HIDA KANAYAMA 金山巨石群と筋骨めぐりのスタッフブログ

≪岐阜県下呂市 金山町≫ 縄文時代から機能している太陽カレンダー 「金山巨石群」 と飛騨街道金山宿に張りめぐらされた 「筋骨めぐり」 を紹介します

カテゴリ: 金山巨石群

2020年 4月27日 放映
イギリス公共放送 BBC/ FUTURE/ Japan 2020

 The mystery of Japan's old stones   By Justyna Feicht 
   Uncovering the mystery of Japan's 'Stonehenge'


<関連>
TIFO(東芝国際交流財団)/ Japan-Insights

BLOG
By Celine Marks    January 17, 2020

By Harriet H. Natsuyama     April 1, 2020 
                                             March 7, 2020 
                                             November 15, 2020 

ESSAY
'Jomon Astronomy'   By Harriet H. Natsuyama




5月15日(金)16:00
下呂市金山町の観光施設、横谷峡 四つの滝金山巨石群 の入口が封鎖されていましたが、5月18日 に解除されます。

したがいまして、夏至30日前の観測会 を行います。
◆5月23日(土)・24日(日)午後12:45~13:30 晴天時のみ

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5月15日(金)
政府は14日、緊急事態宣言を、岐阜県を含む 39県で一気に解除しましたが、岐阜県は全域において引き続き 5月31日まで緊急事態措置を実施すると発表されています。

それに伴い、下呂市においても引き続き観光施設は閉鎖となっています。
ご了承ください。

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5月11日(月)
現在も 金山巨石群 および リサーチセンター の利用は休止中です。

近々行われる政府の専門家会議(新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言解除)による対応について、あらためてお知らせしていきます。

解除が早まりそうですね。少しホッとしますが、油断が最大の敵とならぬよう気をつけましょう。

当リサーチセンターでは、5月21日からの点線スポット光観測を行います。解除が早まれば皆さまにも、例年とおりご覧いただけます。
観測会予定日:5月23日(土)・24日(日)午後12:45~13:30

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5月 7日(木)
ゴールデンウィークが明けましたが、
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、引きつづき 5月31日まで金山巨石群の利用が停止となりました。

残念ですがもうひと頑張り?です。
夏至の頃には皆さまにお会いできますよう期待したいと思います。

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4月30日(木)
下呂市より要請がありました。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、金山巨石群見学 および ガイド予約 について、以下のとおりお知らせします。

金山巨石群  見学
5月 1日~ 6日までのゴールデンウィーク期間中、観光施設を閉鎖することになりました。それに伴い、金山巨石群 への入口を閉鎖します。「再現館」前の市道は通行できます。
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金山巨石群  ガイド
5月31日まで、ガイドの受付は行いません。以降は未定です。

皆さまのご理解とご協力をお願いします。

2020年 4月中旬より、リサーチセンター&GALLERY は閉館しています。

調査活動は巨石群の現場およびセンターにて継続していますが、館内の閲覧等はしばらくの間お休みしますのでご了承ください。

新型コロナウィルスの感染拡大への対処等により、開館の時期が決まり次第、あらためてお知らせいたします。

皆さまも慎重な対応でご自愛ください。

【2020年 4月 6日】
これまでの調査内容を、簡単にレポートします。
調査日:2019年  4/12, 4/19, 4/26, 5/17, 7/12, 11/29
    2020年  3/13, 3/21

春分・秋分の頃  のぼる太陽光 観測
2019年 3月26日、中津川市福岡町の高山地区にある 岩山の巨石(標高490m)をみつけたのち、4月12日、さらに岩山の標高 550mと 620m付近の巨石を調査しました。丸山神社や浅間山も同様ですが、これだけ巨石が点在している中津川市や恵那市では、巨石をあつかう工程がみえるようで、さまざまな試みがなされているようです。

4月12日、岩山の調査を終えたのち、笠置山へ向かいました。岩山の巨石は丸山神社のフナ岩に対して北西方向にあります。笠置山は真西。笠置山調査に向かった理由は、フナ岩調査のレポート で最後に述べたとおりです。

