2021年10月23日(土)快晴
《 朝の観測 》東の山巨石群へ登山観測
今年も登山観測のため、8:30に集合。
8時40分、岩屋岩蔭遺跡巨石群 の道路脇に車を停めて、そこから歩いて山の中腹にある巨石群を目指します。この日はリサーチセンター徳田と他 7名の計 8名。はじめて登山される方々は 3名で、うち 2名は11:30からの「光の体験ツアー」参加者。

東の山巨石群への道のりは、登山道があるわけではないので注意が必要です。かなり急な山の斜面 ↓↓↓ の道なき道を各自のペースで登っていきますが、思いのほか登りにくいので四つん這いで登る方も少なくありません。なので健脚者のみ参加としていますが…。

出発から40~50分で東の山頂上へ。

そこから山の北側へ少し下ったところに巨石群はあります。
10月23日の観測は S石の下側から昇る太陽の光を観測します。
冬至約60日前、冬期120日間の始まりのとき。
ちなみに R石は冬至の朝日観測の巨石。

太陽光は S石の垂直な側面に沿って、下の13 まで光が届くしくみがあります。それが冬至約60日前を境に光が届かなくなります。 つまり10月23日以降は冬至に近づいていくため、太陽高度は下がり、太陽は見えなくなるというわけです。

13 の位置から観測します。
光が S石の線上にくるまで待機、9時39分。

9時42分頃、RとS石の間へ光が。中でも右の S石の側面上で光輝くときが観測の瞬間です。S石天部の35度の傾斜と太陽高度が同じとなるときです。


20秒動画。
観測を得て、別のルートから下山します。
その途中にも夏至の朝日観測の巨石があります。


10時40分頃、全員無事下山。近くにある岩屋岩蔭遺跡巨石群のミニチュア版の巨石を見たいというリクエストに応え、久しぶりに立ち寄りました。ここはかつて下呂まで続く古山道にあり、石切り場のようなところ。ミニチュア版というのは、岩蔭遺跡巨石群が形成される以前に、小型の巨石で南中高度などをテスト観測したと思われる巨石です。

岩蔭遺跡巨石群の F石は南に約 40度の傾斜があります。
それに対してミニチュア版は約 30度。冬至の南中高度に相当します。

下のふたつの巨石群(岩蔭遺跡と線刻石のある巨石群)に戻ってきたのが11時頃。県道86号(巨石群への市道入口)から、3つめの巨石群がある東の山が見えます。写真右奥の山ですが、最近手前の杉の木が育ち見えづらくなってきました。

線刻石のある巨石群にも光が届きはじめていました。

光の体験ツアー開始時刻まであと30分。少し休憩です。
この日は皆さま、大変お疲れさまでした。
次回の登山観測は冬至12月22日です。
《 昼の観測 》岩屋岩蔭遺跡巨石群 F石の傾斜(約40度)に沿って射し込む太陽スポット 12時52分頃

やや弱い光ではありましたが、石面に光が当たる5日間の初日です。
石面の下のライン上を東側(右側)へ移動してきます。12時55分。

2021年10月24日(日)快晴
この日は日中をとおし晴天に恵まれ、55名程のガイドツアーが開催されました。それに加え一般の見学者らも大勢、冬の訪れを太陽光で確認しました。
縄文時代の人たちも同じように、ひとりひとりがこの時期を認識していたと思うと、体感がいかに人間の知識に繋がるかがよくわかります。これも体験しないと、現代においてはピンとこないかもしれません。
金山巨石群での光のイベントは、かなり定着してきたので、近年では毎月のように顔馴染みの方々が増えてきました。

光の位置は、石面の下のラインから少し上にあるのがわかります。
これは前日よりも太陽高度が下がったことを認識することができます。
12時55分。


2021年10月25日(月)くもり
残念ながら、石面の上下間のセンターに位置する中日 3日目は曇りのため観測は不可。
2021年10月26日(火)快晴
4, 5日目は、光が射しこむ隙間のもっとも狭い位置を通り抜けて、光が石面に当たる日です。



12時56分。

2021年10月27日(水)晴のちくもり
5日目は、石面の上のラインに重なる日ですが、12時38分頃を境に太陽に厚い雲がかかってしまいました。残念ながら観測は不可。

