玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

2015年10月

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
******************************************

温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

11顧夐 (改)《巻七13酒泉子七首其五》『花間集』315全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6847

顧夐  酒泉子七首其五  

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

11顧夐 (改)《巻七13酒泉子七首其五》『花間集』315全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6847

 

 
  2015年10月31日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白336 巻三04-《陽春歌》(長安白日照春空,) 336Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(21) <李白336> Ⅰ李白詩1659 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6843  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈97-#2《 巻三17八月十五夜贈張功曹》 #2 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1572> Ⅱ#2 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6844  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-161杜甫 《1825陪柏中丞觀宴將士,二首之二》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-161 <1033> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6845  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七13酒泉子七首其五》『花間集』315全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6847  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

酒泉子七首其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

 

『酒泉子七首,其五』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首,其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

 

(下し文)

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

(現代語訳)

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

 

(訳注)

酒泉子七首, 其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

 

其五

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

酒泉子七首,其五  4❼❼③/❼❺⑦③

掩卻菱花,收拾翠鈿休上

金蟲玉鷰鏁香,恨猒

雲鬟半墜懶重,淚侵山枕

恨燈背帳夢方,鴈飛

●●○○  △●●△△●●

○△●●?○○  ●△△

○○●●●△△  ●△○△●

●○●●△○○  ●○○

 

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

○翠鈿 翡翠石と金細工を花鈿として額に付ける。

溫庭筠『菩薩蠻 九』

牡丹花謝聲歇,綠楊滿院中庭月。
相憶夢難成,背窗燈半明。
翠鈿金壓臉,寂寞香閨掩。
人遠淚闌幹,燕飛春又殘。

牡丹 花謝【お】ち 鶯聲歇【や】む,綠楊【りょくよう】院に滿ち 中庭の月。
相憶【そうおく】の夢 成し難く,窗を背に燈び明りを半ばにする。
翠鈿【すいてん】の金 臉【ほほ】に壓【くず】す,寂寞【せきばく】として香 閨に掩う。
人遠く淚 闌幹【らんかん】し,燕飛 春 又殘る。

 

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑え、て抑えて、心を抑える。

○鏁 錠・鏁・鎖〔動詞「鏈る」の連用形から〕 金属製の輪をつないだひも状のもの。   物と物とを結び付けているもの。きずな。

○「香奩」は化粧道具を収める箱》漢詩で、女性の姿態や男女の恋愛感情などを写した艶麗な詩体。

○猒猒 安泰的な樣子をいう。荀子•儒效:「猒猒兮其能長久也。」とある。

 

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

○篸 竹の簪。

 

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

11顧夐 (改)《巻七12酒泉子七首其四》『花間集』314全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6842

顧夐  酒泉子七首其四   

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。隔年書,千點淚,恨難任。

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

11顧夐 (改)《巻七12酒泉子七首其四》『花間集』314全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6842

 

 

 
  2015年10月30日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白335 巻三01-《關山月》(明月出天山,) 335Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(16) <李白335> Ⅰ李白詩1648 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6788  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈97-#1《 巻三17八月十五夜贈張功曹》 #1 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1571> Ⅱ#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6839  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-160杜甫 《1824陪柏中丞觀宴將士,二首之一》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-160 <1032> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6840  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog 李太白集  252《太白巻06-02南都行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6841 (10/30)  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七12酒泉子七首其四》『花間集』314全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6842  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

 

酒泉子七首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

 

 

(下し文)

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

(現代語訳)

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

 

(訳注)

酒泉子七首 其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

酒泉子七首 其四

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

 

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

約掠 約束が守られず苦しむこと。・約 ①結ぶ。②積める。③しめ来る④倹約する⑤悩む、苦しむ。⑥おおむね。

・掠 ① すきをねらってすばやく盗む。 「すきをみて,カキを-・めてきた」 (多く「目をかすめて」の形で)ある人のすきをねらう。③鞭打つ④くるしむ。

綠鬟 あげまきに結った髪。転じて、その髪を結った少女・小間使い。

雲膩 雲型に油を使って固めた髪型。

 

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

鴛鴦 仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、鳥類のオシドリは、冬ごとに毎年パートナーを替える。 抱卵はメスのみが行う。育雛も夫婦で協力することはない。

翡翠 深緑の半透明な宝石のひとつ。閨にかざられるのはかわせみの羽のこと。

⋆この聯は、最高に可愛がってもらっている時期を示す。

 

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

錦鱗 色彩の美しい魚。

幽意 幽遠な心と静閑な感情.