夕刻 4時前から笠置山の東面の山道を入り、丸山神社が東にみえる中腹あたりまで登り、一端車を止めて山の斜面の巨石を調査。この日は小林・徳田・杉阪の3名。
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イバラをかき分け先導していた小林氏の呼ぶ声に追いつくと、疲れもふき飛ぶ巨大なタワー型の巨石が出現 ↓ 。標高660mあたり。
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通常林道を歩いていても目にとまならい少し奥まったところ。
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この右側(北東側)の巨石側面の最下部に注目。
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中央に巨石の隙間がみえます。右側の石で隙間をふさいでいるよう。

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中をのぞくと石室のような石で囲まれた洞くつ状の空間があります。

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ちょうど後ろを振り返ると真東の空。木が生い茂っていますが、この状態なら太陽光は見えるはず。真東の空から太陽がのぼるのは春分と秋分の頃。太陽がのぼる山の高さを考慮してもわずかな時間差で太陽光はこの隙間を通り中の洞くつ内を照らすはずです。

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洞くつ内の空間、右側の石は隙間をふさいでいるというよりも、はめ込まれているよう。というのは、左側へ向かう空間を形成し、右の石がえぐられているようです。外側はゴツゴツしていますが、中はツルツル。金山巨石群の岩蔭遺跡の G石の内側がえぐられているのと同じ形状です。
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このスペース、入りたいけどこの日は装備不足で中に入れず。
あたりも暗くなり、疲れもかさなり、これで終了。

 1週間後の 4月19日午後にふたたび調査。この日は小林・徳田の 2名で、巨石の形状確認と寸法測量。
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洞くつ状の空間へ入るには、頭からもしくは足から入るしかないとみえましたが、小林氏はこうやって…体を隙間の形に変形しながら入れるぞ…と実験中。丸山神社のフナ岩下の観測スペースへ入るのも、体を石の形状に這わせて入りこむといったコツがあります。が、通常現代人はやりませんね。体のやわらかさも必要ですが、アタマもやわらかくないとこんな楽しい調査はできません。
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高さ13m。
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右下が洞くつの裏側の側面。天部は平坦な形状。
この日も暗くなり 5時で終了。

笠置山 2020

引きつづき翌週 4日26日は、中津川市蛭川総合事務所の職員(原)さんにお会いし、私たちの調査状況の説明と巨石のある林道などについて伺いました。その後、巨石まで同行いただきました。
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この日は小林・徳田・杉阪の 3名と、金山町観光協会の岡戸氏にも調査に参加していだきました。
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この日は洞くつの中の状況を確かめて撮影するため、入口付近の泥をかきだしていただき、私徳田が中に入りました。下の写真、洞くつの中(中央奥)から外(東の空)を見ているところ。
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中から見ると、こんな感じ。オレンジ色の岡戸氏の立っている位置から、春分と秋分の朝日が射しこむと想像できます。
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中はカプセルホテルのような形状なので、足から入りこみますがかなり苦しい姿勢で撮影。
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下が土で埋まっているため、観測スペースを作るには、土をかき出さなければなりません。
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外から杉阪氏にコンパスやライトを手渡していただきます。
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向きを変えて石の形状を手さぐりしているとき、
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泥をかきだしていくと、石に沿って左手がどんどんと入っいきました。這いつくばらなくてもいい空間で観測ができるように造られているかもしれません。

この空間から泥にまみれて外に出たとき、現代に戻ってきた感覚がありました。つまり中は異次元の世界のよう。45分間、タイムスリップしました。すこし縄文人に近づけた !? かもしれません。

5月17日、新緑で明るくなった頃、この日は夏至30日前の金山巨石群観測のためアメリカから来日していた Harriet Natsuyama 氏と、TIFO(東芝国際交流財団)の白井理事、そして通訳スタッフの舩橋氏をご案内しました。
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この日も洞くつ内の石の気になる箇所と下の土の状態を確かめるためタイムスリップ。

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7月12日には、中日新聞と岐阜新聞の記者さん、恵那先史研究会の 3名の方々を、中津川市の巨石群へご案内しました。

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11月29日には、冬至にはまだ早い時期ですが、気になっていた冬期の朝日の位置を調べるため、日の出時刻に間に合うよう到着。朝 6時25分。
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巨石天部から。右寄りで出現。
冬期の朝日を確認した限りでは、この巨石はやはり春分と秋分に焦点があてられているようです。

