『南歌子七首』(六)温庭筠

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南歌子 七首
(一)
手裏金鹦鹉,胸前繡鳳凰。偷眼暗形相。不如從嫁與,作鴛鴦。
(二)
似帶如絲柳,團酥握雪花。簾卷玉鈎斜。九衢塵欲暮,逐香車。
(三)
鬓垂低梳髻,連娟細掃眉。終日兩相思。爲君憔悴盡,百花時。
(四)
臉上金霞細,眉間翠鈿深。倚枕覆鴛衾。隔簾鶯百囀,感君心。
(五)
撲蕊添黃子,呵花滿翠鬟。鴛枕映屏山。月明三五夜,對芳顔。
(六)
轉盼如波眼,娉婷似柳腰。花裏暗相招,憶君腸欲斷,恨春宵。
(七)
懶拂鴛鴦枕,休縫翡翠裙。羅帳罷爐熏。近來心更切,爲思君。


(六)
轉盼如波眼,娉婷似柳腰。
あの女は流し目を動かしまるで波眼蝶のようなのだ、優雅にして美しく垂れ柳のような細腰をしている。
花裏暗相招,憶君腸欲斷,恨春宵。
あの人はあの女を花のさき乱れる裏の茂みに誘っている。わたしはあの人のことをこんなに思っているのにこんな私の下の腹なんて切ってしまいたい。それにしてもこんな春の宵は恨めしいのです。
(六)
轉盼【てんはん】波眼の如し,娉婷【ひょうてい】似って柳腰【りゅうよう】たり。
花裏 暗【ひそか】に相い招く,君を憶う腸 斷ぜんと欲す,春宵を恨む。

fiower880
『南歌子』 現代語訳と訳註
(本文)
(六)
轉盼如波眼,娉婷似柳腰。
花裏暗相招,憶君腸欲斷,恨春宵。


(下し文) (六)
轉盼【てんはん】波眼の如し,娉婷【ひょうてい】似って柳腰【りゅうよう】たり。
花裏 暗【ひそか】に相い招く,君を憶う腸 斷ぜんと欲す,春宵を恨む。


(現代語訳)
あの女は流し目を動かしまるで波眼蝶のようなのだ、優雅にして美しく垂れ柳のような細腰をしている。
あの人はあの女を花のさき乱れる裏の茂みに誘っている。わたしはあの人のことをこんなに思っているのにこんな私の下の腹なんて切ってしまいたい。それにしてもこんな春の宵は恨めしいのです。


(訳注) (六)
轉盼如波眼,娉婷似柳腰。

あの女は流し目を動かしまるで波眼蝶のようなのだ、優雅にして美しく垂れ柳のような細腰をしている。
・轉盼 流し目を動かす。盼:(1) 切望する,焦がれる切盼切望する.(2) 見る左顾右盼左右を見回す.
・波眼 波眼蝶
波眼蝶0055 
娉婷 【ひょうてい】(婦人の姿や振舞いが)優雅な,美しい
柳腰 細くてしなやかな腰。多く、美人のたとえ。李商隠『楚宮』「楚管蠻弦愁一概,空城罷舞腰支在。」楚宮詩でいう「腰支在」は妖艶な腰の体つきで舞い姿をみせた。「宮妓」詩に「披香新殿に腰支を闘わす」というように、踊り子の動きの際立つ部位。薄絹をつけて舞う宮廷での踊りは、頽廃的に性欲に訴えるものであった。

楚宮 李商隠:kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集 55

また、同様に細腰について、女性の細い腰。楚の霊王が細い腰を好んだという。『漢書・馬寥傳』の「呉王好劍客,百姓多瘡瘢。楚王好細腰,宮中多餓死。」、『荀子・君道』「楚莊王好細腰,故朝有餓人。」や『韓非子』「越王好勇,而民多輕死。楚靈王好細腰,而國中多餓人。」「楚の霊王は細腰を好み、国中餓する人多し」。


花裏暗相招,憶君腸欲斷,恨春宵。
あの人はあの女を花のさき乱れる裏の茂みに誘っている。わたしはあの人のことをこんなに思っているのにこんな私の下の腹なんて切ってしまいたい。それにしてもこんな春の宵は恨めしいのです。