玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

2014年05月

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

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二メートルもある長く青い絹糸は陳の張貴妃の黒髪のようであり、香りのよい春の草は、萌黄色にそまる。歓楽街に美女たちはいるけれど、張貴妃という絶世の傾国美女は得難いものだ。美しい花びら、若い盛りの美人というものはやがて散り、尽き果ててしまうものである。その上更に、散ってしまったものを誰が覚えていようか。


        
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後庭花二首其一

(昔から宮廷には瓊花の花びらのようにおびただしい宮女がいる。今日もまた新しい宴会が開かれる。)

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。

陳の宮殿には景陽井戸のある庭があり、夜明けを告げる鐘が鳴ろうとも、早朝、鶯がなきはじめても、酒宴を開き続け、夏が過ぎ秋が過ぎても金で飾った宮殿には華燭の宴が絶えなかった。

輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

そんな宮中の庭で、軽く頬を撫でてゆく程度の風が吹き上げ、小さな錠の花の瓊花の香りが漂う、香り良い葉を鋏みできった時のように香りがしたのだ。

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

やがて夕刻になって、高楼の上に昇ってみた。玉の簾を巻き上げてみる。見下ろせば先ほど庭先で見た瓊花の花びらがたくさん散り落ちているかのように宮女たちであふれているのである。

脩蛾慢臉陪雕輦,後庭新宴。

宮女たちは化粧をきれいにし、ゆったりと落ち着いた顔つきで、天子の彫刻の輦に付き従っている、亦今夜もここの後宮の庭では新しい宴がひらかれるのだ。

(後庭花二首其の一)

景陽 鐘動して 宮には鶯が囀り,露涼して 金殿あり。

輕飇 吹起して 瓊花の綻,玉葉は翦の如し。

晚來して高閣に上り,珠簾 卷く,見れば 香千片墜つ。

脩蛾し 慢臉して 雕輦に陪すれば,後庭 新らたに宴す。

 

 

後庭花二首其二

 (歓楽街の若い美人たちも、宮女たちも絶世の美女陳の張貴妃もやがては散り去って、誰も覚えていない。悲しい女の定めを詠う。)

石城依舊空江國,故宮春色。

金陵の石頭城は六朝の王朝は滅んだものの、むなしく城郭だけは残っている長江下流域、江南の要衝の都市である。ここに立てば、昔の宮殿はすっかり春の景色である。

七尺青絲芳草綠,世難得。

それは、二メートルもある長く青い絹糸は陳の張貴妃の黒髪のようであり、香りのよい春の草は、萌黄色にそまる。歓楽街に美女たちはいるけれど、張貴妃という絶世の傾国美女は得難いものだ。

玉英凋落盡,更何人識,野棠如織。

美しい花びら、若い盛りの美人というものはやがて散り、尽き果ててしまうものである。その上更に、散ってしまったものを誰が覚えていようか。

只是教人添怨憶,悵望無極。

こりんごの花と葉、それに実というものはしげれば織物のように美しいものである。ただ、人にとっては「陳の後主は、逃げおくれて愛妃張麗華・孔貴人とともにこの井戸に隠れた」とかなしい思いを思い出させるものである。美人たちみんな、盛りを過ぎれば悲しく、うらめしいことが果てしがないのである。

石城 舊に依りて  空しき江國, 故宮は  春色。

七尺の靑絲  芳草 碧なり, 絶世  得難し。

玉英 凋【しぼ】み落ちて 盡き, 更に 何人か 識らん。

 野棠 織るが如く, 只だ是れ 人をして 怨憶を 添へ敎【し】む, 悵望 極り無し。

 

唐時代 韓愈関連05
 

『後庭花二首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

後庭花二首其二

石城依舊空江國,故宮春色。

七尺青絲芳草綠,世難得。

玉英凋落盡,更何人識,野棠如織。

只是教人添怨憶,悵望無極。

 

(下し文)

石城 舊に依りて  空しき江國, 故宮は  春色。

七尺の靑絲  芳草 碧なり, 絶世  得難し。

玉英 凋【しぼ】み落ちて 盡き, 更に 何人か 識らん。

 野棠 織るが如く, 只だ是れ 人をして 怨憶を 添へ敎【し】む, 悵望 極り無し。

 

(現代語訳)

(歓楽街の若い美人たちも、宮女たちも絶世の美女陳の張貴妃もやがては散り去って、誰も覚えていない。悲しい女の定めを詠う。)

金陵の石頭城は六朝の王朝は滅んだものの、むなしく城郭だけは残っている長江下流域、江南の要衝の都市である。ここに立てば、昔の宮殿はすっかり春の景色である。

それは、二メートルもある長く青い絹糸は陳の張貴妃の黒髪のようであり、香りのよい春の草は、萌黄色にそまる。歓楽街に美女たちはいるけれど、張貴妃という絶世の傾国美女は得難いものだ。

美しい花びら、若い盛りの美人というものはやがて散り、尽き果ててしまうものである。その上更に、散ってしまったものを誰が覚えていようか。

こりんごの花と葉、それに実というものはしげれば織物のように美しいものである。ただ、人にとっては「陳の後主は、逃げおくれて愛妃張麗華・孔貴人とともにこの井戸に隠れた」とかなしい思いを思い出させるものである。美人たちみんな、盛りを過ぎれば悲しく、うらめしいことが果てしがないのである。

 金陵城図00

 

(訳注)

後庭花二首

花間集に教坊曲『後庭花』は五首収められているが、孫光憲は二首である。双調四十六字、前段二十二字、三仄韻、後段二十五字、四仄韻で、❼❹7❹/5❸❺❼❹の詞形をとる。孫光憲と毛熙震とで独自の詞形を作ったもの。

『後庭花』とあるのは、後宮の庭に咲く花、杜甫は「先帝の侍女八千人」、白居易は「後宮の佳麗三千人」といっている。この時代は女性が人とされていないので、男も士族以上で人数として把握された。宮女は礼をもって迎い入れられたもの、貴族、富貴の者など家柄を重んじて選抜されたもの、一部の物を除いて、献上されたもの、罪人の家【藉跋・藉没】の女性、宮廷の官奴婢にされたものをいうのである。「後宮」は政治を営む場とは異なる、天子の私的生活の場。陳の後主(陳叔宝)が歓楽に溺れて国を亡ぼしたことに基づいてこの詩を読む。

後庭花 其二

 

石城依舊空江國, 故宮春色。

金陵の石頭城は六朝の王朝は滅んだものの、むなしく城郭だけは残っている長江下流域、江南の要衝の都市である。ここに立てば、昔の宮殿はすっかり春の景色である。

・石城:石頭城。越は楚に滅ぼされ,この付近も楚の領域に入ったが,楚の威王のとき,この地に王気がみられるとして,これを鎮めるために金を埋め,今の清涼山付近に城を築いたことから,金陵と称したといわれる。これは秦淮河が長江に流入する地点をみおろす要害の地で,のちに孫権が石頭城を築く。 秦は金陵邑を秣陵県(ばつりようけん)とし,漢代に入ると周辺には丹陽,江乗,胡孰(こじゆく)などの諸県が設けられ丹陽郡に属した。石頭城は、秦淮河の畔にある古都の城郭。唐以前に六代の王朝のが置かれた。古来い多くの詩人が石頭城を詠う。

劉禹錫『石頭城』「山圍故國週遭在,潮打空城寂寞回。淮水東邊舊時月,夜深還過女牆來。」、

韋莊『金陵圖』「江雨霏霏江草齊,六朝如夢鳥空啼。無情最是臺城柳,依舊烟籠十里堤。」、

欧陽炯『江城子』「晩日金陵岸草平,落霞明,水無情。六代繁華,暗逐逝波聲,空有姑蘇臺上月,如西子鏡,照江城。」、11 -16 江城子一首 歐陽舍人炯十七首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-426-11-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3677

・依舊 昔通りである。昔のままである。 

・空江國 六朝の江南の古城は残っているが、王朝は皆滅亡し、城郭だけが変わらずに残っていることを「空」と表した。

・故宮 昔の宮殿。 

・春色 春の景色。

 

七尺靑絲芳草碧, 絶世難得。

それは、二メートルもある長く青い絹糸は陳の張貴妃の黒髪のようであり、香りのよい春の草は、萌黄色にそまる。歓楽街に美女たちはいるけれど、張貴妃という絶世の傾国美女は得難いものだ。

・七尺靑絲 南朝・陳の張貴妃の黒髪のような美しくて長い柳の枝。・七尺:唐の大尺で、1尺は約29.4センチメートル、小尺は約24.6センチメートル。七尺では大尺で:約2.05メートル、小尺で:約1.72メートル。 

