同じ日の紀頌之5つのブログ 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩為焦仲卿妻作 (まとめ その-2) 漢詩<32>古詩源 巻三 女性詩615 漢文委員会 
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩石鼓歌 韓愈 韓退之(韓愈)詩<97-#8-(最終回)>Ⅱ中唐詩529 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1682 
 Ⅲ杜甫詩1000詩集”成都紀行(9)” 桔柏渡 杜甫詩1000 <349>#2 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1683 杜甫1500- 520 
 Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集元和聖徳詩 幷序 韓退之(韓愈)詩<80> (12/17) 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩『更漏子 三』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-17-2-#3 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1684 
      
 ■今週の人気記事(漢詩の3部門ランキング)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex 
 謝靈運index謝靈運詩古詩index漢の無名氏  
孟浩然index孟浩然の詩韓愈詩index韓愈詩集
杜甫詩index杜甫詩 李商隠index李商隠詩
李白詩index 李白350首女性詩index女性詩人 
 上代・後漢・三国・晉南北朝・隋初唐・盛唐・中唐・晩唐北宋の詩人  
◎漢文委員会のHP http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/
                  http://kanbuniinkai7.dousetsu.com
                  http://kanbuniinkai8.dousetsu.com
                           http://3rd.geocities.jp/miz910yh/


『更漏子 三』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-17-2-#3  花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1684


3.更漏子 三
金雀釵,紅粉面,花裏暫時相見。
賢い男を得たいと思っていたころ、金雀のかんざしをさし、白粉に紅をさし化粧を整えて、春の盛りに花のなかで、出逢って語りあい、しばらくの時を過ごした。
知我意,感君憐,此情須問天。
あの人はわたしのこころをよく理解してくれたし、わたしもあの人がわたしに愛しいと思ってくれ、憐をかけていることをよく感じ取ったものだった。愛しあっているこころは疑う余地のないもので、どんなに天の神様に尋ねるとしても間違いないことであった。
香作穗,蠟成淚,還似兩人心意。
時が過ぎて、今宵も香が穂のようにもえただようだけ、蝋燭はとけて落ち、私も涙したのです。香が思うままただようのと、蝋燭が流れるように涙をながしているのは、二人のこころのうちによく似ているのです。
山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。
今宵ももしかしてと身支度をしたまま閨にすべすべにしても横になり、錦の薄いかけ布でそぞろに寒さをおぼえるほどになる。ふとては、時をしらせる水時計の音に目をさますとあけがた近くなっている。

更漏子 三
金雀の釵【さ】,紅粉の面,花の裏に暫時こそ相い見。
我が意を知り,君の憐を感じ,此の情 須らく天に問う。
香は穗を作し,蠟は淚を成すは,還って兩人の心意に似る。
山が枕して膩【じ】し,錦の衾 寒するは,覺めて更漏の殘【なご】りを來る。


『更漏子』 現代語訳と訳註
(本文)
更漏子 三
金雀釵,紅粉面,花裏暫時相見。
知我意,感君憐,此情須問天。
香作穗,蠟成淚,還似兩人心意。
山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。


(下し文) 更漏子 三
金雀の釵【さ】,紅粉の面,花の裏に暫時こそ相い見。
我が意を知り,君の憐を感じ,此の情 須らく天に問う。
香は穗を作し,蠟は淚を成すは,還って兩人の心意に似る。
山が枕して膩【じ】し,錦の衾 寒するは,覺めて更漏の殘【なご】りを來る。


(現代語訳)
賢い男を得たいと思っていたころ、金雀のかんざしをさし、白粉に紅をさし化粧を整えて、春の盛りに花のなかで、出逢って語りあい、しばらくの時を過ごした。
あの人はわたしのこころをよく理解してくれたし、わたしもあの人がわたしに愛しいと思ってくれ、憐をかけていることをよく感じ取ったものだった。愛しあっているこころは疑う余地のないもので、どんなに天の神様に尋ねるとしても間違いないことであった。
時が過ぎて、今宵も香が穂のようにもえただようだけ、蝋燭はとけて落ち、私も涙したのです。香が思うままただようのと、蝋燭が流れるように涙をながしているのは、二人のこころのうちによく似ているのです。
今宵ももしかしてと身支度をしたまま閨にすべすべにしても横になり、錦の薄いかけ布でそぞろに寒さをおぼえるほどになる。ふとては、時をしらせる水時計の音に目をさますとあけがた近くなっている。

58moon

(訳注) 更漏子 三
金雀釵,紅粉面,花裏暫時相見。
賢い男を得たいと思っていたころ、金雀のかんざしをさし、白粉に紅をさし化粧を整えて、春の盛りに花のなかで、出逢って語りあい、しばらくの時を過ごした。
・金雀 雀をかたどった金のかんざし。曹植『美女篇』「攘袖見素手,皓腕約金環。
頭上金爵釵,腰佩翠琅玕。」(袖を攘げて素手を見(あらは)せば、皓腕 金環を約す。頭上には金爵の釵、  腰には佩びる翠琅干。)美女が賢い男を得たいと思う気持ちを詠ったもので、若い女性である。
・紅粉 紅と白粉。うら若い女性を詠う。


知我意,感君憐,此情須問天。
あの人はわたしのこころをよく理解してくれたし、わたしもあの人がわたしに愛しいと思ってくれ、憐をかけていることをよく感じ取ったものだった。愛しあっているこころは疑う余地のないもので、どんなに天の神様に尋ねるとしても間違いないことであった。


香作穗,蠟成淚,還似兩人心意。
時が過ぎて、今宵も香が穂のようにもえただようだけ、蝋燭はとけて落ち、私も涙したのです。香が思うままただようのと、蝋燭が流れるように涙をながしているのは、二人のこころのうちによく似ているのです。


山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。
今宵ももしかしてと身支度をしたまま閨にすべすべにしても横になり、錦の薄いかけ布でそぞろに寒さをおぼえるほどになる。ふとては、時をしらせる水時計の音に目をさますとあけがた近くなっているのです。
・山 妓女が横になることをあらわす言葉である。
・膩 皮膚からにじみ出たあぶら。あか。すべすべする。
・衾 薄いかけ布。初めの三言二句は女の横になった艶の雰囲気をあらわしている。