそも、司法試験の勉強を進めていれば、
基本的な知識はスタンダード100で当然に備わってくることから、
予習をしてまで授業を活かす必要はありませんし、
スタンダード100の参考答案のレベルに達すれば、
それで司法試験には受かります。
大学の授業は得てして、司法試験のレベルよりも高いことが多いですから、
まずはそのことを前提に、取り組み方を考えたほうが良いでしょう。
そして、授業中は話を聞いて理解に努め、
どんな論点が問題となっているのかをまず把握します。
このとき、既に自分が知っている論点で、論証カードを作成していれば、
あとは知識とすり合わせて確認しながら聞き流すだけで構いません。
授業では、多くの学説などを勉強しますが、
司法試験では判例通説のみを抑えれば足りるため、
他の学説についてはそういうのもあるのだという程度で聞き流してよいと思います。
逆に、自分が知らない論点が出てきた場合には、
何が問題となるのか考えましょう。
それを理解できれば次に、判例通説は何なのか、
授業の説明を聞いて把握します。
そのうえで、その論点に関する論証カードを自作できれば、
まさに授業の内容を司法試験に直結する形で活かすことができるのです。
このように、知っている論点に関しては知識の確認として、
知らない論点に関しては論証カードを作成することを目的として、
授業を受けるようになれば良いでしょう。
また、ゼミについても、活用しない手はありません。
そして、ゼミは、司法試験科目で少人数のものを選ぶのが良いと思います。
大人数であれば、他の授業と大差ありませんし、
グループワークではとても面倒です。
他方で、少人数であれば教授とのコミュニケーションが取れ、
司法試験を目指していることを伝えれば、
ある程度柔軟に対応してくれると思います。
僕は極めて少人数のゼミを受講しましたが、
教授が僕ばかり当てて、
日ごろから司法試験の口述試験並みのトレーニングで鍛えられたので、
その科目は一番の得意科目になりました。
このように、独学で勉強するうえで大学の授業やゼミは不可欠なものではありませんが、
せっかく受講するのであれば、司法試験合格のために少しでも活かすことを、
心掛けていただければと思います。
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