22728日(101415日と同じ太陽高度の日)
leap_11
桜のつぼみが目に付くようになりました。
10日前に終了した「冬期120日間」の暦に従い自然界の植物たちも春に向かっています。

227日(火)快晴

閏年を知るためのスポット光観測は、「冬期120日間」の観測と同じ「岩屋岩蔭遺跡巨石群」で行います。
leap_12

2000年、発掘によって出土した閏年観測のための「測定石abc」。

leap_01

27日は b石先端を横切るスポット光観測です。写真でもわかるように、現在は測定石の aと bの一部しか地上に見えていません。(県の教育委員会により、古代人の太陽観測はありえない、測定石は上から転がってきたもの、との判断から、埋め戻されてしまっているためです。)

スポット光は10時前から射し込み始め、b石先端を横切ります。そして午後 1時過ぎまで奥行のラインと平行に右側(東側)へと移動していきます。(この写真は28日のもの)

leap_06
leap_05

光が射し込む隙間はこのように、3つの石で形成されています。
つまり射し込んだ光もこの形になるわけですね。

leap_03

27日は石の先端を横切りますが、光が射し込む石の浸食を考慮すると、光の下側が余分に射しこんでいると推測されるため、b石から外れ、わずかに射しこんでいる状態といえます。(3つの石で形成された下側の石の面が、数千年の風雨などによる影響で浸食が進み、現在は光の形は大きくなっていると推測されます。射し込む光の下側の部分。実測で1015mm

228日(水)くもり時々晴れ

leap_04

前日と比較してください。
太陽高度が高くなった分、光の位置は昨日の位置よりも下へ移動しているのがわかります。

leap_02

と言っても今日は曇り空のどんより光のため、射し込むスポット光はクリアではありません。

leap_07

それでも128年サイクルの修正のための計測をしてみます。

leap_08

詳細はかなり省きますが、ガイドブック p.66にあるように要約のページだけ掲載します。b石の先端から光の位置まで今年は 6cmといったところ(光の下側は前に述べたように浸食によって位置が変わるため、光の上側が計測のライン)。128年サイクルの第2期に当たります。金山巨石群の128年サイクルの修正のときは2094年頃に訪れますから、52年が経過し、あと76年後という段階なので、光の位置は予想通りの結果です。

金山巨石群は回帰年に従う現場の太陽観測による暦のため、およそ128年ごとに閏年を1回省きます。それは観測から導き出される数式の暗号と、ものさしの役割をもつ「石棒」によってそのタイミングを知ることが可能になります。それがガイドブックで詳しく解説されています。興味ある方は、是非ご覧ください。縄文人の観察力と思考力は、現代人の文字による記録とは異なることがわかることと思います。いわゆるデジタル方式なんですね。

leap_19
leap_10

そして午後 1時を過ぎるとスポット光は消えます。

「冬期120日間」観測の拡張です。

 

今年はまだ寒いとは言うものの、着実に太陽は春に向かっていますから、何も心配はないわけです。縄文時代もそうやって植生の変化期を把握していたに違いありません。しかしながらこのような暦建造物を構築した力は偉大であります…。