玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

2015年05月

(改訂版Ver.2.1)牛嶠《巻四11菩薩蠻七首 其一》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6082

牛嶠  菩薩蠻七首 其一  

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

(改訂版Ver.2.1)牛嶠《巻四11菩薩蠻七首 其一》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6082

 
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貴族の女性たち

貴族の女性たちが夫の貴賎栄辱の運命のままに翻弄され浮沈定まらない生活をおくったことを反映している。

 

「栄耀栄華は束の間のことで長続きはしない」といつも恐れおののいていたほかに、貴族の婦人たちがそれこそ絶えず感じていたのは閨の孤独、夫の薄情に対する恨み、それに容色の衰え易さに対する嘆きであった。唐詩の中で百首に上る「閏怨」詩の大部分が、彼女たちのこの種の心情をよく表現している。花間集以外でたとえば、

王昌齢「閏怨」

閨中少婦 不曽愁、春日凝粧上翠楼。

忽見陌頭 楊柳色、悔教夫婿覓封侯。

閨中の少婦かつて愁えず、春の日に粧いを凝らして翠楼を上る。

忽ち見る陌頭の楊柳の色を、夫婿をして封侯を求めしむるを悔ゆる。

陳羽「古意」

妾年四十絲滿頭、郎年五十封公侯。

男兒全盛日忘舊、銀床羽帳空飃

妾の年四十にして絲の頭に滿ち、郎の年五十にして公侯に封ぜらる。

男兒は全盛なれば、日びに舊を忘れ、銀床、羽帳は、空しく飃飅たり。

などの詩。こうした心情は彼女たちがただ終日飽食し、何の心配もなく暮らしていたから生れたというだけではない。それよりも重要なのは、彼女たちは下層の労働する女性たちに比べて独立した経済的能力が無かったため、男性に対する依存心が強く、また家庭の中でも地位が低かったために、夫の自分に対する感情に頼らざるを得なかったことによる。しかし、貴族の男たちは往々にしてたくさんの妻妾を持ち、あちこちで女色を漁ったので、おのずから彼女たちは一日中夫の薄情に苦悩し、家庭の中での自分の行く末を案じ、従って自分の容色の衰えを嘆く以外に為すすべがなかった。

 

 

 

下級官吏の家の女性

貴顕の家柄には入らない下級官吏の家の女性について述べる。彼女たちの生活は一般に朝廷から支給される官俸の収入に頼っていた。杜甫が、「自京赴奉先縣詠懷五百字」(「京より奉先県に赴き詠懐す五百字」)「生常免租,名不隸徵伐。」生は(生活の上では)常に租税を免れ、名は征伐(徴兵名簿)に隷らず」と、自らについて語っているように、下級官吏の身分の者には一般民衆のような租税や諸役の苦しみはなかった。しかし彼らの官俸は往々きわめて少なかったので、衣食の心配や飢寒の苦しみは一般的にはなかったにせよ、生活に十分な余裕があるわけでなく、甚だしい時には貧困窮迫を免れることはできなかった。杜甫の生涯は大半が下級官吏の生活であり、妻と娘の生活はかなり苦しく、多年人に寄食して暮らしたのである。

戦乱(安史の乱)によって、杜甫《北徵》(「北征」)「經年至茅屋,妻子衣百結。慟哭松聲回,悲泉共幽咽。平生所嬌兒,顏色白勝雪。見耶背面啼,垢膩不襪。床前兩小女,補綴才過膝。」妻と子、衣は百結だらけ」、「床前の両少女、補綴(つぎはぎだらけの衣服)綾かに膝を過ぐ」というありさま。彼は最も貧しい時には薪を背負い、橡の実を採ってその日暮らしをせねばならなかった。暮らし向きがよかった時のこと、ある日杜甫は友人に妻を紹介した。友人は家に帰るとすぐ妻に命じて、杜甫の妻のために夜飛蝉(婦人の衣裳)をおしゃれ用にと送らせた。おそらく杜甫夫人の着物があまりに簡単で質素だったからであろう(張泌『粧楼記』)。元槙が下級官吏である校吾郎になった時、家族の生活はわりに苦しかった。彼は「悲懐を遣わす」という詩において、「顧我無衣捜藎篋、泥他沽酒抜金釵。野蔬充膳甘長藿、落葉添薪仰古槐。」(我を顧みて衣無ければ画筐(衣裳箱)を捜し、他に泥みて酒を活わんとすれば金銀を抜く。野読 膳に充ちて長き蓉甘く、落葉 薪に添えんとして古き椀を仰ぐ)と、亡き妻の寺氏との生活を懐しんでいる。少なくとも生活はそれほど豊かでなかったことが分かる。この階層の女性は一般に生産労働には参加しなかった。といっても彼女たちの多くは、完全に奴僕に任せきりで家事労働から解放されていたというわけでもなかった。小官吏であった王績は官を棄てて家に帰った後、詩の中で「床に借りて婦の織を看る」と書いている。また白居易は江州司馬に左遷された時、「内子に贈る」という詩の中で「寒衣補燈火、小女戲牀頭。」(〔妻は〕寒衣にて灯下に補い、小女は床頭に戯る)と書いている。この階層の女性たちは、しばしば一定の家事労働をやらねばならなかったことが分かる。

この階層の女性たちは出身も教養も低く、また自分の地位が高まる可能性も特にはなかったので、夫の官途が順調で、とんとん拍子に出世することを祈るというのが共通した心理であり、さし迫った願いであった。

 

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 

其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

 

其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。

山月照山花,夢迴燈影斜。

 

其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 

其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『菩薩蠻七首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

 

(下し文)

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る鷰 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

 

(現代語訳)

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

こんなにも寵愛を受けられないのは、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情のようである。それでも妃嬪は、寵愛を失っても、ひたすら待つしかない。この詩は「愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。」と愁いがすべてをくずれてゆくという表現に象徴される。この詩が、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情であり、遙かな男へ思いを馳せ、屏風の陰に引き籠もり、遅々として進まぬ春の日長の所在なさについて語るというだけの詩であるはずはなく、毎日労働もせず、豪華な着物を見に着け、大きな部屋に住まい出来る、富貴の者の愛妾か、踊りなどを担当する、美人身分の妃嬪と推察できる。宮中の内官制度で妃嬪は皇后を補佐し、六儀は。九卿に四徳を教え、皇后の儀礼を讃える。美人は、女冠を率いて祭礼接客を事とし、才人は宴会、寝所の世話、絲枲をおさめ、織り上がった反物を帝に献ずる。何もしなくて生活できる女性は、限られた地位の者だけである。

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△

 

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

○春暖 薫きしめた香の香りが暖かく感じられる。この頃の香炉は、暖房も兼ねていたから、この事で着る服は外套のものではなく踊用の薄手の服をイメージさせる。

舞裙 妃嬪、宮女妓優などの演舞の際のスカート。牛嶠《巻三50柳枝五首其五》「裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。」翡翠の髪飾りが妖艶に揺れ、香煙は香炉の網を抜けて細く揺れ起ちあがり、暖かな風波に払われて揺れている。舞い踊る女たちの裙はみだれ、その下のあらたに麴塵色に染められたうす絹が見えて奇麗だ。

牛嶠《巻三50 柳枝五首 其五》『花間集』151全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5957

 

金泥鳳 鳳凰が巣作りをする画を金絲で刺繍されている。舞踊担当の妃嬪(美人)。

唐:李存勖(885年-926年)《陽臺夢》

薄羅衫子金泥鳳,困纖腰怯銖衣重。笑迎移步小蘭叢,嚲金翹玉鳳。

嬌多情脈脈,羞把同心捻弄。楚天雲雨卻相和,又入陽臺夢。

①金泥鳳:這裏指羅衫的花色點綴。②銖衣:衣之至輕者。多指舞衫。③嚲:下垂。金翹、玉鳳:皆古代婦女的首飾。④同心:即古代男女表示愛情的“同心結”。⑤陽臺:宋玉《高唐賦序》:楚襄王嘗遊高唐,夢一婦人來會,自雲巫山之女,在“高臺之下”。舊時因稱男女歡會之所爲“陽臺”。

 

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

○柳花 綿毛の生えた柳の種。柳絮の飛ぶのは春の一時期であることから、春が過ぎてゆく憂いを表現する。

○玉郎 美男。ここでは愛しい男の意。古代女子對其夫、或所歡愛的男子的暱稱。唐.牛嶠〈菩薩蠻.舞裙香暖金泥鳳〉詞:「門外柳花飛,玉郎猶未歸。」道教中的仙官名。唐.李商隱〈重過聖女祠〉詩:「玉郎會此通仙籍,憶向天階問紫芝。」對男子的美稱。

恋愛詩人・李商隠 6 重過聖女詞

韋莊《巻三11天仙子五首其四》「夢覺雲屏依舊空,杜鵑聲咽隔簾櫳,玉郎薄倖去無蹤。」

花間集』全詩訳注解説(改訂版)-33韋荘111《巻3-11 天仙子五首 其四》三巻11-111〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5757

 

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

愁勻 愁いは~にあまねし。朱松 太康道中二首其二 「一色春勻萬樹紅,坐愁吹作雪漫空。誰知莢楊花意,只擬春殘卷地風。

○春山 女件の美しい眉を言う。愁いに染まり、眉には愁いに曇る女性を表現するがそれがとても美しく見えることをいう。

李商隠《代贈二首 其二》 「總把春山掃眉黛、不知供得幾多愁。」(あなたのいない今、あまたの男を相手にしてきたが眉墨でまゆを画く、自分も年を取ってきた、幾多の愁いを伴ってここまで来たのだがどこまで知ってくれているだろう。)○総把 全てを束にして握る。○春山 男女の情欲の気持ちのかたまり。○掃眉 まゆをかく。 ・眉黛眉毛を剃って墨で描いたまゆ。眉には年を取ってくるという意味を含む。

代贈二首 其二 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 98

溫庭筠《菩薩蠻十四首 其十二》「繡簾垂簌,眉黛遠山綠。」(この生き方も仕方ないこととし、刺繍をした簾には道教のお札を張り、涙が垂れる様に、すだれを止める房が垂れ下っている。そのすだれをかかげて、遠い山々をながめるとみどりのまゆずみを掃いたかのようにうすくかすんで、近い所におわすお方も遠い存在となってしまった。)

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠12《菩薩蠻十四首 其十二》溫庭筠66首巻一12-〈12〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5257

 

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

○遼陽 遼寧省南部遼陽。古代より軍事上の重要都市であったため、なかなか帰ってこれないということの表現として使う。実際に行ってはいないと思われる。

春晝長 季節の移ろいを表現するのと、怠惰になってゆくことを表現する。

牛嶠《巻四10望江怨》『花間集』161全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6077

 

牛嶠  望江怨  

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

 

牛嶠《巻四10望江怨》『花間集』161全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6077

 
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 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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●作者  牛嶠 【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

・白居易

《憶江南》

江南好,風景舊曾諳。 

日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。

能不憶江南。」

(江南好し。風景 旧【もと】より 曽て諳【そら】んず、日出づれば 江花 紅きこと火に勝り。春来れば 江水 緑なること 藍の如し、能く 江南を 憶はざらんや。)江南は素晴らしい。その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、春が来れば江の水は藍のように緑色になる。どうして江南を慕わずにいれよう。「夢江南」と「憶江南」は同一詞調。

江南好  風景舊曾
日出江花紅勝火  春來江水綠如藍 能不憶江

○○●  △●●○○

●●○○○△●  ○△○●●△○  △△●○○

牛嶠

・『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

夢江南二首其一

㘅泥,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

其の一

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして唯だ主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

夢江南二首 其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

夢江南【ぼうこうなん】二首

其の二

紅 繡 被い,兩兩にして 鴛鴦を間にす。

鳥 中【あた】る是れならず 爾を偏愛し,交頸するを緣と為し 南塘に睡り,全ては薄き情郎に勝【たえ】ることなり。

 

牛嶠《夢江南二首其一》

㘅泥鷰、飛到畫堂
占得杏梁安穩處、體輕唯有主人憐、堪羨好因



 

牛嶠《望江怨》

東風  惜別花時手頻
羅幃愁獨  馬嘶殘雨春蕪
倚門  寄語薄情郎 粉香和淚

○△●  ●●○○●○●

○○○●●  ●○○●○○●

△○●  ●●●○○ ●○△●●

 

 

 

 

●花間集に《望江怨》は一首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

(改訂版Ver.2.1

望江怨

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

東風は春を知らせる強い風(春一番)、別れを惜んだのは花の時で、繰り返し手を握り交わしたものでした。

薄い肌襦袢にとばりは愁いを誘い、独り閨にはいるのです、あの人の乗る馬は嘶き、行ってしまうと名残りの雨に春草は濡れるのです。

きっと帰って来てくれると門口に佇んで、薄情もののあの人に言葉を寄せるのですが、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶ける日々が続くのです。

 

望江怨【ぼうこうえん】(改訂版Ver.2.1

東風 急なり,惜別 花の時 手頻に執る。

羅幃 愁いて獨り入れば,馬は殘雨に嘶きて 春蕪は【うるお】う

門に倚りて立ち,語を薄き情郎に寄せども,粉香 淚に和【まざ】りて泣く。

 

 

『望江怨』 現代語訳と訳註

(本文)

望江怨

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

 

(下し文)

望江怨【ぼうこうえん】

東風 急なり,惜別 花は時に の手に頻りに執る。

羅幃に愁いて獨り入れば,馬は殘雨に嘶きて 春蕪は【うるお】う

門に倚りて立ち,語を薄き情郎に寄せれども,粉香 淚に和【まざ】りて泣く。

 

(現代語訳)

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

めでたい東風はが強くふきつける、別れを惜んで、繰り返し手を握り交わしたのはおんなも花の咲くさかりのころだった。

見送ってから、独り閨にはいると昨日の、薄い肌襦袢と、とばりが目に入り、心配な気持ちになったもの、名残りの雨は馬の嘶きがすぐ聞えなくなり、その雨はみちの春草をうるおしていく。

薄行の情夫に手紙を出しても音沙汰はないし、同心結して約束した秋になって、門口に佇んでみたもののかえってはこない、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶け、まじりあって流れ落ちる。(それでも待っているしかない)

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

望江怨

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

旅立ったまま帰らぬ男を恨む女の情を詠う。第一句から第四句までは、男の旅立ちを見送った時の回想をのべ、第五句から末句までは、男の帰りを待ちわびる女の心情を述べる。すべて男目線の女の情をのべるものである。

 

花間集には「望江怨」が牛嶠一首のみ所収。単調三十五字、七句六仄韻で、❸❼❺❼❸5❺の詞形をとる。

東風  惜別花時手頻
羅幃愁獨  馬嘶殘雨春蕪
倚門  寄語薄情郎 粉香和淚

○△●  ●●○○●○●

○○○●●  ●○○●○○●

△○●  ●●●○○ ●○△●●

 

東風急,惜別花時手頻執。

めでたい東風はが強くふきつける、別れを惜んで、繰り返し手を握り交わしたのはおんなも花の咲くさかりのころだった。

○東風 ①ひがしかぜ、こちかぜ。(めでたい生気をあおる風)李白《巻22-19 春日独酌二首其一》「東風扇淑氣,水木榮春暉。」②春風、《禮記、月令》(孟春之月東風解凍, 蟄蟲始振, 魚上冰, 獺祭魚, 鴻雁來。」③草の名。一に冬風に作る。東風菜。

○惜 別 別れを惜しむ。別れるのを名残惜しく思う。

○花 咲く花。女性を暗示しているようにも見える。

○手頻執 頻りに手に執る。頻執手:手をしきりに執る。

 

 

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

見送ってから、独り閨にはいると昨日の、薄い肌襦袢と、とばりが目に入り、心配な気持ちになったもの、名残りの雨は馬の嘶きがすぐ聞えなくなり、その雨はみちの春草をうるおしていく。

○羅幃 うすぎぬのとばり。うすぎぬの(ベッド)カーテン。ここでは薄絹の肌襦袢、帳を垂れた閏を指す。

愁獨入 (別れを)かなしんで、(ベッドカーテンの中へ)独りだけで入る。

馬嘶 馬がいななく。

殘雨 ひとしきり降った後の止みかけの雨。

春蕪 春の草。

濕 潤す。

 

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

薄行の情夫に手紙を出しても音沙汰はないし、同心結して約束した秋になって、門口に佇んでみたもののかえってはこない、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶け、まじりあって流れ落ちる。(それでも待っているしかない)

倚門立:門によってたちつくす。ここの「門」は女性のいる建物のかど口。

寄語:ことづてする。伝言をたのむ。=寄言。

○薄情郎 薄は薄行、情郎:いろおとこ。もておとこ。情夫。薄情郎 夢のような付き合いをしたのにもう心変わりをした情けの薄い男を云う。この時代の情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。

巻四06夢江南二首其二「紅繡被,兩兩間鴛鴦。不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。」

牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

○粉香和涙泣 (おしろいの香は)涙と一緒になりながら、泣いた。流す涙に頬の白粉が溶けること。和:まぜあわす。

牛嶠《巻四09更漏子三首 其三》『花間集』160全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6072

牛嶠  更漏子三首 其三  

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

 

牛嶠《巻四09更漏子三首 其三》『花間集』160全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6072

 

 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
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(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の一)

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の二)

春夜 闌【たけなわ】は,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

夢 斷えるを驚き,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望むも,還た 是れ消息を知ることなし。

我を辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其三

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 淚し,柰んぞ爭わん 兩人 意を深くするを。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

(下し文)

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 淚し,柰を爭うて 兩人 意を深くす。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

 

(現代語訳)

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其三

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

毎年、秋になって南浦で別離があり、駅亭での別れを惜しむ一夜を過ごし、翌朝、同心結を誓って別れてゆくという光景は、毎年同じようにあるし、春には帰ってくると、待っているが、待ち侘びて川辺に佇む女の光景もまたいつも通りである。。旅だった男を恨もうと、憎もうと、女は待っていなければ罪になる時代である。この詩は別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠っている。

 

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻に三平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、③❸❻3③⑤/3❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其二

春夜,更漏,金燼暗挑殘

驚夢斷,錦屏,兩明月

閨艸碧,望歸,還是不知消

辜負我,悔憐,告天天不

○●○  △●●  ○●●△○●

○△●  ●△△  ●○○●○

○●●  △○●  ○●△○○●

○●●  ●○○  ●○○△△

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉,爭柰兩人深

低翠黛,卷征,馬嘶霜葉

招手,寸腸,還是去年時

書托鴈,夢歸,覺來江月

○●○  ○●●  ○●●○△●

○●●  △○△  ●○○●○

○●●  ●○●  ○●●○○●

○●●  △○○  ●△○●○

 

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

○南浦 南の入り江の津。船で行く男を見送る別離の場を象徴する。洛陽、成都、長江下流域の江南の港、武昌、武漢、襄陽、揚州などや、会稽、紹興をいう。北に入る女にとって東風か、南風の吹く季節でなければ帰ってこれないから、春が来ると帰還を胸躍らせるから、春から初夏への経過を感じさせ、夏が過ぎれば風が変わるので帰りは期待できない。すると、また歳を重ねるわけで、女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせるものである。南の港から帰って来るのには春風、夏の南風で秋冬の風では帰れない。南浦情は有るから夏に帰ってきて逢えるということをこっころ情である。冬でも帰りを期待できるとすれば、洛陽ぐらいで、通常は、動かないものだ。