蘭堂 蘭の香りに包まれた奥座敷。男を迎えるため用意の出来たの閨。

 

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

隔年書 重陽の日に届けてくれるお手紙も隔たるようになる。

11顧夐 (改)《巻七11酒泉子七首其三》『花間集』313全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6837

顧夐  酒泉子七首其三   

小檻日斜,風度綠人悄悄。翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

11顧夐 (改)《巻七11酒泉子七首其三》『花間集』313全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6837

 

 
  2015年10月29日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白334-#2 巻二28-《胡無人》 334-#2Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(19) <李白334-#2> Ⅰ李白詩1657 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6833  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈96《 巻三12東方半明【東方未明】》 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1570> Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6834  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-159杜甫 《1520寄韋有夏郎中》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-159 <1031> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6835   
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七11酒泉子七首其三》『花間集』313全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6837  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

 

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

 

酒泉子七首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

(下し文)

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠に度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

(現代語訳)

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(訳注)

酒泉子七首 其三

(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

其三

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

 

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

小檻 この時代の女性は一人で出かけることはできず、閨で全て過すもので小さな檻と可愛らしく表現した。まだ若い女性の場合に用いられる表現である。

 窗部分を緑の色に飾り塗りしてあるものでそこにうす絹を張ってあるが、晩春から初夏以降にかけてはこれを外すと風が抜けてゆく。

日斜 日が西に傾きかけると部屋にひがさし始めることをいうが、同時に女性が若い盛りから老けはじめたことをイメージさせるものである。

悄悄 1 元気がなく、うちしおれているさま。悄然。2 静かでもの寂しいさま。

 

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

翠幃 翡翠で飾られたとばり。

舞雙鸞 とばりに描かれているツガイの鸞鳥、伝説の鳥である鳳凰。富貴のものの愛妾と考えられるのはこの語である。

 

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

・韶顏 若くて美しい顔。

 

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

11顧夐 (改)《巻七10酒泉子七首其二》『花間集』312全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6832

顧夐  酒泉子七首其二其二   

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。登臨,花滿樹,信沉沉。

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

11顧夐 (改)《巻七10酒泉子七首其二》『花間集』312全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6832

 


 
  2015年10月28日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白334 巻二28-《胡無人》(嚴風吹霜海草凋,) 334Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(15) <李白334> Ⅰ李白詩1647 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6783  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈95《 巻三07龍移》 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1569> Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6829韓愈詩-韓愈95  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-158杜甫 《1822覽鏡呈柏中丞》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-158 <1030> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6830  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七10酒泉子七首其二》『花間集』312全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6832  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

 

酒泉子七首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。

 

(下し文)

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登ってに臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり。

 

(現代語訳)

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

 

(訳注)

酒泉子七首 其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

夜長の秋も過ぎてしまい、無気力になってしまう。気持ち替えて江楼に登ると春真っ盛り、もう寵愛を受けることは来ないので気も萎えてしまう。寵愛を失った妃賓の情を詠う。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『酒泉子』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

其二

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂

畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處

登臨,花滿,信沉沉。

○●●○  ○●○△○●

●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●● 

○△? ○●●  △○○

 

 

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

 

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

 

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

鴛衾 雌雄仲睦まじいオシドリを借りて女の孤独を際立たせる。

 

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

○信沈沈 便りの全くなくて気持ちが堕ちこんでゆくこと。

11顧夐 (改)《巻七09酒泉子七首其一》『花間集』311全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6827

顧夐  酒泉子七首 其一   

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

11顧夐 (改)《巻七09酒泉子七首其一》『花間集』311全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6827

 

 
  2015年10月27日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白333-#7 《巻二25-上雲樂》 333-#7Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(20) <李白333-#7> Ⅰ李白詩1655 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6823  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈94-#11《 巻二15岳陽樓別竇司直》 #11 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1568> Ⅱ#11 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6824  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-157杜甫 《1522憶鄭南玭〔憶鄭南〕》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-157 <1029> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6825  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七09酒泉子七首其一》『花間集』311全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6827  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

韋莊

《巻三24酒泉子》 月落星沉,樓上美人春睡。綠雲傾,金枕膩,畫屏深。子規啼破相思夢,曙色東方纔動。柳煙輕,花露重,思難任。

牛嶠

《巻四22酒泉子》 記得去年,煙暖杏園。花正發,雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟,落梅粧。

張泌

《巻四42酒泉子二首其一》 春雨打,驚夢覺來天氣曉。畫堂深,紅焰小,背蘭缸。酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。舊巢中,新鷰子,語雙雙

張泌

《巻四43酒泉子二首其二》 紫陌青門,三十六宮春色。御溝輦路暗相通,杏園風。咸陽沽酒寶釵空,笑指未央歸去。插花走馬落殘紅,月明中。

毛文錫

《巻五07酒泉子》 綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。蕙風飄蕩入芳叢,惹殘紅。柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。海棠花下思朦朧,醉香風。

牛希濟

《巻五43酒泉子》 枕轉簟涼,清曉遠鐘殘夢。月光斜、簾影動,舊鑪香。夢中盡相思事,纖手勻雙淚。去年書,今日意,斷離腸。

顧夐

《巻七09酒泉子七首其一》 楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

顧夐

《巻七10酒泉子七首其二》 羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。登臨,花滿樹,信沉沉

顧夐

《巻七11酒泉子七首其三》 小檻日斜,風度綠人悄悄。翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。別來情緒轉難判,韶顏看卻老。依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

