楊柳枝 之六 温庭筠

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李商隠詩
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楊柳枝 之六 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-62-15-#   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1864


楊柳枝 
宜春苑外最長條,閑裊春風伴舞腰。
大明宮の宜春苑の外 柳の枝に若芽も最も長くなっている。春風はみやびでなよなよと枝にそよぐ、宮女の舞い姿に柳も伴って揺れている。
正是玉人腸絕處,一渠春水赤闌橋。

ちょうどその場所で、ある宮女が侘しい思いをしたところなのだ。大明宮内の一番大きな龍首渠にも春の雪解け水で水嵩が上がっている嗟またこの赤闌橋を寂しくわたるのか。
楊柳枝 (之六)  
宜春【ぎしゅん】苑の外最も條を長くす,閒裊【かんじょう】春風  腰に舞うを伴う。
正【まさ】に是【こ】れ 玉人 腸斷の處,一つの渠【きょ】春水 赤闌【せきらん】の橋。


楊柳枝0006








『楊柳枝 (之六)』温庭筠 現代語訳と訳註
(本文)
楊柳枝 
宜春苑外最長條,閑裊春風伴舞腰。
正是玉人腸絕處,一渠春水赤闌橋。


(下し文)
楊柳枝 (之六)  
宜春【ぎしゅん】苑の外最も條を長くす,閒裊【かんじょう】春風  腰に舞うを伴う。
正【まさ】に是【こ】れ 玉人 腸斷の處,一つの渠【きょ】春水 赤闌【せきらん】の橋。

(現代語訳)
大明宮の宜春苑の外 柳の枝に若芽も最も長くなっている。春風はみやびでなよなよと枝にそよぐ、宮女の舞い姿に柳も伴って揺れている。
ちょうどその場所で、ある宮女が侘しい思いをしたところなのだ。大明宮内の一番大きな龍首渠にも春の雪解け水で水嵩が上がっている嗟またこの赤闌橋を寂しくわたるのか。 


(訳注)
楊柳枝 (之六)

柳を詠う。連作八首のうちこれは第六首。


宜春苑外最長條,閑裊春風伴舞腰。
大明宮の宜春苑の外 柳の枝に若芽も最も長くなっている。春風はみやびでなよなよと枝にそよぐ、宮女の舞い姿に柳も伴って揺れている。
・宜春苑 唐大明宮の庭園。李白『侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鶯百囀歌』
侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鶯百囀歌 李白
侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鶯百囀歌
東風已綠瀛洲草。紫殿紅樓覺春好。
池南柳色半青春。縈煙裊娜拂綺城。
垂絲百尺挂雕楹。
上有好鳥相和鳴。間關早得春風情。
春風卷入碧云去。千門萬戶皆春聲。
是時君王在鎬京。五云垂暉耀紫清。
仗出金宮隨日轉。天回玉輦繞花行。
始向蓬萊看舞鶴。還過芷若聽新鶯。
新鶯飛繞上林苑。愿入簫韶雜鳳笙。
・最 一番に。もっとも。 
・長條 長い枝
・閒裊 みやびでなよなよとしている。たおやか。みやびやか。しとやか。=閒嫋(嫺嫋、嫻嫋)。 
・伴 つきしたがう。ともなう。 
・舞腰 舞い姿。


正是玉人腸絕處,一渠春水赤闌橋。
ちょうどその場所で、ある宮女が侘しい思いをしたところなのだ。大明宮内の一番大きな龍首渠にも春の雪解け水で水嵩が上がっている嗟またこの赤闌橋を寂しくわたるのか。 
・正是 ちょうど…だ。ぴったりだ。(すなわち)一筋のほりかわの春の流れ(に架かった)赤闌橋(のところだ)。
・玉人 姿の美しい人。ここでは、宮女のことになる。 
・腸斷 男性を思い腸(はらわた=下半身)がちぎれるほどの侘しさをおもうことをいう。
・渠 ほりかわ、みぞの量詞(助数詞)。 
・春水 春の川の流れ。
一渠 大明宮内の一番大きな龍首渠。大明宮の配置図参照
・赤闌橋 御橋のこと。赤欄の橋。大明宮の南に位置する。配置図参照

唐朝 大明宮01

 




































楊柳枝 (之一)
蘇小門前柳萬條,毵毵金線拂平橋。
黃莺不語東風起,深閉朱門伴舞腰。

楊柳枝 (之二)
金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。
晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。

楊柳枝 (之三)
禦柳如絲映九重,鳳凰窗映繡芙蓉。
景陽樓畔千條路,一面新妝待曉風。

楊柳枝 (之四)
織錦機邊莺語頻,停梭垂淚憶征人。
塞門三月猶蕭索,縱有垂楊未覺春。

楊柳枝 (之五)
兩兩黃鹂色似色,袅枝啼露動芳音。
春來幸自長如線,可惜牽纏蕩子心

楊柳枝 (之六)
宜春苑外最長條,閑袅春風伴舞腰。
正是玉人腸絕(一作斷)處,一渠春水赤闌橋。

楊柳枝 (之七)
南內牆東禦路帝,須知春色柳絲黃。
杏花未肯無情思,何事行人最斷腸?

楊柳枝 (之八)
館娃宮外邺城西,遠映征帆近拂堤。
系得王孫歸意切,不關(一作同)芳草綠萋萋。