花間集 南浦 に関する詩

◍ 溫庭筠 巻二02清平樂二首其二「洛陽愁,楊柳花飄雪。終日行人爭攀折,橋下流水嗚咽。上馬爭勸離觴,南浦鶯聲斷腸。愁殺平原年少,迴首揮淚千行。」

◍ 溫庭筠 巻二16荷葉盃三首其三「楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。」

◍ 牛嶠 巻四08感恩多二首其二「自從南浦別,愁見丁香結。近來情轉深,憶鴛衾。幾度將書托煙鴈,淚盈襟。淚盈襟,禮月求天,願君知我心。」

◍ 牛嶠 巻四13更漏子三首其三「南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。」

◍ 欧陽烱 巻六04子八首其四「洞口誰家,木蘭舡繫木蘭花。紅袖女郎相引去,游南浦,笑倚春風相對語。

◍ 和凝 巻六28春光好二首其二「蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。春水無風無浪,春天半雨半晴。紅粉相隨南浦晚,幾含情。」

柰 からなし、柰何:いかん、いかに、いかんぞ。

 

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

○低翠黛 不満や心配で眉が下がる。伏し目がちになる。白居易 琵琶行 「低眉信手續續彈,盡心中無限事。」(眉を低れ 手に信せて 續續と 彈き,説き盡くす 心中 無限の事。)眉を低くたれて、従順、柔和な表情で、手の動きに任せておもいのままに次から次へと弾く。心の中の限り無い多くの事がらを言い尽くす(かのようである)。・低眉:眉を低くたれて、努めて従順、柔和な表情をすること。 ・信手:おもいのままに。手当たり次第に。手の動きに任せて。 ・續續:次から次へと。

○征衣 1 旅に出るときの服装。旅装。2 兵士が戦争に行くときの服装。

 

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

招手別 招手:手で招く。さしまねく。

寸腸結 つかの間の真心で結ばれる。杜甫《贈特進汝陽王二十韻》「寸長堪繾綣,一諾豈驕矜。」(寸長繾綣に堪えたり 一諾 豈に驕矜せんや)その人物に一寸の長所があればそれと親密にし、いか そうとされる情合いがある、なにか人に頼みごとをしてやっても、それでいばったりする様なことはない。』

贈特進汝陽王二十韻  杜甫

 

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

書托雁 書簡、書信を鴻雁に託すこと。《漢書·蘇武傳》「昭帝即位數年,匈奴與漢和親,漢求武等,匈奴詭言武死。後漢使複至匈奴,常惠請其守者與俱,得夜見漢使,具自陳道。教使者謂單于,言天子射上林中,得雁,足有絲帛書,言武等在某澤中。

牛嶠《巻四08更漏子三首 其二》『花間集』159全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6067

牛嶠《更漏子三首 其二》

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

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(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の一)

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の二)

春夜 闌【たけなわ】は,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

夢 斷えるを驚き,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望むも,還た 是れ消息を知ることなし。

我を辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

 

其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子三首 其二

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

 

(改訂版Ver.2.1

 (下し文)

其二

春夜 闌【たけなわ】,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

驚夢 斷え,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望み,還お 是れ消息を知らず。

我に辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

 

(改訂版Ver.2.1

 (現代語訳)

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(改訂版Ver.2.1

 (訳注)

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

前段は春の夜半過ぎに目が覚めた時の様子を詠じる。後段は夜明けの後、高殿から男の帰りを待ち望んでも消息知れずで、不安な男を愛したことを後悔し、天に男の不実を訴えるが、天はやっぱり「待つ」ことが女の道であるということで、耳を傾けてくれぬと、現状と道理を述べる。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻に三平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、③❸❻3③⑤/3❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其二

春夜,更漏,金燼暗挑殘

驚夢斷,錦屏,兩明月

閨艸碧,望歸,還是不知消

辜負我,悔憐,告天天不

○●○  △●●  ○●●△○●

○△●  ●△△  ●○○●○

○●●  △○●  ○●△○○●

○●●  ●○○  ●○○△△

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》三巻23-〈123〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5817

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『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠20《更漏子六首其六》溫庭筠66首巻一20-〈20〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5297

 

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

○春夜闌 春の真夜中過ぎ。春の一番良い時期を過ぎてしまうこと。闌は盛りを過ぎるの意。

○更漏促 春の夜は短く、その上時間が早く経過すること。更漏は水時計。ここでは時間、春が過ぎ去ることを意味する。

○金燼暗挑殘燭 暗くなった灯火の芯の燃えさしをかき立てる。挑はかき立てる。

 

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

○驚夢断 寵愛を受け、良かったころを夢見ることから、はっと夢が覚め、現実に戻っておどろくこと。

〇両郷明月心 同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になってしまったこと。去るもの日々に疎し。

 

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

○閨艸碧 艸:1草本植物的總稱。2. 「竹」之異體。

○帰客 帰り来る旅人。ここでは女が帰りを待ちち望んでいる男を指す。

○還是 相変わらず、今もなお。

 

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

○辜負 背く、裏切る。

○憐 愛惜を注ぐ。

○告天天不聞 天に告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。どんなに恨んでも、どんなに二君でも、女としては待つことしかない。この表現と違った表現をしたのが、牛嶠《巻四06應天長二首其二》「莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。」ただ、信じることはできないはずなのに、手紙の中の、愛妾のこころをたぶらかす「断腸」の文字はこころゆらせる。

ということで、牛嶠の比興手法ということである。

牛嶠《巻四07更漏子三首其一》『花間集』158全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6062

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。
(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

 

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(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

更漏子【こうろうし】三首 其の一

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

其二

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其一』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

(下し文)
更漏子【こうろうし】三首 其の一

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

(現代語訳)
(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。


(訳注) (改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

更は五更、夕方から、夜明けまで時を告げることを示す。特に秋以降、待ち侘びる夜が長いことを強調するシチュエーションのものをいう。

この詩は寵愛を失った妃嬪が、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、庭を散策し、寵愛を受けている時のことを思い出し、今、寵愛の絶頂にある妃嬪のことを予想するということを詠っている。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》三巻23-〈123〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5817

『花間』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠15《更漏子六首其一》溫庭筠66首巻一15-〈15〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5272

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『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠18《更漏子六首其四》溫庭筠66首巻一18-〈18〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5287

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠19《更漏子六首其五》溫庭筠66首巻一19-〈19〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5292

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星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

・星漸稀 深夜の満点の星屑から時間経過し空が少し明るくなってきた様子を云う。一人で過ごす夜、眠りに付けずうとうとして目が醒めて星空を眺めているのを表現する句である。

・漏頻轉 漏水の水時計がひたひたと過ぎていく様子を云う。水の水槽が五段あり、一番上の水槽から一段下の水槽に水を漏らしてゆく、それぞれの水槽に時刻の旗を立てた浮が浮かんでいて、水があるうちは浮んでいるからそれを見て詠み取る。仕掛けには相当の財力と地位の者でないと漏刻はもっていない。それぞれの御殿には用意してある。

・輪臺 唐の楽曲で德鱒が作る西域の舞曲。輪臺は漢代西域にある地名で、此処に屯田した、現在の新疆省庫車縣東、輪臺縣。この楽を序、≪靑海波≫を破として連続して舞うもので、此処では夜通し演舞されたのであろう。。

・聲怨 西域の音楽、人のうわさが聞えて來るのが怨めしく思う。

 

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

・香閣掩 お香が夜中中焚かれて高閣に広がっていること、時間経過を示す言葉と、侘しさを示すものである。

・杏花紅 杏の花は女盛りをあらわすものである。こんなに一人で居てもまだ女盛り、女としてそのままであるということ。

・月明楊柳風 月は女性を示し、楊柳は楊が男、柳が女をあらわし、情事が終わった後に汗ばんだところに微風が吹いてきたことを云うのである。ここの三句は楽しかった日々のことをいうものである。

 

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

・挑錦字 ・錦字 すぐれて美しい詩句。錦字をかかげるというのは、この女性に対して美辞麗句をしめされていたということ。

・記情事 心が動かされる言葉を書き記した。

 

 

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

・背燈 燈火を後ろに離れて淋しい様子を云う。一人で居るので明るくなくてもよいことをいう。韋荘『更漏子』.

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

深院閉,小樓空,落花香露紅。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

123 更漏子 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-282-5-#36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2957

 

輪臺 位於新疆省庫車縣東。見「輪臺縣」條。古地名。漢西域之地。本為輪臺國,被李廣利所滅。漢武帝為牽制匈奴,在此屯田。唐置縣,並置府。即今新疆省輪臺縣。 縣名。位於新疆省庫車縣東。

牛嶠《巻四06應天長二首其二》『花間集』157全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6057

牛嶠  應天長二首 其二  

雙眉澹薄藏心事,清夜背燈嬌又醉。

玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。

別經時,無恨意,虛道相思憔悴。

莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。

(別離の後、手紙では、口先だけのうまいことを言うだけで、誠実さに欠けた男とおもうのに、また、騙される言葉であるのに、なぜか、期待して待っているという女の心を詠う。)

牛嶠《巻四06應天長二首其二》『花間集』157全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6057

 

 
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 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《舂陵行(并序)-#3》【7分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6055 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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牛嶠《巻四05應天長二首其一》『花間集』156全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6052

應天長二首 其一

玉樓春望晴煙滅,舞衫斜卷金調

黃鸝嬌囀聲初歇,杏花飄盡攏山雪。

鳳釵低赴節,筵上王孫愁

鴛鴦對㘅羅結,兩情深夜月。

(天運に随えばこれほど恵まれるものか、春が来れば鶯が恋の歌を歌い、杏の花が雪のように咲く、秋になれば空高くあがった月のように、愛情あふれる生活を詠う詩)

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牛嶠《巻四04感恩多二首其二》『花間集』155全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6047

(改訂版Ver.2.1

牛嶠《花間集巻四04感恩多二首其二》

自從南浦別,愁見丁香結。

近來情轉深,憶鴛衾。

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)牛嶠の、願わくばシリーズ第2弾! 

 

牛嶠《巻四04感恩多二首其二》『花間集』155全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6047


 
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感恩多二首其一  (改訂版Ver.2.1

(富貴の者に嫁げば、何の不自由もないと思っていたのに、春が来たというのに、音沙汰がなく、取り合ってもらえないばかりか、寄り付きもしない、桃李の枝を折って縁起をかついで心を癒す、「帰ってやろう」と思ってほしいと詠う。)

兩條紅粉淚,多少香閨意。

若い赤い頬、おしろいにふた筋の涕が流れる。あの頃のお香の匂いがどれほどが残っているこの閨には思いは残ったまま。

強攀桃李枝,斂愁眉。

いまは、春というのに、ただ眉をひそめて愁いている。「桃李不言、下自成蹊。」ということで、人が寄ってくる縁起のものというので、無理やりに桃李の枝を折り取り、自ら愁いを慰める。

陌上鶯啼蝶舞,柳花飛。

大通りに鶯が啼き、蝶は花に飛び舞い交う。そして、そこに柳絮が飛んでくる。

柳花飛,願得郎心,憶家還早歸。

柳絮が飛んでくると、願うことはあの方の心に「この家のことを思い、またすぐに帰ろうとしてくれる」と、そんな気持ちになってほしい。

 

感恩多 二首の一

兩條の紅粉の淚,多少 香閨【こうけい】の意。

強いて桃李の枝を攀【よ】じ,愁眉を斂【お】さむ。

陌上 鶯啼き蝶舞い,柳花飛ぶ。

柳花飛び、願わくば郎の心「家を憶いて還た早に歸らん。」を得ん。

 

 

感恩多二首其二  (改訂版Ver.2.1

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)

自從南浦別,愁見丁香結。

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

近來情轉深,憶鴛衾。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

 

(感恩多 二首の二)

南浦にて別れて自從【より】,丁香の結ぶを愁い見る。

近來 情 轉【うた】た深く,鴛衾【えんきん】を憶う。

幾度 將に書を煙鴈【えんがん】に托せる,淚 襟に盈ち,淚 襟に盈つ。

月に禮し 天に求む,「願わくば 君が我が心を知れ」と。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『感恩多二首』 現代語訳と訳註

(本文)

牛嶠『感恩多二首』其二

自從南浦別,愁見丁香結。

近來情轉深,憶鴛衾。

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

 

 

(下し文)

(感恩多 二首其の二)

南浦にて別れて自從【より】,丁香の結ぶを愁い見る。

近來 情 轉【うた】た深く,鴛衾【えんきん】を憶う。

幾度 將に書を煙鴈【えんがん】に托せる,淚 襟に盈ち,淚 襟に盈つ。

月に禮し 天に求む,「願わくば 君が我が心を知れ」と。

 

 

(現代語訳)

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

 

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

(感恩多 二首其の二)

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)願わくばシリーズ第2弾! 

男と南の入り江で別れたとある、春の東から初夏の南と時間の経過を感じさせる。その時間経過は、女の蕾を女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。ただ、この詩は、前半の「丁香結」に対して、後半の“禮月求天,「願君知我心」”というのがすべてである。牛嶠は、男というものが、外に出れば、外に女がいるものである。夫を待つ女性というものはおおよそこんなふうにして泣いているし、月に願をするものだろう。牛嶠は、時代を客観的に見た詩であって、いわゆる中唐期から流行した「比興体制」手法というものである。ここに登場する女性は、長江下流域の商家の嫁ということであろう。

 

唐の教坊の曲名。『花間集』には牛嶠の二首のみ所収。㈱ほ、双調三十九字、前段十八字四旬二灰韻二平韻、後段二十一字五句三平韻で、❺❺⑤③/6③③4

自從南浦  愁見丁香
近來情轉  憶鴛
幾度將書托煙鴈  淚盈
淚盈  禮月求天 願君知我

  
  
  
  
 

 

 

自從南浦別,愁見丁香結。

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

〇自從 〜から。

○南浦 南の入り江の津。船で行く男を見送る別離の場を象徴する。都市として考えられるのは、洛陽、成都、鄂州、揚州、抗州のように城郭の南に港がある所である。

『荷葉杯』其三 

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

・南浦 長江下流域の江南の港、浙江省、会稽、紹興をいう。

春から初夏への経過を感じさせ、女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせるものである。

荷葉盃 三首 其三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-306-5-#60  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3077

○丁香結 クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では「釘」と同義の「丁」の字を使って「丁香」、「丁子」の名があてられ、非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もある。固い蕾を示し貞操を表し、同心結の意味をもめての造語である。同心結を表す語。若くして、夫を見送る女性の心を表現するものである。おそらく、後半のの句に「書托煙鴈」の書簡に丁子の一粒を張り付けて贈ったということ。

 

近來情轉深,憶鴛衾。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

○憶鴛衾 オシドリ模様の掛け布団を偲ぶ。旅の空、他の女性の家で過ごしていることを思って、嫉妬を表現するのではなく、帰ってこないことを心配する。現代の間隔とは違っている。

 

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

○幾度將書托煙鴈 何度も手紙を送ったが、手紙にはなしのつぶてであったこと。将は〜を。雁は手紙を運ぶ使者。煙鴈は雲間を飛んでゆく雁。伝書の意味。これと同じものは温庭筠にもある

溫庭筠  《菩薩蠻 十》
滿宮明月梨花白,故人萬裏關山隔。
金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。
小園芳草綠,家住越溪曲。
楊柳色依依,燕歸君不歸。

(若耶渓の西施が見初められた出会いのように寵愛を受けたが、離宮に、避暑地に行くことは、別の妃嬪の所に行くことでお越しになることはないと覚悟して生きていくと詠う)

温庭筠酒泉子 (四)

楚女不歸,樓枕小河春水。

月孤明,風又起,杏花稀。

斜簪雲鬟重,裙上金縷鳳。

八行書,千裏夢,雁南飛。

いつか「八行書」受け取ること、高唐賦の「夢」であり、雁が南に帰るように、帰ってきてくれて寵愛を受けたいと思うことだけ考えて毎日を生きる。南に飛んで帰ってゆく雁をただ見ているだけである。
・八行書 寵愛を受けていたころに贈られた行七字で八行の格調高い男性の楽府・律詩の短い手紙。ここでは尽くせぬ思いを八行、一行七字の手紙に凝縮して愛を書いたことを意味する。六朝より、高貴な人が書く詞詩をいう。平仄、韻を踏んで作るのは高度で、常時詩人の作られせることができる人物に書かせたということであろう。・千裏夢 後宮という狭い空間なのに、それが千里の遠い、儚い夢となっていることをいう。この夢と初句の「楚女」を夢に見たことに基づいてこの詩が出来上がっている。楚の懐王がみた夢を題材にした宋玉の「高唐賦」に登場する。その内容は巫山の神女が懐王と夢の中で出会い、親しく交わるというものである。なかでも、朝には雲に、夕方には雨になって会いたいという神女の言葉が有名となり、巫山雲雨や朝雲暮雨など男女のかなり親密な様子を表す熟語が生まれた。・雁南飛 狩が南に飛び帰って行くけれど、妃嬪であるが故、南の楚の国に帰ることもできず見上げるだけなのであるという意味。雁は匈奴に捕らわれた漢の蘇武が、雁の脚に手紙を結わえて放った故事から、手紙を運ぶ使者を意味する。

 

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

禮月求天 月に拝礼して、天運を求める。禮月は拜月。禮:拜。自分がどれほど思っていたとしても、相手の心が変わらなければ、自分のもとに帰ってこないということを前提にして、天にその心の変革を求めたのである。月を崇拝していのること。

 

 

代贈二首 其一

樓上黄昏欲望休、玉梯横絶月中鉤。

芭蕉不展丁香結、同向春風各自愁。

 

高楼にたそがれがせまる、あなたがおいでくださらないか、遙か小道を眺めることはしないことにしました。輝く綺麗な階段にあなたの姿は、楼閣を結ぶ渡り廊下橋が横たわり、空に浮かんでいるのは、鉤のように細い月、何を見てもあなたとのこと。

硬く丸まった芭蕉の葉、硬く結ばれた丁子のつぼみ、ともに春風に吹かれながらそれぞれの悲しみをかかえ、愁えているのだ。

 

代わりて贈る二首 其の一

楼上 黄昏 望まんと欲して休め、玉梯 横絶す 月中の釣。

芭蕉は展びず 丁香は結ぶ、同に春風に向かいて 各自愁う。

 

代贈二首 其一 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 97

 

 

代贈二首 其二
東南日出照高樓、樓上離人唱石州。

總把春山掃眉黛、不知供得幾多愁。


冬の夜長冬枯れの寂しさのただよう高楼にやっと日の出で日差しがさして来た。北方の塞の見張り台にいるだろう出征の兵士のあのひと、待ちわびる女同士では「石州」を歌い唱和している。
あなたのいない今、あまたの男を相手にしてきたが眉墨でまゆを画く、自分も年を取ってきた、幾多の愁いを伴ってここまで来たのだがどこまで知ってくれているだろう。


東南 日出でて高楼を照らす、楼上の離人 石州を唱う。
総て春山を把って眉黛を掃う、知らず 幾多の愁いを供し得たるかを。

代贈二首 其二 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 98

 