顧夐

《巻七12酒泉子七首其四》 黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。小鴛鴦,金翡翠,稱人心。錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。隔年書,千點淚,恨難任。

顧夐

《巻七13酒泉子七首其五》 掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

顧夐

《巻七14酒泉子七首其六》 水碧風清,入檻細香紅藕膩。謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。帳深枕膩炷沉煙,負當年。

顧夐

《巻七15酒泉子七首其七》 黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。殘花微雨隔青樓,思悠悠。芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。畫羅襦,香粉,不勝愁。

孫光憲

《巻八17酒泉子三首其一》 空磧無邊,萬里陽關道路。馬蕭蕭,人去去,隴雲愁。香貂舊制戎衣窄,胡霜千里白。綺羅心,魂夢隔,上高樓。

孫光憲

《巻八18酒泉子三首其二》 曲檻小樓,正是鶯花二月。思無憀,愁欲,鬱離襟。展屏空對瀟湘水,眼前千萬里。淚掩紅,眉斂翠,恨沉沉。

孫光憲

《巻八19酒泉子三首其三》 斂態前,裊裊雀釵頸。鷰成雙,鸞對影,耦新知。玉纖澹拂眉山小,鏡中嗔共照。翠連娟,紅縹渺,早粧時。

毛熙震

《巻十09巻十酒泉子二首其一》  閑臥繡幃,慵想萬般情寵。錦檀偏,翹股重,翠雲欹。暮天屏上春山碧,映香煙霧隔。蕙蘭心,魂夢役,斂蛾眉。

毛熙震

《巻十10酒泉子二首其二》  鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。日初昇,簾半掩,對殘粧。

李珣

《巻十38酒泉子四首其一》  寂寞青樓,風觸繡簾珠翠撼。月朦朧,花暗澹,鏁春愁。尋思往事依稀夢,淚臉露桃紅色重。鬢欹蟬。釵墜鳳,思悠悠。

李珣

《巻十39酒泉子四首其二》  雨清花零,紅散香凋池兩岸。別情遙,春歌斷,掩銀屏。孤帆早晚離三楚,閑理鈿箏愁幾許?曲中情,絃上語,不堪聽。

李珣

《巻十40酒泉子四首其三》  秋雨聯綿,聲散敗荷叢裏。那堪深夜枕前聽,酒初醒。牽愁惹思更無停,燭暗香凝天欲曉。細和煙,冷和雨,透簾中。

李珣

《巻十41酒泉子四首其四》  秋月嬋娟,皎潔碧紗外。照花穿竹冷沉沉,印池心。凝露滴,砌蛩吟,驚覺謝娘殘夢。夜深斜傍枕前來,影徘徊。

 

 

酒泉子七首 其一

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其一

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

(下し文)

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

(現代語訳)

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

 

(訳注)

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『酒泉子』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

 

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十一字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十二字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

 

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

○楊柳 男の楊と女の柳。

○輕惹 軽く誘う。

○煙殘雨 宋玉「高唐の賦」にあるように雲と雨は男と女の行為を意味し、雨靄は閨情のそれを意味しているということ。

 

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

○畫樓東 東隣の女はいい女ということわざをもじっている。東は春を指し、春は情事をイメージさせる。家妓の中でも順位の高い女妓が東側に住まわせたということからくる。

 

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

○還是 また、もとどおり。あいもかわらず。

 

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

○儀容 つくろったすがた。きちんとしたかたち。

11顧夐 (改)《巻七08浣溪沙八首其八》『花間集』310全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6822

顧夐  浣溪沙八首其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

(仲秋の月が約束の日、カササギの橋を渡って牽牛が来てくれるが、又次の秋まで寂しい思いを過ごしてゆく、夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

仲秋の月が明るく照り、露が一面に降りて真っ白に広がる、また秋がきて、逢瀬の約束の日に静かな夜にひっそりと二人でいつまでもいっしょに過ごす。しかし、夢の一年一回でも牽牛のようにあの人と求め合っていたいが、次の秋まで、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのか。今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまう。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えるいいことなどないのか。

11顧夐 (改)《巻七08浣溪沙八首其八》『花間集』310全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6822

 

 
  2015年10月26日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白333-#6 《巻二25-上雲樂》 333-#6Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(19) <李白333-#6> Ⅰ李白詩1654 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6818  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈94-#10《 巻二15岳陽樓別竇司直》 #10 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1567> Ⅱ#10 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6819  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-156杜甫 《1521覽物【峽中覽物】》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-156 <1028> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6820  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七08浣溪沙八首其八》『花間集』310全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6822  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