・芳草 香りのよい春の草。 

・碧 緑色をしている。綠とするのもある。

・絶世 世に並ぶものがなく、すぐれていること。ここでは、前の「石城依舊」から、絶世の傾国、美女を指す、張貴妃のこと。 

・難得 得難い。

 

玉英凋落盡, 更何人識。

美しい花びら、若い盛りの美人というものはやがて散り、尽き果ててしまうものである。その上更に、散ってしまったものを誰が覚えていようか。

・玉英 ここは、美しい花びら、南京の歓楽街の美人を示している。 

・凋落 しぼみ落ちること。 

・盡 つきる。

・更 その上。さらに。 

・識 おぼえている。しる。ここは、前者の義。

 

野棠如織, 只是敎人添怨憶, 悵望無極。

こりんごの花と葉、それに実というものはしげれば織物のように美しいものである。ただ、人にとっては「陳の後主は、逃げおくれて愛妃張麗華・孔貴人とともにこの井戸に隠れた」とかなしい思いを思い出させるものである。美人たちみんな、盛りを過ぎれば悲しく、うらめしいことが果てしがないのである。

・野棠 棠梨。こりんご。やまなし。ここではその花も指す。 

・如織 野棠の花と葉の色の釣り合いが恰も織物の如くに美しいことをいう。

・只是 ただこれ。(美しい野棠の花も)ただ人に(かなしい思いを思い出させる)だけだ。 

・敎人 人をして…せしむ。人に…させる。人に(かなしい思いを思い出)させる。敎:使役の(助)動詞で、古語では、平声。 

・添 そえる。一層(かなしい思いをするだけだ)。 

・怨憶 うらめしい思い出。陳後主陳叔寶と張貴妃の故事等、六朝の哀史を指す。

・悵望 うらめしげに見遣る。 

・無極 極まり無い。果てしない。

 

陳後主、陳叔寶 582年に宣帝は崩御し、皇太子の陳叔寶が即位した。だがこの皇帝は相当な暗君で、貴妃張麗華と共に享楽に溺れ、沈客卿・施文慶ら奸臣を重用して国政を乱し、遊興にふけって政務を顧みなかった。このため陳の国力は衰退の一途をたどり、588年から北周を滅ぼして成立していた隋の文帝が50万の大軍を南下させると、陳は抵抗しきれずに589年に陳叔寶は降伏して陳は滅亡した。ここに400年に及ぶ魏晋南北朝時代が終結し、大陸は隋に支配されることになった。なお、陳叔寶は暗君だった事が逆に幸いして文帝に警戒されず生かされる事になり、陳の皇族や官僚、おびただしい捕獲品と共に長安に送られた。陳は国家として非常に繁栄、後主の時代には文化が爛熟し、六朝文化の粋として隋や唐の文化にも影響を与えた。ただし陳が滅亡した際、隋により首都建康の建造物や文化の象徴たるものは悉く破壊された。

 

李商隠『陳後宮』

茂苑城如畫、閶門瓦欲流。

還依水光殿、更起月華棲。

侵夜鸞開鏡、迎冬雉獻裘。

従臣皆牛酔、天子正無愁。

茂苑が広がる都は絵のように美しく、呉の都の西の閶門の瓦は水が流れうるおうようにかがやいていた。

水と光とする宮女との戯れを御殿により愛でた、月と華をと宮女たちを賞美する楼閣までさらに建てたのだ。

夜の更けるまで鑾を刻した鏡を開いてお化粧が続き、冬になると雉の首の裘という奇態な物も献上されました。

家来どもはみな酔い心地、無愁天子さまはその名の通り何の愁いもありませんでした。

李商隠『景陽井』
景陽宮井剰堪悲、不盡龍鸞誓死期。
腸断呉王宮外水、濁泥猶得葬西施。
宮殿の中の井戸に愛妃張麗華・孔貴人と共に身を隠した陳の後主の物語は、悲しさに耐えてなおも余りある出来事である。竜の国王、鸞の愛妃は万一の時、共に死のうと誓っていたが、その誓いは果されるものではなかった。女のやるせなさの話は、呉王夫差と西施との物語は呉が滅びてから、西施は不祥の者として宮殿の外、五湖の水に沈められたものである、呉王の墓陵近くその湖の濁った泥水であるが西施は葬られたわけだから考えようによっては救いがあるということなのだ。

 

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宮中の庭で、軽く頬を撫でてゆく程度の風が吹き上げ、小さな錠の花の瓊花の香りが漂う、香り良い葉を鋏みできった時のように香りがしたのだ。やがて夕刻になって、高楼の上に昇ってみた。玉の簾を巻き上げてみる。見下ろせば先ほど庭先で見た瓊花の花びらがたくさん散り落ちているかのように宮女たちであふれているのである。


        
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14-363《後庭花二首其一》孫光憲(23)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-546-14-(363)  花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4277

 

 

孫光憲900年-968年)、字を孟文と言い、自ら葆光子と号した。陵州の貴平(今の四川省仁壽縣東北)の人。唐の末に陵州の判官となったが、後唐の明宗の926年天成初年、戦乱を避けて江陵(今の湖北省の江陵)に住んだ時、南平王の高従義の知遇を得て、彼の幕下となった。963年建隆四年、当時南平王であった高継沖に末に帰服することを勧め、高継沖は、彼の勧めに従って宋に下った。宋の太祖はその功績を嘉して孫光憲を黄州刺史に任じたが、赴任前に亡くなった。詞風は淡麗清疏、水郷の風光描写に優れるが、反面、脂粉の香りにはやや欠ける。多くの著作のあったことは分かっているが、そのほとんどが末代に既に失われた。唐五代の詞人中、今日に伝わる詞は最も多く、『花間集』には六十一首の詞が収められている。

 

花間集 教坊曲『後庭花』五首

少監光憲

巻八

後庭花二首其一

景陽鐘動宮鶯囀,

孫光憲 

巻八

後庭花二首其二

石城依舊空江國,

秘書熙震

巻十

後庭花三首其一

鶯啼鷰語芳菲節,

毛熙震 

巻十

後庭花三首其二

輕盈舞妓含芳豔,

毛熙震 

巻十

後庭花三首其三

越羅小袖新香蒨,

 

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後庭花二首其一

(昔から宮廷には瓊花の花びらのようにおびただしい宮女がいる。今日もまた新しい宴会が開かれる。)

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。

陳の宮殿には景陽井戸のある庭があり、夜明けを告げる鐘が鳴ろうとも、早朝、鶯がなきはじめても、酒宴を開き続け、夏が過ぎ秋が過ぎても金で飾った宮殿には華燭の宴が絶えなかった。

輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

そんな宮中の庭で、軽く頬を撫でてゆく程度の風が吹き上げ、小さな錠の花の瓊花の香りが漂う、香り良い葉を鋏みできった時のように香りがしたのだ。

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

やがて夕刻になって、高楼の上に昇ってみた。玉の簾を巻き上げてみる。見下ろせば先ほど庭先で見た瓊花の花びらがたくさん散り落ちているかのように宮女たちであふれているのである。

脩蛾慢臉陪雕輦,後庭新宴。

宮女たちは化粧をきれいにし、ゆったりと落ち着いた顔つきで、天子の彫刻の輦に付き従っている、亦今夜もここの後宮の庭では新しい宴がひらかれるのだ。

(後庭花二首其の一)

景陽 鐘動して 宮には鶯が囀り,露涼して 金殿あり。

輕飇 吹起して 瓊花の綻,玉葉は翦の如し。

晚來して高閣に上り,珠簾 卷く,見れば 香千片墜つ。

脩蛾し 慢臉して 雕輦に陪すれば,後庭 新らたに宴す。

 

 

後庭花二首其二

石城依舊空江國,故宮春色。

七尺青絲芳草綠,世難得。

玉英凋落盡,更何人識,野棠如織。

只是教人添怨憶,悵望無極。

 

瓊花0102
 

『後庭花二首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

後庭花二首其一

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。

輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

脩蛾慢臉陪雕輦,後庭新宴。

 

(下し文)

(後庭花二首其の一)

景陽 鐘動して 宮には鶯が囀り,露涼して 金殿あり。

輕飇 吹起して 瓊花の綻,玉葉は翦の如し。

晚來して高閣に上り,珠簾 卷く,見れば 香千片墜つ。

脩蛾し 慢臉して 雕輦に陪すれば,後庭 新らたに宴す。

 

(現代語訳)

