『南歌子七首』(二)温庭筠


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『南歌子七首』(二) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-31-5-#9  花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1740


南歌子 七首
(一)
手裏金鹦鹉,胸前繡鳳凰。偷眼暗形相。不如從嫁與,作鴛鴦。

(二)
似帶如絲柳,團酥握雪花。簾卷玉鈎斜。九衢塵欲暮,逐香車。

(三)
鬓垂低梳髻,連娟細掃眉。終日兩相思。爲君憔悴盡,百花時。
 南歌子(四)
臉上金霞細,眉間翠钿深。倚枕覆鴛衾。隔簾莺百啭,感君心。

(五)
撲蕊添黃子,呵花滿翠鬟。鴛枕映屏山。月明三五夜,對芳顔。

(六)
轉盼如波眼,娉婷似柳腰。花裏暗相招,憶君腸欲斷,恨春宵。

(七)
懶拂鴛鴦枕,休縫翡翠裙。羅帳罷爐熏。近來心更切,爲思君。



南歌子(一)
手裏金鹦鹉,胸前繡鳳凰。
嫁ぐかもしれないそのひとの手の中には、黄金製の鸚鵡杯があり、衣服の胸元には、ホウオウの刺繍がしてあります。
偷眼暗形相。不如從嫁與,作鴛鴦。
わたしはこっそりとその人お顔と姿をうかがい見るのです。もう嫁いでいった方がいいかもしれない。きっと鴛鴦のような夫婦となります。 


2. 南歌子(二)
似帶如絲柳,團酥握雪花。
その人は帯のようにしなやかであり、糸柳のような腰つきであり、その肌はきよく滑らかなまるみをもっていて雪の白さと艶やかな花の白さの指さきで握ってくれる。
簾卷玉鈎斜。
車の簾を巻き上げも、宝玉で輝く簾を掛ける鉤金具もうまく途中で止めている。
九衢塵欲暮,逐香車。

大通りはいくつにも別れその上この人ごみに紛れて暮れていこうとしている。その人の香りの車の後を追っていくのである。

南歌子 
帶に似て絲柳【しりゅう】の如し,團く酥【そ】にして雪花【せっか】を握る。
簾卷【れんかん】玉鈎【ぎょくこう】斜なり。
九衢【きゅうく】塵 暮れなんと欲す,香車【こうしゃ】を逐う。

終南山06

『南歌子』七首二 現代語訳と訳註
(本文)

似帶如絲柳,團酥握雪花。
簾卷玉鈎斜。
九衢塵欲暮,逐香車。


(下し文) 南歌子 
帶に似て絲柳【しりゅう】の如し,團く酥【そ】にして雪花【せっか】を握る。
簾卷【れんかん】玉鈎【ぎょくこう】斜なり。
九衢【きゅうく】塵 暮れなんと欲す,香車【こうしゃ】を逐う。


(現代語訳)
その人は帯のようにしなやかであり、糸柳のような腰つきであり、その肌はきよく滑らかなまるみをもっていて雪の白さと艶やかな花の白さの指さきで握ってくれる。
車の簾を巻き上げも、宝玉で輝く簾を掛ける鉤金具もうまく途中で止めている。
大通りはいくつにも別れその上この人ごみに紛れて暮れていこうとしている。その人の香りの車の後を追っていくのである。


(訳注)
2. 南歌子(二)

『花間集』巻一にある。男性の目から見た好ましい、しなやかな細腰、白い肌、良い香りの女性の姿である。
唐教坊曲名。単調二十三字、五句三平韻(詞譜一)。唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。
『更漏子』『定西番』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。


似帶如絲柳,團酥握雪花。
その人は帯のようにしなやかであり、糸柳のような腰つきであり、その肌はきよく滑らかなまるみをもっていて雪の白さと艶やかな花の白さの指さきで握ってくれる。
團酥 きよく滑らかなまるみをもったもの。酥:牛や羊の乳を発行させた乳酸飲料。酒の別名。きよく滑らかなたとえ。
・雪花 雪の白さと艶やかな花の白さ。


簾卷玉鈎斜。
車の簾を巻き上げも、宝玉で輝く簾を掛ける鉤金具もうまく途中で止めている。


九衢塵欲暮,逐香車。
大通りはいくつにも別れその上この人ごみに紛れて暮れていこうとしている。その人の香りの車の後を追っていくのである。
・九衢 枝の多く別れたもの。山海経「宣山の上に桑有り。その枝を衢という也。枝交互に四出るなり。」衢:ちまた。四方に通じる大通り。分かれ道。