牛嶠《巻四03感恩多二首其一》『花間集』154全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6042

(改訂版Ver.2.1

牛嶠《巻四03感恩多二首其一》

兩條紅粉淚,多少香閨意。

強攀桃李枝,斂愁眉。

陌上鶯啼蝶舞,柳花飛。

柳花飛,願得郎心,憶家還早歸。

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67 -#6 《讀巻02-04 論今年停挙選状》 -#6 韓愈(韓退之)ID 802年貞元18年 36歳<1411> Ⅱ5章7分割 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6039 
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 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1515 遺懷-#5》【5分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-51 <915-#5> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6040 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四03感恩多二首其一》『花間集』154全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6042 
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 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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●作者

【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《感恩多》は牛嶠の二首のみである。比興手法

 

 

王維  洛陽女兒行 

洛陽女兒對門居,纔可容顏十五餘。

良人玉勒乘驄馬,侍女金盤膾鯉魚。

畫閣朱樓盡相望,紅桃綠柳垂簷向。

羅幃送上七香車,寶扇迎歸九華帳。

狂夫富貴在青春,意氣驕奢劇季倫。

自憐碧玉親教舞,不惜珊瑚持與人。

春窗曙滅九微火,九微片片飛花璅。

戲罷曾無理曲時,妝成只是熏香坐。

城中相識盡繁華,日夜經過趙李家。

誰憐越女顏如玉,貧賤江頭自浣沙。

 

洛陽女児の行  王維

洛陽の女児 門を対えて居り、纔かに容顔 十五余りなる可し。

良人は玉のもて馬に乗り、侍女は金盤もて鯉魚を鱠にす。

画閣朱樓 尽く相い望み、紅桃緑柳 に垂れて向う。

羅幃 送り上く 七香の車、宝扇 迎えて帰る 九華の帳。

狂夫は富貴にして 青春に在り、意気は驕奢にして 季倫(晋の富豪石崇)より劇し。

自ら憐む 碧玉(侍妾を指す) 親しく舞を教うるを、惜しまず 珊瑚 持して人に与うるを。

春窓曙に滅す 九微の火、九微片片 飛花かなり。

戯に罷れて曾て曲を理むる時無く、妝 成りてらせて坐す。

城中の相識は 尽く繁華、日夜 超李(漢の美女趙飛燕と李夫人)の〔如き富豪の〕家を経過す。

証か憐む 越女の顔 玉の如く、貧賎にして江頭 自ら紗を浣うを。

 

 

これは唐代の詩人が描いた貴族の女性たちの富貴にして豪華、優閑にして享楽的な生活の姿である。

 

当時詩人の杜甫は、名高い「麗人行」なる詩を書いて、この三人の夫人が春遊する豪華絢欄たるさまを次の詩のように描写した。

 

杜甫 麗人行

三月三日天氣新,長安水邊多麗人。

態濃意遠淑且真,肌理細膩骨肉勻。

繍羅衣裳照暮春,蹙金孔雀銀麒麟。

頭上何所有,    翠微盎葉垂鬢唇。

背後何所見,    珠壓腰穩稱身。

就中雲幕椒房親,賜名大國虢與秦。

紫駝之峰出翠釜,水精之盤行素鱗。

犀箸厭飫久未下,鸞刀縷切空紛綸。

黄門飛鞚不動塵,御廚絡繹送八珍。

簫管哀吟感鬼神,賓從雜遝實要津。

後來鞍馬何逡巡,當軒下馬入錦茵。

楊花雪落覆白蘋,靑鳥飛去銜紅巾。

炙手可熱勢絶倫,慎莫近前丞相嗔。

 

三月三日 天氣 新たに,長安の水邊 麗人 多し。

態は濃く 意は遠くして淑且かつ真に,肌理は 細膩にして 骨肉は勻し。

繍羅の衣裳は 莫春に 照はゆる,蹙金の孔雀 銀の麒麟。

頭上何の有る所ぞ, 翠を盎葉と爲して鬢脣に 垂たる。

背後何の見る所ぞ,珠は腰衱を壓して穩やかに身に稱ふ。』

就中【なかんづ】く 雲幕の椒房の親しん,名を賜ふ 大國 虢くと秦と。

紫駝の峰を翠釜より 出だし,水精の盤に 素鱗 行くばる。

犀箸 厭飫して久しく未だ下さず,鸞刀 縷切して 空しく紛綸たり。

黄門 鞚を飛ばして塵を動かさず,御廚 絡繹として 八珍を送る。

簫管 哀吟して 鬼神をも感ぜしめ,賓從 雜遝して 要津に實つ。』

後れ來たる鞍馬は何ぞ 逡巡する,軒に當たりて 馬より下りて 錦茵に入る。

楊花 雪のごとく落ちて 白蘋を覆ひ,靑鳥 飛び去りて 紅巾を銜む。

手を炙らば 熱す可べし 勢は絶倫なり,慎みて 近前する莫れ 丞相 嗔からん。』

麗人行  杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 65

 

彼女たちは富貴と栄華が極まったばかりでなく、まさに「手を炙れば熱かる可し 勢い絶倫」であり、公主たちでさえも三分かた譲らざるを得なかった。各クラスの官僚が彼女たちの門下に出入し、へつらったり賄賂を送ったりして栄達を求めた。彼女たちが顔を出して頼み事をすると、役所は皇帝の詔勅のごとく見なして奔走し、不首尾に終わることをひたすら恐れた。一般の官僚で彼女たちに逆らおうとする人はいなかった。虢国夫人は韋嗣立の宅地に目をつけると人を連れて行き、その家を有無を言わさずぶち壊し、貴家にはただ十数畝の土地を補償しただけだった。

この三夫人は一時に天下第一の貴婦人になったが、しかしすべては楊貴妃が天子の寵愛を得た御蔭によるものであった。だから、彼女たちの運命も楊貴妃の浮沈によってたやすく左右されたのである。安史の乱の時、馬嵬の兵変で楊貴妃は絞殺され、三人の夫人も避難の途中で先後して殺され、遺骨も残らない悲惨な末路となった。

貴族の女性たちの中で、彼女たちほど豪勢で賛沢な生活をした人々は決して多くはないが、富貴で栄華を極め、金を湯水のごとく浪費するのは、貴族の女性に一般的なことだった。

 

<商家の女性>

唐代には商業の繁栄、商人の活躍がめざましく、そのため商人階級の女性たちが世間の注目を浴びる一群を形成した。しかし、彼女たちの間の貧富の格差は大きく、公主や貴婦人に等しい富を持つ大商人の夫人もいれば、零細な経営で苦しむ小売商人の女性もいた。大塩商の妻がどのような生活をしていたか、白居易《其三十八 鹽商婦》を見ておこう。

 

 

「新楽府」《其三十八 鹽商婦》白居易

鹽商婦 多金帛、不事田農與蠶績。

南北東西不失家、風水爲船作宅。

本是揚州小家女、嫁得西江大商客。

綠鬟溜去金釵多、皓腕肥來銀釧窄。

前呼蒼頭後叱婢、問爾因何得如此。

鹽商の婦 金帛多し、田農と蠶績とを事とせず。

南北東西 家を失はず、風水をと爲し 船を宅と作す。

本は是れ揚州小家の女、嫁し得たり西江の大商客。

綠鬟溜り去って金釵多く、皓腕肥へ來って銀釧窄(せま)し。

前に蒼頭を呼び 後に婢を叱る、爾に問ふ 何に因て此くの如きを得たる。

 

鹽商の婦は金持ちだ、農耕も養蚕もすることがない、東西南北どこでも家があるのは、風水を故郷とし船を家としているからだ(金帛:どちらも貨幣のこと)

もともとは揚州の小家の娘だった、それが西江の大商人に嫁ぐことができたのだ、緑の髪の髷には金の簪が輝き、白い腕は肥え太って銀の腕輪が輝いている。前を向いては丁稚を呼び後ろを向いては碑を叱る、どうしてこんな身分になれたのだい(西江:長江の西の方、今の江西省のあたり、綠鬟:黒髪の髷)

 

婿作鹽商十五年、不屬州縣屬天子。

每年鹽利入官時、少入官家多入私。

官家利薄私家厚、鹽鐵尚書遠不知。

何況江頭魚米賤、紅膾黄橙香稻飯。

飽食濃妝倚柁樓、兩紅腮花欲綻。

 

婿は鹽商と作(な)って十五年、州縣に屬さず天子に屬す。

每年鹽利の官に入る時、官家に入るは少く私に入るは多し。

官家利薄くして私家厚くも、鹽鐵尚書遠くして知らず。

何ぞ況んや江頭魚米賤しく、紅膾 黄橙 香稻の飯。

飽食 濃妝 柁樓に倚り、兩の紅腮花綻びんと欲するをや。

 

婿は塩商人となって十五年、地方政府ではなく天子直轄、毎年塩の利益を役所におさめるとき、政府には少なめにして自分の懐に多く入れる

 

役所の取り分が少なく塩商人の取り分が多くても、塩鉄の役所は遠くにあるのでそのことに気づかない、まして川の畔では食料の値段がやすく、紅膾、黄橙、香稻の飯も食い放題、飽食し厚化粧をして操縦室に凭れかかれば、両側のほっぺたが花のようにあでやかだ(鹽鐵尚書:塩と鉄の専売をつかさどる役人、倚柁樓、船の操縦室)

 

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牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

牛嶠  夢江南二首 其二  (改訂版Ver.2.1

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

 
 2015年5月22日の紀頌之5つのBlog 
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67 -#5 《讀巻02-04 論今年停挙選状》 -#5 韓愈(韓退之)ID 802年貞元18年 36歳<1410> Ⅱ5章7分割 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6034韓愈詩-67 -#5 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1515 遺懷-#4》【5分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-51 <915-#4> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6035 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037 
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●作者

牛嶠【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。


 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《夢江南》は六首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

花間集 教坊曲『夢江南』五首(改訂版)Ver.2.1

 

 

作者



初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07

夢江南二首其一(Ver.2.1

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

 

2-08

夢江南二首其二(Ver.2.1

樓上寢,殘月下簾旌。

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一(Ver.2.1

千萬恨,恨極在天涯。

 

2-25

夢江南二首其二(Ver.2.1

梳洗罷,獨倚望江樓。

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

比興

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

比興

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢江南二首 其一(改訂版Ver.2.1

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(夢江南【ぼうこうなん】二首其の一)

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして 唯だ 主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

夢江南二首其二

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

 

(改訂版Ver.2.1

『夢江南二首』 現代語訳と訳註

(本文)

夢江南二首 其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

(下し文)

夢江南【ぼうこうなん】二首

其の二

紅 繡 被い,兩兩にして 鴛鴦を間にす。

鳥 中【あた】る是れならず 爾を偏愛し,交頸するを緣と為し 南塘に睡り,全ては薄き情郎に勝【たえ】ることなり。

 

 

(現代語訳)

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

 

(訳注)

夢江南二首其二

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

この詩は、その一の続編というべきものであるが、意味、語句についても新しいものはないし、おもしろさもない、具民歌的なものである。

<家妓>高官や貴族、商人の家に置かれ、家長の妾姫となった。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

 

(鴛鴦の仲睦まじくしているのを見て、自分の気持ちは今も変わらずあの人を愛し続けていることを詠う。)

一夫多妻制のころの男女の心の持ち方は理解するのがむつかしい。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

紅繡被  兩兩間鴛
不是鳥中偏愛爾  為緣交頸睡南塘、全勝薄情

  
  
 

 

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

○紅繡被 ・紅 女盛りの女妓をいう。

○兩兩間鴛鴦 

 

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

○不是 前の句を否定する、鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、というほどの意。

○鳥中偏愛爾 籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったことをいう。‣偏愛 ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。

○為緣交頸睡南塘 鴛鴦が南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらない、小さな幸せを表現するもの。

○全勝薄情郎 全勝:全ては堪えること。心変わりをした情けの薄い情郎のこと。

‣薄情郎 夢のような付き合いをしたのにもう心変わりをした情けの薄い男を云う。この時代の情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。

‣劉郞 仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 

‣阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。

潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。

 

 

 

劉禹錫 憶江南其一「春去也,多謝洛城人。弱柳從風疑擧袂,叢蘭裛露似沾巾。獨坐亦含嚬。」

    憶江南其二「春去也。共惜豔陽年。猶有桃花流水上,無辭竹葉醉尊前。惟待見青天。」

白居易 憶江南其一「江南好,風景舊曾諳。日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。能不憶江南!」
 憶江南其二「江南憶,最憶是杭州。山寺月中尋桂子,郡亭枕上看潮頭。何日更重游。」

 憶江南其三「江南憶,其次憶呉宮。呉酒一杯春竹葉,呉娃雙舞醉芙蓉。早晩復相逢。」

牛嶠《巻四01夢江南二首其一》『花間集』152全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6032

夢江南二首 其一 牛嶠(改訂版Ver.2.1

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

 

牛嶠《巻四01夢江南二首其一》『花間集』152全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6032

 
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●作者

牛嶠 【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《夢江南》は六首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

花間集 教坊曲『夢江南』五首(改訂版)Ver.2.1

 

 

作者



初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07

夢江南二首其一(Ver.2.1

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

旅情

 

2-08

夢江南二首其二(Ver.2.1

樓上寢,殘月下簾旌。

旅情

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一(Ver.2.1

千萬恨,恨極在天涯。

旅情

 

2-25

夢江南二首其二(Ver.2.1

梳洗罷,獨倚望江樓。

旅情

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

旅情

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

旅情 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

官妓-とりわけ地方州府の官妓の大多数は歌舞や酒席での遊戯などの技芸に勝れており、それで専ら「歌妓」、「舞妓」、「楽妓」、あるいは「酒妓」、「飲妓」、「酒佐」などの呼称が生れたのである。比較的能力がある酒妓は常に宴席での遊戯をとりしきったので、彼女たちは「酒糾」「席糾」(糾ほとりしまる意)、「録事」(幹事の意)などとよばれた。これらの呼称は唐代官妓の別称となった。

 

その他、弁舌の才も唐代の人々が妓女を評価する重要な基準であった。唐代の世相はきわめて開放的であり、官僚や名士たちはみな談論やユーモア、冗談等を尚んだので、妓女に対してもこの点を重視した。長安の妓女は多くがユーモアのセンスに富んでいた。たとえば、『北里志』に出てくる何人かの名妓たちは、みな美貌ではなかったが話が上手で客に大いにもてた。「緯真は善く諺を言い歌遊びも上手だった。容姿は平凡であったが上品で洗練されていたので、当代の賢人たちから尚ばれた」、「莱児は容貌はそれほど良くはなかったが、……言葉はたくみで冗談もじつに妙を得ていた」、「鄭挙挙は広い学識を持っていたが容貌はよくなかった。しかし、人物評価にたけ、ユーモアが巧みだったので中央の士人たちにひいきにされた」などの記録がある。これらの記載は、当時の賢人名士が妓女たちの才智や弁舌をどれほど称讃し重視したかをよく示している。

長安など大都市の妓女と地方官妓の生活にはさまざまな違いがあるものの、しかし共通点の方が多い。

彼女たちは身分は膿しく、生活は苦しく、命は虫けらのように人の踏むにまかせられた。彼女たちは官府や仮母の言いなりになり、圧迫されたばかりでなく、常に社会の各方面から蔑まれ、いじめられた。かつて平康里に小官吏の李全なる者がおり、妓女たちをいじめるのを商売にしていた。

妓女の仙苛はある時客によばれたが病気で行けなかった。李全は賄賂をもらい、人を使って無理矢理に彼女を宴席にかつぎだした。彼女は髪はぼうぼうで顔は汚れており、涙を流して泣いた。その苦痛とやりきれなさは推して知るべしである。こうした凶暴な連中の侮りのほかに、客たちの口から出る悪口も、また彼女たちの生存の道をじわじわと断っていく原因となった。なぜなら、妓女はいったん評判が悪くなると訪れる客がなくなるからである。妓女の李端端は顔がよくなかったので、詩人の雀涯は詩をつくって嘲り、「鼻は姻窓に似て、耳は鰭に似たり」(雀涯「李端端を嘲ける」)と詠った。彼女はたいへん悩み苦しみ、やむなく道端で雀涯に泣いて憐れみを乞うた。すると雀涯はまたつ詩をつくって逆に彼女を誉めそやした(『雲渓友議』巻五)。妓女たちの生活の苦しさの一端がわかる。役人やなじみ客は、ほしいままに彼女たちを玩んだが、それだけに止まらず、粗末に扱い傷つけたりした。

 

 

夢江南二首 其一(改訂版Ver.2.1

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(夢江南【ぼうこうなん】二首其の一)

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして 唯だ 主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『夢江南二首』 現代語訳と訳註

(本文)

夢江南二首其一

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

 

(下し文)

 夢江南【ぼうこうなん】二首

其の一

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして唯だ主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

(現代語訳)

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(訳注)

夢江南二首

夢江南二首其一

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

【解説】

・杏で梁、桂の柱、高官や貴族、商人の家にツバメの巣作りの時期に、若い女性が迎い入れられた。こんな奢侈の家がいい家なのだろうか、牛嶠の比興手法、皮肉の詩と考える。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性を身請けして、愛妾とした。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

・白居易の「憶江南」「江南好,風景舊曾諳。 日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。 能不憶江南。」「夢江南」と「憶江南」は同一詞調。(江南好し。風景 旧【もと】より 曽て諳【そら】んず、日出づれば 江花 紅きこと火に勝り。春来れば 江水 緑なること 藍の如し、能く 江南を 憶はざらんや。)江南は素晴らしい。その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、春が来れば江の水は藍のように緑色になる。どうして江南を慕わずにいれよう。

・『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

㘅泥鷰、飛到畫堂
占得杏梁安穩處、體輕唯有主人憐、堪羨好因



 

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

○㘅泥鷰 ツバメの巣作り。ツバメは渡り鳥で、色々な環境を察知する。したがて、居心地の良い環境、奇麗な環境、温度湿度的にもいい環境を選んで巣を作る。自然の摂理に適った家は風水的にも良いし、縁起がいいことおもわれていた。また、賑やかな所に巣をつくるのは、天敵から身を守る能力が低いので、人の出入りの多いところは、天敵であるカラスやヘビが近づきにくいということがあった。古代女性は、嫡男を求められている時期にいかに生むことができるか、それが女性の生きていく重要な点であった。母としての地位が確立されることは、絶対安定の最重要ポイントである。したがってさまざまな縁起の良いのもを気にした。

 

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

○杏梁 杏の花、杏の実を彫刻した立派な梁。比興手法である。作者牛嶠が最も影響を受けた白居易は《杏為梁》(杏を梁と為す)「刺居処奢也」(居処の奢りを刺【そし】るなり)白居易が新楽府《杏為梁》の中で「杏為梁,桂為柱」=「杏を梁と為し,桂を柱と為す」ような邸宅は「馬家宅」として皮肉っている。これを後世の人が「刺居処奢也」の歌であると評価した。長安の富貴・貴族の邸宅の奢侈ぶりを風刺したものであるということで,「刺」は「風刺」の刺であり,「そしる=謗る」の意味。