(昔から宮廷には瓊花の花びらのようにおびただしい宮女がいる。今日もまた新しい宴会が開かれる。)

陳の宮殿には景陽井戸のある庭があり、夜明けを告げる鐘が鳴ろうとも、早朝、鶯がなきはじめても、酒宴を開き続け、夏が過ぎ秋が過ぎても金で飾った宮殿には華燭の宴が絶えなかった。

そんな宮中の庭で、軽く頬を撫でてゆく程度の風が吹き上げ、小さな錠の花の瓊花の香りが漂う、香り良い葉を鋏みできった時のように香りがしたのだ。

やがて夕刻になって、高楼の上に昇ってみた。玉の簾を巻き上げてみる。見下ろせば先ほど庭先で見た瓊花の花びらがたくさん散り落ちているかのように宮女たちであふれているのである。

宮女たちは化粧をきれいにし、ゆったりと落ち着いた顔つきで、天子の彫刻の輦に付き従っている、亦今夜もここの後宮の庭では新しい宴がひらかれるのだ。

 

瓊花02
 

(訳注)

後庭花二首

花間集に教坊曲『後庭花』は五首収められているが、孫光憲は二首である。双調四十六字、前段二十二字、三仄韻、後段二十五字、四仄韻で、❼❹7❹/5❸❺❼❹の詞形をとる。孫光憲と毛熙震とで独自の詞形を作ったもの。

『後庭花』とあるのは、後宮の庭に咲く花、杜甫は「先帝の侍女八千人」、白居易は「後宮の佳麗三千人」といっている。この時代は女性が人とされていないので、男も士族以上で人数として把握された。宮女は礼をもって迎い入れられたもの、貴族、富貴の者など家柄を重んじて選抜されたもの、一部の物を除いて、献上されたもの、罪人の家【藉跋・藉没】の女性、宮廷の官奴婢にされたものをいうのである。「後宮」は政治を営む場とは異なる、天子の私的生活の場。陳の後主(陳叔宝)が歓楽に溺れて国を亡ぼしたことに基づいてこの詩を読む。

其一

(昔から宮廷には瓊花の花びらのようにおびただしい宮女がいる。今日もまた新しい宴会が開かれる。)

 

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。

陳の宮殿には景陽井戸のある庭があり、夜明けを告げる鐘が鳴ろうとも、早朝、鶯がなきはじめても、酒宴を開き続け、夏が過ぎ秋が過ぎても金で飾った宮殿には華燭の宴が絶えなかった。

○景陽井 江蘇省江寧県の北、陳の宮殿の井戸の名。隋の軍隊が国都建虚(南京)に侵入した夜もなお訪宴に耽っていた陳の後主は、逃げおくれて愛妃張麗華・孔貴人とともにこの井戸に隠れた。陳後宮 李商隠:kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集 53

○鐘動・鶯囀 「猿鳴鐘動不知曙」(猿鳴き 鐘動いて 曙を知らず)謁衡獄廟遂宿獄寺題門樓 韓退之(韓愈)詩<51-#4>Ⅱ中唐詩347 紀頌之の漢詩ブログ1120

○金殿  金で飾った宮殿。また、非常に美しい御殿。

 

輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

そんな宮中の庭で、軽く頬を撫でてゆく程度の風が吹き上げ、小さな錠の花の瓊花の香りが漂う、香り良い葉を鋏みできった時のように香りがしたのだ。

○輕飇 軽く頬を撫でてゆく風。飇:つむじかぜ。涼飇】. 涼しい風。

○瓊花 江蘇省、揚州市が原産で、隋から唐の時代、「玉蘂」とも呼ばれ、その芳香のある黄白色の花が愛でられた。ただ不稔であったために、「聚八仙」という台木に接ぎ木して増やしていたが、元軍の進入とともに絶え、その後は残った台木の「聚八仙」が「瓊花」と呼ばれるようになったという。

○翦 =剪。切りそろえる。断ち切る。

 

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

やがて夕刻になって、高楼の上に昇ってみた。玉の簾を巻き上げてみる。見下ろせば先ほど庭先で見た瓊花の花びらがたくさん散り落ちているかのように宮女たちであふれているのである。

 

脩蛾慢臉陪雕輦,後庭新宴。

宮女たちは化粧をきれいにし、ゆったりと落ち着いた顔つきで、天子の彫刻の輦に付き従っている、亦今夜もここの後宮の庭では新しい宴がひらかれるのだ。

○脩蛾 化粧をきちんと施すこと。蛾は眉をかくこと。

○慢臉 ゆったりと落ち着いた顔つき。
杏の花0055
 

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心地よいそよ風がそっと簾を巻き上げ、吹き流しのように揺れる。金糸の刺繍の番の鸞は互いに寄り添う。翠の軒端の燕の巢に愁わし鳴く雛鳥の声がきこえてくる、こんな時、一緒に過ごしたいと思う春心が報われないのは暗い気持ちになってしまう、女一人、平穏な気持ちでいることは難しい。


        
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor14-362《虞美人二首(虞每人二首)》孫光憲(22)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-545-14-(362) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4272 
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 魚玄機全詩●花間集(6)●花間集(7)●花間集(8)●花間集(9)●花間集(10) 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
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花間集 教坊曲『虞美人』十四首

毛文錫(毛司徒文錫)

巻五

虞美人二首 其一

鴛鴦對浴銀塘暖,

 

巻五

虞美人二首 其二

寶檀金縷鴛鴦枕,

顧夐(顧太尉

巻六

虞美人六首 其一

曉鶯啼破相思夢,

 

巻六

虞美人六首 其二

觸簾風送景陽鐘,

 

巻六

虞美人六首 其三

翠屏閑掩垂珠箔,

 

巻六

虞美人六首 其四》

碧梧桐映紗晚,

 

巻六

虞美人六首 其五

深閨春色勞思想,

 

巻六

虞美人六首 其六

少年豔質勝瓊英,

孫光憲(孫少監光憲

巻八

虞美人二首其一

寂寂無人語

 

巻八

虞美人二首其二

好風微揭簾旌起,

鹿虔扆(鹿太保虔扆

巻九

虞美人一首

卷荷香澹浮煙渚

閻選(閻處士選

巻九

虞美人二首其一

粉融紅膩蓮房綻,

 

巻九

虞美人二首其二

楚腰蠐領團香玉,

李珣(李秀才珣

巻十

虞美人一首

金籠鶯報天將曙

 

 

虞美人二首       其一

           寂寂無人語,暗澹梨花雨。

           繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,睡魂銷。

           天涯一去無消息,終日長相憶。

           交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

(虞美人のような美人のもとを訪れる人もなく寂しい毎日を過ごす美人を詠う。)

紅い燈火が影をおとす窓のある閨には誰もよらず語ることはない。春というのに長雨は梨の花を濡らすけれど、薄暗くひっそりとしている。

閨の刺しゅう入りのシーツを取り換え、お化粧をし直し新しく眉を書いた。りっぱな博山の香炉からは一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回した。うとうとしてあの人を迎えようとする気持ちも消えてきた。

どこか遠くの果てに一度行ってしまったら音沙汰は全くない。日がな一日ずーっとあの人のことを思い続けるだけだ。

あのひとは行き着くところで思いをかよわすことだろうけれど、そんなことはいつやめてくれるのだろうか。恨み嘆くこと、わかれてしまいたいと愁うことにもう堪えられない。涙はまた流れて行く。

(虞美人二首    其の一)

 寂寂とし 人語ること無し,暗澹 梨花の雨。

繡羅 紋地 粉 新らた描き,博山 香炷 抽條旋る,睡魂 銷す。

天涯 一び去り 消息無く,終日 長く相いに憶う。

交人 相いに憶う 幾時 休まん? 悵觸 別離の愁に堪えざらん,淚 還た流る。

 

             

虞美人二首       其二

           好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。

           翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,獨難平。

           畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。

           交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

(約束の春の日、何時しか夏になるが帰ってこない。帰らぬ男を思う女の情を詠う)

心地よいそよ風がそっと簾を巻き上げ、吹き流しのように揺れる。金糸の刺繍の番の鸞は互いに寄り添う。

翠の軒端の燕の巢に愁わし鳴く雛鳥の声がきこえてくる、こんな時、一緒に過ごしたいと思う春心が報われないのは暗い気持ちになってしまう、女一人、平穏な気持ちでいることは難しい。

奥座敷の閏には春には帰って来ると川の絵屏風をだしてたてかけたが空しく広がり寂しさに覆われている、帰って来るからと香炉に香を焚くが一筋の煙がほそながく漂ってのこっている。

