打球作 魚玄機

2013年2月18日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩贈白馬王彪 其二 曹植(曹子建) 魏詩<41>文選 贈答二 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1943
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩原道 韓退之(韓愈)詩12段目<115-20>Ⅱ中唐詩592 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1944
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集建都十二韻 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(3-13)-#2  杜甫 <400> #2 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1945 杜甫詩1000-400-583/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集越中逢天臺太乙子 孟浩然<29> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 1946 (02/18)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性打球作 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-80-16-# 卷804_12 【打球作】魚玄機  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1947
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー
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登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
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http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


打球作 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-80-16-#  卷804_12 【打球作】魚玄機  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1947
卷804_12 【打球作】魚玄機


打球作
堅圓凈滑一星流,月杖爭敲未擬休。
堅くてまるい滑らかな球体球がそれはまるで流星を思わせる。馬上から杖でゴールに向けてたたきはじいて、敵味方攻防戦で、休むひまもない。
無滯礙時從撥弄,有遮欄處任鉤留。
停滞することはなく、打っては走り回るのです、周りの欄干の方に撃たれても、そこにはポール留めの柵があるから、飛び出す心配はないのです。
不辭宛轉長隨手,卻恐相將不到頭。
転がっている球体を馬で追っかけ、人が追いかけ、人馬で打って、敵に邪魔されたり、陣地に打ちこまれないようにするのであり、どこまでもボールをたえず手もとに引き付けて、それで敵陣まで行けないことを、むしろ心配するのである。
畢竟入門應始了,願君爭取最前籌。

けっきょく、そのようにして.ゴールにボールを入れると、そこで試合はおわるのです。わたしが応援するあなた様、どうぞ、くじの一等賞を当てられることを願っております。
打球の作
堅圓【けんあん】凈滑【じょうかつ】一星流る、月杖 爭ひ敲【たた】き末だ休めんと擬せず。
滯礙【たいがい】の時無く撥弄【はつろう】に從ひ、遮欄【しゃらん】の處有って鉤留【こうりゅう】に任す。
宛轉【あんてん】長く手に随ふを 辭せず、卻って 相將って 頭に到らざるを 恐る。
畢竟【ひっきょう】門に入りて 應に始めて了るべし、願はくば 君 爭取【そうしゅ】せよ 最前籌を。

 
魚玄機0005














『打球作』 現代語訳と訳註
(本文)
打球作
堅圓凈滑一星流,月杖爭敲未擬休。
無滯礙時從撥弄,有遮欄處任鉤留。
不辭宛轉長隨手,卻恐相將不到頭。
畢竟入門應始了,願君爭取最前籌。


(下し文)
打球の作
堅圓【けんあん】凈滑【じょうかつ】一星流る、月杖 爭ひ敲【たた】き末だ休めんと擬せず。
滯礙【たいがい】の時無く撥弄【はつろう】に從ひ、遮欄【しゃらん】の處有って鉤留【こうりゅう】に任す。
宛轉【あんてん】長く手に随ふを 辭せず、卻って 相將って 頭に到らざるを 恐る。
畢竟【ひっきょう】門に入りて 應に始めて了るべし、願はくば 君 爭取【そうしゅ】せよ 最前籌を。


(現代語訳)
堅くてまるい滑らかな球体球がそれはまるで流星を思わせる。馬上から杖でゴールに向けてたたきはじいて、敵味方攻防戦で、休むひまもない。
停滞することはなく、打っては走り回るのです、周りの欄干の方に撃たれても、そこにはポール留めの柵があるから、飛び出す心配はないのです。
転がっている球体を馬で追っかけ、人が追いかけ、人馬で打って、敵に邪魔されたり、陣地に打ちこまれないようにするのであり、どこまでもボールをたえず手もとに引き付けて、それで敵陣まで行けないことを、むしろ心配するのである。
けっきょく、そのようにして.ゴールにボールを入れると、そこで試合はおわるのです。わたしが応援するあなた様、どうぞ、くじの一等賞を当てられることを願っております。


(訳注)
打球作

・打球 フットボールに、ポロとバレーを兼ねたような球戯であったように思われる。
映画『レッドクリフⅡ』初めで孫権の妹が忍び込んで試合を見るシーンがある。このゲームはサッカーのようであり、韓国映画『太平四神起』では人馬一体のゲームであった。このゲームにトトカルチョをするのである。そのくじをかけている官僚の応援をするのがこの詩なのである。水滸伝でも蹴鞠の得意な風流な主人公が描かれている。
魚玄機、こんな詩を書く人がどうして人を殺すのだろうか。


堅圓凈滑一星流,月杖爭敲未擬休。
堅くてまるい滑らかな球体球がそれはまるで流星を思わせる。馬上から杖でゴールに向けてたたきはじいて、敵味方攻防戦で、休むひまもない。
・堅圓凈滑 ポールの状態をいったもので、かたく、まろく、きれいで、すべすべしている。
・月杖 月に意味はない。前句に「一星凍る」とよんだので、杖に月を冠らせたまで。ポロやゴルフの棒のエうなものと思えばよい。


無滯礙時從撥弄,有遮欄處任鉤留。
停滞することはなく、打っては走り回るのです、周りの欄干の方に撃たれても、そこにはポール留めの柵があるから、飛び出す心配はないのです。
・滯礙 とどこおること。停滞する。
撥弄 撥ははじく。
・遮欄 ポール留めのさく。
・鉤留 くいとめる。


不辭宛轉長隨手,卻恐相將不到頭。
転がっている球体を馬で追っかけ、人が追いかけ、人馬で打って、敵に邪魔されたり、陣地に打ちこまれないようにするのであり、どこまでもボールをたえず手もとに引き付けて、それで敵陣まで行けないことを、むしろ心配するのである。
・宛轉 ころがること。


畢竟入門應始了,願君爭取最前籌。
けっきょく、そのようにして.ゴールにボールを入れると、そこで試合はおわるのです。わたしが応援するあなた様、どうぞくじの一等賞を当てられることを願っております。
・畢竟 けっきっく。
・門 アーチ。フットボールのゴールのようなもの。
・爭取 きそって取り合え。
・最前籌 籌はくじ、ふだ。最前籌は昔のくじ。すなわち一等賞。