浣溪沙八首其一

(春は万物を成長させ、春の行楽は放蕩の情をさらに強くする。待つものは、柳の緑が濃くなるころ閨の中で待っているだけで、これからの人生、こんな生活を覚悟して生きていかないと詠う。)

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を浮かせ、迷わせて、人がどこにいるのかわからないので恨むことになるし、だから。放蕩のものが家に帰ってこないことには耐えるようにすべきであるし、そんな春の優しい風に当たり、軽やかな露に濡れた梨の花が色をはっきりとさせ、其処には人が集まる。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

行楽の季節には、簾の外に情愛があるのであり、ツガイの燕が飛び上がるということがある、ただ閨だけで、待つだけで、檻の暮し、柳の緑も濃く、風に斜め払う、閨の寝牀横の小屏風の中で夢の中だけで狂うもの、そんな人生が一生続いて行く。

(浣溪沙八首其の一)

春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

浣溪沙八首其二

浣溪沙その二(夏も過ぎ、秋になってもどこからも音沙汰がない、御殿の閨に何もせず、、ただ、寵愛を受ける準備だけは菅、使うことがないので、埃に汚れて居る)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

秋になりかけのころ蓮の花の香りを残したまま夕方の寒さを感じる。緑叢がいっぱいで渚に平らかに広がる。閨の高窓に見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。北方から南に向かう大雁は夢に驚き情に絡んで両手で引寄せて雁書を見たいと思う。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉には麝香は消えてそのままで冷たい、寵愛を受けていたときに着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚れている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があり、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになる。

(浣溪沙八首其の二)

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。

 

浣溪沙八首其三

浣溪沙八首その三(若くして寵愛を失った妃賓は、瀟湘の后妃ように帝に先立たれのと同じで、一人で過ごすのは、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごすことなのである。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱花は軽く風にのって簾や、幔幕にまでその香が届くと、刺繍の着物の妃賓は、鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進むのを見る。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない鸞凰の刺繍の戸張の中には蝋燭の光にただ一人の影を映して、そこにはうらみだけがはいってくると、涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて渚の蓮池に光るかのようである。愛情の薄い皇子は歳若くして死別したのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。

 

浣溪沙八首其四

浣溪沙八首その四(愛妾とされ、どんなに寵愛を受けていても、寵愛は失うもの、西王母のようであっても、巫山の瑤姫であっても、今はどうなるのかはわからない、いずれにしても耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

愛妾とされてもうどれだけ年数を重ねたのだろうか、それなのに別れて怨めしいと思うようになったが。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

西王母の春の恋の使者として錦字を伝え持ってくるはずが一向に来なかったし、巫山の瑶女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれるというがその閨がどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

浣溪紗八首其の四)

惆悵 經年 謝娘に別れ,月 花院 風光好く,此時 相い望む 最情の傷。

青鳥 來らず 錦字を傳う,瑤 何處にか 蘭房を鏁にし,魂夢を忍教して兩つながら茫茫たり。

 

浣溪紗八首,其五

(菊の花に夜露が下りる良い夜、思いもよらず寵愛を受けることになった、床をすごす共寝の夜が明けると、それからどうなるのかと恐れる女の情を詠う。)

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

風にゆれ動く庭に咲き誇る黄菊に玉の露に濡れて色を濃くする。秋の冷気に見向きもされない莎草はつめたく階の端に生えていて、その影でこおろぎが鳴いて秋の趣きを添え、思いがけないこの出会い、素晴らしい夜は思いもよらないことである。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

とばりを背にして、灯火の炎は揺れていて、蝋燭を滴らせるのも忘れるように時は過ぎる。香の香りに誘われ、重ねた肌に暖かに夢は掛け布団のうちでつづき、この素敵な時から目覚めること、枕辺にこのまま居たいと思うこと、夜明け前の鐘が鳴ればわかれなければいけない、それはとても恐いことなのだ。

浣溪紗八首,其の五)

庭菊 黃を飄し 玉露濃し,冷莎 砌に隈【よ】し 鳴蛩【めいきょう】 隱れ,何ぞ期せん 良夜 相う逢うを得るを。

帳を背に 風 搖がせ 紅【こうろう】 滴る,香に惹【ひか】るる暖かき夢 繡衾【しゅうきん】重なり,覺め來り 枕上 晨鐘に怯る。

 

浣溪沙八首其六

(秋までには来るよと約束していたが背いてこない人に対する女性の恨みを詠う。)

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

秋の空に雲が淡くうかぶ、風が高い所を抜けていき高木の上の方を揺らして枯れ葉が乱れ飛びかうけれど、暫くして降り出した晩秋の冷たい雨はく中庭の青苔のうえに微かに濡らしていて色を濃くする、それの向うの奥深いところの閏には妃嬪は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