あの人にこの思いを寄せたいと思うけれど居場所さえわからない、春の花は散り、若草はおい茂る時節になってしまっても、あの時逢瀬の約束日はとっくに過ぎてしまった、この辛い気持ちはだれにもわからないのだ。 

(虞美人二首其の二)

好風 微かに掲げ 簾旌を起こし、金巽 鸞 相い倚る。

翠簷 愁い聴く 乳禽の声、此の時 春態 暗に情に関わり、独り平らかなり難し。

画堂 流水 空しく相いに翳【おお】い、一穂 香 搖曳す。

交【こ】の人 相思を寄する処無く、落花 芳草 前期を過ぎて、人の知ること没し。

 

DCF00207
 

『虞美人二首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

虞美人二首           其二

好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。

翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,獨難平。

畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。

交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

 

 

(下し文)

(虞美人二首其の二)

好風 微かに掲げ 簾旌を起こし、金巽 鸞 相い倚る。

翠簷 愁い聴く 乳禽の声、此の時 春態 暗に情に関わり、独り平らかなり難し。

画堂 流水 空しく相いに翳【おお】い、一穂 香 搖曳す。

交【こ】の人 相思を寄する処無く、落花 芳草 前期を過ぎて、人の知ること没し。

 

(現代語訳)

(約束の春の日、何時しか夏になるが帰ってこない。帰らぬ男を思う女の情を詠う)

心地よいそよ風がそっと簾を巻き上げ、吹き流しのように揺れる。金糸の刺繍の番の鸞は互いに寄り添う。

翠の軒端の燕の巢に愁わし鳴く雛鳥の声がきこえてくる、こんな時、一緒に過ごしたいと思う春心が報われないのは暗い気持ちになってしまう、女一人、平穏な気持ちでいることは難しい。

奥座敷の閏には春には帰って来ると川の絵屏風をだしてたてかけたが空しく広がり寂しさに覆われている、帰って来るからと香炉に香を焚くが一筋の煙がほそながく漂ってのこっている。

あの人にこの思いを寄せたいと思うけれど居場所さえわからない、春の花は散り、若草はおい茂る時節になってしまっても、あの時逢瀬の約束日はとっくに過ぎてしまった、この辛い気持ちはだれにもわからないのだ。 

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(訳注)

虞美人二首    

『花間集』には孫光憲の作が二首収められている。双調五十八字、前後段五句二十九字二仄韻三平韻で、❼❺⑦⑦③/❼❺⑦⑦③の詞形をとる。

○虞美人 項羽の愛姫で虞姫ともいう。5年にわたる楚・漢抗争のすえ,前202年に項羽は劉邦の漢軍によって垓下(がいか)(安徽省霊璧県)に囲まれた(垓下の戦)。夜,四面から聞こえてくる楚の歌に,項羽は郷里の楚も漢におちたことを悟り(四面楚歌),虞美人をかたわらに決別の酒宴をひらいた。項羽は悲憤慷慨し,涙して辞世の詩をうたうと,彼女も唱和し,みな泣き伏したという。虞美人草の名は,彼女の鮮血が化して草花になったという伝から来ている。

秦末 虞美人『虞美人歌』

漢兵已略地,四方楚歌聲。

大王意氣盡,賤妾何聊生。

(虞美人の歌)

漢兵 已に地を略し,四方 楚の歌聲。

大王 意氣盡き,賤妾 何ぞ生を聊んぜん。

虞美人歌  秦末・虞美 詩<118>古代 女性詩 555 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1482

 

其二

(約束の春の日、何時しか夏になるが帰ってこない。帰らぬ男を思う女の情を詠う)

【解説】 旅に出たのか、他の女のもとなのか、登場の「虞美人」は、春というもの、四面幔幕で覆われ行楽を楽しむはずであったもの。それが、四面楚歌ならぬ四面静寂であるということなのだ。帰らぬ男を思う女の情を詠う。春は万物が成長するとき、また、“春情を抑えることが出来ない”というのを前提にしないとここに登場する「虞美人」の辛さがわからない。

 

好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。

心地よいそよ風がそっと簾を巻き上げ、吹き流しのように揺れる。金糸の刺繍の番の鸞は互いに寄り添う。

○簾旌 簾が幔幕や吹き流しのように持ち上げられる様子であることをいう。旌は吹き流しの様な旗。

○金翼鸞 簾に金糸で刺繍された鸞。

 

翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,獨難平。

翠の軒端の燕の巢に愁わし鳴く雛鳥の声がきこえてくる、こんな時、一緒に過ごしたいと思う春心が報われないのは暗い気持ちになってしまう、女一人、平穏な気持ちでいることは難しい。

○翠篇 翠色の庇。

○春態 春の姿、様態。

燕002
 

畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。

奥座敷の閏には春には帰って来ると川の絵屏風をだしてたてかけたが空しく広がり寂しさに覆われている、帰って来るからと香炉に香を焚くが一筋の煙がほそながく漂ってのこっている。

○流水 ここでは川を描いた屏風を指すと同時に、流れ去る時を暗示している。

○翳 掩う。

 

交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

あの人にこの思いを寄せたいと思うけれど居場所さえわからない、春の花は散り、若草はおい茂る時節になってしまっても、あの時逢瀬の約束日はとっくに過ぎてしまった、この辛い気持ちはだれにもわからないのだ。 

○交人無処寄相思 交は使役の意味である。人をこんな気持ちにさせる。その思いを寄せるところがない。

○前期 以前に交わした逢瀬の約束の期日。
博山爐01
 

14-361《虞美人二首(虞每人二首)》孫光憲(21)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-544-14-(361) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4267

虞美人二首(虞每人二首)》孫光憲(21)閨の刺しゅう入りのシーツを取り換え、お化粧をし直し新しく眉を書いた。りっぱな博山の香炉からは一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回した。うとうとしてあの人を迎えようとする気持ちも消えてきた。


        
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花間集 教坊曲『虞美人』十四首

毛文錫(毛司徒文錫)

巻五

虞美人二首 其一

鴛鴦對浴銀塘暖,

 

巻五

虞美人二首 其二

寶檀金縷鴛鴦枕,

顧夐(顧太尉

巻六

虞美人 其一

曉鶯啼破相思夢,

 

巻六

虞美人六首 其二

觸簾風送景陽鐘,

 

巻六

虞美人六首 其三

翠屏閑掩垂珠箔,

 

巻六

虞美人六首 其四》

碧梧桐映紗晚,

 

巻六

虞美人六首 其五

深閨春色勞思想,

 

巻六

虞美人六首 其六

少年豔質勝瓊英,

孫光憲(孫少監光憲

巻八

虞美人二首其一

寂寂無人語

 

巻八

虞美人二首其二

好風微揭簾旌起,

鹿虔扆(鹿太保虔扆

巻九

虞美人一首

卷荷香澹浮煙渚

閻選(閻處士選

巻九

虞美人二首其一

粉融紅膩蓮房綻,

 

巻九

虞美人二首其二

楚腰蠐領團香玉,

李珣(李秀才珣

巻十

虞美人一首

金籠鶯報天將曙

 

 

虞美人二首           其一

              寂寂無人語,暗澹梨花雨。

              繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,睡魂銷。

              天涯一去無消息,終日長相憶。

              交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

(虞美人のような美人のもとを訪れる人もなく寂しい毎日を過ごす美人を詠う。)

紅い燈火が影をおとす窓のある閨には誰もよらず語ることはない。春というのに長雨は梨の花を濡らすけれど、薄暗くひっそりとしている。

閨の刺しゅう入りのシーツを取り換え、お化粧をし直し新しく眉を書いた。りっぱな博山の香炉からは一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回した。うとうとしてあの人を迎えようとする気持ちも消えてきた。

どこか遠くの果てに一度行ってしまったら音沙汰は全くない。日がな一日ずーっとあの人のことを思い続けるだけだ。

あのひとは行き着くところで思いをかよわすことだろうけれど、そんなことはいつやめてくれるのだろうか。恨み嘆くこと、わかれてしまいたいと愁うことにもう堪えられない。涙はまた流れて行く。

             

虞美人二首           其二

              好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。

              翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,獨難平。

              畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。

              交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

 

Flower1-001
 

 

『虞美人二首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

虞美人二首           其一

寂寂無人語,暗澹梨花雨。

繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,睡魂銷。

天涯一去無消息,終日長相憶。

交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

 

(下し文)

(虞美人二首       其の一)