2020年
昨年の秋分は観測できなかったため、今年の春分は 1週間前と春分翌日の朝日の観測にでかけました。
3月13日、金山を出発するときはまだ星が輝いている朝 4時頃。中津川へ入る頃には東の空が明るくなってきます。
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この日も 3名、杉阪氏と現地にて待ち合わせ。
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6時12分頃。予測とおり巨石の正面から太陽がのぼります。日の出は 6時 4分ですが、山から出現するのはもう少し遅くなります。
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6時18分頃に光が輝きはじめました。
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同時に洞くつ入口を照らします。
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この日は外から洞くつ内へ光が射しこむ状態を撮影。
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内部へ射しこむ光を撮影しようとすると、自分の影と重なってしまいます。
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上からのぞくと…中へ射しこむ光の道が見えます。下が土で埋まっていなければ、奥の石(右の石の左カーブ奥)に光が当たっているはずです。予測はしていましたが、やはり感動的な瞬間です。
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振り返ると、太陽は少しずつ高度を上げていきます。
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巨石には、最下部の直線ゾーンの空間があるため、洞くつ内への光の道ができるわけです。
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巨石の天部から。昨年11月29日に見た光の位置よりも、当然ながら太陽は左に移動しました。

3月21日、今度は洞くつ内から撮影に挑みました。快晴ですが、青空ではなく霞空です。日の出時刻は 5時52分。
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6時 7分。
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洞くつに潜り込むと、まもなく光が射してきました。右側手前の石まで光が届いているのがわかります。
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霞空のため、光線がやや弱い。
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ですが洞くつ内へ射しこむ光は、1週間前よりもさらに奥へ移動しています。春分の頃、のぼる太陽位置の移動は、一日で約0.5度左へずれていきます。そのため、先週よりも 4度も移動していますから、洞くつ内を照らす位置が日ごとに変化しているのは当然のことです。
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しかしながら春分と秋分前後の朝日だけがこの洞くつ内へ射しこむというのは、まさに 丸山神社のフナ岩 に対応する暦の機能といえるのではないでしょうか。お互いに東西ライン上に位置しています。

そしてこれらの巨石群が古代、太陽運行に基づき暦として利用されていたものであるならば、のぼるもしくはしずむ太陽位置の北限や南限を観測せずに、中間の春分や秋分を知ることはできません。したがって夏至や冬至の のぼる、またはしずむ太陽光を観測する巨石が必ずあるといえます。その一例が 浅間山の巨石 です。

そして 4月に入り、私たちは中津川市の鳶岩巣山や若山の調査にも出かけています。いずれも縄文集落の人たちの聖地とも呼べる大規模な巨石群に出あっています。詳しくはまた。
(金山巨石群リサーチセンター 徳田紫穂)






【2020年 4月20日 更新】
【2020年 4月 5日】
これまでの調査内容を、簡単にレポートします。
調査日:2019年  3/22, 3/26, 5/17, 7/12, 11/29
    2020年  4/10

夏至の頃・のぼる太陽光と 冬至の頃・しずむ太陽光 の観測
2019年 3月22日、岩山の巨石を見たのち、苗木地区の丸山神社へ移動。道中、正面の低い山に巨大な石がいくつか見えたため近づいていくと、そこで目に飛びこんできた円錐状の巨石。
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太陽光を浴び、ひときわ目立ち双眼鏡で見ると確かに巨石であることを確認しましたが、丸山神社のフナ岩へしずむ太陽光の撮影に間に合わなくなるので、その日はここまで。のちにその山は 浅間山(せんげやま)といい、丸山神社のすぐ北にあることがわかりました。

あたらめて 3月26日の午後、山に登り巨石を確認。
この日は小林、徳田、杉阪の 3名。
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しかし思っていた構造とはやや異なりました。
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南東には恵那山が見えます。

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さらに奥(頂上方向)にみえる巨石群をひとつひとつ見ながら進んでいくと、先行していた小林氏の呼ぶ声が。たどり着くと、それはおもにふたつの巨石がそびえ立ち、支えあうように組まれています。標高430mあたり。
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下の 5月17日の写真のほうがわかりやすい。 
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ほかにも測量を重ねていくと、写真の向かって右側(東側)の巨石の垂直な平面が、夏至の太陽がのぼる方向を向いています。日の出の太陽ではなく、山からのぼる太陽位置のようです。
浅間山 2020
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そして反対方向を向くと今度は冬至のしずむ太陽が観測できるはずです。

