3. 寄國香



 同じ日の紀頌之5つのブログ
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩七歩詩 曹植 魏詩<35>古詩源 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1897
Ⅱ中唐詩・晩唐詩原道 韓退之(韓愈)詩<115-11>Ⅱ中唐詩583 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1898
Ⅲ杜甫詩1000詩集贈蜀僧閭邱師兄 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(3 -7-#5)  杜甫 <393>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1899 杜甫詩1000-393-574/1500
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集夏日辮玉法師茅齋 孟浩然 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 1901 (02/09)
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性寄國香 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-71-7-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1900
 
 ■今週の人気記事(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex
 
古詩十九首 (1) 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67676781.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------*




寄國香 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-71-7-#五言律詩   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1900



寄國香
旦夕醉吟身,相思又此春。
朝晩、酒宴にでて詩詞を作り、吟じています。思いを寄せていたあの人とではなく、ただ春の思いをしているだけなのです。
雨中寄書使,窗下斷腸人。
春の長雨の中あなたからの手紙を持ってきた使いの人が来てくれたのです。わたしは窓の下でいくら待っても来ない男を待つだけのひとでいます。
山捲珠簾看,愁隨芳草新。
ここは隠霧亭のある山があり、ここからも玉すだれをかかげて山を望みます。愁いの気持ちはこの春の新しく芽を出した芳草を見て沈んだ心になります。
別來清宴上,幾度落梁塵。
別離のための立派な宴会があるでしょう、わたしたち女は幾たびもあの部屋の梁の上に降り重なり塵埃のように同じことの繰り返しを経験していくのです。

國香に寄す
旦夕酔吟の身、相思何れの虞にか申べん。
雨中書を寄する使、窗下腸を断つの人。
山は珠簾を捲いて 看る、愁は芳草に随って 新なり。
別来清宴の上、幾度か 梁塵を落したまひしならん。

菜の花mm










『寄國香』 現代語訳と訳註
(本文)

寄國香
旦夕醉吟身,相思又此春。
雨中寄書使,窗下斷腸人。
山捲珠簾看,愁隨芳草新。
別來清宴上,幾度落梁塵。


(下し文)
國香に寄す
旦夕酔吟の身、相思何れの虞にか申べん。
雨中書を寄する使、窗下腸を断つの人。
山は珠簾を捲いて 看る、愁は芳草に随って 新なり。
別来清宴の上、幾度か 梁塵を落したまひしならん。


(現代語訳)
朝晩、酒宴にでて詩詞を作り、吟じています。思いを寄せていたあの人とではなく、ただ春の思いをしているだけなのです。
春の長雨の中あなたからの手紙を持ってきた使いの人が来てくれたのです。わたしは窓の下でいくら待っても来ない男を待つだけのひとでいます。
ここは隠霧亭のある山があり、ここからも玉すだれをかかげて山を望みます。愁いの気持ちはこの春の新しく芽を出した芳草を見て沈んだ心になります。
別離のための立派な宴会があるでしょう、わたしたち女は幾たびもあの部屋の梁の上に降り重なり塵埃のように同じことの繰り返しを経験していくのです。

美女画555




(訳注)
寄國香

図香というのは、歌妓(垂者)の名であろう。彼女が李億の妾となる前から、長安で親しかった歌枝で、それがはるばる今彼女のいる鄂州へ便りをくれたことに対し、返事した詩である。
この詩では李億に捨てられたことは芸妓の身である以上裂離ということを覚悟をしているのだ。





旦夕醉吟身,相思又此春。
朝晩、酒宴にでて詩詞を作り、吟じています。思いを寄せていたあの人とではなく、ただ春の思いをしているだけなのです。
・旦夕 朝・晩。
・酔吟 酔って詩や歌を口ずさむこと。


雨中寄書使,窗下斷腸人。
春の長雨の中あなたからの手紙を持ってきた使いの人が来てくれたのです。わたしは窓の下でいくら待っても来ない男を待つだけのひとでいます。
・寄書使 国香からの手紙をもってきた使者。


山捲珠簾看,愁隨芳草新。
ここは隠霧亭のある山があり、ここからも玉すだれをかかげて山を望みます。愁いの気持ちはこの春の新しく芽を出した芳草を見て沈んだ心になります。
・山捲珠簾看 白居易『香炉峰下新卜山居 草堂初成偶題東壁』(香炉峰の雪は簾を撥かかげて看る、隠棲した後ゆっくりとしたした気持ちを云う。)に基づいている。


別來清宴上,幾度落梁塵。
別離のための立派な宴会があるでしょう、わたしたち女は幾たびもあの部屋の梁の上に降り重なり塵埃のように同じことの繰り返しを経験していくのです。
・清宴 官僚が列席した立派な宴会。魚玄機たちは官妓であった。中央政府の道教観や州府の管轄に置かれた。実際は、妓楼や酒楼は個別に運営されており、唐代・長安の北里にあった。
・梁塵 寝牀に寝て見えるのが梁や天井であることから男と寝牀を共にすることを意味し、男女の別れを意味している。