【杏為梁】  白居易

杏為梁,桂為柱,何人堂室李開府。

碧砌紅軒色未干,去年身歿今移主。

高其牆,大其門,誰家第宅盧將軍。

素泥朱板光未滅,今歳官收別賜人。

開府之堂將軍宅,造未成時頭已白。

逆旅重居逆旅中,心是主人身是客。

更有愚夫念身後,心雖甚長計非久。

窮奢極麗越規模,付子傳孫今保守。

莫教門外過客聞,撫掌回頭笑殺君。

君不見馬家宅,尚猶存,宅門題作奉宸園。

君不見魏家宅,屬他人,詔贖賜還五代孫。

儉存奢失今在目,安用高牆圍大屋。

このタイトルや本文に書かれているのは、「杏(あんず)の木を梁(はり)にしたり、桂(かつら)(日本では、金モクセイなどの木の事)の木を柱にするような贅沢な家は、「馬家宅」だと皮肉った内容で、長安の貴族の豪邸の贅沢ぶりを皮肉った。

○安穏処 落ち着いて身の置ける安全な場所。ツバメにとっては、安全な場所である。

○体軽唯有主人憐 燕の軽やかな身のこなしは館の主の愛情を独り占めにしていること。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性。

○好因縁 良い巡り合わせ。

《(改訂版)花間集 薛昭蘊集》『花間集』165全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6027



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花間集 薛昭蘊集

薛昭蘊 花間集 十九首

 

花間集 巻二  薛侍郎昭蘊 十九首

浣溪紗八首 喜遷鶯三首 小重山二首

離別難一首 相見歡一首 醉公子一首

女冠子二首 謁金門一首

 

 

薛侍郎昭蘊十九首

巻三27浣溪沙八首其一紅蓼渡頭秋正雨,印沙鷗跡自成行,整鬟飄袖野風香。不語含嚬深浦裏,幾迴愁煞棹舡郎,鷰歸帆盡水茫茫。

巻三28浣溪沙八首其二鈿匣菱花錦帶垂,靜臨蘭檻卸頭時,約鬟低珥等歸期。茂茂艸青湘渚闊,夢餘空有漏依依,二年終日損芳菲。

巻三29浣溪沙八首其三粉上依稀有淚痕,郡庭花落欲黃昏,遠情深恨與誰論。記得去年寒食日,延秋門外卓金輪,日斜人散暗消魂。

巻三30浣溪沙八首其四握手河橋柳似金,蜂鬚輕惹百花心,蕙風蘭思寄清琴。意滿便同春水滿,情深還似酒盃深,楚煙湘月兩沉沉。

巻三31浣溪沙八首其五簾下三間出寺牆,滿街垂楊綠陰長,嫩紅輕翠間濃粧。瞥地見時猶可可,卻來閑處暗思量,如今情事隔仙

巻三32浣溪沙八首其六江館清秋纜客舡,故人相送夜開筵,麝煙蘭焰簇花鈿。正是斷魂迷楚雨,不堪離恨咽湘絃,月高霜白水連天。

巻三33浣溪沙八首其七傾國傾城恨有餘,幾多紅淚泣姑蘇,倚風凝睇雪肌膚。主山河空落日,越王宮殿半平蕪,藕花菱蔓滿重湖。

巻三34浣溪沙八首其八越女淘金春水上,步搖雲鬢珮鳴璫,渚風江草又清香。不為遠山凝翠黛,只應含恨向斜陽,碧桃花謝憶劉郎。

巻三35喜遷鶯三首其一殘蟾落,曉鐘鳴,羽化覺身輕。乍無春睡有餘酲,杏苑雪初晴。紫陌長,襟袖冷,不是人間風景。迴看塵土似前生,休羨谷中鶯。

巻三36喜遷鶯三首其二金門曉,玉京春,駿馬驟輕塵。樺煙深處白衫新,認得化龍身。九陌喧,千啓,滿袖桂香風細。杏園歡宴曲江濱,自此占芳辰。

巻三38小重山二首其一春到長門春草青,玉堦華露滴,月朧明。東風吹斷玉簫聲,宮漏促,簾外曉啼鶯。愁起夢難成,紅粧流宿淚,不勝情。手挼裙帶遶宮行,思君切,羅幌暗塵生。

巻三39小重山二首其二秋到長門秋草黃,畫梁雙鷰去,出宮牆。玉簫無復理霓裳,金蟬墜,鸞鏡掩休粧。憶昔在昭陽,舞衣紅綬帶,繡鴛鴦。至今猶惹御爐香,魂夢斷,愁聽漏更長。

巻三40離別難寶馬曉鞲彫鞍,羅幃乍別情難。那堪春景媚,送君千萬里。半粧珠翠落,露華寒。紅燭,青絲曲,偏能鉤引淚闌干。良夜促,香塵綠,魂欲迷,檀眉半斂愁低。未別心先咽,欲語情難。出芳艸,路東西。搖袖立,春風急,櫻花楊柳雨淒淒。

巻三41相見歡羅襦繡袂香紅,畫堂中。細艸平沙蕃馬,小屏風。卷羅幕,凭粧閣,思無窮。暮雨輕煙魂斷,隔簾櫳。

巻三42醉公子慢綰青絲髮,光砑綾襪。床上小燻籠,韶州新退紅。叵耐無端處,捻得從頭汚。惱得眼慵開,問人閑事來。

巻三43女冠子二首其一求仙去也,翠鈿金篦盡捨,入嵒巒。霧捲黃羅帔,雲彫白玉冠。野煙溪洞冷,林月石橋寒。靜夜松風下,禮天壇。

巻三44女冠子二首其二雲羅霧縠,新授明威法籙,降真函。髻綰青絲髮,冠抽碧玉篸。往來雲過五,去往島經三。正遇劉郎使,瑤緘。

巻三45謁金門春滿院,疊損羅衣金線。睡覺水精簾未捲,簷前雙語鷰。斜掩金鋪一扇,滿地落花千片。早是相思腸欲斷,忍教頻夢見。

 

 

『花間集』全詩訳注解説(改訂版-Ver2.1)  薛昭蘊 花間集 十九首

 (改訂版)-4.薛昭蘊127《巻三30浣溪紗八首 其一》

(改訂版)-4.薛昭蘊128《巻三31浣溪紗八首 其二》

(改訂版)-4.薛昭蘊129《巻三32浣溪紗八首 其三》

(改訂版)-4.薛昭蘊130《巻三33浣溪紗八首 其四》

(改訂版)-4.薛昭蘊131《巻三34浣溪紗八首 其五》

(改訂版)-4.薛昭蘊132《巻三35浣溪紗八首 其六》

(改訂版)-4.薛昭蘊133《巻三36浣溪紗八首 其七》

(改訂版)-4.薛昭蘊134《巻三34浣溪紗八首 其八》

(改訂版)-4.薛昭蘊135《巻三35喜遷鶯三首 其一》

(改訂版)-4.薛昭蘊136《巻三36喜遷鶯三首 其二》

(改訂版)-4.薛昭蘊137《巻三37喜遷鶯三首 其三》

(改訂版)-4.薛昭蘊138《巻三38小重山二首 其一》

(改訂版)-4.薛昭蘊139《巻三39小重山二首 其二》

(改訂版)-4.薛昭蘊141《巻三40離別難一首》

(改訂版)-4.薛昭蘊142《巻三41相見歡》

(改訂版)-4.薛昭蘊143《巻三42醉公子一首》

(改訂版)-4.薛昭蘊144《巻三43女冠子二首其一》

(改訂版)-4.薛昭蘊145《巻三44女冠子二首其二》

(改訂版)-4.薛昭蘊146《巻三45謁金門》

 

 

岳飛《小重山一首》花間集関連詩

 

(改訂版)-35韋荘113《巻3-13 喜遷鶯二首 其一》

(改訂版)-36韋荘114《巻3-14 喜遷鶯二首 其二》

 

 



 


 


 


 

《(改訂版)花間集 韋莊集》『花間集』164全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6022

(改訂版)花間集 韋莊集》『花間集』164全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6022


 
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花間集 皇甫松集

 

  花間集 巻二 皇甫松十二首

◍天仙子二首  ◍浪濤沙二首  ◍楊柳枝二首

◍摘得新二首  ◍夢江南二首  ◍採蓮子二首

 

 

  花間集 巻二 十二首

巻二17天仙子二首其一晴野鷺鷥飛一隻,水花發秋江碧。劉郎此日別天仙,登綺席,淚珠滴,十二晚峯高歷歷。

巻二18天仙子二首其二躑躅花開紅照水,鷓鴣飛遶青山觜。行人經始歸來,千萬里,錯相倚,懊惱天仙應有以。

巻二19浪淘沙二首其一灘頭細草接疎林,浪惡罾舡半欲沉。宿鷺眠鷗飛舊浦,去年沙觜是江心。

巻二20浪淘沙二首其二蠻歌豆北人愁,蒲雨杉風野艇秋。浪起鵁鶄眠不得,寒沙細細入江流。

巻二21楊柳枝二首其一春入行宮映翠微,玄宗侍女舞煙絲。如今柳向空城綠,玉笛何人更把吹。

巻二22楊柳枝二首其二爛熳春歸水國時,王宮殿柳絲垂。黃鶯長叫空閨畔,西子無因更得知。

巻二23摘得新二首其一酌一巵,須教玉笛吹。錦筵紅燭,莫來遲。繁紅一夜經風雨,是空枝。

巻二24摘得新二首其二摘得新,枝枝葉葉春。管弦兼美酒,最關人。平生都得幾十度,展香茵。

巻二25夢江南二首其一蘭燼落,屏上暗紅蕉。閑夢江南梅熟日,夜舡吹笛雨蕭蕭,人語驛邊橋。

巻二26夢江南二首其二樓上寢,殘月下簾旌。夢見秣陵惆悵事,桃花柳絮滿江城,雙髻坐吹笙。

巻二27採蓮子二首其一菡萏香蓮十頃陂(舉棹),小姑貪戲採蓮遲(年少)。晚來弄水船頭濕(舉棹),更紅裙裹鴨兒(年少)。

巻二28採蓮子二首其二舡動湖光灔灔秋(舉棹),貪看年少信舡流(年少)。無端隔水蓮子(舉棹),遙被人知半日羞(年少)。

 

『花間集』全詩訳注解説(改訂版-Ver2.1)  皇甫松十二首

 

(改訂版)-67-2皇甫松1《巻2-17 天仙子二首其一》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5537

(改訂版)-68-2皇甫松2《巻2-18 天仙子二首其二》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5542

(改訂版)-69-2皇甫松3《巻2-19 浪濤沙二首其一》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5547

(改訂版)-70-2皇甫松4《巻2-20 浪濤沙二首其二》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5552

(改訂版)-71-2皇甫松5《巻2-21 楊柳枝二首其一》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5557

(改訂版)-72-2皇甫松6《巻2-22 楊柳枝二首其二》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5562

(改訂版)-73-2皇甫松7《巻2-23 摘得新二首其一》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5567

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(改訂版)-75-2皇甫松9《巻2-25 夢江南二首其一》漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5577

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《(改訂版)花間集 溫庭筠集》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6012

(改訂版)花間集 溫庭筠集》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6012

 

 

 
 2015年5月17日の紀頌之5つのBlog 
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花間集 溫庭筠集

  花間集 巻一 五十首

  ◍ 菩薩蠻十四首   ◍ 更漏子六首   ◍ 歸國遙二首
  ◍ 酒泉子四首    ◍ 定西番三首   ◍ 楊柳枝八首
  ◍ 南歌子七首    ◍ 河瀆神三首   ◍ 女冠子二首
  ◍ 玉蝴蝶一首

  花間集 巻二 十六首

        ◍ 清平樂二首  ◍ 遐方怨二首  ◍ 訴衷情一首
    ◍ 思帝
一首  ◍ 夢江南二首  ◍ 河傳三首
    ◍ 蕃女怨二首  ◍ 荷葉盃三首

 

 

  花間集 巻一 五十首

 

巻一01菩薩蠻十四首其一小山重疊金明滅,鬢雲欲度香顋雪。懶起畫蛾眉,弄粧梳洗遲。照花前後鏡,花面交相映。新帖繡羅襦,雙雙金鷓鴣。

巻一02菩薩蠻十四首其二水精簾裡頗黎枕,暖香惹夢鴛鴦錦。江上柳如煙,鴈飛殘月天。藕絲秋色淺,人勝參差剪。雙鬢隔香紅,玉釵頭上風。

巻一03菩薩蠻十四首其三蘂黃無限當山額,宿粧隱笑紗窗隔。相見牡丹時,暫來還別離。翠釵金作股,釵上雙蝶舞。心事竟誰知,月明花滿枝。

巻一04菩薩蠻十四首其四翠翹金縷雙鸂鶒,水紋細起春池碧。池上海棠梨,雨晴紅滿枝。繡衫遮笑靨,烟草粘飛蝶。青瑣對芳菲,玉關音信稀。

巻一05菩薩蠻十四首其五杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。燈在月朧明,覺來聞曉鶯。玉鉤褰掛起翠,粧淺舊眉薄。春夢正關情,鏡中蟬鬢輕。

巻一06菩薩蠻十四首其六玉樓明月長相憶,柳絲裊娜春無力。門外草萋萋,送君聞馬嘶。畫羅金翡翠,香燭消成淚。花落子規啼,綠窗殘夢迷。

巻一07菩薩蠻十四首其七鳳凰相對盤金縷,牡丹一夜經微雨。明鏡照新粧,鬢輕雙臉長。畫樓相望久,欄外垂絲柳。意信不歸來,社前雙鷰迴。

巻一08菩薩蠻十四首其八牡丹花謝鶯聲歇,綠楊滿院中庭月。相憶夢難成,背窗燈半明。翠鈿金壓臉,寂寞香閨掩。人遠淚闌干,燕飛春又殘。

巻一09菩薩蠻十四首其九滿宮明月梨花白,故人萬里關山隔。金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。小園芳艸綠,家住越溪曲。楊柳色依依,鷰歸君不歸。

巻一10菩薩蠻十四首其十寶函鈿雀金鸂鶒,沉香關上山碧。楊柳又如絲,驛橋春雨時。畫樓音信斷,芳草江南岸。鸞鏡與花枝,此情誰得知。

巻一11菩薩蠻十四首其十一南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。雨後卻斜陽,杏華零落香。無言勻睡臉,枕上屏山掩。時節欲黃昏,無憀獨倚門。

巻一12菩薩蠻十四首其十二夜來皓月纔當午,重簾悄悄無人語。深處麝煙長,臥時留薄粧。當年還自惜,往事那堪憶。花落月明殘,錦衾知曉寒。

巻一13菩薩蠻十四首其十三雨晴夜合玲瓏日,萬枝香裊紅絲拂。閑夢憶金堂,滿庭萱草長。繡簾垂菉簌,眉黛遠山綠。春水渡溪橋,凭欄魂欲消。

巻一14菩薩蠻十四首其十四竹風輕動庭除冷,珠簾月上玲瓏影。山枕隱穠粧,綠檀金鳳凰。兩蛾愁黛淺,故國宮遠。春恨正關情,畫樓殘點聲。

巻一15更漏子六首其一柳絲長,春雨細,花外漏聲迢遞。驚塞鴈,起城烏,畫屏金鷓鴣。香霧薄,透簾幕,惆悵謝家池閣。紅燭背,繡簾垂,夢長君不知。

巻一16更漏子六首其二星斗稀,鐘鼓歇,簾外曉鶯殘月。蘭露重,柳風斜,滿庭堆落花。虛閣上,倚蘭望,還似去年惆悵。春欲暮,思無窮,舊歡如夢中。

巻一17更漏子六首其三金雀釵,紅粉面,花裡暫如相見。知我意,感君憐,此情須問天。香作穗,成淚,還似兩人心意。山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。

巻一18更漏子六首其四相見稀,相憶久,眉淺淡烟如柳。垂翠幕,結同心,待郎燻繡衾。城上月,白如雪,蟬髩美人愁。宮樹暗,鵲橋橫,玉籤初報明。

巻一19更漏子六首其五背江樓,臨海月,城上角聲嗚咽。堤柳動,島煙昬,兩行征鴈分。西陵路,歸帆渡,正是芳菲欲度。銀燭盡,玉繩低,一聲村落雞。

巻一20更漏子六首其六玉鑪香,紅蠟淚,偏照畫堂秋思。眉黛薄,髩雲殘,夜長衾枕寒。梧桐樹,三更雨,不道離情正苦。一葉葉,一聲聲,空階滴到明。

巻一27定西番三首其一漢使昔年離別。攀弱柳,折寒梅,上高臺。千里玉關春雪,鴈來人不來。羌笛一聲愁,月徘徊。

巻一28定西番三首其二海鷰欲飛調羽。萱草綠,杏花紅,隔簾櫳。雙鬢翠霞金縷,一枝春豔濃。樓上月明三五,鏁窗中。

巻一29定西番三首其三細雨曉鶯春晚。人似玉,柳如眉,正相思。羅幕翠簾初捲,鏡中花一枝。腸斷塞門消息,鴈來稀。

巻一30楊柳枝八首其一宜春苑外最長條,閑裊春風伴舞腰。正是玉人腸處,一渠春水赤欄橋。

巻一31楊柳枝八首其二南牆東御路傍,須知春色柳絲黃。杏花未肯無情思,何事行人最斷腸。

巻一32楊柳枝八首其三蘇小門前柳萬條,毿毿金線拂平橋。黃鶯不語東風起,深閉朱門伴舞腰。

巻一33楊柳枝八首其四金縷毿毿碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。晚來更帶龍池雨,半拂欄干半入樓。

巻一34楊柳枝八首其五館娃宮外鄴城西,遠映征帆近拂堤。繫得王孫歸意切,不同芳草綠萋萋。

巻一35楊柳枝八首其六兩兩黃鸝色似金,裊枝啼露動芳音。春來幸自長如線,可惜牽纏蕩子心。

巻一36楊柳枝八首其七御柳如絲映九重,鳳凰窗映繡芙蓉。景陽樓畔千條路,一面新粧等曉風。

巻一37楊柳枝八首其八織錦機邊鶯語頻,停梭垂淚憶征人。塞門三月猶蕭索,縱有垂楊未覺春。

巻一38南歌子七首其一手裡金鸚鵡,胸前繡鳳凰。眼暗形相,不如從嫁與,作鴛鴦。

巻一39南歌子七首其二似帶如絲柳,團蘇握雪花。簾捲玉鈎斜,九衢塵欲暮,逐香車。

巻一40南歌子七首其三窩墮低梳髻,連娟細掃眉。終日兩相思,為君憔悴盡,百花時。

巻一41南歌子七首其四臉上金霞細,眉間翠鈿深。欹枕覆鴛衾,隔簾鶯百囀,感君心。

巻一42南歌子七首其五撲蘂添黃子,呵花滿翠鬟。鴛枕映屏山,明月三五夜,對芳顏。

巻一43南歌子七首其六轉眄如波眼,娉婷似柳腰,花裏暗相招。憶君腸欲斷,恨春宵。

巻一44南歌子七首其七懶拂鴛鴦枕,休縫翡翠裙,羅帳罷鑪燻。近來心更切,為思君。

巻一45河瀆神三首其一河上望叢祠,廟前春雨來時。楚山無限鳥飛遲,蘭棹空傷別離。何處杜鵑啼不歇,豔紅開盡如血。蟬鬢美人愁,百花芳草佳節。

巻一46河瀆神三首其二孤廟對寒潮,西陵風雨蕭蕭。謝娘惆悵倚欄橈,淚流玉筋千條。暮天愁聽思歸落,早梅香滿山郭。迴首兩情蕭索,離魂何處飄泊。

巻一47河瀆神三首其三銅皷賽神來,滿庭幡蓋徘徊。水村江浦過風雷,楚山如畫煙開。離別櫓聲空蕭索,玉容惆悵粧薄。青麥鷰飛落落,捲簾愁對珠閣。

巻一48女冠子二首其一含嬌含笑,宿翠殘紅窈窕。鬢如蟬,寒玉簪秋水,輕紗捲碧煙。雪鸞鏡裡,琪樹鳳樓前。寄語青娥伴,早求仙。

巻一49女冠子二首其二霞帔雲髮,鈿鏡仙容似雪。畫愁眉,遮語迴輕扇,含羞下繡帷。玉樓相望久,花洞恨來遲。早晚乘鸞去,莫相遺。

巻一50玉蝴蝶秋風淒切傷離,行客未歸時。塞外草先衰,江南鴈到遲。芙蓉凋嫩臉,楊柳墮新眉。搖落使人悲,斷腸誰得知。

 

