111番館のブラシノキ



















ブラシノキはオーストラリア原産の常緑小高木です。今が満開ですが、特にここの木は立派な赤い花ならぬブラシをつけます。

ブラシのようだからブラシノキとはいかにも即物的でこの木に申し訳ないようなネーミングですが、日本語ではキンポウジュ(錦宝樹)といいます。こちらのほうがいいですね。

ブラシの毛に見えるものは雄蘂の花糸で、花弁や蕚は開花後すぐに落ちるとのことです。オーストラリアの半砂漠に生育するということなのでなにか日本離れした、不思議な花です。蜜でもたくさんあるのか、花糸の間に蜂が出たり入ったりしていました。匂いは特にありません。

ブラシノキが属するフトモモ科という名称も気になります。人体の一部が植物の科名になっているのはとても珍しいかと思います。もちろん人体のフトモモ(大腿)の意味ではなく太い桃の意味かと思いましたが、調べてみると、ある植物が沖縄で中国名の蒲桃(プータオ)と呼ばれているのが転じてフートーとなり、それが定着し、その仲間はフトモモと呼ばれるようになったとのことです。

ブラシノキ近影ブラシノキ接写








このところ111番館の周辺の植物を多く取り上げていますが、111番館自体の紹介がありませんでした。111番館は「港の見える丘公園」のイギリス館の先にあります。有名な建築家J.H.モーガンの設計により、大正15年(1926) アメリカ人用の住宅として建てられたものです。赤瓦の屋根と白い壁が美しいスパニッシュスタイルの洋館で、平成11年横浜市指定文化財に指定されました。吹き抜けの回廊があり、ダイニングルームの大きな窓から庭と港が見渡せます。階下にえの木ていのティールームがあります。

111番館とブラシノキ






フトモモ科ブラシノキ属

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