寄劉尚書 魚玄機

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李商隠詩
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卷804_5 【寄劉尚書】魚玄機


寄劉尚書
八座鎮雄軍,歌謠滿路新。
八座の長官が、勇猛果敢の強い軍隊を統轄、おかげで民は、どこもかしこも今さらのように平和の歌を楽しんでいます。
汾川三月雨,晉水百花春。
汾水流域は三月の長雨、晋水の辺には百花繚乱、昭義軍のおかげで、平和そのものの自然があふれています。
囹圄長空鎖,幹戈久覆塵。
犯罪をおかす者などもなく、長い間獄舎が空いたままという。戦乱もなく、兵器も、武器庫の中で塵をかぶったままという。
儒僧觀子夜,羈客醉紅茵。
儒者や僧侶までが宴席で「子夜歌」歌います。高貴な旅人が赤い毛氈の上で舞う妓女をみてよわれています。
筆硯行隨手,詩書坐繞身。
みごとな文章や詩歌を、どこにいってもつくられると。詩書を座右にして手放すことはないという文人と聞き及んでいます。
小材多顧盼,得作食魚人。

わたしのようなわずかな才能の者でも、よく引立てくださいます。中流の食生活のものたちは皆、心からありがたく思っております。

劉尚書に寄す
八座 雄軍を鎮し、歌謠 路に満ちて 新なり。
汾川 三月の雨,晉水 百花の春。
囹圄 長く空鎖し,幹戈 久しく覆塵す。
儒僧 子夜を觀,羈客 紅茵の醉う。
筆硯 行くに手に隨い,詩書 坐するに身を繞る。
小材 多く顧盼し,魚食をう人と作る得。


『寄劉尚書』 現代語訳と訳註
(本文)

寄劉尚書
八座鎮雄軍,歌謠滿路新。汾川三月雨,晉水百花春。
囹圄長空鎖,幹戈久覆塵。儒僧觀子夜,羈客醉紅茵。
筆硯行隨手,詩書坐繞身。小材多顧盼,得作食魚人。


(下し文)
劉尚書に寄す
八座 雄軍を鎮し、歌謠 路に満ちて 新なり。
汾川 三月の雨,晉水 百花の春。
囹圄 長く空鎖し,幹戈 久しく覆塵す。
儒僧 子夜を觀,羈客 紅茵の醉う。
筆硯 行くに手に隨い,詩書 坐するに身を繞る。
小材 多く顧盼し,魚食をう人と作る得。


(現代語訳)
八座の長官が、勇猛果敢の強い軍隊を統轄、おかげで民は、どこもかしこも今さらのように平和の歌を楽しんでいます。
汾水流域は三月の長雨、晋水の辺には百花繚乱、昭義軍のおかげで、平和そのものの自然があふれています。
犯罪をおかす者などもなく、長い間獄舎が空いたままという。戦乱もなく、兵器も、武器庫の中で塵をかぶったままという。
儒者や僧侶までが宴席で「子夜歌」歌います。高貴な旅人が赤い毛氈の上で舞う妓女をみてよわれています。
みごとな文章や詩歌を、どこにいってもつくられると。詩書を座右にして手放すことはないという文人と聞き及んでいます。
わたしのようなわずかな才能の者でも、よく引立てくださいます。中流の食生活のものたちは皆、心からありがたく思っております。


(訳注)
寄劉尚書

劉尚書は、劉瞻をいう。河東の節度使であった当時、その徳をたたえて贈ったもの。
・劉尚書(りゅうしょ・つし上) 尚書は官名。尚書省の六曹(六部)の長官をいう。劉は劉階。


八座鎮雄軍,歌謠滿路新。
八座の長官が、勇猛果敢の強い軍隊を統轄、おかげで民は、どこもかしこも今さらのように平和の歌を楽しんでいます。
・八座 節度使の下にあった八つの部署。ふつうには左右僕射とその下の總吏部、禮部、兵部、都官、度支、工部等六部の長官をあわせて八座という。
・雄軍 勇猛果敢の強い軍隊。
・歌謠 平和なうた。政治のよさをうたったもの。


汾川三月雨,晉水百花春。
汾水流域は三月の長雨、晋水の辺には百花繚乱、昭義軍のおかげで、平和そのものの自然があふれています。
・汾川 山西省にある河。扮水。低くてしめりけの多い地。『詩経、魏風、汾沮洳』「彼汾沮洳、言采其莫」(彼の. 汾(汾水という川)の沮洳、言に其の莫. (野菜の一種)を采る)とある。「集伝」で. は、この「沮洳」を「水浸処、下湿之地」. という。
・百花(ひゃくか) あらゆる花。いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。
・晉水 山西省にある河。澤州に李億の故郷に同行したことでこのちにくわしいのである。
汾水、晋水は昭義軍の本拠地である。


唐宋時代鄴城05




















囹圄長空鎖,幹戈久覆塵。
犯罪をおかす者などもなく、長い間獄舎が空いたままという。戦乱もなく、兵器も、武器庫の中で塵をかぶったままという。
・囹圄 囚人を拘禁しておく獄舎。
・幹戈(かんか) 武器。
・覆塵 塵をかぶっていること。武器を動かさない、つかわないから。覆はおおうの意。音フウ。


儒僧觀子夜,羈客醉紅茵。
儒者や僧侶までが宴席で「子夜歌」歌います。高貴な旅人が赤い毛氈の上で舞う妓女をみてよわれています。
・子夜 晋の時代の有名な歌姫の名。楽府に多くの子夜歌が伝えられている。ここではひろく歌妓をいう。
・羈客 馬で旅をする旅人。
・紅茵 赤い敷き物。その上で女が舞をまう。


筆硯行隨手,詩書坐繞身。
みごとな文章や詩歌を、どこにいってもつくられると。詩書を座右にして手放すことはないという文人と聞き及んでいます。


小材多顧盼,得作食魚人。
わたしのようなわずかな才能の者でも、よく引立てくださいます。中流の食生活のものたちは皆、心からありがたく思っております。
・小材 少しばかり才能のある者。
顧盼 ふりかえって見る。目にかける。世話をしてひきたてる。
食魚人(うおをくらうひと) 貧乏人でなく、中流の食生活のできる人。貧乏人は玉やその他の野菜はかり食べる。
女性詩人0053