遊崇真觀南樓,睹新及第題名處 魚玄機

2013年2月27日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩泰山梁父行 曹植 魏詩・楽府<49>古詩源 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1988
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩原性 韓愈(韓退之) <116-3>Ⅱ中唐詩601 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1989
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集遣意二首其一 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 4)  杜甫 <409> 五言律詩 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1990 杜甫詩1000-409-592/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集秋登蘭山寄張五 孟浩然 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 1991 (02/27)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性遊崇真觀南樓,睹新及第題名處 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-89-25-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1992
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首 
 
 


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卷804_19 【遊崇真觀南樓,睹新及第題名處】魚玄機

遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
(長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。

だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。

崇眞観の南樓に遊び、新及第の題名のぐ處を観る
雲峯満目春晴を放つ、歴歴 銀鉤指下に生ず。
自ら恨む羅衣の詩句を掩ふを、頭を挙げて空しく羨む 榜中の名。


長安城の図01



『遊崇真觀南樓,睹新及第題名處』 現代語訳と訳註
(本文)
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。


(下し文)
崇眞観の南樓に遊び、新及第の題名のぐ處を観る
雲峯満目春晴を放つ、歴歴 銀鉤指下に生ず。
自ら恨む羅衣の詩句を掩ふを、頭を挙げて空しく羨む 榜中の名。


(現代語訳)
(長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。


(訳注)
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處

長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。
・崇真觀 道教の寺院。長安城の東の城壁に近い新昌坊にあった。もと李斉の住宅のあとで、開元の初に建てられたもの。白居易もこの坊に住んでいたことがあり、「新昌書事四十韻」の詩に、「丹鳳樓は後に当り、青竜寺は前に在り」という句がある。「両棲」はこの丹鳳樓ではあるまいか。
・題名 新しく進士の試験に及第した進士が、自分の名まえを書きつけるのは、ふつう慈恩寺の雁塔の下であったが、この日までに何らかの約束があって、及第後、名を題したのであろう。


雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
・歷歷 分明のさま、また行列をなすさま。ここでは名前を書き連ねたもの。
・銀鉤 1 銀の鉤(かぎ)。銀製の釣り針。また、銀製のすだれ かけ。 2 書の筆法の一。また、巧みな書の形容。 3 新月をたとえていう語。


自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
・羅衣 うすものの新物。女の弐しい着物。
・榜中名 榜は立札。進士試験の及第者の姓名の発表書。