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予約が20秒で埋まる大人気
「蛍石」を探す鉱山探検、魅力に迫った

強力なブラックライトが当たり、一面紫色に光る坑道内の蛍石(笹洞フローライト鉱業提供)
ブラックライトを当てると紫色などに光る蛍石を鉱山跡地で探す下呂市金山町でのツアーが、人気を集めている。コロナ禍による 2年あまりの休止期間を経て昨年 7月に再開して以降、予約が一瞬で埋まるほどに。何が人々の心をひきつけているのか探ろうと、ツアーに同行させてもらった。
4日朝、2年前に閉校した旧菅田小学校の校舎を活用した施設「菅田集学校」に「名古屋」「三河」などのナンバーの車が集まってきた。「笹洞蛍石鉱山ミネラルハンティングガイドツアー」の参加者だ。主催する「笹洞フローライト鉱業」の中島真一郎代表(51)が「地元より県外で人気があり、関東や九州からも来る。予約は20秒ぐらいで埋まってしまう。リピーターも多い」と教えてくれた。
ツアーは原則日曜の午前、午後に1回ずつ実施。この日午前の部には19人が参加した。訪れる先は、1955〜71年に稼働した鉱山の跡(同町菅田笹洞)。当時は国内有数の蛍石の産出量を誇ったとされる。
集学校でツアーの説明を受けた後、中島代表、住民が務めるガイド4人と共に3キロ余り離れた場所へ移動。車を止めて林道を約1キロ歩いたところが鉱山跡で、参加者は小川の周辺でブラックライト片手に蛍石探しを始めた。
皆、次々に蛍石を発見し、バケツに入れていく。名古屋市中川区の志田山久美さん(47)は、大きな石を見つけて満足そう。「自然に囲まれていて景色もきれいだし、『自分で探して取った』という感動がある。ガイド付きで鉱物が取れる場所は全国でも他にないので、貴重」と語る。
両親と何度も訪れているという岐阜市の小学四年原真央人君(10)は「出ないと思っている所から出るのがおもしろい。蛍石探しを始めてから、理科が好きになった」と笑顔を見せた。
およそ1時間半にわたって蛍石を探し、次は坑道へ。15メートルほど奥で中島代表が地面にブラックライトを当てると、所々で蛍石が紫色に浮かび上がった。強力なライトがあれば一面、紫になるという。来たルートを戻り、行程が終了した。
ツアーは2016年春に始まった。閉山後そのままになっていた鉱山に、中島代表が「観光資源になるのでは」と着目。「宝探しの感覚で子どもも大人も楽しめる」(中島代表)のが人気の秘密のようで、予約が取りにくくなっている。
菅田地区は小学校が閉校になったように、下呂市の中でも人口減が深刻。中島代表は「何もしなければ地域が消滅してもおかしくない。ツアーの回数を増やしたり集学校で展示を充実させたりし、活性化につなげていきたい」と強調した。
蛍石は鉱物の一種で、主成分はフッ素。鉄鉱石を溶かしやすくする性質があるため製鉄所で用いられるほか、フライパンのコーティングやカメラのレンズにも使われる。安価な外国産に押されるなどし、現在は国内での採掘は行われていない。
中島代表(左)と一緒に蛍石を探す小学生=下呂市で
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ツアーは3〜10月に実施し、料金は高校生以上3850円、小中学生1800円など。
実施日と予約開始日はインスタグラムで告知し、予約はサイトから(「笹洞鉱山」で検索)。
(上田千秋)
◆Instagram 笹洞蛍石鉱山
◆予約サイトはこちら




















































