寵愛を失った妃賓であっても、秋になっても白粉をこくし、眉も画いて準備はちゃんとして、思い出の金帯の枕をならべて密かな期待は愁となる、鴛駕模様の衣裳も空しさだけがめぐる。約束に背いてこない、どうやってこの気持ちを抑えていけるというのだろうか。

(其の六)

雲は澹く 風は高くして 葉はれ亂飛ぶ,小庭は寒雨あり綠苔は微かなり,深い閨には 人靜まり 屏幃を掩う。

粉黛 暗く金帶の枕に愁う,鴛鴦 空しく畫羅の衣に繞り,那で堪えん 歸るを思わざるに辜負せんとを。

 

 

浣溪沙八首其七

浣溪沙八首その七(もう何度目の秋を一人で過ごすのか、雁書の雁も通り過ぎるだけだし、夢もやがて見なくなる。秋の夜長を一人過ごすのにいい方法がことがあろうかと詠う。)

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、遥かな先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の羅紗を張った小窓越に月がぼんやりと明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の刺繍があり、閨には香が焚き揺らせて平らかに漂っている。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

どこかに行ってしまったのか、ここには帰ってこないばかりか、今では便りもないままだ。秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見ては心が驚かされる。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たいばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものがあるのだろうか。

(浣溪沙八首其の七)

鴈の響き遙かな天に 玉漏清きなり,小紗外は月朧明し,翠幃に金鴨ありて炷香平かなり。

何處にか歸らず 音信斷つ,良宵 空しく使わしむ夢魂驚き,簟涼 枕冷 情に勝てず。

浣溪沙八首其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

(仲秋の月が約束の日、カササギの橋を渡って牽牛が来てくれるが、又次の秋まで寂しい思いを過ごしてゆく、夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

仲秋の月が明るく照り、露が一面に降りて真っ白に広がる、また秋がきて、逢瀬の約束の日に静かな夜にひっそりと二人でいつまでもいっしょに過ごす。しかし、夢の一年一回でも牽牛のようにあの人と求め合っていたいが、次の秋まで、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのか。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまう。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えるいいことなどないのか。

 

(浣溪沙八首 其の八)

露白く蟾 明くして又た秋到る,佳期 幽會にして兩つながら悠悠たり,夢牽の情の役するは幾時にか休まん。

記得は人に泥【まつ】わり微かに黛を斂め,無言 小書樓に斜倚し,前事を暗く思い 愁に勝【た】えず。

 

 

『浣溪沙八首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

 

(下し文)

(浣溪沙八首 其の八)

露白く蟾 明くして又た秋到る,佳期 幽會にして兩つながら悠悠たり,夢牽の情の役するは幾時にか休まん。

記得は人に泥【まつ】わり微かに黛を斂め,無言 小書樓に斜倚し,前事を暗く思い 愁に勝【た】えず。

 

(現代語訳)

(仲秋の月が約束の日、カササギの橋を渡って牽牛が来てくれるが、又次の秋まで寂しい思いを過ごしてゆく、夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

仲秋の月が明るく照り、露が一面に降りて真っ白に広がる、また秋がきて、逢瀬の約束の日に静かな夜にひっそりと二人でいつまでもいっしょに過ごす。しかし、夢の一年一回でも牽牛のようにあの人と求め合っていたいが、次の秋まで、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのか。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまう。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えるいいことなどないのか。

 

 

(訳注)

浣溪沙八首其八

(仲秋の月が約束の日、カササギの橋を渡って牽牛が来てくれるが、又次の秋まで寂しい思いを過ごしてゆく、夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

【解説】 月が一番大きくなって蟾蜍が見える日が約束の日で、七夕の日だけ会える。それでも別れたら、来るかどうかとおもうことしかないと恨みを詠う。後段は、二人が愛をまつわりつかしているときのことが頭から離れない。満たされぬ日々に悲しみに顔を曇らせてしまう。又今日も楼閣の書斎に身を寄せて、過ぎ去った日々を思うと、わびしさに居たたまれぬことを述べる。男目線で、男を待つ年増になった妃嬪の哀れさを詠うものである。

 

