HIDA KANAYAMA 金山巨石群と筋骨めぐりのスタッフブログ

≪岐阜県下呂市 金山町≫ 縄文時代から機能している太陽カレンダー 「金山巨石群」 と飛騨街道金山宿に張りめぐらされた 「筋骨めぐり」 を紹介します

2018年02月

2月26日
先日、「記号」を扱う思考は人類進化の根本的な始まりであり、それが 6万年以上遡るとの調査結果をマックスプランク進化人類学研究所などのチームが発表しました。

「抽象的な思考法の起源は、新人と旧人の共通の祖先までさかのぼる」毎日新聞

また、渡辺敏夫著『暦入門-暦のすべて』(雄山閣/1994)の中で氏は、暦の発生について、およそ暦は人類文化のなかでも、もっとも早く発生する性質のものである。大自然の環境に順応して自然を利用し生存を維持するためには暦なる概念が必要であった。と言っています。

km_guidebook金山巨石群の調査は、巨石群に刻まれたある痕跡(写真)を「記号表現」と考え、その謎解きに20年を費やしたわけですが、結果として金山巨石群は、現場検証から「記号表現」は暦の存在を裏付ける証であることを先の ガイドブックでも過去の記録と考察を公表してきたところです。そしてその時代は、少なくとも 3千年以上前に遡り、また 4500年前の北極星時代であった可能性も指摘できます。〔写真〕ガイドブック表紙 (1997年、小林由来氏が「記号表現」と考えた 石に刻まれた痕跡)


しかしながら、日本における考古学の世界では、「記号」を扱う思考は人類進化の根本的な始まり とか およそ暦は人類文化のなかでも、もっとも早く発生する性質のもの という考察には辿り着いていません。縄文時代に暦があってはいけない、もしくは縄文人が天体観測をしてはいけない かのような証拠不明瞭の否定的な「思考」そのものが貧弱化しています。それは今回のマックスプランク進化人類学研究所などのチームがいう “「記号」を扱うという理解が不足しているからです。というより、自分で理解できる範囲を決めつけてしまっていると言っていいかもしれません。

縄文人は我々と同じ人間です。与えられた思考力も同じです。まずそこから話を始めなければならない悲しさがありますが、たかだか 5千年前とあえて言いたい。我々と同じホモサピエンスが 大自然の環境に順応して自然を利用し生存を維持するための暦なる概念 を持ちあわせていたことは当然のこと。

今回発表されたネアンデルタール人の記号論は、現代人の思考力を試す礎(いしずえ)となることでしょう。

2018年 21519

“金山巨石群の「縄文」太陽観測ガイド” p.50,51の観測です。
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巨石群はまだ少し積雪がありますが、陽射しは日ごとに暖かくなってきましたね。

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それもそのはず、「再現館(さいげんかん)」で見る太陽高度を見てみると、現在はすでに冬から夏までの 4分の 1上昇した時期だからです。それが冬至の60日前と60日後に当たります。今回は60日後ですから、冬の終わりの時期ということになります。

ちなみに「再現」しているのは、今回の観測でもある下の図左の F石の傾斜とその観測のしくみを再現しています。
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「岩屋岩蔭遺跡巨石群」Eと Fの隙間から射し込む 昼の太陽スポット光 が、ある「石面」にフィットするとき、冬の120日間が終了したことを知らせる光の観測です。その期間が 215日から19日までの 5日間。
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一方、夏の光を観測する「線刻石のある巨石群」は、雪解け水が柱となって石に凍りついています。

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こちらの巨石群は、山へ沈む直前の 夕刻の太陽光 が Bと B’の間に冬の120日間射し込みます。今回の観測ではその期間の最終となります。
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昼のスポット光観測