 

  花間集 巻二 十六首

 

巻二01清平樂二首其一上陽春晚,宮女愁蛾淺。新清平思同輦,爭那長安路遠。鳳帳鴛被徒燻,寂寞花鏁千門。競把黃金買賦,為妾將上明君。

巻二02清平樂二首其二洛陽愁,楊柳花飄雪。終日行人爭攀折,橋下流水嗚咽。上馬爭勸離觴,南浦鶯聲斷腸。愁殺平原年少,迴首揮淚千行。

巻二03遐方怨二首其一憑繡檻,解羅幃。未得君書,斷腸,瀟湘春鴈飛。不知征馬幾時歸,海棠花謝也,雨霏霏。其二花半坼,雨初晴。

巻二04其二花半坼,雨初晴。未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。宿粧眉淺粉山橫,約鬟鸞鏡裡,繡羅輕。訴衷情鶯語花舞春晝午,雨霏微。

巻二05訴衷情鶯語花舞春晝午,雨霏微。金帶枕,宮錦,鳳凰帷。柳弱蜨交飛,依依。遼陽音信稀,夢中歸。思帝

巻二06思帝花花,滿枝紅似霞。羅袖畫簾腸斷,卓香車。迴面共人閑語,戰篦金鳳斜。惟有阮郎春盡,不歸家。

巻二07夢江南二首其一千萬恨,恨極在天涯。山月不知心裏事,水風空落眼前花,搖曳碧雲斜。

巻二08夢江南二首其二梳洗罷,獨倚望江樓。過盡千帆皆不是,斜暉脉脉水悠悠,腸斷白蘋洲。

巻二09河傳三首其一江畔,相喚。曉妝仙,仙景箇女採蓮。請君莫向那岸邊,少年,好花新滿舡。紅袖搖曳逐風暖,垂玉腕,腸向柳絲斷。浦南歸,浦北歸,莫知,晚來人已稀。

巻二10河傳三首其二湖上,閑望。雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。謝娘翠娥愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。蕩子天涯歸棹遠,春已晚,鶯語空腸斷。若耶溪,溪水西,柳堤,不聞郎馬嘶。

巻二11河傳三首其三同伴,相喚。杏花稀,夢裡每愁依違。仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

巻二12蕃女怨二首其一萬枝香雪開已遍,細雨雙鷰。鈿蟬箏,金雀扇,畫梁相見。鴈門消息不歸來,又飛迴。

巻二13蕃女怨二首其二磧南沙上驚鴈起,飛雪千里。玉連環,金鏃箭,年年征戰。畫樓離恨錦屏空,杏花紅。

 

 

 

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(原文) 花間集 巻十 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6007


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(原文) 花間集 巻九 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6002

 

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66-#6 《讀巻06-05 施先生墓銘》 -#6§3-1 韓愈(韓退之)ID 《 802年貞元18年 36歳》   ()<1403> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5999 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1514 壯遊 -#11》【14分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-50 <914-#11> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6000 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog(原文) 花間集 巻九 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6002 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
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(原文) 花間集 巻八 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5997

 

(原文) 花間集 巻八 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5997

 
 2015年5月14日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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240 -#1 《巻23-59瑩禪師房觀山海圖 -#1》Index-16 Ⅱ―11-736年開元二十四年36歳 <240 -#1> Ⅰ李白詩1489 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5993 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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66-#5 《讀巻06-05 施先生墓銘》 -#5§2-2 韓愈(韓退之)ID 《 802年貞元18年 36歳》   ()<1402> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5994 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1514 壯遊 -#10》【14分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-50 <914-#10> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5995 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog(原文) 花間集 巻八 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5997 
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(原文) 花間集 巻七 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5992

(原文) 花間集 巻七 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5992


 
 2015年5月13日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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239-#2 《巻23-55 觀元丹丘坐巫山屏風 -#2》Index-16 Ⅱ―11-736年開元二十四年36歳 <239-#2> Ⅰ李白詩1488 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5988 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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66-#4 《讀巻06-05 施先生墓銘》 -#4§2-1 韓愈(韓退之)ID 《 802年貞元18年 36歳》   ()<1401> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5989 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1514 壯遊 -#9》【14分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-50 <914-#9> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5990 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog(原文) 花間集 巻七 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5992 
 薛濤の全詩花間集(1巻花間集(2巻花間集(3巻花間集(4巻花間集(5巻 
 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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(原文) 花間集 巻六 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5987

(原文) 花間集 巻六 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5987

 
 2015年5月12日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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239-#1 《巻23-55 觀元丹丘坐巫山屏風 -#1》Index-16 Ⅱ―11-736年開元二十四年36歳 <239-#1> Ⅰ李白詩1487 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5983 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
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66-#3 《讀巻06-05 施先生墓銘》 -#3§1-3 韓愈(韓退之)802年貞元18年 36歳<1400> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5984 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1514 壯遊 -#8》【14分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-50 <914-#8> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5985 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog(原文) 花間集 巻六 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5987 
 薛濤の全詩花間集(1巻花間集(2巻花間集(3巻花間集(4巻花間集(5巻 
 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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(原文) 花間集 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5982

 

(原文) 花間集 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5982



 
 2015年5月11日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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238 《巻19-27 宴鄭參卿山池》Index-16 Ⅱ―11-736年開元二十四年36歳 <238> Ⅰ李白詩1486 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5978 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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(原文) 花間集 巻四 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5977

(原文) 花間集 巻四 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5977


 
 2015年5月10日の紀頌之5つのBlog 
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卷一溫庭筠 巻二16溫庭筠~28皇甫松~50韋莊 巻三26韋莊~45薛昭蘊~50牛嶠 巻四27牛嶠~50張泌 巻五04張泌~35毛文錫~46牛希濟~50欧陽烱 巻六13欧陽烱~33和凝~51顧夐 巻七37顧夐~50孫光憲 巻八47孫光憲~魏承班  巻九13魏承班~19鹿虔扆~27閻選~33尹鶚~49毛熙震  巻十13毛熙震~50李珣

 

 

 

 

花間集卷第四 五十首

 

 

 

 

 

牛給事嶠二十七首

 

 

女冠子四首 夢江南二首 感恩多二首

 

 

應天長二首 更漏子三首 望江怨一首

 

 

菩薩蠻七首 酒泉子一首 定西番一首

 

 

玉樓春一首 西溪子一首 江城子二首

 

 

 

 

張舍人泌二十三首

 

 

浣溪紗十首 臨江仙一首 女冠子一首

 

 

河傳二首 酒泉子一首 生子一

 

 

思越人一首 滿宮花一首 柳枝一首

 

 

南歌子三首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻四01女冠子四首其一綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。淺笑含雙靨,低聲唱小詞。眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。玉趾迴嬌步,約佳期。

 

 

巻四02女冠子四首其二錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。柳暗鶯啼處,認郎家。

 

 

巻四03女冠子四首其三星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮。明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。醮壇春艸綠,藥院杏花香。青鳥傳心事,寄劉郎。

 

 

巻四04女冠子四首其四雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。錦字書封了,銀河鴈過遲。鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。不語勻珠淚,落花時。

 

 

巻四05夢江南二首其一㘅泥鷰,飛到畫堂前。占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

 

 

巻四06夢江南二首其二紅繡被,兩兩間鴛鴦。不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

 

巻四07感恩多二首其一兩條紅粉淚,多少香閨意。強攀桃李枝,斂愁眉。陌上鶯啼蝶舞,柳花飛。柳花飛,願得郎心,憶家還早歸。

 

 

巻四08感恩多二首其二自從南浦別,愁見丁香結。近來情轉深,憶鴛衾。幾度將書托煙鴈,淚盈襟。淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

 

 

巻四09應天長二首其一玉樓春望晴煙滅,舞衫斜卷金調。黃鸝嬌囀聲初歇,杏花飄盡攏山雪。鳳釵低赴節,筵上王孫愁。鴛鴦對㘅羅結,兩情深夜月。

 

 

巻四10應天長二首其二雙眉澹薄藏心事,清夜背燈嬌又醉。玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。別經時,無恨意,虛道相思憔悴。莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。

 

 

巻四11更漏子三首其一星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。挑錦字,記情事,惟願兩心相似。收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

 

 

巻四12更漏子三首其二春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。驚夢斷,錦屏深,兩明月心。閨艸碧,望歸客,還是不知消息。辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

 

巻四13更漏子三首其三南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

巻四14望江怨東風急,惜別花時手頻執。羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪。倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

 

 

巻四15菩薩蠻七首其一舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。門外柳花飛,玉郎猶未歸。愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。何處是遼陽,錦屏春晝長。

 

 

巻四16菩薩蠻七首其二柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。金鳳小簾開,臉波和恨來。今宵求夢想,難到青樓上。贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 

 

巻四17菩薩蠻七首其三玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。樓上望卿卿,寒新雨晴。薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。何處有相知,羨他初畫眉

 

 

巻四18菩薩蠻七首其四畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。朝暮幾般心,向他情漫深。風流今古隔,虛作瞿塘客。山月照山花,夢迴燈影斜。

 

 

巻四19菩薩蠻七首其五風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。門前行樂客,白馬嘶春色。故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 

 

巻四20菩薩蠻七首其六綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。寒天欲曙,猶結同心苣。啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

 

巻四21菩薩蠻七首其七玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

巻四22酒泉子記得去年,煙暖杏園。花正發,雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟,落梅粧。

 

 

巻四23定西番紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。思望中天闊,漏殘星亦殘。畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

 

 

巻四24玉樓春春入橫塘搖淺浪,花落小園空惆悵。此情誰信為狂夫,恨翠愁紅流枕上。小玉前嗔鷰語,紅淚滴穿金線縷。鴈歸不見報郎歸,織成錦字封過與

 

 

巻四25西溪子捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。畫堂前,人不語,弦解語。彈到昭君怨處,翠蛾愁,不迴頭。

 

 

巻四26江城子二首其一鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。越王宮殿,蘋葉藕花中。簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

 

 

巻四27江城子二首其二極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。渡口楊花,狂雪任風吹。日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

 

 

巻四28浣溪沙十首其一鈿轂香車過柳堤,樺煙分處馬頻嘶,為他沉醉不成泥。花滿驛亭香露細,杜鵑聲斷玉蟾低,含情無語倚樓西。

 

 

巻四29浣溪沙十首其二馬上凝情憶舊遊,照花淹竹小溪流,鈿箏羅幕玉搔頭。早是出門長帶月,可堪分袂又經秋,晚風斜日不勝愁。

 

 

巻四30浣溪沙十首其三獨立寒堦望月華,露濃香泛小庭花,繡屏愁背一燈斜。雲雨自從分散後,人間無路到仙家,但憑魂夢訪天涯。

 

 

巻四31浣溪沙十首其四依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。

 

 

巻四32浣溪沙十首其五翡翠屏開繡幄紅,謝娥無力曉粧慵,錦帷鴛被宿香濃。微雨小庭春寂寞,鷰飛鶯語隔簾櫳,杏花凝恨倚東風。

 

 

巻四33浣溪沙十首其六枕障燻鑪隔繡幃,二年終日兩相思,杏花明月始應知。天上人間何處去,舊歡新夢覺來時,黃昏微雨畫簾垂。

 

 

巻四34浣溪沙十首其七花月香寒悄夜塵,綺筵幽會暗傷神,嬋娟依約畫屏人。人不見時還暫語,令纔後愛微嚬,越羅巴錦不勝春。

 

 

巻四35浣溪沙十首其八偏戴花冠白玉簪,睡容新起意沉吟,翠鈿金縷鎮眉心。小檻日斜風悄悄,隔簾零落杏花陰,斷香輕碧鏁愁深。

 

 

巻四36浣溪沙十首其九晚逐香車入鳳城,東風斜揭繡簾輕,慢迴嬌眼笑盈盈。消息未通何計是,便須佯醉且隨行,依稀聞道大狂生。

 

 

巻四37浣溪沙十首其十小市東門欲雪天,眾中依約見神仙,蘂黃香畫貼金蟬。飲散黃昏人草草,醉容無語立門前,馬嘶塵烘一街煙。

 

 

巻四38臨江仙煙收湘渚秋江靜,蕉花露泣愁紅。五雲雙鶴去無蹤,幾迴魂斷,凝望向長空。翠竹暗留珠淚怨,閑調寶瑟波中,花鬟月鬢綠雲重。古祠深殿,香冷雨和風。

 

 

巻四39女冠子露花煙草,寂寞五雲三島,正春深。貌減潛銷玉,香殘尚惹襟。竹疎虛檻靜,松密醮壇陰。何事劉郎去,信沉沉。

 

 

巻四40河傳二首其一渺莽雲水,惆悵暮帆,去程迢遞。夕陽芳艸,千里萬里,鴈聲無限起。夢魂悄斷煙波裡,心如醉。相見何處是,錦屏香冷無睡,被頭多少淚。

 

 

巻四41河傳二首其二紅杏,交枝相映,密密濛濛。一庭濃豔倚東風,香融,透簾櫳。斜陽似共春光語,蝶爭舞,更引流鶯妬。魂銷千片玉樽前,神仙,瑤池醉暮天。

 

 

巻四42酒泉子二首其一春雨打,驚夢覺來天氣曉。畫堂深,紅焰小,背蘭缸。酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。舊巢中,新鷰子,語雙雙

 

 

巻四43酒泉子二首其二紫陌青門,三十六宮春色。御溝輦路暗相通,杏園風。咸陽沽酒寶釵空,笑指未央歸去。插花走馬落殘紅,月明中。

 

 

巻四44子相見稀,喜見相見,相見還相遠。檀畫荔枝紅,金蔓蜻蜓軟。魚鴈疎,芳信斷,花落庭陰晚。可憐玉肌膚,消瘦成慵懶。

 

 

巻四45思越人鷰雙飛,鶯百囀,越波堤下長橋。鈿花筐金匣,恰舞衣羅薄纖腰。東風澹蕩慵無力,黛眉愁聚春碧。滿地落花無消息,月明腸斷空憶。

 

 

巻四46滿宮花一首花正芳,樓似綺,寂寞上陽宮裏。鈿籠金鏁睡鴛鴦,簾冷露華珠翠。嬌豔輕盈香雪膩,細雨黃鶯雙起。東風惆悵欲清明,公子橋邊沉醉。

 

 

巻四47柳枝膩粉瓊粧透碧紗,雪休誇。金鳳搔頭墮鬢斜,髮交加。倚著雲屏新睡覺,思夢笑。紅腮隱出枕函花,有些些。

 

 

巻四48南歌子三首其一柳色遮樓暗,桐花落砌香。畫堂開處遠風涼,高卷水精簾額,襯斜陽。

 

 

巻四49南歌子三首其二岸柳拖煙綠,庭花照日紅。數聲蜀魄入簾櫳,驚斷碧殘夢,畫屏空

 

 

巻四50南歌子三首其三錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳凰。綺疎飄雪北風狂,簾幕盡垂無事,鬱金香。

 

 

 

 

 

 

(原文) 花間集 巻三 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5972

(原文) 花間集 巻三 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5972

 

 
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花間集卷第三 五十首

 

 

 

 

 

韋相莊二十六首

 

 

謁金門二首 江城子二首 河傳三首

 

 

天仙子五首 喜遷鶯二首 思帝二首

 

 

訴衷情二首 上行盃二首 女冠子二首

 

 

更漏子一首 酒泉子一首 木蘭花一首

 

 

小重山一首

 

 

 

 

 

薛侍郎昭蘊十九首

 

 

浣溪紗八首 喜遷鶯三首 小重山二首

 

 

離別難一首 相見歡一首 醉公子一首

 

 

女冠子二首 謁金門一首

 

 

 

 

牛給事嶠五首

 

 

柳枝五首

 

 

 

  

 

 

 

 

韋相莊二十六首

 

 

巻三01謁金門二首其一春漏促,金燼暗挑殘燭。一夜簾前風撼竹,夢魂相斷續。有箇嬌饒如玉,夜夜繡屏孤宿。閑抱琵琶尋舊曲,遠山眉黛綠。

 

 

巻三02謁金門二首其二空相憶,無計得傳消息。天上常娥人不識,寄書何處覓。新睡覺來無力,不忍把伊書跡。滿院落花春寂寂,斷腸芳艸碧。

 

 

巻三03江城子二首其一恩重嬌多情易傷,漏更長,解鴛鴦。朱唇未動,先覺口脂香。緩揭繡衾抽皓腕,移鳳枕,枕潘郎。

 

 

巻三04江城子二首其二髻鬟狼籍黛眉長,出蘭房,別檀郎。角聲嗚咽,星斗漸微茫。露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

 

 

巻三05河傳三首其一何處,煙雨,隋堤春暮。柳色葱蘢,畫橈金縷,翠旗高颭香風,水光融。青娥殿春粧媚,輕雲裡,綽約司花妓。江都宮闕,清淮月映迷樓,古今愁。

 

 

巻三07河傳三首其三錦浦,春女,繡衣金縷。霧薄雲輕,花深柳暗,時節正是清明,雨初晴。玉鞭魂斷煙霞路,鶯鶯語,一望巫山雨。香塵隱映,遙見翠檻紅樓,黛眉愁。

 

 

巻三08天仙子五首其一悵望前回夢裏期,看花不語苦尋思。露桃花裏小腰肢,眉眼細,鬢雲垂,唯有多情宋玉知。

 

 

巻三09天仙子五首其二深夜歸來長酩酊,扶入流蘇猶未醒。醺醺酒氣麝蘭和,驚睡覺,笑呵呵,長道人生能幾何。

 

 

巻三10天仙子五首其三蟾彩霜華夜不分,天外鴻聲枕上聞,繡衾香冷嬾重熏。人寂寂,葉紛紛,才睡依前夢見君。

 

 

巻三11天仙子五首其四夢覺雲屏依舊空,杜鵑聲咽隔簾櫳,玉郎薄倖去無蹤。一日日,恨重重,淚界蓮腮兩線紅。

 

 

巻三12天仙子五首其五金似衣裳玉似身,眼如秋水鬢如雲,霞裙月帔一羣羣。來洞口,望煙分,劉阮不歸春日曛。

 

 

巻三13喜遷鶯二首人洶洶,鼓鼕鼕,襟袖五更風。大羅天上月朦朧,騎馬上虛空。香滿衣,雲滿路,鸞鳳遶身飛舞。霓旌絳節一羣羣,引見玉華君。

 

 

巻三14喜遷鶯二首其二街皷動,禁城開,天上探人迴,鳳銜金牓出門來,平地一聲雷。鶯已遷,龍已化,一夜滿城車馬。家家樓上簇神仙,爭看鶴沖天。

 

 

巻三15思帝二首其一雲髻墜,鳳釵垂。髻墜釵垂無力,枕函欹。翡翠屏深月落,漏依依。盡人間天上,兩心知。

 

 

巻三16思帝二首其二春日遊,杏花吹滿頭。陌上誰家年少,足風流。妾擬將身嫁與,一生休。縱被無情棄,不能羞!

