楊柳枝 之二 温庭筠

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楊柳枝 之二 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-58-11-#  花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1848


楊柳枝 (之二)
金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。
細長くふさふさとして垂れ下がる黄金色に輝く新芽のめぶいた柳の枝は、平らな橋を撫で払うように、風にゆれ、そのみどりは軒屋根の瓦を払っている。後宮の部屋にはまゆもまゆずみをきれいして香を焚いて待つのであるが愁いに思うことばかりなのだ。
晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。

夕方になって夜の化粧をしている、夜も更けてから興慶宮の竜池に雨が落ちている。着物のすそを少しかかげて欄干をとおって庭に出るあの方が来られるのかと出たり入ったりしている。

(楊柳枝 之二)
金縷 毵毵として碧の瓦溝あり,六宮 眉黛 惹香して愁う。
晚來 更帶するも 龍池の雨,半拂い 欄杆 半ば樓に入る。

楊柳枝002








『楊柳枝』(之二) 現代語訳と訳註
(本文)  

金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。
晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。


(下し文)(楊柳枝 之二)
金縷 毵毵として碧の瓦溝あり,六宮 眉黛 惹香して愁う。
晚來 更帶するも 龍池の雨,半拂い 欄杆 半ば樓に入る。

(現代語訳)
細長くふさふさとして垂れ下がる黄金色に輝く新芽のめぶいた柳の枝は、平らな橋を撫で払うように、風にゆれ、そのみどりは軒屋根の瓦を払っている。後宮の部屋にはまゆもまゆずみをきれいして香を焚いて待つのであるが愁いに思うことばかりなのだ。
夕方になって夜の化粧をしている、夜も更けてから興慶宮の竜池に雨が落ちている。着物のすそを少しかかげて欄干をとおって庭に出るあの方が来られるのかと出たり入ったりしている。


(訳注)
楊柳枝 (之二)

柳を詠う。連作八首のうち第二首。


金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。
細長くふさふさとして垂れ下がる黄金色に輝く新芽のめぶいた柳の枝は、平らな橋を撫で払うように、風にゆれ、そのみどりは軒屋根の瓦を払っている。後宮の部屋にはまゆもまゆずみをきれいして香を焚いて待つのであるが愁いに思うことばかりなのだ。
・金縷 針金状の金の撚糸で綴り合わせる
・毵毵 毛や柳の枝が細長く垂れ下がるさま。毛の長いさま。毛の長くふさふさとしたさま。 
・碧 あおい。みどり。あお。色があおい。あおみどり。無色の奥から浮き出すあおみどり色。
・六宮 皇后と五人の夫人が住む六つの宮殿。皇后と五人の夫人。後宮。


晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。
夕方になって夜の化粧をしている、夜も更けてから興慶宮の竜池に雨が落ちている。着物のすそを少しかかげて欄干をとおって庭に出るあの方が来られるのかと出たり入ったりしている。
更帶 夜のための帯に着替える。夜の時間帯がふけていく。
龍池雨 興慶宮龍池。興慶宮は長安城北にある「太極宮」、「大明宮」と区別するため、「南内」と呼ばれた。南北1.3キロメートル、東西1.1キロメートルあり、北側が宮殿、南側が庭園となっていた。南には、「竜池」という湖が存在し、船を浮かべることもあった。・半拂 着物のすそをかかげる。
欄杆 橋・階段などの縁に、人が落ちるのを防ぎ、また装飾ともするために柵状に作り付けたもの。てすり。
半入樓 でたりはいったりすること。

10risho長安城の図035