 寂寂とし 人語ること無し,暗澹 梨花の雨。

繡羅 紋地 粉 新らた描き,博山 香炷 抽條旋る,睡魂 銷す。

天涯 一び去り 消息無く,終日 長く相いに憶う。

交人 相いに憶う 幾時 休まん? 悵觸 別離の愁に堪えざらん,淚 還た流る。

 

 

(現代語訳)

(虞美人のような美人のもとを訪れる人もなく寂しい毎日を過ごす美人を詠う。)

紅い燈火が影をおとす窓のある閨には誰もよらず語ることはない。春というのに長雨は梨の花を濡らすけれど、薄暗くひっそりとしている。

閨の刺しゅう入りのシーツを取り換え、お化粧をし直し新しく眉を書いた。りっぱな博山の香炉からは一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回した。うとうとしてあの人を迎えようとする気持ちも消えてきた。

どこか遠くの果てに一度行ってしまったら音沙汰は全くない。日がな一日ずーっとあの人のことを思い続けるだけだ。

あのひとは行き着くところで思いをかよわすことだろうけれど、そんなことはいつやめてくれるのだろうか。恨み嘆くこと、わかれてしまいたいと愁うことにもう堪えられない。涙はまた流れて行く。

 

 

(訳注)

虞美人二首    

『花間集』には孫光憲の作が二首収められている。双調五十八字、前後段五句二十九字二仄韻三平韻で、❼❺⑦⑦③/❼❺⑦⑦③の詞形をとる。

○虞美人 項羽の愛姫で虞姫ともいう。5年にわたる楚・漢抗争のすえ,前202年に項羽は劉邦の漢軍によって垓下(がいか)(安徽省霊璧県)に囲まれた(垓下の戦)。夜,四面から聞こえてくる楚の歌に,項羽は郷里の楚も漢におちたことを悟り(四面楚歌),虞美人をかたわらに決別の酒宴をひらいた。項羽は悲憤慷慨し,涙して辞世の詩をうたうと,彼女も唱和し,みな泣き伏したという。虞美人草の名は,彼女の鮮血が化して草花になったという伝から来ている。

秦末 虞美人『虞美人歌』

漢兵已略地,四方楚歌聲。

大王意氣盡,賤妾何聊生。

(虞美人の歌)

漢兵 已に地を略し,四方 楚の歌聲。

大王 意氣盡き,賤妾 何ぞ生を聊んぜん。

虞美人歌  秦末・虞美 詩<118>古代 女性詩 555 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1482

 

其一 

(虞美人のような美人のもとを訪れる人もなく寂しい毎日を過ごす美人を詠う。)

ここに言う虞美人は少し年を重ねた虞美人のような美人。たれも自分のもとには訪れる人がなく四面静寂であることで生きることに憑かれたことを詠う。

 

寂寂無人語,暗澹梨花雨。

紅い燈火が影をおとす窓のある閨には誰もよらず語ることはない。春というのに長雨は梨の花を濡らすけれど、薄暗くひっそりとしている。

 

繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,睡魂銷。

閨の刺しゅう入りのシーツを取り換え、お化粧をし直し新しく眉を書いた。りっぱな博山の香炉からは一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回した。うとうとしてあの人を迎えようとする気持ちも消えてきた。

○繡羅紋地 閨の刺しゅう入りのシーツを取り換える。

○粉新描 お化粧をし直し新しく眉を書きなおした。

○博山香炷 香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山(蓬莱山)にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。いずれにしても、高価なもので、それ相応の人物からの贈り物と考えられる。

○旋抽條 一条の香煙が立ち上り揺れながら旋回すること。

博山爐01
 

天涯一去無消息,終日長相憶。

どこか遠くの果てに一度行ってしまったら音沙汰は全くない。日がな一日ずーっとあの人のことを思い続けるだけだ。

○相憶 相思ということはお互いに思うというのではなく相手を思う、一方的に思うということ。

 

交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

あのひとは行き着くところで思いをかよわすことだろうけれど、そんなことはいつやめてくれるのだろうか。恨み嘆くこと、わかれてしまいたいと愁うことにもう堪えられない。涙はまた流れて行く。

○交人 交は使役の意味である。人をこんな気持ちにさせる。
悵觸 惆悵に接触ということで、恨み嘆くこと、わかれてしまいたいとうれうことにもうたえられない。

14-360《河瀆神二首其二》孫光憲(20)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-543-14-(360) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4262

女は独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごした女はある朝、あの人を思うのをやめようと決意したのだ。船に乗って行ってしまったあの人の行く先は全く分からない。

        
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14-360

《河瀆神二首其二》孫光憲(20)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-543-14-(360)  花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4262

 

 

河瀆神 一首 張泌【ちょうひつ】ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-359-7-#21  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3342

河瀆神 三首其一 温庭筠 ⅩⅫ唐五代詞Gs-362-1-#68 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3357

河瀆神 三首其二 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-363-1-#69  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3362

河瀆神 三首其三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-364-1-#70  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3367

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 孫少監光憲四十七首

菩薩蠻五首

河瀆神二首

虞美人二首

後庭花二首

子三首

臨江仙二首

酒泉子三首

清平樂二首

更漏子二首

女冠子二首

風流子三首

定西番二首

河滿子一首

玉蝴蝶一首

八拍蠻一首

竹枝一首

思帝一首

上行盃二首

謁金門一首

思越人二首

陽柳枝四首

望梅花一首

漁歌子二首

 

 

 

河瀆神二首       其一

(聖女子のもとに秋がおとずれるのと夜が早く来るその景色をうたう)

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

ここの汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

汾水の女神の「翠蛾」は去る時に又帰って来るとは言わなかったからやっぱり帰ってこないのだ、この西側の聖女祠のいた廟門はひっそりとして西日が照り輝く

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

廟の四方の壁には木々が鬱蒼として昔鮮やかに描かれていた絵が薄汚れて見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたことだろう。

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

聖女祠の館樓はしんしんと更けてゆき清々しい夜が訪れる。閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

             

河瀆神二首           其一

汾水 碧 依依たり,黃雲 落葉 初めて飛ぶ。

翠蛾 一び去りて 歸るを言わず,廟門 空しく斜暉を掩う。

四壁 森を陰して古畫を排し,依舊 羽駕に 瓊輪す。

小殿 沉沉として清夜なり,銀燈 飄落して 香

 

河瀆神二首           其二

(春から祠や廟に棲いする女祠は男と一緒に過ごしたが春の終わりには別れ、秋にはもうあきらめたようだと詠う。)

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前には聖女祠の女がたくさんいる。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけている。その色は、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空のようである。そう思っているといつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて行き去る。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

女は独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごした女はある朝、あの人を思うのをやめようと決意したのだ。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの人の行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がっている、あの人も港や祠の女と一緒に過ごしていることだろうからあの人のことはもう忘れようと思うのだ。

 

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

花蕊夫人006

 

『河瀆神二首』 現代語訳と訳註

(本文)

河瀆神二首           其二

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

 

 

(下し文)

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

 

 

(現代語訳)

(春から祠や廟に棲いする女祠は男と一緒に過ごしたが春の終わりには別れ、秋にはもうあきらめたようだと詠う。)

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前には聖女祠の女がたくさんいる。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけている。その色は、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空のようである。そう思っているといつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて行き去る。

女は独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごした女はある朝、あの人を思うのをやめようと決意したのだ。

船に乗って行ってしまったあの人の行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がっている、あの人も港や祠の女と一緒に過ごしていることだろうからあの人のことはもう忘れようと思うのだ。

 

 鸂鶒けいせき001

(訳注)

『花間集』には張泌の作が一首収められている。双調四十九字、前段二十四字四句四平韻、後段五字四句四灰韻で、⑤⑥⑦⑥/❼❻❻❻の詞形をとる。温庭筠、孫光憲の『河瀆神』参照。

河瀆神二首其二

(春から祠や廟に棲いする女祠は男と一緒に過ごしたが春の終わりには別れ、秋にはもうあきらめたようだと詠う。)

韓愈 『黄陵廟碑』には湘妃のことが面白く述べられている。

 

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前には聖女祠の女がたくさんる。

○芊芊 草木がぼうぼうと伸び茂るさま。

○湘妃 湘江の川の神は「湘妃」「湘君」といい、娥皇と女英の二人の女神からなる。娥皇・女英の二人の娘姉妹を舜の妃としたこと。娥皇と女英は舜帝の妃であったが、舜が没すると悲しんで川に身を投じ、以後川の神となった。斑竹の表面にある斑紋は、娥皇と女英の涙が落ちた跡が残って斑になったという言い伝えがあり、湘江竹、湘竹、涙竹などの別名がある。