 

 

巻三17訴衷情二首其一燭燼香殘簾半捲,夢初驚。花欲謝,深夜,月朧明。何處按歌聲,輕輕。舞衣塵暗生,負春情。

 

 

巻三18訴衷情二首其二碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。垂玉珮,交帶,裊纖腰。鴛夢隔星橋,迢迢。越羅香暗銷,墜花翹。

 

 

巻三19上行盃二首其一芳艸灞陵春岸,柳煙深,滿樓弦管,一曲離腸寸寸斷。今日送君千萬,紅樓玉盤金鏤盞,須勸珍重意,莫辭滿。

 

 

巻三20上行盃二首其二白馬玉鞭金轡,少年郎,離別容易,迢遞去程千萬里。惆悵異雲水,滿酌一盃勸和淚,須愧珍重意,莫辭醉。

 

 

巻三21女冠子二首其一四月十七,正是去年今日。別君時,忍淚佯低面,含羞半斂眉。不知魂已斷,空有夢相隨。除卻天邊月,沒人知。

 

 

巻三22女冠子二首其二昨夜夜半,枕上分明夢見:語多時,依舊桃花面,頻低柳葉眉。半羞還半喜,欲去又依依。覺來知是夢,不勝悲。

 

 

巻三23更漏子鐘皷寒,樓閣暝,月照古桐金井。深院閉,小庭空,落花香露紅。煙柳重,春霧薄,燈背水高閣。閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

 

 

巻三24酒泉子月落星沉,樓上美人春睡。綠雲傾,金枕膩,畫屏深。子規啼破相思夢,曙色東方纔動。柳煙輕,花露重,思難任。

 

 

巻三25木蘭花獨上小樓春欲暮,愁望玉關芳艸路。消息斷,不逢人,卻斂細眉歸繡。坐看落花空歎息,羅袂濕斑紅淚滴。千山萬水不曾行,魂夢欲教何處覓。

 

 

巻三26小重山一閉昭陽春又春,夜寒宮漏永,夢君恩。昏思陳事暗消魂,羅衣濕,紅袂有啼痕。歌吹隔重閽,遶庭芳艸綠,倚長門。萬般惆悵向誰論?顒情立,宮殿欲黃昏。

 

 

 

 

 

薛侍郎昭蘊十九首

 

 

巻三27浣溪沙八首其一紅蓼渡頭秋正雨,印沙鷗跡自成行,整鬟飄袖野風香。不語含嚬深浦裏,幾迴愁煞棹舡郎,鷰歸帆盡水茫茫。

 

 

巻三28浣溪沙八首其二鈿匣菱花錦帶垂,靜臨蘭檻卸頭時,約鬟低珥等歸期。茂茂艸青湘渚闊,夢餘空有漏依依,二年終日損芳菲。

 

 

巻三29浣溪沙八首其三粉上依稀有淚痕,郡庭花落欲黃昏,遠情深恨與誰論。記得去年寒食日,延秋門外卓金輪,日斜人散暗消魂。

 

 

巻三30浣溪沙八首其四握手河橋柳似金,蜂鬚輕惹百花心,蕙風蘭思寄清琴。意滿便同春水滿,情深還似酒盃深,楚煙湘月兩沉沉。

 

 

巻三31浣溪沙八首其五簾下三間出寺牆,滿街垂楊綠陰長,嫩紅輕翠間濃粧。瞥地見時猶可可,卻來閑處暗思量,如今情事隔仙

 

 

巻三32浣溪沙八首其六江館清秋纜客舡,故人相送夜開筵,麝煙蘭焰簇花鈿。正是斷魂迷楚雨,不堪離恨咽湘絃,月高霜白水連天。

 

 

巻三33浣溪沙八首其七傾國傾城恨有餘,幾多紅淚泣姑蘇,倚風凝睇雪肌膚。主山河空落日,越王宮殿半平蕪,藕花菱蔓滿重湖。

 

 

巻三34浣溪沙八首其八越女淘金春水上,步搖雲鬢珮鳴璫,渚風江草又清香。不為遠山凝翠黛,只應含恨向斜陽,碧桃花謝憶劉郎。

 

 

巻三35喜遷鶯三首其一殘蟾落,曉鐘鳴,羽化覺身輕。乍無春睡有餘酲,杏苑雪初晴。紫陌長,襟袖冷,不是人間風景。迴看塵土似前生,休羨谷中鶯。

 

 

巻三36喜遷鶯三首其二金門曉,玉京春,駿馬驟輕塵。樺煙深處白衫新,認得化龍身。九陌喧,千啓,滿袖桂香風細。杏園歡宴曲江濱,自此占芳辰。

 

 

巻三38小重山二首其一春到長門春草青,玉堦華露滴,月朧明。東風吹斷玉簫聲,宮漏促,簾外曉啼鶯。愁起夢難成,紅粧流宿淚,不勝情。手挼裙帶遶宮行,思君切,羅幌暗塵生。

 

 

巻三39小重山二首其二秋到長門秋草黃,畫梁雙鷰去,出宮牆。玉簫無復理霓裳,金蟬墜,鸞鏡掩休粧。憶昔在昭陽,舞衣紅綬帶,繡鴛鴦。至今猶惹御爐香,魂夢斷,愁聽漏更長。

 

 

巻三40離別難寶馬曉鞲彫鞍,羅幃乍別情難。那堪春景媚,送君千萬里。半粧珠翠落,露華寒。紅燭,青絲曲,偏能鉤引淚闌干。良夜促,香塵綠,魂欲迷,檀眉半斂愁低。未別心先咽,欲語情難。出芳艸,路東西。搖袖立,春風急,櫻花楊柳雨淒淒。

 

 

巻三41相見歡羅襦繡袂香紅,畫堂中。細艸平沙蕃馬,小屏風。卷羅幕,凭粧閣,思無窮。暮雨輕煙魂斷,隔簾櫳。

 

 

巻三42醉公子慢綰青絲髮,光砑綾襪。床上小燻籠,韶州新退紅。叵耐無端處,捻得從頭汚。惱得眼慵開,問人閑事來。

 

 

巻三43女冠子二首其一求仙去也,翠鈿金篦盡捨,入嵒巒。霧捲黃羅帔,雲彫白玉冠。野煙溪洞冷,林月石橋寒。靜夜松風下,禮天壇。

 

 

巻三44女冠子二首其二雲羅霧縠,新授明威法籙,降真函。髻綰青絲髮,冠抽碧玉篸。往來雲過五,去往島經三。正遇劉郎使,瑤緘。

 

 

巻三45謁金門春滿院,疊損羅衣金線。睡覺水精簾未捲,簷前雙語鷰。斜掩金鋪一扇,滿地落花千片。早是相思腸欲斷,忍教頻夢見。

 

 

 

 

 

牛給事嶠五首

 

 

巻三46柳枝五首其一解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

 

 

巻三47柳枝五首其二王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

 

巻三48柳枝五首其三橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

 

 

巻三49柳枝五首其四狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

 

巻三50柳枝五首其五裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

 

 

 

 

 

(原文) 花間集 巻二 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5967

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 花間集卷第二 五十首

 

 

 

 

 

溫助教庭筠十六首

 

 

清平樂二首 遐方怨二首 訴衷情一首

 

 

思帝一首 夢江南二首 河傳三首

 

 

蕃女怨二首 荷葉盃三首

 

 

 

 

 

皇甫先輩松十二首

 

 

天仙子二首 浪濤沙二首 楊柳枝二首

 

 

摘得新二首 夢江南二首 採蓮子二首

 

 

 

 

 

韋相莊二十二首

 

 

浣溪紗五首 菩薩蠻五首 歸國遙三首

 

 

應天長二首 荷葉盃二首 清平樂四首

 

 

望遠行一首

 

 

 

 

 

溫助教庭筠十六首

 

 

巻二01清平樂二首其一上陽春晚,宮女愁蛾淺。新清平思同輦,爭那長安路遠。鳳帳鴛被徒燻,寂寞花鏁千門。競把黃金買賦,為妾將上明君。

 

 

巻二02清平樂二首其二洛陽愁,楊柳花飄雪。終日行人爭攀折,橋下流水嗚咽。上馬爭勸離觴,南浦鶯聲斷腸。愁殺平原年少,迴首揮淚千行。

 

 

巻二03遐方怨二首其一憑繡檻,解羅幃。未得君書,斷腸,瀟湘春鴈飛。不知征馬幾時歸,海棠花謝也,雨霏霏。其二花半坼,雨初晴。

 

 

巻二04其二花半坼,雨初晴。未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。宿粧眉淺粉山橫,約鬟鸞鏡裡,繡羅輕。訴衷情鶯語花舞春晝午,雨霏微。

 

 

巻二05訴衷情鶯語花舞春晝午,雨霏微。金帶枕,宮錦,鳳凰帷。柳弱蜨交飛,依依。遼陽音信稀,夢中歸。思帝

 

 

巻二06思帝花花,滿枝紅似霞。羅袖畫簾腸斷,卓香車。迴面共人閑語,戰篦金鳳斜。惟有阮郎春盡,不歸家。

 

 

巻二07夢江南二首其一千萬恨,恨極在天涯。山月不知心裏事,水風空落眼前花,搖曳碧雲斜。

 

 

巻二08夢江南二首其二梳洗罷,獨倚望江樓。過盡千帆皆不是,斜暉脉脉水悠悠,腸斷白蘋洲。

 

 

巻二09河傳三首其一江畔,相喚。曉妝仙,仙景箇女採蓮。請君莫向那岸邊,少年,好花新滿舡。紅袖搖曳逐風暖,垂玉腕,腸向柳絲斷。浦南歸,浦北歸,莫知,晚來人已稀。

 

 

巻二10河傳三首其二湖上,閑望。雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。謝娘翠娥愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。蕩子天涯歸棹遠,春已晚,鶯語空腸斷。若耶溪,溪水西,柳堤,不聞郎馬嘶。

 

 

巻二11河傳三首其三同伴,相喚。杏花稀,夢裡每愁依違。仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

 

 

巻二12蕃女怨二首其一萬枝香雪開已遍,細雨雙鷰。鈿蟬箏,金雀扇,畫梁相見。鴈門消息不歸來,又飛迴。

 

 

巻二13蕃女怨二首其二磧南沙上驚鴈起,飛雪千里。玉連環,金鏃箭,年年征戰。畫樓離恨錦屏空,杏花紅。

 

 

巻二14荷葉盃三首其一一點露珠凝冷,波影。滿池塘。綠莖紅豔兩相亂,腸斷。水風涼。

 

 

巻二15荷葉盃三首其二鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時。小娘紅粉對寒浪,惆悵。正思想。

 

 

巻二16荷葉盃三首其三楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。

 

 

 

 

皇甫先輩松十二首

 

 

巻二17天仙子二首其一晴野鷺鷥飛一隻,水花發秋江碧。劉郎此日別天仙,登綺席,淚珠滴,十二晚峯高歷歷。

 

 

巻二18天仙子二首其二躑躅花開紅照水,鷓鴣飛遶青山觜。行人經始歸來,千萬里,錯相倚,懊惱天仙應有以。

 

 

巻二19浪淘沙二首其一灘頭細草接疎林,浪惡罾舡半欲沉。宿鷺眠鷗飛舊浦,去年沙觜是江心。

 

 

巻二20浪淘沙二首其二蠻歌豆北人愁,蒲雨杉風野艇秋。浪起鵁鶄眠不得,寒沙細細入江流。

 

 

巻二21楊柳枝二首其一春入行宮映翠微,玄宗侍女舞煙絲。如今柳向空城綠,玉笛何人更把吹。

 

 

巻二22楊柳枝二首其二爛熳春歸水國時,王宮殿柳絲垂。黃鶯長叫空閨畔,西子無因更得知。

 

 

巻二23摘得新二首其一酌一巵,須教玉笛吹。錦筵紅燭,莫來遲。繁紅一夜經風雨,是空枝。

 

 

巻二24摘得新二首其二摘得新,枝枝葉葉春。管弦兼美酒,最關人。平生都得幾十度,展香茵。

 

 

巻二25夢江南二首其一蘭燼落,屏上暗紅蕉。閑夢江南梅熟日,夜舡吹笛雨蕭蕭,人語驛邊橋。

 

 

巻二26夢江南二首其二樓上寢,殘月下簾旌。夢見秣陵惆悵事,桃花柳絮滿江城,雙髻坐吹笙。

 

 

巻二27採蓮子二首其一菡萏香蓮十頃陂(舉棹),小姑貪戲採蓮遲(年少)。晚來弄水船頭濕(舉棹),更紅裙裹鴨兒(年少)。

 

 

巻二28採蓮子二首其二舡動湖光灔灔秋(舉棹),貪看年少信舡流(年少)。無端隔水蓮子(舉棹),遙被人知半日羞(年少)。

 

 

 

 

 

韋相莊二十二首

 

 

巻二29浣溪紗五首其一清曉粧成寒食天,柳毬斜裊間花鈿,捲簾直出畫堂前。指點牡丹初綻,日高猶自凭朱欄,含嚬不語恨春殘。其二欲上鞦韆四體慵,擬教人送又心忪。畫堂簾幕月明風。

 

 

巻二30浣溪紗五首其二欲上鞦韆四體慵,擬教人送又心忪。畫堂簾幕月明風。此夜有情誰不極,隔牆棃雪又玲瓏,玉容憔悴惹微紅。其三惆悵夢餘山月斜,孤燈照壁背紅紗,小樓高閣謝娘家。

 

 

巻二31浣溪紗五首其三惆悵夢餘山月斜,孤燈照壁背紅紗,小樓高閣謝娘家。暗想玉容何所似,一枝春雪凍梅花,滿身香霧簇朝霞。其四綠樹藏鶯鶯正啼,柳絲斜拂白銅堤,弄珠江上草萋萋。

 

 

巻二32浣溪紗五首其四綠樹藏鶯鶯正啼,柳絲斜拂白銅堤,弄珠江上草萋萋。日暮飲歸何處客,繡鞍驄馬一聲嘶,滿身蘭麝醉如泥。其五夜夜相思更漏殘,傷心明月凭欄干,想君思我錦衾寒。

 

 

巻二33浣溪紗五首其五夜夜相思更漏殘,傷心明月凭欄干,想君思我錦衾寒。咫尺畫堂深似海,憶來唯把舊書看,幾時攜手入長安。其一紅樓別夜堪惆悵,香燈半捲流蘇帳。

 

 

巻二34菩薩蠻五首其一紅樓別夜堪惆悵,香燈半捲流蘇帳。殘月出門時,美人和淚辭。琵琶金翠羽,弦上黃鶯語。勸我早歸家,綠窗人似花。

 

 

巻二35菩薩蠻五首其二人人盡江南好,遊人只合江南老。春水碧於天,畫舡聽雨眠。鑪邊人似月,皓腕凝雙雪。未老莫還,還須斷腸。

 

 

巻二36菩薩蠻五首其三如今卻憶江南樂,當時年少春衫薄。騎馬倚斜橋,滿樓紅袖招。翠屏金屈曲,醉入花叢宿。此度見花枝,白頭誓不歸。

 

 

巻二37菩薩蠻五首其四勸君今夜須沉醉,罇前莫話明朝事。珍重主人心,酒深情亦深。須愁春漏短,莫訴金盃滿。遇酒且呵呵,人生能幾何。

 

 

巻二38菩薩蠻五首其五洛陽城裡春光好,洛陽才子他老。柳暗魏王堤,此時心轉迷。桃花春水淥,水上鴛鴦浴。凝恨對殘暉,憶君君不知。

 

 

巻二39歸國遙三首其一春欲暮,滿地落花紅帶雨。惆悵玉籠鸚鵡,單栖無伴侶。南望去程何許,問花花不語。早晚得同歸去,恨無雙翠羽。

 

 

巻二40歸國遙三首其二金翡翠,為我南飛傳我意。罨畫橋邊春水,幾年花下醉。別後只知相愧,淚珠難遠寄。羅幕繡幃鴛被,舊歡如夢裏。

 

 

巻二41歸國遙三首其三春欲晚,戲蝶遊蜂花爛熳。日落謝家池館,柳絲金縷斷。睡覺綠鬟風亂,畫屏雲雨散。閑倚博山長歎,淚流沾皓腕。

 

 

巻二42應天長二首其一綠槐陰裡黃鶯語,深院無人春晝午。畫簾垂,金鳳舞,寂寞繡屏香一炷。碧天雲,無定處,空有夢魂來去。夜夜綠風雨,斷腸君信否。

 

 

巻二43應天長二首其二別來半音書,一寸離腸千萬結。難相見,易相別,又是玉樓花似雪。暗相思,無處,惆悵夜來烟月。想得此時情切,淚沾紅袖

 

 

巻二44荷葉盃二首其一代佳人難得,傾國,花下見無期。一雙愁黛遠山眉,不忍更思惟。閑掩翠屏金鳳,殘夢,羅幕畫堂空。碧天無路信難通,惆悵舊房櫳。

 

 

巻二45荷葉盃二首其二記得那年花下,深夜,初識謝娘時。水堂西面畫簾垂,攜手暗相期。惆悵曉鶯殘月,相別,從此隔音塵。如今俱是異人,相見更無因。

 

 

巻二46清平樂四首其一春愁南陌,故國音書隔。細雨霏霏棃花白,鷰拂畫簾金額。盡日相望王孫,塵滿衣上淚痕。誰向橋邊吹笛,駐馬西望銷魂。

 

 

巻二47清平樂四首其二野花芳草,寂寞關山道。柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。羅帶悔結同心,獨凭朱欄思深。夢覺半床斜月,小風觸鳴琴。

 

 

巻二48清平樂四首其三何處游女,蜀國多雲雨。雲解有情花解語,窣地繡羅金縷。粧成不整金鈿,含羞待月鞦韆。住在綠槐陰裡,門臨春水橋邊。

 

 

巻二49清平樂四首其四鶯啼殘月,繡閣香燈滅。門外馬嘶郎欲別,正是落花時節。粧成不畫蛾眉,含愁獨倚金扉。雲路香塵莫掃,掃即郎去歸遲。

 

 

