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『菩薩蠻十一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-11-1-#11  花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1660

11.温庭筠 菩薩蠻
南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。
いつのまにかことしも春の盛りを過ぎて行く、南園には初夏の兆しが、地面いっぱいに雪のように柳絮の花がつもる。愁いの気持ちで、ふりしきりる清明の小雨の音をきいている。
雨後卻斜陽,杏花零落香。
雨がふりすぎたあとには、傾いた日差しが照りかえして、杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
無言勻睡臉,枕上屏山掩。
日暮れになり、寝所に入ろうとして、一言も言わないで、寝覚めのための顔、頬にお化粧をつくろう。枕の上には屏風のように女の体がおおっている。
時節欲黃昏,無聊獨倚門。
今年の春も過ぎてしまう。時も季節も、私も黄昏になる。ただひとりでわびしく門にもたれて、あの方が私の所にかえってくることを待ちわびるのである。

菩薩蠻 十一
南園は地に滿つ輕絮堆るを,愁 清明の雨一霎するを聞く。
雨後 卻て斜陽なり,杏花 零落して香る。
言無くて睡臉を勻し,枕上に屏山掩う。
時節 黃昏にならんと欲す,無聊 獨り門に倚る。


宮島(11)

『菩薩蠻 十一』 現代語訳と訳註
(本文)
南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。
雨後卻斜陽,杏花零落香。
無言勻睡臉,枕上屏山掩。
時節欲黃昏,無聊獨倚門。


(下し文)
南園は地に滿つ輕絮堆るを,愁 清明の雨一霎するを聞く。
雨後 卻て斜陽なり,杏花 零落して香る。
言無くて睡臉を勻し,枕上に屏山掩う。
時節 黃昏にならんと欲す,無聊 獨り門に倚る。


(現代語訳)
いつのまにかことしも春の盛りを過ぎて行く、南園には初夏の兆しが、地面いっぱいに雪のように柳絮の花がつもる。愁いの気持ちで、ふりしきりる清明の小雨の音をきいている。
雨がふりすぎたあとには、傾いた日差しが照りかえして、杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
日暮れになり、寝所に入ろうとして、一言も言わないで、寝覚めのための顔、頬にお化粧をつくろう。枕の上には屏風のように女の体がおおっている。
今年の春も過ぎてしまう。時も季節も、私も黄昏になる。ただひとりでわびしく門にもたれて、あの方が私の所にかえってくることを待ちわびるのである。


(訳注) 菩薩蠻 十一
南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。
いつのまにかことしも春の盛りを過ぎて行く、南園には初夏の兆しが、地面いっぱいに雪のように柳絮の花がつもる。愁いの気持ちで、ふりしきりる清明の小雨の音をきいている。
・南園 特定の庭園をさすのではないであろう。
・絮 柳絮。(1)白い綿毛をもった柳の種子。また、それが雪のように散るさま。[季]春。 (2)雪の形容。
・一霎 しばらくの時間。
・清明 二十四気の一。冬至ののち百五日、春分から十五日目。陽暦の四月五、六日ごろ。


雨後卻斜陽,杏花零落香。
雨がふりすぎたあとには、傾いた日差しが照りかえして、杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
・雨後卻斜陽 妓女の人生を示す。
・零落 ここは杏花の散ってゆくさま。何年か前のこの季節から女のところへ来なくなったもの。


無言勻睡臉,枕上屏山掩。
日暮れになり、寝所に入ろうとして、一言も言わないで、寝覚めのための顔、頬にお化粧をつくろう。枕の上には屏風のように女の体がおおっている。
・屏山 妓女の横向きの寝姿をいう。作者はこの二句にエロチックなことを連想させることを意図している。


時節欲黃昏,無聊獨倚門。
また今年の春も過ぎてしまう。時も季節も、私も黄昏になる。ただひとりでわびしく門にもたれて、あの方が私の所にかえってくることを待ちわびるのである。
時節欲黃昏 時節の変わり、妓女の年齢の変化、若さ、新鮮さのなくなってきていることを表現する。