は巨石群の中で。
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今年は 5日間、いずれも観測できる天候となりましたが 215日はややくもりがち。16日は小林氏の解説も聞けた若いカップルらが見学に。写真では小林氏が「石面」に当たる光の説明をしているところです。17日は阪急交通社タクシーツアーのお客様17名で、ツアー開始と同時に太陽が出てきたので、ラッキーなことに石面の中央に当たる光を観賞「うわぁ~ほんとだ~」。18日はよく晴れ、ガイドブックを買っていただいた方々が本を片手に見学。そのうちひとりは昨年から常連さんの仲間入り。19日はいつもスタッフとしてお手伝いいただいている愛知と東京の方々その他数名と。
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今回は光を並べて見比べてみましょう。

すべて、右の写真をタテに見ていくと、その違いがわかります。手前が南方向で Eと Fの隙間から射し込む、ほぼ同じ時刻の光です。

214日 (5日間が始まる前日)

14日はまだ F石の傾斜に光が当たっています。
スポット光全体が石面に乗っかったとはみなしません。
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光が石面の上のラインにぴったりくるのが15日。16日はわずかに下がっています。
つまり太陽の位置は上がったことがわかるわけです。

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5日間のうちの 4日目。石面の下のラインに近づきます。

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5日目。下のラインにぴったりフィットします。このとき、昨年の1023日と同じ太陽高度となります。つまり1023日から219日までを数えると、その日数は119日。およそ120日として、年間の 3分の1の期間に相当する「冬期」が終了したことになります。

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2月22日(5日間のあと)

光は石面から外れて、明日から手前に移動していきます。
石面に光が当たっている(乗っかっている)とはみなしません。
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これが古代人の太陽観測。119日間がわかれば、その中間で「冬至の日」を決定できるわけです。冬至の頃だけの観測では、冬至の日は決定できません。山間部ならではのスポット光を利用した優れた観測です。この意味がわかれば、金山巨石群の太陽観測が、世界唯一のものであることも理解できるでしょう。もちろん、ここで太陽観測をしていた古代人が考案した「冬至の日」の決定です。
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夕刻の太陽光観測

午後 435分頃になると、太陽は西の山へ沈みます。そのとき「線刻石のある巨石群」にある Bと B’間へ沈みます。この観測は冬期120日間ありますが、今回はその最後。ウッスラ雲がかかり、クリアではありませんでしたが、ふたつめの写真に見るように、中央に光が見えます。この光はこの先夏に向かって右側(北側)へ移動していくため、もうこの巨石間へ光が入らなくなるわけです。
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そしてこの時期からおよそ30日が経過した春分の頃には、今度は岩蔭遺跡巨石群の Eと F間の隙間へ沈む太陽光が観測されます。よく目にする下の写真ですね(写真は 9月の秋分の頃)。
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それまでの間に訪れる 227日(火)28日(水)は、岩蔭遺跡巨石群へ射し込む閏年を知るスポット光観測 があります。金山巨石群の閏日に当たる観測は来年 2019年の1015日 ですが、同じ太陽高度でありながら、その違いを比較するための観測です。時刻は午前10時頃

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杉の花粉も飛ぶ準備が整ってきました。
春の訪れとともに、花粉と戦う時期の訪れでもあります。

213日(火)

前回の雪がすっかり融けて春の陽射しを感じていたら、またもや今度はこの冬いちばんの雪。明日午前にガイドがあるので雪かきやっておかないと…。
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国道256号カヤバ工場のあたり。

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さらに奥。

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県道86号に入り、金山チップセンターを過ぎ、第2ダム湖畔を左手に走る路面は真っ白。巨石群までこんな感じです。どうもまだ、除雪車通ってないようですね。

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巨石群のすぐ手前のゲート付近。大雨が降るとこのゲートが閉じてしまい、巨石群に閉じ込められてしまうことも多々あります。

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巨石群へ到着。思ったよりも雪が深い。

どこから手を付けようかというくらいしっかり積もっていました。
こんな状態ではガイドツアーはできません。

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まずは車道の脇を少しだけ雪かきしましたが、重い雪です。これで25cmでした。

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1時間くらいで雪の降りが激しくなってきたので終了。


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巨石群の上の方面工事はこんな状態なので今日は無いようですが、片側通行で交通整理の方は3名、寒い中お疲れ様です。