○廟や祠そのものに、あるいは人の集まる港に近く、ところに女妓が集められていたその様子を「草」「湘妃」と表現している。男が船に乗って出かけて行ったのである。

 

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけている。その色は、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空のようである。そう思っているといつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて行き去る。

○柳色楚南天 柳の色は夏空の色である、季節が夏に変わったことをいう。

○數行斜鴈 列をなして空を斜めに横切る。

 

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

女は独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごした女はある朝、あの人を思うのをやめようと決意したのだ。

 

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの人の行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がっている、あの人も港や祠の女と一緒に過ごしていることだろうからあの人のことはもう忘れようと思うのだ。

○兩槳 かじとかいなど舟を漕ぎ勧める道具。ここではそうした船に乗って行ってしまったあの人ということ。

○鸂鶒 おしどり。男がどこかで浮気をしているということをいう。

『江頭五詠:鸂鶒』 

故使籠寬織,須知動損毛。

看雲莫悵望,失水任呼號。

六翮曾經剪,孤飛卒未高。

且無鷹隼慮,留滯莫辭勞。 

(江頭の五詠:鸂鶒【けいせき】)

故【ことさら】に籠をして織を寛にせしむ、須【すべか】らく知るべし動けば毛を損するを。

雲を看て 猶お悵望す、水を失して呼号するに任す。

六翮【ろくかく】曾て剪らるるを経たり、孤飛 卒【つい】に未だ高からず。

且つ鷹隼【ようしゅん】の慮り無し、留滞 労を辞する莫れ。

鴛鴦を飼うのにわざわざ寵の目をあらく織らせた、なぜならば目を密にすればその中で動くとき鳥が毛を傷めるとおもうからだ。

籠から雲を見ては恨めしく眺めることだろうし、水から離れてしまうから悲しんで泣き叫ぶことだろうが、叫ぶがままにさせておく。

六枚の立ち羽は前に剪られてしまったから、ひとりで飛ぶ力が無くなっているので、高く飛べないのだ。

だけど、それで鷹や隼におそわれる心配がない、それを取り柄にすれば、ゆっくりこのかごのなかにとどまって苦労することを云うことなどなくなるといものだ。

江頭五詠:鸂鶒 蜀中転々 杜甫 <521  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2800 杜甫詩1000-521-754/1500
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ここの汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。汾水の女神の「翠蛾」は去る時に又帰って来るとは言わなかったからやっぱり帰ってこないのだ、この西側の聖女祠のいた廟門はひっそりとして西日が照り輝く

        
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河瀆神 一首 張泌【ちょうひつ】ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-359-7-#21  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3342

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 孫少監光憲四十七首

菩薩蠻五首

河瀆神二首

虞美人二首

後庭花二首

子三首

臨江仙二首

酒泉子三首

清平樂二首

更漏子二首

女冠子二首

風流子三首

定西番二首

河滿子一首

玉蝴蝶一首

八拍蠻一首

竹枝一首

思帝一首

上行盃二首

謁金門一首

思越人二首

陽柳枝四首

望梅花一首

漁歌子二首

 

 

 

河瀆神二首       其一

(聖女子のもとに秋がおとずれるのと夜が早く来るその景色をうたう)

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

ここの汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

汾水の女神の「翠蛾」は去る時に又帰って来るとは言わなかったからやっぱり帰ってこないのだ、この西側の聖女祠のいた廟門はひっそりとして西日が照り輝く

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

廟の四方の壁には木々が鬱蒼として昔鮮やかに描かれていた絵が薄汚れて見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたことだろう。

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

聖女祠の館樓はしんしんと更けてゆき清々しい夜が訪れる。閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

             

河瀆神二首           其一

汾水 碧 依依たり,黃雲 落葉 初めて飛ぶ。

翠蛾 一び去りて 歸るを言わず,廟門 空しく斜暉を掩う。

四壁 森を陰して古畫を排し,依舊 羽駕に 瓊輪す。

小殿 沉沉として清夜なり,銀燈 飄落して 香

             

河瀆神二首           其二

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

花蕊夫人006
 

 

『河瀆神二首』 現代語訳と訳註

(本文)

河瀆神二首           其一

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

 

(下し文)

河瀆神二首           其一

汾水 碧 依依たり,黃雲 落葉 初めて飛ぶ。

翠蛾 一び去りて 歸るを言わず,廟門 空しく斜暉を掩う。

四壁 森を陰して古畫を排し,依舊 羽駕に 瓊輪す。

小殿 沉沉として清夜なり,銀燈 飄落して 香す。

 

(現代語訳)

(聖女子のもとに秋がおとずれるのと夜が早く来るその景色をうたう)

ここの汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

汾水の女神の「翠蛾」は去る時に又帰って来るとは言わなかったからやっぱり帰ってこないのだ、この西側の聖女祠のいた廟門はひっそりとして西日が照り輝く

廟の四方の壁には木々が鬱蒼として昔鮮やかに描かれていた絵が薄汚れて見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたことだろう。

聖女祠の館樓はしんしんと更けてゆき清々しい夜が訪れる。閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

 

Flower1-004

 

(訳注)

河瀆神 一首

『花間集』には張泌の作が一首収められている。双調四十九字、前段二十四字四句四平韻、後段五字四句四灰韻で、⑤⑥⑦⑥/❼❻❻❻の詞形をとる。温庭筠、孫光憲の『河瀆神』参照。

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『河瀆神』六首

 

 

作者名/


初句

 

 

溫庭筠

巻一

河瀆神 三首其一 温庭筠 ⅩⅫ唐五代詞Gs-362-1-#68 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3357

河上望叢祠,

 

 

 

巻一

河瀆神 三首其二 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-363-1-#69  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3362

孤廟對寒潮,

 

 

 

巻一

河瀆神 三首其三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-364-1-#70  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3367

銅皷賽神來,

 

 

張泌

巻二

河瀆神 一首 張泌【ちょうひつ】ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-359-7-#21  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3342

古樹噪寒鴉,

 

 

孫光憲

巻八

河瀆神二首其一

汾水碧依依,

 

 

 

巻八

河瀆神二首其二

江上草芊芊,

 

 

 

 

 

 

 

 

河瀆神二首     其一

(聖女子のもとに秋がおとずれるのと夜が早く来るその景色をうたう)

             

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

ここの汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

汾水 山西省を南北に流れる大きな川で、渭河に次ぐ黄河第二の支流。 山西省北部の忻州市寧武県の管涔山に発する。黄土高原の谷間を流れる支流を集めて南西方向へ流れ、次いで南東方向へ、さらに北東方向へと大きく曲がりながら太原市で盆地に出る。晋中市から臨汾市へと、山西省中部の盆地を北東から南西の方向へ貫き、侯馬で西へ折れ、運城市河津で黄河左岸に合流する。春秋戦国時代以来の歴史的都市の多くが汾河流域にあり、黄河文明や中国の歴代王朝の多くを生んだ山西省の母なる川でもある。

黃雲 秋の日が落ち掛け夕焼になる前の黄色のうろこ雲。

 

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

汾水の女神の「翠蛾」は去る時に又帰って来るとは言わなかったからやっぱり帰ってこないのだ、この西側の聖女祠のいた廟門はひっそりとして西日が照り輝く

翠娥  ①青黒い三日月形の眉(マユ)。美人の美しい眉のこと。 ②転じて、美人のこと。この廟の聖女祠。

 

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

廟の四方の壁には木々が鬱蒼として昔鮮やかに描かれていた絵が薄汚れて見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたことだろう。

四壁 この祠を囲む四方の壁、

陰森排古畫 この壁を蔽いかぶさるように木の枝が鬱蒼としていて、木の樹脂が飛んで以前は鮮やかに描かれていた絵が薄汚れて見えなくなる。

瓊輪羽駕 鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたことをいう。

 

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

聖女祠の館樓はしんしんと更けてゆき清々しい夜が訪れる。閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

飄落 ふんわりと落ちること。

 燃え残りの臣が油の香りを発すること。
金燈花02

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晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

        
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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14-358《菩薩蠻五首(5)》孫光憲(18)唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-541-14-(358)  花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4252

 

菩薩蠻  其一

(女も年を重ねてきて以前の若さがなくなってきて、それでも希望をもって夜を待つ女を詠う)

           月華如水籠香砌,金環碎撼門初閉。

仲秋の明月は水面を照らすように庭を照らすと水を照らすのと見まごう、庭に出ようとすると石砌のとこまでは閨のお香が漂ってくる。風が吹く度、門がゆれると錠の音が響くので、青の人を待つため開いていた門戸をはじめて閉じることにした。

