HIDA KANAYAMA 金山巨石群と筋骨めぐりのスタッフブログ

≪岐阜県下呂市 金山町≫ 縄文時代から機能している太陽カレンダー 「金山巨石群」 と飛騨街道金山宿に張りめぐらされた 「筋骨めぐり」 を紹介します

2018年03月

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昨年10月以降から整備が始まった「馬瀬川リバーサイド筋骨」
当初は観光協会の事業としてではなく、筋骨ガイドでおなじみの桂川光和氏個人の提案により、金山第2区の皆さまへの声掛けにより整備が始まりました。現在では 金山町観光協会・筋骨ガイドの会 で方向性を決めていく計画をしています。

2018年 2月18日(日)

14:50頃、国道256号線 “フィッシング金山” 南の 渡地区へ行く馬瀬川橋の角に、桂川氏の自家用車が止まっていました。あ、今日もやってる…。さっそく下へ降り桂川氏を探しました。

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ひとり作業なのでもしかして危険があったら…と思うと、顔を出さずにはいられません。

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かなりフラつきながら竹をチェーンソーで切っていました。おそらくいつもの13:00からの作業と思い、もうこれでお止めになってほしいと伝えました。ご自分でも「もうヨレヨレ…」とお疲れの様子。15:00で終了。目一杯 2時間は確かに疲れます。何といっても足場が悪いですからね。

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こちらは竹やぶを抜けた先の散策道ですが、まだ景観がいまいち。少しずつコバシ竹を切っていくのでしょうが、何か考えたいですね。歩いて楽しめる工夫を。

2018年 2月22日(木)

14:25に通りかかったら今日は4台、車が止まっていました。

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竹やぶへ降りる階段の造設。青ヘルメットの桂川氏とオレンジ岡戸氏、第 2区からの小林時計さんの 3名。もうひとり、筋骨ガイドの山内さんは見てるだけと言っていました。今日も14:00を過ぎているのでもうそろそろの時間。途中で止めて、続きは次回に。
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2018年 3月 2日(金)

この日は14:00からの作業。桂川氏と岡戸氏、小林由来氏の 3名で。岡戸氏は筋骨ガイドがなければ、そして悪天候でなければほぼ毎日、午後から 1~ 2時間ほどの整備をされています。最近はチェーンソーできつい仕事をこなしていますね。

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先日からの階段が完成していたようですが、お疲れの段も2ヵ所ほどありました。

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今は川が見えるところまで、道が簡単に作ってあります。
昔はこの岩に昇って魚釣りをしていたと言います。
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馬瀬川橋の上から見ると、その岩はこんな形。
この景観、新緑シーズンが楽しみです。

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竹やぶを橋から見るとこの部分。竹やぶを歩きながら馬瀬川の景観を楽しむ散策です。その先にある河川敷筋骨を一部歩くので、「馬瀬川リバーサイド筋骨」と言っています。
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撮影中、バリバリバリッ!と川に倒れ込む 2本の竹が。このあと、重い竹を引き上げる最後の仕事、というタイミングでした。

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最後に30分ほど、今度はスタッフが倒れ込んで次の構想を話し合いました。岡戸氏によると、今 筋骨めぐり では、空き家に、竹を持ちかえることのできる大きさに切ったものを並べて置いてあるそうです。手間ですが何かに利用していただくため、ちょっとしたサービスが結構人気を呼んでいるようです。

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こんな身近なところに美しい自然がたくさんある飛騨金山は、本当に住みやすく観光に関し可能性のあるまちだとあらためて感じているところです。活かすも殺すも、住んでいる私たちの提案と行動力にかかっていますが、今日の 3名は平均年齢70です。笑いごとではありません。筋骨に関わらず60代以下、もっとガンバレ~と言いたいところです。

22728日(101415日と同じ太陽高度の日)
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桜のつぼみが目に付くようになりました。
10日前に終了した「冬期120日間」の暦に従い自然界の植物たちも春に向かっています。

227日(火)快晴

閏年を知るためのスポット光観測は、「冬期120日間」の観測と同じ「岩屋岩蔭遺跡巨石群」で行います。
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2000年、発掘によって出土した閏年観測のための「測定石abc」。

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27日は b石先端を横切るスポット光観測です。写真でもわかるように、現在は測定石の aと bの一部しか地上に見えていません。(県の教育委員会により、古代人の太陽観測はありえない、測定石は上から転がってきたもの、との判断から、埋め戻されてしまっているためです。)

スポット光は10時前から射し込み始め、b石先端を横切ります。そして午後 1時過ぎまで奥行のラインと平行に右側(東側)へと移動していきます。(この写真は28日のもの)

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光が射し込む隙間はこのように、3つの石で形成されています。
つまり射し込んだ光もこの形になるわけですね。

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27日は石の先端を横切りますが、光が射し込む石の浸食を考慮すると、光の下側が余分に射しこんでいると推測されるため、b石から外れ、わずかに射しこんでいる状態といえます。(3つの石で形成された下側の石の面が、数千年の風雨などによる影響で浸食が進み、現在は光の形は大きくなっていると推測されます。射し込む光の下側の部分。実測で1015mm

228日(水)くもり時々晴れ

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前日と比較してください。
太陽高度が高くなった分、光の位置は昨日の位置よりも下へ移動しているのがわかります。

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と言っても今日は曇り空のどんより光のため、射し込むスポット光はクリアではありません。

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それでも128年サイクルの修正のための計測をしてみます。

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詳細はかなり省きますが、ガイドブック p.66にあるように要約のページだけ掲載します。b石の先端から光の位置まで今年は 6cmといったところ(光の下側は前に述べたように浸食によって位置が変わるため、光の上側が計測のライン)。128年サイクルの第2期に当たります。金山巨石群の128年サイクルの修正のときは2094年頃に訪れますから、52年が経過し、あと76年後という段階なので、光の位置は予想通りの結果です。

金山巨石群は回帰年に従う現場の太陽観測による暦のため、およそ128年ごとに閏年を1回省きます。それは観測から導き出される数式の暗号と、ものさしの役割をもつ「石棒」によってそのタイミングを知ることが可能になります。それがガイドブックで詳しく解説されています。興味ある方は、是非ご覧ください。縄文人の観察力と思考力は、現代人の文字による記録とは異なることがわかることと思います。いわゆるデジタル方式なんですね。

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そして午後 1時を過ぎるとスポット光は消えます。

「冬期120日間」観測の拡張です。

 

今年はまだ寒いとは言うものの、着実に太陽は春に向かっていますから、何も心配はないわけです。縄文時代もそうやって植生の変化期を把握していたに違いありません。しかしながらこのような暦建造物を構築した力は偉大であります…。

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