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帰り道、除雪車登場です。

明日14日は天気良さそうですが、ガイドは足元の都合でお断りします。ジャンボタクシーでおみえとのことですが…。15日の体験ツアーのお客様はどうなるか、明日も雪かきして様子みて決めたいと思います。遠方からのお客さんが多いですからね、雪道のときは慎重に判断したいと思います。

金山の国道41号付近は数センチしか積もっていないので山はホント、来てみないとわかりませんね、特に今回は。

 

215日からの観測会は、晴天時開催ですが、こんな状況ですので、道中ご注意ください。日陰は滑るかも知れません。雪かきも大歓迎です!! 

2月12日(月)更新
2月10日現在、粉塵が巻き上がる工事は終了したようです。
留めたコンクリの表面に網を張る作業に入りました。
3月20日までとなっていますから、あと 1カ月ほどですね。
できれば春分までに片側通行解除となってほしいところです。

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2月 4日(日)
金山巨石群の南上を走る県道86号。山側のがけ崩れ防止用にコンクリが吹き付けてあった部分の工事が昨年末より大々的に行われています。
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最初の写真は昨年1223日午後 4時頃。顔を覆いたくなるような、呼吸困難に陥りそうな激しい粉塵が巨石群に降りてきています。新たに吹き付けたコンクリに穴をあける作業による粉塵。


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こちらは 1 6日午後 4時。

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これが 2月 3日午後 2時。
見るからに苦しい映像ですが、午前10時半に到着した時もこんな感じだったので、今日の光の体験ツアー2名と阪急交通社のタクシーツアー16名、先が思いやられるところでした。あまりお見せしたくないですが、巨石群はこんな感じ。路面の雪はすっかり乾いたところですが…。
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ツアーのお客さんが見学中は幸運にも粉塵被害に巻き込まれずに済みました。11:00からの光の体験ツアーの方は飛騨金山駅からタクシーで。「一度来てみたかったので下呂温泉に泊まりました。」という女性親子。午後の阪急交通社のタクシーツアーは下呂駅から 7台。
上の工事の方々から巨石群は丸見えなので、多少なりともご配慮いただいたんでしょうか…ま、そう思っておくことにします。これも道路を作った以上避けられない工事なので、とにかく早く終了して欲しいと思うばかりです。
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こんな状況ですが、巨石群の太陽カレンダーはもう少しで冬の終わりを告げる頃がやってきます。あと 2週間後には 5日間の観測日。岩屋岩蔭遺跡巨石群の中なので、工事の影響はさほどありませんが、マスクはあった方がいいかもしれませんね。ちなみに車は花粉や黄砂のときのように白く覆われますのでそのように覚悟の上ご参加ください。ワイパーも使います。


風はまだ冷たいものの、日中の陽射しは春の陽気を感じさせる温かさになってきました。金山巨石群の暦も春に向かっています。特に寒い冬から春への予知は、古代人にとって心に灯をともすような安心感に満ち溢れていたんだと思います。それを実感できるのが金山巨石群。まだまだこれからも多くの皆さまと巨石群を共有できる空間を作っていきたいと思います。

201821日(木)昼

先週の 積雪8センチ から一週間。

巨石群の近く、県道86号は道路脇に積雪があるものの、走行に影響はナシ。
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巨石群の入口もこの通り。
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右手に「線刻石のある巨石群」が見えてきますね。
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さらにその奥は、車が通る範囲は雪がとけています。
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先週の雪かきで残しておいた部分が見事にまだ残っていました。
金山巨石群は山間部であるにもかかわらず、冬の太陽光が降り注ぐ場所にあるので、先日の晴天続きで思ったよりも早くとけるわけです。
こちらも。
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このあと残った雪をかいておきました。
降り重なると底が凍り付いてしまうので、こまめにかくようにしています。
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そして巨石群では寒空の中、丸々としたキビタキが軽快に飛び回っていました。

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この時期よく見かけますね。

この調子なら土曜日のタクシーツアー、できそうです。

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