遐方怨 二首之一(花半坼) 温庭筠

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『遐方怨』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-46-15-#   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1800


遐方怨 二首 温庭筠

遐方怨 之一
花半坼,雨初晴。
花はその弁を半ばほころびはじめている、雨はけさ早くに晴れあがっている。
未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。
夜は明けても閨に臥したまま、いまだ簾をかかげようとはしない。あの人との夢だけがのこるだけだから、かなしく愁いの心持で、いつしか暁の鶯の啼く声を聞くのです。
宿妝眉淺粉山橫。
昨夜のお化粧はもうくずれてしまい、えがいた眉ずみの色もうすれて、おしろいは額に寄り、線のように横たわっている。
約鬟鸞鏡裏,繡羅輕。
鏡にむかって髷【わげ】をたばね、刺繍をしたうすぎぬの上衣をかるく身にまとう。
(崩れた夜の化粧を落として、朝の化粧を済ませた女の哀いい愁い。)


遐方怨
花 半坼【はんたく】し,雨 初めて晴る。
未だ珠簾を卷ずして,夢は殘り,惆悵【ちょうちょう】して曉莺【ぎょうおう】を聞く。
妝を宿して眉淺く粉【おしろい】山橫たえるなり。
鬟を約して鸞鏡【らんきょう】の裏【うち】,繡羅 輕やかなり。




『遐方怨』 之一 現代語訳と訳註
(本文)
花半坼,雨初晴。
未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。
宿妝眉淺粉山橫。
約鬟鸞鏡裏,繡羅輕。


(下し文) 遐方怨
花 半坼【はんたく】し,雨 初めて晴る。
未だ珠簾を卷ずして,夢は殘り,惆悵【ちょうちょう】して曉鶯【ぎょうおう】を聞く。
妝を宿して眉淺く粉【おしろい】山橫たえるなり。
鬟を約して鸞鏡【らんきょう】の裏【うち】,繡羅 輕やかなり。


(現代語訳)
花はその弁を半ばほころびはじめている、雨はけさ早くに晴れあがっている。
夜は明けても閨に臥したまま、いまだ簾をかかげようとはしない。あの人との夢だけがのこるだけだから、かなしく愁いの心持で、いつしか暁の鶯の啼く声を聞くのです。
昨夜のお化粧はもうくずれてしまい、えがいた眉ずみの色もうすれて、おしろいは額に寄り、線のように横たわっている。
鏡にむかって髷【わげ】をたばね、刺繍をしたうすぎぬの上衣をかるく身にまとう。
(崩れた夜の化粧を落として、朝の化粧を済ませた女の哀いい愁い。)


(訳注)
遐方怨 之一

避方怨 単調三十二字、七句四平韻(詞譜二)。

花半坼,雨初晴。
花はその弁を半ばほころびはじめている、雨はけさ早くに晴れあがっている。
・坼 さける、 わかれる、 ひらく、 さけめ
「牡丹半坼初經雨,雕檻翠幕朝陽。」「正海棠半坼,不耐春寒。」
「草木半舒坼,不類冰雪晨。」(草木は半ば舒坼(じょたく)し、氷雪の晨に類(に)ず。)

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未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉莺鶯。
夜は明けても閨に臥したまま、いまだ簾をかかげようとはしない。あの人との夢だけがのこるだけだから、かなしく愁いの心持で、いつしか暁の鶯の啼く声を聞くのです。
・憫帳 憂え悲しむこと。温庭筠『更漏子 一』「惆悵謝家池閣」 謝女というのは晋の謝安が東山の彼を愛した故事から出たもの。過去女もそういう時期もあった。李白『送侄良攜二妓赴會稽戲有此贈』「攜妓東山去。 春光半道催。遙看若桃李。 雙入鏡中開。」送姪良携二妓赴会稽戯有此贈  李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -287
池閣は、謝霊運の「池塘生春草」にかけて、池堀に春草の生ずるようになったという春情にかける意がある。


妝眉淺粉山橫。
昨夜のお化粧はもうくずれてしまい、えがいた眉ずみの色もうすれて、おしろいは額に寄り、線のように横たわっている。


鬟鸞鏡裏,繡羅輕。
鏡にむかって髷【わげ】をたばね、刺繍をしたうすぎぬの上衣をかるく身にまとう。
(崩れた夜の化粧を落として、朝の化粧を済ませた女の哀いい愁い。)
・鸞鏡 背面に鸞を彫んだ鏡。