この検証は11月29日に行いました。冬至よりも早い時期ですが、冬至の光が予測できます。
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まだ太陽の位置が高い。しばらく待ちます。
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この光は太陽が山へしずむ 20分前ですが、巨石の側面に陽が落ちていきます。

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山へしずむ直前、16時32分。この日の日没時刻は16時38分なので、ほぼ地平線上に近い太陽光を見ていることになります。冬至の頃はこの位置よりももう少し左側へしずみます。

つまりここでわかったことは、太陽が西の南限にしずむ時期である冬期の光が、巨石の側面を照らすということです。冬期がおわると、ここでしずむ太陽光は見えなくなります。

時間を戻して…巨石の頂点に立ちます。天部は平坦な形状で見晴らしのよい空間です。sen_11
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下の写真が、巨石の天部から西の笠置山をみたところで、太陽がしずむ方向。ちょうど笠置山が木に隠れていますが、上の細長い写真(円錐状の巨石から見た笠置山)と同じように見えます。
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日没時刻なので足早に…。正面は恵那山です。

次期の観測は夏至頃の朝です。5月後半からの観測でも、夏至の太陽位置が予測できます。
東の空夏至の頃より、5月のほうが右側(東寄り)から太陽がのぼるため。梅雨どきなので、観測は 5月後半か 6月前半がいいかもしれません。


【2020年 4月20日 更新】
春分と秋分・しずむ太陽光 の観測
私たちはこれまでに、中津川市周辺において、太陽観測(暦)の機能がある巨石を、丸山神社笠置山岩山浅間(せんげ)山鳶岩巣(とびいわす)山若山 の 6か所で確認しました。観測の検証が行われたのは、そのうち 4か所。このエリア内での位置関係や、縄文集落との関係についての考察を、現在さまざまな角度からすすめています。

そんな中、各地点からそれぞれの巨石の展望を確認するため4月10日は、丸山神社のフナ岩と、すぐ北に位置する浅間山の巨石周辺から調査を行いました。

結果として浅間山では、頂上付近に展望できるポイントがいくつかありました。

この巨石はGoogleの航空写真でもはっきりと見える細長く横たわった石です。◬頂上550mから少し南西に下った N30°31'43", E137°29'13"  Ail.470m あたり。
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巨石の上は平らで恵那山から笠置山まで見通せます。中央左奥の桜満開の丘が苗木城で、丸山神社は中央右奥の平地にこんもりと小さく見える丘です。
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他にも巨大な石組みがいくつも横たわり、この巨石は石の隙間が正確な南北を指しています。南中する太陽光や北極星が見えるはずです。写真は北側から。
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裏に回り南側から見ると、組みあわされたり、ずらしたりしているのがよくわかりました。
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別の南北の隙間も造られています。
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この石は、丸くホゾ継ぎしているようにぴったりと組みあわされています。奥行きがあり、横から見てもずっと先まで隙間なく載っている状態です。
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そして今回、これまでに見てきた巨石での太陽観測の典型的なパターンの巨石が、浅間山頂上付近の西側に座っていました。下の写真、右の巨石です。北側から撮っています。
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午後 2時過ぎで、木々の影がちょうど映りこむ時間帯のため、非常にみにくいのですが、高さ 5mほどの巨石の西側は平面で、中央に縦の隙間があります。ここも方位を確認すると、正確な西と東を指しています。東の空は他の巨石でさえぎられるので見えません。
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西の空が隙間からみえます。つまり夏と冬の中間である春分や秋分の日、この隙間に光が射しこむと推測されます。
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ここからは西の笠置山が見通せるため、隙間へ射しこむ光は、丸山神社のフナ岩と同じ、笠置山へしずむ太陽光となります。同じ観測システムです。そしてこの浅間山からは、笠置山の手前に岩山、鳶岩巣山、若山も展望できることを確認しました。それぞれ観測のための巨石は、この広域エリアとの関係があるようです。
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この日の調査はとても意義深いものでした。
この先も考察を続けていきます。

(金山巨石群リサーチセンター 徳田紫穂)





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