2016年 6月19日(日)~21日(火) 
夏至の太陽観測

6月19日くもり時々晴れ、のち雨。
20日と21日夏至の日は晴れの天気で、今年も大勢の方が見学に訪れました。

光の体験ツアー は22日までの 4日間で、3回計14名様の参加者。
ガイドツアー 3回計16名様のご案内をしました。
フリーの方は多い日で 1日に300名程。観測時刻に集まる人の顔はお馴染みの方が増えてきましたね。体験ツアーに参加された方が、以降個人的に通うパターンも多くなってきました。

夏至の太陽光 朝 5時40分~山から昇る太陽
山の谷間から昇る夏至の太陽は、朝早く 5時40分頃から始まります。
この日は 6月19日(日)
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ですが大きなうろこ雲が停滞しているかのように、空の景色はしばらくこのまま・・・
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この巨石間の向こうの山から太陽は昇ってきます。
ご覧のとおり低い位置から昇ります。 6時頃には空が明るくなってきましたが・・・


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昇る太陽の光はこの石の右下の洞くつ奥まで射し込みます。

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6時30分頃、陽射しが強くなり、太陽光は巨石間を通り抜け、
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洞くつ内へ光が射し込んでいます。
映り込んだ円形の影も夏至の光と関係あり。(観測時刻は 8時20分なのでまだ早い)

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中から見るとこのように。
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巨石間から昇った太陽は、こんな低い洞くつへ正面から光が射し込みます。先に書いたとおり、山の谷間から夏至の太陽が昇るからです。つまり金山巨石群の太陽観測施設は、太陽の道と関係した環境(立地条件)を選んだ可能性があるわけです。
久々に洞くつ内から撮影。いつもは梅雨時とあり洞くつ内は水が溜まってしまい入ることができませんが、こんな時に限って誰もいない。本当に久しぶり独り言をつぶやきながらの観測。懐かしい・・・

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このあと、ひとりバイクの男性が朝の光を体験し、その後お客さんが次々と・・・。
が、再び雲に覆われ、残念ながら 
 8名 光の体験ツアー のお客さんは昼のスポット光を体験することができませんでした。午後 3時頃には雨が降り出し、以降観測会は中止。

朝の観測は結局 3日間のうち19日だけでした。


夏至の太陽光 昼 11時40分頃のスポット光 
金山巨石群で古代夏至の到来を観測していた証しは、巨石に刻まれた楕円形の3つの痕跡。痕跡下の洞くつへ射し込む夏至前後の南中時刻のスポット光の形と大きさが、巨石に刻まれた
一番大きな楕円形と合致します。
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6月20日(月) 昼の太陽光が射し込む頃に合わせて、ガイドツアーのお客様。
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ですが11時40分頃は雲がウッスラかかった状態で、クリアな楕円形とはいきませんでした。
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こんな感じですから。ぼんやりと楕円形。

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そして翌日21日(火)夏至の日は快晴!
ガイドツアー と 光の体験ツアー の参加者ら 8名も光を体験。その他常連さんらも。
夏のスポット光見学は、洞くつが狭いためこのくらいの人数がベストですね。

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前日のぼんやり楕円の光と比較してください。快晴だとこんなにクリアです。

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今度は上を向いて撮影中。これは午後 1時頃、同じ洞くつ内にある「三角状の石面」にカメラが向けられているところです。そう、夏至から30日前を告げる光が射し込む点線上のスポット光 は、夏至の頃、写真のように石面の角全体に光が当たっています。点線ではありません。それを撮影しています。

ですから夏至から約30日後には、同じように点線の光を見ることができることになります。
観測会は 7月21日と22日に開催しますが、18日頃から22日まで自由に観ることができます。

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夏至の太陽光 午後 3時頃の光
次の観測も、古代夏至の到来を観測していた証しです。
巨石に刻まれた 3つの楕円形の痕跡の下には2本の線刻があります。下の写真がその痕跡です。専門家も人為的な痕跡であると認めた彫刻。この 2本の線刻のさらに下には、平行に深く刻まれた溝があります。この溝も人為的な溝で、自然の状態でこのような鋭角な溝は形成されないとのこと。深さ50cm、長さ5m。ではこの溝は何を意味するのか!? 夏至の頃の午後 3時頃、この深い溝へ光が射し込みます。
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写真の右側が西になります。正午を過ぎた太陽の位置はやや西に傾きますから中央に刻まれた痕跡の右側面にだけ光が当たっています。そして下の溝に赤く光が射し込んでいるのが分かりますね。この溝へ力強く射し込む夏の太陽光線を上の 2本の線刻で象徴的に表していると考えられます。
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下から見上げるとこのように溝の上の面を光が照らしています。

夏至の太陽光 午後 5時45分頃 山へ沈む太陽光
夏至の頃はここに居れば日中を通し太陽観測できる仕組みです。こことは「線刻石のある巨石群」。線刻石とは 3つの楕円形と2本の線刻が刻まれた痕跡 の巨石です。
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左の大きな石の北側の面に刻まれています。写真は東側の石の面です。
沈む太陽光この巨石と 右の頭が三角の巨石との間へ沈みます。

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このように。そしてこの隙間へ沈む太陽の光は別の巨石へ当たります。
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太陽が沈む山側にたくさんの木々があるためやや不鮮明とはいえ、この巨石の中央左の大きなくぼみへ沈む太陽光が当たります。

このように夏至の頃の太陽は、午前5時40分から、午後 5時45分頃まで観測できる巨石構造になっています。

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ところで巨石のあちらこちらで見かけた気になる昆虫。触角がホウキのように主張しているこの昆虫は、セマダラコガネムシのオスだそうですね。葉を食べるところ。

6月26日(日)11時40分
観測会は既に終了して 1週間後ですが、まだ夏至の楕円のスポット光とほぼ同じ形。
まだ夏至のの期間内。
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24日(金)の名古屋テレビ朝の 「ドデスカ!」 の放送も終わり、問合わせや人の動きはいつもより多い。今回のテレビでは Dr.Harriet Natsuyama がロサンゼルスからコメントしていただいたり、活動内容を紹介していただいたりと、今までにない報道内容で視聴者からも高い評価が聞かれました。『アエラ』のときに似ています。

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という中、2名の見学者が11時40分のスポット光の洞くつ内に。光を観に来たのかと思ったら、岩屋ダム見学のついでに来て、まずこの洞くつに引き込まれたとのこと。こんなものに出合えるとは、と興奮気味。

この光はこのあと 7月14日まで徐々に小さくなる過程を毎日自由に見学できます。
今、金山巨石群へ行くなら、11時40分頃を目指して行くと、この夏のスポット光に出合うことができます!