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

浣溪沙八首其一

春色迷人恨正,可堪蕩子不還,細風輕露著梨

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊,小屏狂夢極天

○●○○●△○  ●○●●△○○ ●△△●△○○

○●●○○●△ ●○○●●○○  ●△△△●○○

浣溪沙八首其二  ⑦⑦⑦/4③⑦⑦

紅藕香寒翠渚,月籠虛閣夜蛩,塞鴻驚夢兩牽

寶帳玉鑪,殘麝,羅衣金縷暗塵,小孤燭淚縱

○●○○●●○  ●△○●●○○ ●△○△●△○

●●●○ ○●△  ○△○●●○△ ●?○●●△△

浣溪沙八首其三

荷芰風輕簾幕  繡衣鸂鶒泳迴塘 小屏閑掩舊瀟  

恨入空幃鸞影獨 淚凝雙臉渚蓮  薄情年少每思

△●△△○●○  ●△○?●△○ ●△○●●○○

●●△○○●● ●△○△●△△  ●○○●●△△

浣溪沙八首其四

惆悵經年別謝,月花院好風,此時相望最情

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭,忍教魂夢兩茫

○●△○●●○  ●?○△●△△ ●○△△●○△

○●△△△●● ○○△●?○○  ●△○△●○○

浣溪紗八首,其五

庭菊飄黃玉露,冷莎隈砌隱鳴,何期良夜得相

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾,覺來枕上怯晨

○●○○●●○  △○△●●○○ △○○●●△○

●●△○○●● ●○●△●○△  ●△△●●○○

浣溪紗八首其六

雲澹風高葉亂,小庭寒雨綠苔,深閨人靜掩屏

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅,那堪辜負不思

○△△○●●○  ●○○●●○○ △○○●●△○

●●●○○●△ ○○△●●○△  △○○●△△○

浣溪沙八首其七

鴈響遙天玉漏,小紗外月朧,翠幃金鴨炷香

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂,簟涼枕冷不勝

●●○○●●○  ●○?●●○○ ●○○●●○○

△●△○○△● ○○△●△○○  ●△△△△△○浣溪沙八首其八

露白蟾明又到,佳期幽會兩悠,夢牽情役幾時

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書,暗思前事不勝

●●○○●●○  ○○○●●○○ △△○●△○△

●●△○○●● ○○○△●○○  ●△○●△△○

 

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

仲秋の月が明るく照り、露が一面に降りて真っ白に広がる、また秋がきて、逢瀬の約束の日に静かな夜にひっそりと二人でいつまでもいっしょに過ごす。しかし、夢の一年一回でも牽牛のようにあの人と求め合っていたいが、次の秋まで、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのか。

○蟾明 蟾は月で月明と同じ意である。月に蟾蜍がいるという伝説による。〔広韻〕に「蟾、蝦蟆なり」とある。〔爾雅・釈魚〕の注に「蝦蟆に似て、陸地に居る」とある。韋莊『天仙子五首其三』

蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。

綉衾香冷懶重燻。

入寂寂、葉紛紛。

纔睡依前夢見君。

天仙子 其三 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-272-5-#26  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2907

・蟾 1動物名。 ヒキガエルのこと。2 《西王母(せいおうぼ)の秘薬を盗んだ姮娥(嫦娥)が月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から》月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。

石鼓歌 韓愈 韓退之(韓愈)詩<97-#4>Ⅱ中唐詩525 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1666

月蝕詩效玉川子作 韓愈 韓退之(韓愈)詩<96-8>Ⅱ中唐詩521 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1650

河内詩二首 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 126

李商隠 『嫦娥』 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集約130首 詩の背景1.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠

月は女性の姿をいい、妓女、美人のこという。

○佳期 男女が目時を約束して会ぅこと。

李白『大堤曲』

漢水臨襄陽。花開大堤暖。

佳期大堤下。淚向南云滿。

春風無復情。吹我夢魂散。

不見眼中人。天長音信斷。

李白53大堤曲 李白54怨情 李白55贈内

○幽會 年一回の逢瀬に静かな夜を過ごすというほどの意。

○兩悠悠 二人でいついつまでも一緒に過ごす。

○夢牽情役 牽牛のように一年に一回だが、夢の中ではいつも情を持って居続けるというほどの意。

 

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまう。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えるいいことなどないのか。

○泥人 人がべったりとまつわりつくこと。二人の情事のこと。

○小書樓 書斎のある小楼

○不勝愁 こんな愁いに堪えることはできない

11顧夐 (改)《巻七07浣溪沙八首其七》『花間集』309全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6817

顧夐  浣溪沙八首其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

浣溪沙八首その七(もう何度目の秋を一人で過ごすのか、雁書の雁も通り過ぎるだけだし、夢もやがて見なくなる。秋の夜長を一人過ごすのにいい方法がことがあろうかと詠う。)

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、遥かな先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の羅紗を張った小窓越に月がぼんやりと明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の刺繍があり、閨には香が焚き揺らせて平らかに漂っている。どこかに行ってしまったのか、ここには帰ってこないばかりか、今では便りもないままだ。秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見ては心が驚かされる。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たいばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものがあるのだろうか。

11顧夐 (改)《巻七07浣溪沙八首其七》『花間集』309全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6817

 

 
  2015年10月25日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白333-#5 《巻二25-上雲樂》 333-#5Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(14) <李白333-#5> Ⅰ李白詩1653 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6813  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈94-#9《 巻二15岳陽樓別竇司直》 #9 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1566> Ⅱ#9 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6814  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-155杜甫 《1725九日諸人集於林》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-155 <1027> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6815  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七07浣溪沙八首其七》『花間集』309全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6817  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 


 