           寒影墮高簷,鉤垂一面簾。

秋の夜が更けると高き庇の影寒々と地に落ちている。月の形の吊金具をはずしてすべての簾を垂らした。

           碧煙輕裊裊,紅戰燈花笑。

それでもきっと来てくれると閨で青い薫香がなよなよと立ち上るし、紅き炎が大きく揺れ、灯芯が爆ぜて嬉しき知らせと思わず笑みがうかべる。

           即此是高唐,掩屏秋夢長。

これだと、おんなはきっと「高唐賦」にいう化身をすることになる。寝牀のまわりにたてる屏風の用意をし、あの人を待つ。秋の夜は長いから、遅くなっても来てくれるかもしれないし、秋の夜の夢はあきらめることはない。

 

(菩薩蠻          其の一)

月華 水の如く香砌【こうせい】を籠め,金環 碎け撼【ゆ】れて 門 初めて閉す。

影を寒くして 高簷【こうえん】に墮ち,鉤は 一面に簾を垂らす。

碧煙 輕やかに 裊裊【じょうじょう】とし,紅 戰うは 燈花 笑う。

即ち 此れは 是れ「高唐」なり,屏を掩うは 秋の夢も 長し。

 

菩薩蠻  其二

           花冠頻皷牆頭翼,東方澹白連色。

(やっと一緒に過ごすことが出来たというのに暗いうちからいろんなことで別れを知らせられる。別れたくない女を詠う)

           門外早鶯聲,背樓殘月明。

まだ暗いうちに雄鶏が土塀の上でしきりに羽ばたきをはじめた。するとまもなく、東側の窓が白みはじめて空が明け初めた。

           薄寒籠醉態,依舊鈆華在。

門の外の高枝で、まだ早いというのに鶯がなきだした、名残月は高殿の彼方にまだ明るくのこっている。

           握手送人歸,半拖金縷衣。

春といっても早朝はまだ寒く、酔いが残るからだを寒さが包む、少しでも長く仲睦まじくしていたいから、夜化粧はそのままにしている。

手を握り交わしあの人が帰っていくのを見送る、半ば金糸の縫い取りの衣の裾を引きずり取りすがって別れを惜しむ。

(菩薩蠻          其の二)

花冠 頻りに 牆頭 翼を鼓し、東方 澹白にして 窓色に連なる。

門外 早に鶯声すれど、楼を背に 残月 明きらかなり。

薄寒 酔態を寵め、旧に依り 鈆華 在り。

手を握り 人 帰るを送り、半ば金縷の衣を拖く。

 

曉鶯001
 

菩薩蠻  其三

(昔春の盛りに散った花ビラを風流に楽しんで一緒に過ごしたのに今は独りで春が過ぎようとしている)

           小庭花落無人掃,疎香滿地東風老。

愛妾の家の中庭には咲き誇って花もみんな散り落ちているのに、掃除する人もいない。偶に焚くお香はこの中庭に漂い満ちていて春風も月日を重ね春を過ぎさせる。

           春晚信沉沉,天涯何處尋。

春も終ろうとするのに便りもなく暗い気持ちになってどうしようもない。天下は広い何処にいるのかどうしたらいいのかだれに尋ねたらいいのか。

           曉堂屏六扇,眉共湘山遠。

朝焼けに奥座敷の閨には六曲の屏風と團扇を飾っている、眉も湘水流域の山々も遠く影を薄くする。

           爭那別離心,近來尤不禁。

心の中で連絡のないあの人攻めたり、許したり、もうあきらめるかと落ち着かずにいる、でも別れる気持ちにどうしてなることなどあろうか、もうすぐだろう、もうしばらくすると考えてばかりこんな想いはいけないというのだろうか

(菩薩蠻          其の三)

小庭 花落ち 人 掃く無し,疎香 滿地 東風 老ゆ。

春晚 信 沉沉,天涯 何處にか尋ねん。

曉堂 屏 六扇あり,眉 共に 湘山 遠し。

爭 那ぞ別離の心あらん,近來 尤も禁じえず。

 寒梅002
            

菩薩蠻  其四

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)

           青巖碧洞經朝雨,隔花相喚南溪去。

舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。

           一隻木蘭舡,波平遠浸天。

一槽の木蘭の中型船は進んでゆく、川幅は広がり、波は穏やかに平坦な流れに変わると流れの先、遠くの先の方では天にしみ込んでいくようだ。

           扣舡驚翡翠,嫩玉擡香臂。

船端をたたいて詠い始めると翡翠鳥は驚いて翅をばたつかせると、舟の上の美しく若い妓女は香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

           紅日欲沉西,煙中遙解觽。

夕日は紅く西の山影に沈んでゆき、夕靄に煙る中を遙か先に向い謎解きのように探りながら船は進んでゆく。

(菩薩蠻          其の四)

青巖 碧洞 朝雨を經り,隔花 相喚して南溪 去り。

一隻 木蘭の舡,波平らかにして 遠く天に浸む。

扣舡 翡翠驚き,嫩玉 香臂に擡す。

紅日 西に沉まんと欲し,煙中 遙か觽を解く。

              

Nature1-012

菩薩蠻  其五

 (旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)


          木綿花映叢祠小,越禽聲裏春光曉。

 晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

          銅皷與蠻歌,南人祈賽多。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

           客帆風正急,茜袖隈牆立。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

           極浦幾迴頭,煙波無限愁。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

(菩薩蠻          其の五)

木綿の花映し 叢祠 小し,禽越え 裏に聲えし 春 曉に光く。

銅皷 蠻歌を與え,南人 賽多を祈る。

客帆に 風は 正に急なり,茜袖 隈に 牆 立つ。

浦に極まり 幾びか頭を迴らさん,煙波 愁い限り無し。

唐時代 韓愈関連05
 

 

『菩薩蠻  其五』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻    其五

木綿花映叢祠小,越禽聲裏春光曉。

銅皷與蠻歌,南人祈賽多。

客帆風正急,茜袖隈牆立。

極浦幾迴頭,煙波無限愁。

 

(下し文)

(菩薩蠻              其の五)

木綿の花映し 叢祠 小し,禽越え 裏に聲えし 春 曉に光く。

銅皷 蠻歌を與え,南人 賽多を祈る。

客帆に 風は 正に急なり,茜袖 隈に 牆 立つ。

浦に極まり 幾びか頭を迴らさん,煙波 愁い限り無し。

 

(現代語訳)

(旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)

晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

 美女画557

(訳注)

菩薩蠻     『花問集』 には孫光憲の作が五首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/➎➎➄➄の詞形をとる。

 

其五

(旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)

 

木綿 花映 叢祠小,越禽 聲裏 春光曉。

晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

・木綿 綿(わた),綿花とも呼ばれ,ワタになる種子についた繊維。綿織物を指すこともある。全紡織繊維中最大量の5割弱が消費される。ワタの花が落ちると子房がふくらみ始め,67週間でその皮が破れると,コットンボールと呼ばれる白い柔らかい種子毛繊維があふれてくる。コットンボールはそれぞれ数粒の種子の入った35室に分かれており,綿繊維は種子にくっついている。繰綿機(くりわたき)にかけて繊維を種子と分離する。木綿の花は「どこか遠くへとか」、「汚れがない」ということを意味する。蒔き時期は4月上旬~6月下旬(5月の連休頃が最適) 78月に開花。 9月ごろに綿の実がはじけ、コットンボールを収穫できる。

 

銅皷 與蠻歌,南人 祈賽多。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

・銅皷 銅鑼と太鼓。船が出る報せであろう。

・與蠻歌 銅鑼と太鼓に合わせて南の異民族の歌を謡い始めること。

・南人 中国人にとって「南人」の南嶺山脈が分水嶺となる

・祈賽多 南嶺を超えると多民族となり、土着のシャーマニズムが多い、賽は賽子でまじない、占いを含めたこという

 

客帆 風正急,茜袖 隈牆立。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

 

極浦 幾迴頭,煙波 無限愁。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

・極浦 入り江の一番奥まった所の湊。

・幾迴頭 何度も何度も振り返って見返すこと。

・煙波 朝靄が出てきて少し波立つ。詩では「煙」という場合、朝靄か夕靄である、ここでは朝早く、夜明けに合わせて舟が出る、

・無限愁 もうこれ以上の悲愁を感じることはない。
杏の花01
 

14-357《菩薩蠻五首(4)》孫光憲(17)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-540-14-(357) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4247

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。



        
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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14-357
《菩薩蠻五首(4)》孫光憲(17)唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-540-14-(357)  花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4247