巻二50望遠行欲別無言倚畫屏,含恨暗傷情。謝家庭樹錦雞鳴,殘月落邊城。人欲別,馬頻嘶,綠槐千里長堤。出門芳草路萋萋,雲雨別來易東西。不忍別君後,卻入舊香閨。

 

 

 

 

    

(原文) 花間集 序文 幷 巻一 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5962

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花間集序花間集序 作者:武徳郡節度判官歐陽炯 撰

 


鏤玉雕瓊,擬化工而回巧。裁花剪葉,奪春豔以爭鮮。是以唱雲謠則金母詞清,挹霞醴則穆王心醉。名高白雪,聲聲而自合鸞歌。響遏青雲,字字而偏諧鳳律。楊柳大堤之句,樂府相傳。芙蓉曲渚之篇,豪家自制。莫不爭高門下,三千玳瑁之簪。競富樽前,數十珊瑚之樹。則有綺筵公子,繡幌佳人,遞葉葉之花箋,文抽麗錦。舉纖纖之玉指,拍按香檀。不無清之辭,用助嬌嬈之態。自南朝之宮體,扇北裏之倡風,何止言之不文,所謂秀而不實。有唐已降,率土之濱,家家之香徑春風,寧尋越豔。處處之紅樓夜月,自鎖常娥。在明皇朝則有李太白應制《清平樂》詞四首,近代溫飛卿複有《金筌集》。邇來作者,無愧前人。今衛尉少卿趙崇祚,以拾翠洲邊,自得羽毛之異。織綃泉底,獨殊機杼之功。廣會眾賓,時延佳論。因集近來詩客曲子詞五百首,分為十卷,以炯粗預知音,辱請命題,仍為序引。昔郢人有歌《陽春》者,號為唱,乃命之為《花間集》。庶(以陽春之甲將)使西園英哲,用資羽蓋之歡。南國嬋娟,休唱蓮舟之引。時大蜀廣政三年夏四月日序。

《花間集序 (1)》 欧陽烱『花間集』全詩訳注解説漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5177

《花間集序 (2)》 欧陽烱『花間集』全詩訳注解説漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5182

《花間集序 (3)》 欧陽烱『花間集』全詩訳注解説漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5187

《花間集序 (4)》 欧陽烱『花間集』全詩訳注解説漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5192

《花間集序 (5)》 欧陽烱『花間集』全詩訳注解説漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5197

 


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牛嶠《巻三50 柳枝五首 其五》『花間集』151全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5957

牛嶠 柳枝五首其五

裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。

章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

楚の霊王が細腰の女を好み、宮女を集めた章華臺、またの名を細腰宮といい、その傍らに、煬帝が作った運河の柳の隋堤がある。いまはその傍らには春風に柳を揺らし、そこには女たちが多くあつめられたのである。

 

牛嶠《巻三50 柳枝五首 其五》『花間集』151全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5957

 
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牛嶠《巻三49 柳枝五首 其四》『花間集』150全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5952

柳枝五首其四   牛嶠

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

柳絮が花をつけ、やがて飛び始めると吹雪のようになり、春の突風にしたがってとび、馬をたたいてそして飛びかう、やがて、鬱蒼としげると春霞に覆われ、雨靄におおわれるようになると春の景色も柳絮もその魅力わからない、これを「春欺におおわれる」というようになった。

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牛給事嶠(牛嶠)柳枝五首

5 牛嶠(生卒年未詳、)字は松脚、また二子虻峰という。院讐甘粛)の人。唐宰相牛僧指の子孫にあたるという。乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、闢されて判官となった。

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

牛嶠(改訂版)《巻三49 柳枝五首 其四》
柳枝五首其四

(春が来て春景色も移り変わるがそこで頽廃的なことを隠してくれるが、六朝斉の靈和殿の柳は、美男子であった張緒の故事を詠い、いまに柳絮のようにたくさんの宮女は新たに召されたが、そこにはまた、たくさんの嫉妬が生まれると詠う。)

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

柳絮が花をつけ、やがて飛び始めると吹雪のようになり、春の突風にしたがってとび、馬をたたいてそして飛びかう、やがて、鬱蒼としげると春霞に覆われ、雨靄におおわれるようになると春の景色も柳絮もその魅力わからない、これを「春欺におおわれる」というようになった。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

「此の楊柳は風流で愛しむべし,張緒が当年の時に似ているから。」といった靈和殿前の柳にさそわれて、六朝斉の宮殿にも春はやってくる、次々と後宮に若い女たちが召されていくけれどそれぞれが柳の枝のように交わってはいけないとされてきた、後宮には宮女三千人といわれ、またここには嫉妬の渦が柳の霞のようにおおわれている。

(柳枝五首 其の四)

狂雪 隨風 馬を撲し飛ぶ,煙に惹かれば無力にし「春欺」に被る。

靈和殿に移入 交わること莫れ,宮女三千 又た伊に妬む。

 


牛嶠(改訂版)《巻三49 柳枝五首 其四》 

柳枝五首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

柳枝五首其四

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

(下し文)

(柳枝五首 其の四)

狂雪 隨風 馬を撲し飛ぶ,煙に惹かれば無力にし春欺に被る。

靈和殿に移入するを交わること莫れ,宮女三千 又た伊に妬む。

 

(現代語訳)

(春が来て春景色も移り変わるがそこで頽廃的なことを隠してくれるが、六朝斉の靈和殿の柳は、美男子であった張緒の故事を詠い、いまに柳絮のようにたくさんの宮女は新たに召されたが、そこにはまた、たくさんの嫉妬が生まれると詠う。)

柳絮が花をつけ、やがて飛び始めると吹雪のようになり、春の突風にしたがってとび、馬をたたいてそして飛びかう、やがて、鬱蒼としげると春霞に覆われ、雨靄におおわれるようになると春の景色も柳絮もその魅力わからない、これを「春欺におおわれる」というようになった。

「此の楊柳は風流で愛しむべし,張緒が当年の時に似ているから。」といった靈和殿前の柳にさそわれて、六朝斉の宮殿にも春はやってくる、次々と後宮に若い女たちが召されていくけれどそれぞれが柳の枝のように交わってはいけないとされてきた、後宮には宮女三千人といわれ、またここには嫉妬の渦が柳の霞のようにおおわれている。

 

 

(訳注)
牛嶠(改訂版)《巻三49 柳枝五首 其四》


柳枝五首其四

(春が来て春景色も移り変わるがそこで頽廃的なことを隠してくれるが、六朝斉の靈和殿の柳は、美男子であった張緒の故事を詠い、いまに柳絮のようにたくさんの宮女は新たに召されたが、そこにはまた、たくさんの嫉妬が生まれると詠う。)

折楊柳が基本にあって、男の楊と女の柳を折り絡ませリーフを造り、出征する男の健康・無事を願うものであるが、牛嶠は「別離」を見届けた柳の目線で、故事と楊について、からめてうたうものである。しかも「柳」とあることで、「別離」にたいして女性側がただ悲しいという目線ではないところがことなるてんである。

 

唐教坊の曲名。単調と双調がある。花間集には二十四首所収(異名の「楊柳枝」十五首を含む)単調二十八字四句三平韻で、⑦⑦7⑦の詞形をとる。

橋北橋南千萬、恨伊張緒不相饒。
金羈白馬臨風望、認得楊家靜婉腰。



狂雪隨風撲馬,惹煙無力被春

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬



 

楊柳枝:これは其五。白居易が始めた歌曲様式。本来は漢の鐃歌鼓吹曲で、唐の教坊曲。白居易は古い曲名を借りて新たな曲を作った、そのことを宣言した詞。詩の形式は七言絶句体であるが、白居易が新たな曲調を附けたもの。柳を詠い込む唐の都・洛陽の民歌として作っている。やがて、詞牌として数えられる。七言絶句の形式をした例外的な填詞。七言絶句形式や七言四句体をした填詞には他に『採蓮子』『陽関曲』『浪淘沙(二十八字体)』『八拍蠻』『江南春』『阿那曲』『欸乃曲』『水調歌』『清平調』などがある。それぞれ七言絶句体と平仄や押韻が異なる。また、曲調も当然ながら異なりあっている。これら『採蓮子』『陽関曲』『浪淘沙(二十八字体)』『八拍蠻』『江南春』『阿那曲』『欸乃曲』『水調歌』『清平調』の平仄上の差異についてはこちら。七言絶句体で、七言絶句とされないものに『竹枝詞』があるが、それも特別にページを設けている。本サイトでは、基本的に填詞(宋詞)を採りあげている。七言絶句体の填詞は、填詞の発展といった系統樹でみれば幾つかある根の一になる。

  『楊柳枝』と前出『竹枝詞』との違いを強調してみれば、前者『楊柳枝』は、都・洛陽の民歌となるだけに優雅である。それに対して『竹枝詞』は、表現が直截である。巴渝(現・四川東部)の人情、風土を歌ったもので、鄙びた風情とともに露骨な情愛を謡っていることである。相似点は、どちらも典故や格調を気にせず、近体七言絶句よりも気楽に作られていることである。

楊柳枝 其五  白居易

蘇州楊柳任君  更有錢塘勝館
若解多情尋小小  綠楊深處是蘇

  
  

 

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

柳絮が花をつけ、やがて飛び始めると吹雪のようになり、春の突風にしたがってとび、馬をたたいてそして飛びかう、やがて、鬱蒼としげると春霞に覆われ、雨靄におおわれるようになると春の景色も柳絮もその魅力わからない、これを「春欺におおわれる」というようになった。

狂雪 柳絮が飛ぶのを吹雪のようと比したもの。

 うつなぐる打ちたたく。なぐる。

春欺 意思是柳枝纏繞着烟,顯得柔無力,被春風吹得曳不定。被春欺:春風吹柳,柳随風擺,所以説“被春欺”。

 

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

「此の楊柳は風流で愛しむべし,張緒が当年の時に似ているから。」といった靈和殿前の柳にさそわれて、六朝斉の宮殿にも春はやってくる、次々と後宮に若い女たちが召されていくけれどそれぞれが柳の枝のように交わってはいけないとされてきた、後宮には宮女三千人といわれ、またここには嫉妬の渦が柳の霞のようにおおわれている。

莫交移入靈和殿——《南斉書·張緒傳》緒美姿,清寡欲,口不言利,但吐納風流,听者忘倦。益州献柳数株于武帝,芳林苑始成,帝以之植于靈和殿前,崇玩咨嗟曰:“此楊柳風流可,似張緒当年時。」(張緒は美風の姿であり,清寡欲であった,口に利にかんすること言わなかった,但し流を納めることだけは口にした,だから多くの者に忘れられ飽きられた。益州は柳数株を武帝に献じた,時は芳林苑の建設は始まったころ,武帝箱の柳を靈和殿前にうえた,崇は玩賞し嘆息して曰う「此の楊柳は風流で愛しむ可し,張緒が当年の時に似ている。」ということだった。)・靈和殿 靈和殿の柳をいう。南朝斉武帝時 所建殿の名。南斉の文化的な中心は、武帝の第2子である竟陵王蕭子良(460 - 494年)のサロンであった。彼の邸宅である西邸には当時の第一級の文人が集い、その代表的な8名を「竟陵の八友」と呼んでいる。蕭衍もその一人に数えられていた。

○宮女三千 唐太宗位之初后の時の女は実に三千人,であった。百年後玄宗のときには侍女は八千人になった。『新唐書』「宦者傳」、「開元、宮嬪はおおよそ四万に至る。」と、玄宗の時の宮女の数を示している。杜甫は、「先帝侍女八千人」といい、白居易も「後宮の佳麗三千人」李百薬は「無用の宮人は数万に達する」といっている。女たちは皇帝の妻妾であり、錦衣を着て山海の珍味を食し、ひとたび呼ばわれば百人の下稗が答える、最も高貴にして最も権勢の高い人々であった。しかし、その運命は逆にまた最も不安定であり、いつでも天国から地獄に堕ち、甚だしい場合には「女禍」(皇帝を色香によ惑わせた罪)の罪名を負わされ犠牲の羊にされた。あるいは、皇帝がひとたび崩御すると、后妃たちの財産、生命、地位はたちまち何の保障もなく、天下の母の鏡と尊ばれながら、じつは常に他人に運命を翻弄され、吉凶も保障し難い境遇にあったのである。宮人は、身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間性を最も残酷に破壊された人々であった。宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「官女」「宮城」「宮脾」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮、別館、諸親王府、皇帝陵にそれぞれ配属されていた。


 

○南朝 439年から始まり、隋が中国を再び統一する589年まで、中国の南北に王朝が並立していた時期を指す。建康(江蘇省南京市)に都を置いた東晋・宋・南斉・梁・陳の王朝。西晋末の五胡十六国の乱から隋が統一するまで三百年近く、中国は漢民族による南朝と北方民族による北朝とに分裂した時期が続いた。北朝の質実剛健、南朝の繊細華美という対比で捉えられる。

北魏が華北を統一し、華南には宋、斉、梁、陳の4つの王朝が興亡した。こちらを南朝と呼ぶ。同じく建康(建業)に都をおいた三国時代の呉、東晋と南朝の4つの王朝をあわせて六朝(りくちょう)と呼び、この時代を六朝時代とも呼ぶ。この時期、江南の開発が一挙に進み、後の隋や唐の時代、江南は中国全体の経済基盤となった。南朝では政治的な混乱とは対照的に文学や仏教が隆盛をきわめ、六朝文化と呼ばれる貴族文化が栄えて、陶淵明や王羲之などが活躍した。

 また華北では、鮮卑拓跋部の建てた北魏が五胡十六国時代の戦乱を収め、北方遊牧民の部族制を解体し、貴族制に基づく中国的国家に脱皮しつつあった。

李商隠にはほかにも「南朝(地険悠悠天険長)」と題する七言絶句がある。

 

 

〇一笑 笑みは美女の蠱惑(こわく)的な表情。周の幽王は寵愛する褒姐が笑ったことがないので、危急を知らせる煙火を燃やして諸侯を集めた。馳せ参じた人々が何事もないのにきょとんとしているのを見て褒姐が初めて「大笑」した。それを喜んでたびたび怪火を焚いたがもはや誰も集まらなくなって滅亡を招いたという話がある(『史記』周本紀)。白居易「長恨歌」にも楊貴妃について「陣を廻らせて一笑すれば百媚生ず」。

○相傾 前漢・李延年は「北方に佳人有り、絶世にして独立す。ひとたび顧みれば人の城を傾け、再び顧みれば人の国を傾く」とうたって、自分の妹を漢の武帝に薦め、妹は李夫人となって寵愛を受けた(『漢書』孝武李夫人伝)。「傾城」「傾国」の語は、歌の本来の意味は、美しい人を見ようとして町中、国中の人が一箇所に集中し、そのために町や国が文字通り傾いてしまうこと。

○荊棘 「荊」も「棘」もとげのある雑木。二字合わせると子音が重なる双声の語となる。呉の忠臣伍子背が呉王夫差に向かって諌めた言葉に、姦臣に囲まれていたら「城郭は丘墟となり、殿には荊棘生ぜん」(『呉越春秋』夫差内伝)とある。都城の荒廃をいうことと、荊は牛李闘争を示し、棘は宦官による宮廷内の執務の横暴、讒言による貶め、数々の暗殺、などを示す。

牛嶠《巻三48 柳枝五首 其三》『花間集』149全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5947

柳枝五首其三

橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。

金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

長安㶚水は南北にぬけ、そこにかかる㶚橋から北に向かってずっと、そして橋から南に向かって、その塘陂には楊柳が植えられ、何千本何万本の枝を垂らしている。その枝は別れの時に“折楊柳”として旅立つ人の無事を祈るものだけれど、南朝宋の張緒のように平等にうまく、公平に無事を約束できるものではないので、折楊柳で見送られ、同じように出征して死んだ者からは恨まれるのである。

 

牛嶠《巻三48 柳枝五首 其三》『花間集』149全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5947

 

 

 
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花間集 教坊曲 『楊柳枝』二十四首

 

 

溫助教庭筠(温庭筠)

巻一

楊柳枝八首之一

館娃宮外鄴城西,

 

 

巻一

楊柳枝八首之二

宜春苑外最長條,

 

 

巻一

楊柳枝八首之三

金縷毿毿碧瓦溝,

 

 

巻一

楊柳枝八首之四

御柳如絲映九重,

 

 

巻一

楊柳枝八首之五

織錦機邊鶯語頻,

 

 

巻一

楊柳枝八首之六

蘇小門前柳萬條,

 

 

巻一

楊柳枝八首之七

牆東御路傍,

 

 

巻一

楊柳枝八首之八

兩兩黃鸝色似金,

 

 

皇甫先輩松(皇甫松)

巻二

楊柳枝二首其一

春入行宮映翠微

 

 

巻二

楊柳枝二首其二

爛熳春歸水國時

 

 

牛給事嶠(牛嶠)

巻三

柳枝五首其一

解凍風來末上青,

 

 

巻三

柳枝五首其二

橋北橋南千萬條,

 

 

巻三

柳枝五首其三

狂雪隨風撲馬飛,

 

 

巻三

柳枝五首其四

王宮裡色偏深,

 

 

巻三

柳枝五首其五

裊翠籠煙拂暖波,

 

 

張舍人泌(張泌)

巻四

柳枝一首

膩粉瓊粧透碧紗,

 

 

和學士凝(和凝)

巻六

柳枝三首  其一

軟碧瑤煙似送人,

 

 

巻六

柳枝三首  其二

瑟瑟羅裙金縷腰,

 

 

巻六

柳枝三首 其三

鵲橋初就咽銀河,

 

 

顧太尉(顧

巻七

楊柳枝一首 顧夐

秋夜香閨思寂寥,

 

 

孫少監光憲(孫光憲)

巻八

陽柳枝四首 其一

閶門風暖落花乾

 

 

巻八

陽柳枝四首 其二

有池有榭即濛濛,

 

 

巻八

柳枝四首其三

根柢雖然傍濁河,

 

 

巻八

楊柳枝四首其四

萬株枯槁怨亡隋,

 

 

 

 

 

 

 


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牛嶠《巻三47 柳枝五首 其二》『花間集』148全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5942

牛嶠 枝五首 其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

(館娃宮跡は春景色に変わってきた別れを意味する柳は、此処でも宮女の物語をみとどけている、錢塘の蘇小小の門前の柳のもとで「結同心」で別れたが、一途な思いは、「蘇小小の墓」の松の下にまちがいなく結ばれているだろうと詠う。)

 

牛嶠《巻三47 柳枝五首 其二》『花間集』148全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5942

 
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柳枝五首其二

(館娃宮跡は春景色に変わってきた別れを意味する柳は、此処でも宮女の物語をみとどけている、錢塘の蘇小小の門前の柳のもとで「結同心」で別れたが、一途な思いは、「蘇小小の墓」の松の下にまちがいなく結ばれているだろうと詠う。)

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

呉王の夫差が西施のために築き遊宴を開いた館娃宮跡は春景色に変わってきて、そして春も盛り、木涜の塘隄の柳はますます色濃くなっている、そこには一叢と茂っているたくさんの柳枝にはシダレヤナギの新芽が金色に輝いて水面に映っているが、むかしから素足の美女を見届けた柳である。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