10月26日午後 2時頃、休憩中のコーヒータイムにアサギマダラが来客しました。海を渡るアサギマダラ、蝶たちも冬至の60日前の太陽観測に訪れていたのでしょうか。


《 朝の観測 》東の山巨石群へ登山観測
今年も登山観測のため、8:30に集合。
8時40分、岩屋岩蔭遺跡巨石群 の道路脇に車を停めて、そこから歩いて山の中腹にある巨石群を目指します。この日はリサーチセンター徳田と他 7名の計 8名。はじめて登山される方々は 3名で、うち 2名は11:30からの「光の体験ツアー」参加者。

東の山巨石群への道のりは、登山道があるわけではないので注意が必要です。かなり急な山の斜面 ↓↓↓ の道なき道を各自のペースで登っていきますが、思いのほか登りにくいので四つん這いで登る方も少なくありません。なので健脚者のみ参加としていますが…。

出発から40~50分で東の山頂上へ。

そこから山の北側へ少し下ったところに巨石群はあります。
10月23日の観測は S石の下側から昇る太陽の光を観測します。
冬至約60日前、冬期120日間の始まりのとき。
ちなみに R石は冬至の朝日観測の巨石。

太陽光は S石の垂直な側面に沿って、下の13 まで光が届くしくみがあります。それが冬至約60日前を境に光が届かなくなります。 つまり10月23日以降は冬至に近づいていくため、太陽高度は下がり、太陽は見えなくなるというわけです。

13 の位置から観測します。
光が S石の線上にくるまで待機、9時39分。

9時42分頃、RとS石の間へ光が。中でも右の S石の側面上で光輝くときが観測の瞬間です。S石天部の35度の傾斜と太陽高度が同じとなるときです。


20秒動画。
観測を得て、別のルートから下山します。
その途中にも夏至の朝日観測の巨石があります。


10時40分頃、全員無事下山。近くにある岩屋岩蔭遺跡巨石群のミニチュア版の巨石を見たいというリクエストに応え、久しぶりに立ち寄りました。ここはかつて下呂まで続く古山道にあり、石切り場のようなところ。ミニチュア版というのは、岩蔭遺跡巨石群が形成される以前に、小型の巨石で南中高度などをテスト観測したと思われる巨石です。

岩蔭遺跡巨石群の F石は南に約 40度の傾斜があります。
それに対してミニチュア版は約 30度。冬至の南中高度に相当します。

下のふたつの巨石群(岩蔭遺跡と線刻石のある巨石群)に戻ってきたのが11時頃。県道86号(巨石群への市道入口)から、3つめの巨石群がある東の山が見えます。写真右奥の山ですが、最近手前の杉の木が育ち見えづらくなってきました。

線刻石のある巨石群にも光が届きはじめていました。

光の体験ツアー開始時刻まであと30分。少し休憩です。
この日は皆さま、大変お疲れさまでした。
次回の登山観測は冬至12月22日です。
《 昼の観測 》岩屋岩蔭遺跡巨石群 F石の傾斜(約40度)に沿って射し込む太陽スポット 12時52分頃

やや弱い光ではありましたが、石面に光が当たる5日間の初日です。
石面の下のライン上を東側(右側)へ移動してきます。12時55分。

2021年10月24日(日)快晴
この日は日中をとおし晴天に恵まれ、55名程のガイドツアーが開催されました。それに加え一般の見学者らも大勢、冬の訪れを太陽光で確認しました。
縄文時代の人たちも同じように、ひとりひとりがこの時期を認識していたと思うと、体感がいかに人間の知識に繋がるかがよくわかります。これも体験しないと、現代においてはピンとこないかもしれません。
金山巨石群での光のイベントは、かなり定着してきたので、近年では毎月のように顔馴染みの方々が増えてきました。

光の位置は、石面の下のラインから少し上にあるのがわかります。
これは前日よりも太陽高度が下がったことを認識することができます。
12時55分。


2021年10月25日(月)くもり
残念ながら、石面の上下間のセンターに位置する中日 3日目は曇りのため観測は不可。
2021年10月26日(火)快晴
4, 5日目は、光が射しこむ隙間のもっとも狭い位置を通り抜けて、光が石面に当たる日です。



12時56分。

2021年10月27日(水)晴のちくもり
5日目は、石面の上のラインに重なる日ですが、12時38分頃を境に太陽に厚い雲がかかってしまいました。残念ながら観測は不可。

10月26日午後 2時頃、休憩中のコーヒータイムにアサギマダラが来客しました。海を渡るアサギマダラ、蝶たちも冬至の60日前の太陽観測に訪れていたのでしょうか。


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