 

 

菩薩蠻  其一

(女も年を重ねてきて以前の若さがなくなってきて、それでも希望をもって夜を待つ女を詠う)

           月華如水籠香砌,金環碎撼門初閉。

仲秋の明月は水面を照らすように庭を照らすと水を照らすのと見まごう、庭に出ようとすると石砌のとこまでは閨のお香が漂ってくる。風が吹く度、門がゆれると錠の音が響くので、青の人を待つため開いていた門戸をはじめて閉じることにした。

           寒影墮高簷,鉤垂一面簾。

秋の夜が更けると高き庇の影寒々と地に落ちている。月の形の吊金具をはずしてすべての簾を垂らした。

           碧煙輕裊裊,紅戰燈花笑。

それでもきっと来てくれると閨で青い薫香がなよなよと立ち上るし、紅き炎が大きく揺れ、灯芯が爆ぜて嬉しき知らせと思わず笑みがうかべる。

           即此是高唐,掩屏秋夢長。

これだと、おんなはきっと「高唐賦」にいう化身をすることになる。寝牀のまわりにたてる屏風の用意をし、あの人を待つ。秋の夜は長いから、遅くなっても来てくれるかもしれないし、秋の夜の夢はあきらめることはない。

 

(菩薩蠻          其の一)

月華 水の如く香砌【こうせい】を籠め,金環 碎け撼【ゆ】れて 門 初めて閉す。

影を寒くして 高簷【こうえん】に墮ち,鉤は 一面に簾を垂らす。

碧煙 輕やかに 裊裊【じょうじょう】とし,紅 戰うは 燈花 笑う。

即ち 此れは 是れ「高唐」なり,屏を掩うは 秋の夢も 長し。

 

菩薩蠻  其二

           花冠頻皷牆頭翼,東方澹白連色。

(やっと一緒に過ごすことが出来たというのに暗いうちからいろんなことで別れを知らせられる。別れたくない女を詠う)

           門外早鶯聲,背樓殘月明。

まだ暗いうちに雄鶏が土塀の上でしきりに羽ばたきをはじめた。するとまもなく、東側の窓が白みはじめて空が明け初めた。

           薄寒籠醉態,依舊鈆華在。

門の外の高枝で、まだ早いというのに鶯がなきだした、名残月は高殿の彼方にまだ明るくのこっている。

           握手送人歸,半拖金縷衣。

春といっても早朝はまだ寒く、酔いが残るからだを寒さが包む、少しでも長く仲睦まじくしていたいから、夜化粧はそのままにしている。

手を握り交わしあの人が帰っていくのを見送る、半ば金糸の縫い取りの衣の裾を引きずり取りすがって別れを惜しむ。

(菩薩蠻          其の二)

花冠 頻りに 牆頭 翼を鼓し、東方 澹白にして 窓色に連なる。

門外 早に鶯声すれど、楼を背に 残月 明きらかなり。

薄寒 酔態を寵め、旧に依り 鈆華 在り。

手を握り 人 帰るを送り、半ば金縷の衣を拖く。

 

曉鶯001
 

菩薩蠻  其三

(昔春の盛りに散った花ビラを風流に楽しんで一緒に過ごしたのに今は独りで春が過ぎようとしている)

           小庭花落無人掃,疎香滿地東風老。

愛妾の家の中庭には咲き誇って花もみんな散り落ちているのに、掃除する人もいない。偶に焚くお香はこの中庭に漂い満ちていて春風も月日を重ね春を過ぎさせる。

           春晚信沉沉,天涯何處尋。

春も終ろうとするのに便りもなく暗い気持ちになってどうしようもない。天下は広い何処にいるのかどうしたらいいのかだれに尋ねたらいいのか。

           曉堂屏六扇,眉共湘山遠。

朝焼けに奥座敷の閨には六曲の屏風と團扇を飾っている、眉も湘水流域の山々も遠く影を薄くする。

           爭那別離心,近來尤不禁。

心の中で連絡のないあの人攻めたり、許したり、もうあきらめるかと落ち着かずにいる、でも別れる気持ちにどうしてなることなどあろうか、もうすぐだろう、もうしばらくすると考えてばかりこんな想いはいけないというのだろうか

(菩薩蠻          其の三)

小庭 花落ち 人 掃く無し,疎香 滿地 東風 老ゆ。

春晚 信 沉沉,天涯 何處にか尋ねん。

曉堂 屏 六扇あり,眉 共に 湘山 遠し。

爭 那ぞ別離の心あらん,近來 尤も禁じえず。

 寒梅002
            

菩薩蠻  其四

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)

           青巖碧洞經朝雨,隔花相喚南溪去。

舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。

           一隻木蘭舡,波平遠浸天。

一槽の木蘭の中型船は進んでゆく、川幅は広がり、波は穏やかに平坦な流れに変わると流れの先、遠くの先の方では天にしみ込んでいくようだ。

           扣舡驚翡翠,嫩玉擡香臂。

船端をたたいて詠い始めると翡翠鳥は驚いて翅をばたつかせると、舟の上の美しく若い妓女は香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

           紅日欲沉西,煙中遙解觽。

夕日は紅く西の山影に沈んでゆき、夕靄に煙る中を遙か先に向い謎解きのように探りながら船は進んでゆく。

(菩薩蠻          其の四)

青巖 碧洞 朝雨を經り,隔花 相喚して南溪 去り。

一隻 木蘭の舡,波平らかにして 遠く天に浸む。

扣舡 翡翠驚き,嫩玉 香臂に擡す。

紅日 西に沉まんと欲し,煙中 遙か觽を解く。

             

菩薩蠻    其五

              木綿花映叢祠小,越禽聲裏春光曉。

              銅皷與蠻歌,南人祈賽多。

              客帆風正急,茜袖隈牆立。

              極浦幾迴頭,煙波無限愁。

 

Nature1-012
 

『菩薩蠻  其四』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻    其四

青巖碧洞經朝雨,隔花相喚南溪去。

一隻木蘭舡,波平遠浸天。

扣舡驚翡翠,嫩玉擡香臂。

紅日欲沉西,煙中遙解觽。

 

(下し文)

(菩薩蠻              其の四)

青巖 碧洞 朝雨を經り,隔花 相喚して南溪 去り。

一隻 木蘭の舡,波平らかにして 遠く天に浸む。

扣舡 翡翠驚き,嫩玉 香臂に擡す。

紅日 西に沉まんと欲し,煙中 遙か觽を解く。

 

(現代語訳)

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)

舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。

一槽の木蘭の中型船は進んでゆく、川幅は広がり、波は穏やかに平坦な流れに変わると流れの先、遠くの先の方では天にしみ込んでいくようだ。

船端をたたいて詠い始めると翡翠鳥は驚いて翅をばたつかせると、舟の上の美しく若い妓女は香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

夕日は紅く西の山影に沈んでゆき、夕靄に煙る中を遙か先に向い謎解きのように探りながら船は進んでゆく。

 

(訳注)

菩薩蠻     其四

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)

 

 

青巖碧洞經朝雨,隔花相喚南溪去。

舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。

・南溪 四川省西部地図 e1 成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色。
四川省西部地区略図
 

一隻木蘭舡,波平遠浸天。

一槽の木蘭の中型船は進んでゆく、川幅は広がり、波は穏やかに平坦な流れに変わると遠くの先の方では天にしみ込んでいくようだ。

 

扣舡驚翡翠,嫩玉擡香臂。

船端をたたいて詠い始めると翡翠鳥は驚いて翅をばたつかせると、舟の上の美しく若い妓女は香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

・扣舡 船端をたたいて船頭が舟歌を歌い始めること。王維輞川集二十首『欒家瀨』では水しぶきの音でシラサギが飛んでゆく、とある。

・嫩玉 美しく若い妓女。

・擡香臂 香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

 

紅日欲沉西,煙中遙解觽。

夕日は紅く西の山影に沈んでゆき、夕靄に煙る中を遙か先に向い謎解きのように探りながら船は進んでゆく。

・觽  くじり。つのぎり。紐の結び目を角でほどいたことから すなわち 掘り下げる。えくじり. 「探る 」の意味

14-356《菩薩蠻五首(3)》孫光憲(16)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-539-14-(356) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4242

春も終ろうとするのに便りもなく暗い気持ちになってどうしようもない。天下は広い何処にいるのかどうしたらいいのかだれに尋ねたらいいのか。朝焼けに奥座敷の閨には六曲の屏風と團扇を飾っている、眉も湘水流域の山々も遠く影を薄くする。


        
 2014年5月23日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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