浣溪沙八首其七

浣溪沙八首その七(もう何度目の秋を一人で過ごすのか、雁書の雁も通り過ぎるだけだし、夢もやがて見なくなる。秋の夜長を一人過ごすのにいい方法がことがあろうかと詠う。)

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、遥かな先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の羅紗を張った小窓越に月がぼんやりと明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の刺繍があり、閨には香が焚き揺らせて平らかに漂っている。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

どこかに行ってしまったのか、ここには帰ってこないばかりか、今では便りもないままだ。秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見ては心が驚かされる。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たいばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものがあるのだろうか。

(浣溪沙八首其の七)

鴈の響き遙かな天に 玉漏清きなり,小紗外は月朧明し,翠幃に金鴨ありて炷香平かなり。

何處にか歸らず 音信斷つ,良宵 空しく使わしむ夢魂驚き,簟涼 枕冷 情に勝てず。

 

 

『浣溪沙八首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

 

 

(下し文)

(浣溪沙八首其の七)

鴈の響き遙かな天に 玉漏清きなり,小紗の外は月朧明し,翠幃に金鴨ありて炷香平かなり。

何處にか歸らず 音信斷つ,良宵 空しく使わしむ夢魂驚き,簟涼 枕冷 情に勝てず。

 

(現代語訳)

浣溪沙八首その七(もう何度目の秋を一人で過ごすのか、雁書の雁も通り過ぎるだけだし、夢もやがて見なくなる。秋の夜長を一人過ごすのにいい方法がことがあろうかと詠う。)

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、遥かな先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の羅紗を張った小窓越に月がぼんやりと明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の刺繍があり、閨には香が焚き揺らせて平らかに漂っている。

どこかに行ってしまったのか、ここには帰ってこないばかりか、今では便りもないままだ。秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見ては心が驚かされる。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たいばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものがあるのだろうか。

 

(訳注)

浣溪沙八首其七

浣溪沙八首その七(もう何度目の秋を一人で過ごすのか、雁書の雁も通り過ぎるだけだし、夢もやがて見なくなる。秋の夜長を一人過ごすのにいい方法がことがあろうかと詠う。)

 

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

浣溪沙八首其一

春色迷人恨正,可堪蕩子不還,細風輕露著梨

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊,小屏狂夢極天

○●○○●△○  ●○●●△○○ ●△△●△○○

○●●○○●△ ●○○●●○○  ●△△△●○○

浣溪沙八首其二  ⑦⑦⑦/4③⑦⑦

紅藕香寒翠渚,月籠虛閣夜蛩,塞鴻驚夢兩牽

寶帳玉鑪,殘麝,羅衣金縷暗塵,小孤燭淚縱

○●○○●●○  ●△○●●○○ ●△○△●△○

●●●○ ○●△  ○△○●●○△ ●?○●●△△

浣溪沙八首其三

荷芰風輕簾幕  繡衣鸂鶒泳迴塘 小屏閑掩舊瀟  

恨入空幃鸞影獨 淚凝雙臉渚蓮  薄情年少每思

△●△△○●○  ●△○?●△○ ●△○●●○○

●●△○○●● ●△○△●△△  ●○○●●△△

浣溪沙八首其四

惆悵經年別謝,月花院好風,此時相望最情

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭,忍教魂夢兩茫

○●△○●●○  ●?○△●△△ ●○△△●○△

○●△△△●● ○○△●?○○  ●△○△●○○

浣溪紗八首,其五

庭菊飄黃玉露,冷莎隈砌隱鳴,何期良夜得相

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾,覺來枕上怯晨

○●○○●●○  △○△●●○○ △○○●●△○

●●△○○●● ●○●△●○△  ●△△●●○○

浣溪紗八首其六

雲澹風高葉亂,小庭寒雨綠苔,深閨人靜掩屏

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅,那堪辜負不思

○△△○●●○  ●○○●●○○ △○○●●△○

●●●○○●△ ○○△●●○△  △○○●△△○

浣溪沙八首其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

●●○○●●○  ●○?●●○○ ●○○●●○○

△●△○○△● ○○△●△○○  ●△△△△△○

 

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、遥かな先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の羅紗を張った小窓越に月がぼんやりと明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の刺繍があり、閨には香が焚き揺らせて平らかに漂っている。

○玉漏清 富貴の家の飾りに飾られた水時計(漏刻)の音が清らかに聞こえてくる。容器の底の穴から流出,あるいは容器に流入する水の量によって時間を測る時計。日時計の次に出現したもので,機械時計が普及するまで夜間,曇雨天用に使われた。ここでは雁が飛んで行ったあとには漏刻の水音だけが聞えてくるというもの。

○小紗 家妓か愛妾であろう。奥まったへやから出ることもなく毎日を過ごしている様子が覗える。

○炷香平 女一人の部屋の中で、香を焚くが、動くものがいないので煙が水平に広がる様子をいう。さびしさを際立たせる表現である。・炷の用語解説 - 1 香をひとたきくゆらせること。また、その香。2 1本の灯心。