南斉の錢唐の妓女蘇小小の家の門前の柳で別れたが、死んでもなお想い人を待ち続けるから憤慨することなどないのだ、いまは、阮郎と連れ立って西陵の墓にある松の下で「結同心」の契りで結ばれていることだろう。

 

(柳枝五首其の二)

王 宮裡 色偏に深し,一簇 纖條 萬縷の金。

憤せず 錢塘の蘇小小,郎を引いて 松の下の「結同心」。

 

 

『柳枝五首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

柳枝五首其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

(下し文)

(柳枝五首其の二)

王 宮裡 色偏に深し,一簇 纖條 萬縷の金。

憤せず 錢塘の蘇小小,郎を引いて 松の下の「結同心」。

 

(現代語訳)

(館娃宮跡は春景色に変わってきた別れを意味する柳は、此処でも宮女の物語をみとどけている、錢塘の蘇小小の門前の柳のもとで「結同心」で別れたが、一途な思いは、「蘇小小の墓」の松の下にまちがいなく結ばれているだろうと詠う。)

呉王の夫差が西施のために築き遊宴を開いた館娃宮跡は春景色に変わってきて、そして春も盛り、木涜の塘隄の柳はますます色濃くなっている、そこには一叢と茂っているたくさんの柳枝にはシダレヤナギの新芽が金色に輝いて水面に映っているが、むかしから素足の美女を見届けた柳である。

南斉の錢唐の妓女蘇小小の家の門前の柳で別れたが、死んでもなお想い人を待ち続けるから憤慨することなどないのだ、いまは、阮郎と連れ立って西陵の墓にある松の下で「結同心」の契りで結ばれていることだろう。

 

柳枝五首

唐教坊の曲名。単調と双調がある。花間集には二十四首所収(異名の「楊柳枝」十五首を含む)単調二十八字四句三平韻で、⑦⑦7⑦の詞形をとる。

折楊柳が基本にあって、男の楊と女の柳を折り絡ませリーフを造り、出征する男の健康を願うものであるが、それが女の柳の枝だけであるというところに作者の意図を感じるものである。

柳枝五首其二

(館娃宮跡は春景色に変わってきた別れを意味する柳は、此処でも宮女の物語をみとどけている、錢塘の蘇小小の門前の柳のもとで「結同心」で別れたが、一途な思いは、「蘇小小の墓」の松の下にまちがいなく結ばれているだろうと詠う。)

 

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

呉王の夫差が西施のために築き遊宴を開いた館娃宮跡は春景色に変わってきて、そして春も盛り、木涜の塘隄の柳はますます色濃くなっている、そこには一叢と茂っているたくさんの柳枝にはシダレヤナギの新芽が金色に輝いて水面に映っているが、むかしから素足の美女を見届けた柳である。

王宮 姑蘇台。呉王の夫差が西施のために築き遊宴を開いた台。中国江蘇省呉県(現、蘇州市)の南西、姑蘇山上にあった離宮。呉王夫差が越を破って得た美人西施らを住まわせた。・胥台【しょだい。】館娃宮 呉の宮殿の名。西施の居所。・古臺・館娃宮・木涜 姑蘇台と 館娃宮は木涜にある。これは、春秋時代、呉の王が越から貢がれた木材を使って西施のために霊岩山に「館娃宮」を建てさせ、紫石山に姑蘇台を建てさせた際、工事が非常に大規模になって材木を集めるのに3年かかり、水路が木で埋め尽くされたことから「木涜」という地名で呼ばれるようになったという。蘇州市から西に5キロ、太湖に隣接し、霊岩山のふもとに位置する。池が無数にあることから、堤防強化の植樹の柳の緑が目立ち、この詩の「裡色偏深」孫少監光憲、花間集巻八40の思越人二首 其一七句の「橫淥水」という表現につながる。

孫少監光憲       花間集巻八40 思越人二首 其一

           古臺平,芳艸遠,館娃宮外春深。

           翠黛空留千載恨,教人何處相尋。

           綺羅無復當時事,露花點滴香淚。

           惆悵遙天橫淥水,鴛鴦對對飛起。

○一簇 一叢,一群。草木が群れて茂っていること。

○纖條 繊細な枝。溫庭筠の表現では、毵毵 毛や柳の枝が細長く垂れ下がるさま。毛の長いさま。毛の長くふさふさとしたさま。 

細々と連なる糸筋。「一縷」細く、途切れずに続くさま。こまごまとしたさま。「縷言・縷述・縷説・縷陳・縷縷」ぼろ。「襤縷(らんる)

・萬條金線 極めてたくさんの枝の本数。新芽が金色に輝いているシダレヤナギの枝のこと。 

 

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

南斉の錢唐の妓女蘇小小の家の門前の柳で別れたが、死んでもなお想い人を待ち続けるから憤慨することなどないのだ、いまは、阮郎と連れ立って西陵の墓にある松の下で「結同心」の契りで結ばれていることだろう。

錢塘蘇小小 479年-約502年)中国南北朝的南斉時期,銭塘の著名な歌妓であった,蘇小小には玉台新詠み「西陵歌」

妾乘油壁車,郞乘靑踪馬。
何處結同心、西陵松柏下。
わたしは、赤い色をした轎に乗り。貴男は、あし毛の馬に乗っている。
どこで、契りを交わしましょうか。西陵の松柏の下で(契りましょう)。
(西陵歌)
〔わたくし〕は 油壁の車に乘り,郞〔あなた〕は 靑の馬に 乘る。
何處【いづこ】にか 同心を 結ばん、西陵の 松柏の下【もと】
妾乘油壁車、郞乘靑馬。
わたしは、赤い色をした轎に乗り。貴男は、あし毛の馬に乗っている。 
・妾 わたし。わたしめ。女性の謙譲を表す一人称。 ・乘 のる。 ・油壁車 赤い色をした漆塗りの轎。駕籠。 ・郞 貴男。 ・靑馬 葦毛の馬。青、白の毛の混じった馬。
何處結同心、西陵松柏下。
どこで、契りを交わしましょうか。西陵の松柏の下で(契りましょう)。 
・何處 どこで。 ・結同心 男女が契りを交わす。・西陵:地名。現・杭州の銭塘江の東の蕭山市。 ・松柏下:松や柏(はく。コノテガシワ)の繁っている木の下。松柏は、常緑樹で、変わらぬ誓いともとれ、また、墓場の樹木でもあり、偕老同穴の誓いともとれる。
南斉(南齊)時代、謝朓と同時期、銭塘の名妓。才色兼備の誉れが高かった。現・浙江省杭州市、「銭塘」のこと。唐代に「唐」字を避けて「錢唐」を「銭塘」とした。白楽天、杜牧、羅隱も詩の中に詠う。

後世、蘇小小については、
白居易 『楊柳枝』其五
蘇州
楊柳任君誇,更有錢塘勝館娃。
若解多情尋
小小綠楊深處是蘇家。

白居易 『楊柳枝』其六
蘇家小女舊知名,楊柳風前別有情。
剥條盤作銀環樣,卷葉吹爲玉笛聲。

白居易 『餘杭形勝』
餘杭形勝四方無,州傍靑山縣枕湖。
遶郭荷花三十里,拂城松樹一千株。
夢兒亭古傳
名謝,敎妓樓新道姓蘇
獨有使君年太老,風光不稱白髭鬚。

杜牧 『自宣城赴官上京』
瀟灑江湖十過秋,酒杯無日不淹留。
謝公城畔溪驚夢,
蘇小門前柳拂頭。
千里雲山何處好,幾人襟韻一生休。
塵冠挂卻知閒事,終擬蹉訪舊遊。

溫庭筠 楊柳枝八首其三
蘇小門前柳萬條,金線拂平橋。
黄鶯不語東風起,深閉朱門伴細腰。
楊柳枝 (之一) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-57-10-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1844


五代・梁・羅隱 『江南行』
江煙雨蛟軟,漠漠小山眉黛淺。
水國多愁又有情,夜槽壓酒銀船滿。
細絲搖柳凝曉空,呉王臺春夢中。
鴛鴦喚不起,平鋪綠水眠東風。
西陵路邊月悄悄,油碧輕車
蘇小小

牛嶠 『楊柳枝八首之一』
呉王宮裏色偏深,一簇纖條萬縷金。
不憤錢塘
蘇小小,引郎松下結同心。

李賀《蘇小小の墓》登場する蘇小小は、死んでもなお想い人を待ち続ける哀れな亡霊となって描き出されている。詩自体はあくまで美しく幻想的だが、昏く重い。この幻想と怪奇、耽美と死こそが李賀が昏い情熱を傾けたテーマであった。
と、多くの作品が作られている。
○引郎 貴男と一緒に行く。男を先導してゆく。

松下 蘇小小『西陵歌』「何處結同心、西陵松柏下。」にもとづく。
現在、杭州西湖畔(西北)に墳墓 がある。

結同心 同心結を結うこと。連環回文様式の絶対にほどけない結び方。また、同心結は、(男女の)ちぎりを結ぶことと。錢唐 蘇小(蘇小小)『西陵歌』「妾乘油壁車,郞乘靑踪馬。何處結同心、西陵松柏下。」(妾(わたくし)は 油壁の車に乘り,郞(あなた)は 靑の馬に 乘る。何處(いづこ)にか 同心を 結ばん、西陵の 松柏の下(もと)。)とみえる。蘇小小『西陵歌』ここでは、タペストリーのように寝牀の垂れ幕の中心にぶら下げ飾るということである。男女が契りを交わす。花間集では以下の詩に見える。

溫庭筠《巻一18       更漏子六首其四》「垂翠幕,結同心,待郎燻繡衾。

韋莊《巻二47清平樂四首》「羅帶悔結同心,獨凭朱欄思深。」

牛嶠《巻三47 柳枝五首 其二》「不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。」

牛嶠《巻四20菩薩蠻七首》寒天欲曙,猶結同心苣。」

毛文錫《巻五11中興樂》「豆花繁煙豔深,丁香軟結同心。

 

蘇小小の先祖は、かつて東晋の官吏であり、後に、蘇家は落ちぶれて銭塘に移った。

先祖から受け緒いだ財産で商売し、そこの裕福な商人となった。蘇家には女の子蘇小小ひとりしかおらず、両親から非常に可愛がられていた。体が弱々しくて小さいので、小小という名前を付けられた。蘇小小が十五歳の時、両親が亡くなった。仕方なく財産を換金して、乳母賈氏と一緒に城の西にある西冷橋のほとりに引越した。

彼女たちは松柏の林の中にある小さな別荘に住み、貯金で生活を維持し、美しい自然の中で楽しく日々を送っていた。少年たちは彼女の美しさに心を惹かれ、いつも彼女の馬車の周りにたむろしていた。両親からの束縛もなく、蘇小小は文人たちとの付き合いを楽しみ、自宅ではいつも詩の会を開いたりしていた。家の前は、いつも馬車や人で賑わい、蘇小小は銭塘の名妓になった。

ある日、蘇小小が外で遊んでいた時、一人のハンサムな青年・阮籍と出会った。二人は一目惚れとなり、阮籍は蘇小小の家を訪ね、その夜、彼女と一夜を明かした。その後二人は、一刻も離れることがなかった。毎日、景勝地に遊ぶというふうであった。しかし阮籍の父は、息子が銭塘の名妓といい加減に過ごしているという話を聞いて大いに腹立ち、彼を無理に巡業に帰らせた。蘇小小は、毎日愛人の帰りを待ったが、阮籍が戻ってくることはなかった。結局、蘇小小は病気で倒れてしまった。幸い蘇小小は、かたくなな性格の人ではなかった。また他の魅力的な若者が訪ねて来たこともあって、だんだん元のにぎやかな生活に戻った。

ある晴れた秋の日、湖のほとりで、彼女は阮籍と大変よく似た男性に出会った。身なりが質素で、表情はと見れば、すっかり気落ちしている。名を尋ねてみると鮑仁という。科挙の試験を受けるため都に赴こうとしたが、旅費が足りなくなったらしい。蘇小小は、この人が気位の高い人であり、必ず受かると思って鮑仁に旅費を与えた。鮑仁は大いに感動し再び大望雄志を胸に都に向かった。

当時、上江観察使の孟浪は、公用で銭塘に来ていた。官吏である身分で蘇小小の家を訪ねるのは不便なので、自宅に蘇小小を招待しようと何度も誘った結果、やっと彼女を迎えることができた。孟浪は意地悪をしようとして、庭の一本の梅を指し彼女に詩を吟じさせた。蘇小小はゆっくりと「梅花虫傲骨、怎敢敵春寒?若更分紅白、環須青眼看!」と吟じた。孟浪は敬服した。

ところが、美人には薄命が多い。蘇小小はその次の春、病気で亡くなった。ちょうどその時、鮑仁はすでに殿試に合格しており、滑州の長官に任命された。赴任の途中、蘇小小の所に立ち寄ったが、彼女の葬式には間に合った。鮑仁は、棺おけのわきで大声で位いた。そして彼女の墓の前に「銭塘蘇小小の墓」という碑を立てた。

牛嶠《巻三46 柳枝五首 其一》『花間集』147全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5937

柳枝五首 其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

(後宮の池塘の柳は、春に芽吹いてから行き交う人を誘ってくる、毎年行き交う人にそうしていて、行き交う宮人の生涯を見届けている。)

牛嶠《巻三46 柳枝五首 其一》『花間集』147全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5937

 
 2015年5月2日の紀頌之5つのBlog 
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牛嶠 花間集 巻三 柳枝五首


花間集 巻四

女冠子四首 夢江南二首 感恩多二首

應天長二首 更漏子三首 望江怨一首

菩薩蠻七首 酒泉子一首 定西番一首

玉樓春一首 西溪子一首 江城子二首

 

5 牛嶠(生卒年未詳、)字は松脚、また二子虻峰という。院讐甘粛)の人。唐宰相牛僧指の子孫にあたるという。乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、闢されて判官となった。

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

 

柳枝五首

其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

 

其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

其三

橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。

金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

 

其四

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

其五

裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。

章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

 

 

牛嶠《巻三46 柳枝五首 其一》『花間集』147全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5937

 

 

(改訂版)《巻三46柳枝五首 其一》

柳枝五首其一

(後宮の池塘の柳は、春に芽吹いてから行き交う人を誘ってくる、毎年行き交う人にそうしていて、行き交う宮人の生涯を見届けている。)

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

正月の解凍水の時期も過ぎて、春風が優しく吹いてくると柳の梢にも青い目が噴出して、春は万物が目覚め成長する、そしてそこを通る人に、「もうそろそろ薄絹の上衣を脱衣しますわよ。早くいらして。」といっているようである。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

そして、その柳の並木道の柳の枝葉はしなやかな細い腰の女たちのように、後宮へ続く道にずっと揺れ動くのをやめないし、そして行き交う人の生涯を見続けているのである。

 

(柳枝五首 其の一)

解凍の 風來りて 末上 青くなり,羅袖を解かんと垂なんとす、「拜卿卿」。

無端 裊娜【じょうだ】にして 官路に臨み,行人を舞い送り 一生を過す。

 

『柳枝五首其一』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

柳枝五首其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

(下し文)
(柳枝五首 其の一)

解凍の 風來りて 末上 青くなり,羅袖を解かんと垂なんとす、「拜卿卿」。

無端 裊娜【じょうだ】にして 官路に臨み,行人を舞い送り 一生を過す。

(現代語訳)
(後宮の池塘の柳は、春に芽吹いてから行き交う人を誘ってくる、毎年行き交う人にそうしていて、行き交う宮人の生涯を見届けている。)

正月の解凍水の時期も過ぎて、春風が優しく吹いてくると柳の梢にも青い目が噴出して、春は万物が目覚め成長する、そしてそこを通る人に、「もうそろそろ薄絹の上衣を脱衣しますわよ。早くいらして。」といっているようである。

そして、その柳の並木道の柳の枝葉はしなやかな細い腰の女たちのように、後宮へ続く道にずっと揺れ動くのをやめないし、そして行き交う人の生涯を見続けているのである。



(訳注)

柳枝五首其一

柳枝

 

漢の鐃歌鼓吹曲で、唐の教坊曲。柳を詠い込んで、唐の長安・洛陽の民歌として作ったものからはじまり、後宮の池塘の柳を詠うことで、宮女の一生、女性の一生を詠うものと広げて行っている。。七言絶句の形式をした例外的な填詞。七言絶句形式や七言四句体をした填詞には他に『採蓮子』『陽関曲』『浪淘沙(二十八字体)』『八拍蠻』『江南春』『阿那曲』『欸乃曲』『水調歌』『清平調』などがあるが、それぞれ七言絶句体と平仄や押韻が異なることによって、曲調も当然ながら異なっている。

 

唐教坊の曲名。単調と双調がある。花間集には二十四首所収(異名の「柳枝」九首を含む)皇甫松の詩は二首で、単調二十八字四句三平韻で、⑦⑦7⑦の絶句詞形をとる。

柳枝五首其一

解凍風來末上,解垂羅袖拜卿

無端裊娜臨官路,舞送行人過一


 

解凍 風來 末上青,解垂 羅袖 拜卿卿。

正月の解凍水の時期も過ぎて、春風が優しく吹いてくると柳の梢にも青い目が噴出して、春は万物が目覚め成長する、そしてそこを通る人に、「もうそろそろ薄絹の上衣を脱衣しますわよ。早くいらして。」といっているようである。

解凍 樹氷が溶けおちる。とける。古代にこの語を使っていない。落ちる。悟る。とおす。よくす。言い訳。解き明かし。悟り。楽章の一節。文体の名。・・・ゆるむ。明·王志堅《表異録》卷二「正月解凍水,二月白蘋水。・・・」

末上青 柳の梢の先に芽吹き始めたことをいう。少女から大人になることを示唆する。末は木梢、上は梢のあたり、全体的に、青は芽吹いてきたこと。 歐陽脩 

宋玉在《風賦》中寫道: “夫風生於地,起於青萍之末,

解垂 もう少しで解衣しそうなこと。もうそろそろ脱衣します。垂はまさに~しようとする。

卿卿 妻が夫を呼ぶ称。閨褥での言葉。南朝宋·劉義慶《世新語·惑溺》:“親卿愛卿,是以卿卿,我不卿卿,誰當卿卿?”

 

無端 裊娜 臨官路,舞送 行人 過一生。

その柳の並木道の柳の枝葉はしなやかな細い腰の女たちのように、後宮へ続く道にずっと揺れ動くのをやめない、そして行き交う人の生涯を見続けているのである。

無端 末端がない。何処までも終わりがないほど続く。

裊娜 嫋娜【じょうだ】 しなやかなさま。なよなよしたさま。

官路 朝廷の御門に通づる大道。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-4.薛昭蘊146《巻三45謁金門》巻三4546-〈146〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5932

謁金門

春滿院,疊損羅衣金線。

睡覺水精簾未捲,簷前雙語鷰。

斜掩金鋪一扇,滿地落花千片。

早是相思腸欲斷,忍教頻夢見。

もう、どれだけ思い続けただろうか「長相思」の綿入れ、「結同心」の帯、思い出すたび腸が千切れの苦しみになり、それでも、寵愛を夢見る事だけしかできない生活を強いられている。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-4.薛昭蘊146《巻三45謁金門》巻三4546-146〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5932

 
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