○翠幃 翡翠によって飾られた戸張。

○月朧明 月はおぼろではあるが明るくなる。

 

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

どこかに行ってしまったのか、ここには帰ってこないばかりか、今では便りもないままだ。秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見ては心が驚かされる。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たいばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものがあるのだろうか。

簟涼枕冷 簟のベットシーツは汗ばむ時には最高のものだが、汗もかかない一人寝の秋には冷たすぎる。しかし、もしかしたら、又帰ってくれるかもしれない。その時にはこの敷物が無くてはならないという待つ身の女心をあらわす意味になる。

不勝情 「心情にまさるものなし。」寂しいおもいがすべての思いに勝つということである。

11顧夐 (改)《巻七06浣溪沙八首其六》『花間集』308全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6812

顧夐  浣溪沙八首其六

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

(秋までには来るよと約束していたが背いてこない人に対する女性の恨みを詠う。)

秋の空に雲が淡くうかぶ、風が高い所を抜けていき高木の上の方を揺らして枯れ葉が乱れ飛びかうけれど、暫くして降り出した晩秋の冷たい雨はく中庭の青苔のうえに微かに濡らしていて色を濃くする、それの向うの奥深いところの閏には妃嬪は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。寵愛を失った妃賓であっても、秋になっても白粉をこくし、眉も画いて準備はちゃんとして、思い出の金帯の枕をならべて密かな期待は愁となる、鴛駕模様の衣裳も空しさだけがめぐる。約束に背いてこない、どうやってこの気持ちを抑えていけるというのだろうか。

11顧夐 (改)《巻七06浣溪沙八首其六》『花間集』308全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6812

 

 
  2015年10月24日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白333-#4 《巻二25-上雲樂》 333-#4Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(14) <李白333-#4> Ⅰ李白詩1652 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6808  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈94-#8《 巻二15岳陽樓別竇司直》 #8 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1565> Ⅱ#8 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6809  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-154杜甫 《卷一四82雨 (冥冥甲子雨,)》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-154 <1026> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6810  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七06浣溪沙八首其六》『花間集』308全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6812  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

 

浣溪沙八首其一

(春は万物を成長させ、春の行楽は放蕩の情をさらに強くする。待つものは、柳の緑が濃くなるころ閨の中で待っているだけで、これからの人生、こんな生活を覚悟して生きていかないと詠う。)

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を浮かせ、迷わせて、人がどこにいるのかわからないので恨むことになるし、だから。放蕩のものが家に帰ってこないことには耐えるようにすべきであるし、そんな春の優しい風に当たり、軽やかな露に濡れた梨の花が色をはっきりとさせ、其処には人が集まる。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

行楽の季節には、簾の外に情愛があるのであり、ツガイの燕が飛び上がるということがある、ただ閨だけで、待つだけで、檻の暮し、柳の緑も濃く、風に斜め払う、閨の寝牀横の小屏風の中で夢の中だけで狂うもの、そんな人生が一生続いて行く。

(浣溪沙八首其の一)

春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

浣溪沙八首其二

浣溪沙その二(夏も過ぎ、秋になってもどこからも音沙汰がない、御殿の閨に何もせず、、ただ、寵愛を受ける準備だけは菅、使うことがないので、埃に汚れて居る)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

秋になりかけのころ蓮の花の香りを残したまま夕方の寒さを感じる。緑叢がいっぱいで渚に平らかに広がる。閨の高窓に見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。北方から南に向かう大雁は夢に驚き情に絡んで両手で引寄せて雁書を見たいと思う。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉には麝香は消えてそのままで冷たい、寵愛を受けていたときに着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚れている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があり、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになる。

(浣溪沙八首其の二)

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。

 

浣溪沙八首其三

浣溪沙八首その三(若くして寵愛を失った妃賓は、瀟湘の后妃ように帝に先立たれのと同じで、一人で過ごすのは、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごすことなのである。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱花は軽く風にのって簾や、幔幕にまでその香が届くと、刺繍の着物の妃賓は、鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進むのを見る。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない鸞凰の刺繍の戸張の中には蝋燭の光にただ一人の影を映して、そこにはうらみだけがはいってくると、涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて渚の蓮池に光るかのようである。愛情の薄い皇子は歳若くして死別したのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。

 

浣溪沙八首其四

浣溪沙八首その四(愛妾とされ、どんなに寵愛を受けていても、寵愛は失うもの、西王母のようであっても、巫山の瑤姫であっても、今はどうなるのかはわからない、いずれにしても耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

愛妾とされてもうどれだけ年数を重ねたのだろうか、それなのに別れて怨めしいと思うようになったが。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

西王母の春の恋の使者として錦字を伝え持ってくるはずが一向に来なかったし、巫山の瑶女の身を揺らせてくれ、身も心も