聯句 光威裒


2013年4月1日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩野田黄雀篇 曹植 魏詩<61> 女性詩721 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2153
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩九辯 第三段-#1 宋玉 <00-#5>Ⅱもっとも影響を与えた詩文 634 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2154
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集江畔獨步尋花七絕句 其六 成都浣花渓 杜甫 <442>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2155 杜甫詩1000-442-625/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集登石門最高頂 謝霊運<31> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2156 (04/01)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#4 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-122--#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2157
 
 ■今週の人気記事(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 
聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#4 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-122--#4   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2157


聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。[:光。]
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。[:威。]
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。[:裒。]
#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。[:光。]
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。[:威。]
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。[:裒。]
#4
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。[:威。]
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]



聯句 光威裒
oborotsuki02h朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にあるのです。
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねないのです。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。

刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。

#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになるのです。
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことがあるのです。
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。

春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うこともあります


#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。

女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。

偏【ひとえ】に憐みて愛しみを數え 蛓蛦【じい】の掌【しょう】,每【つね】に憶いて光【かがや】かしさを抽【ぬ】く玳瑁【たいまい】の簪【しん】。
煙洞【えんどう】幾年【いくねん】悲しみ尚お在り,星橋【せいきょう】一夕【いつせき】帳 空しく含む。
窗前【そうぜん】の時節【じせつ】虛しく擲【なげうつ】を羞じ,世上【せじょう】の風流【ふうりゅう】苦【はなは】だ諳【そらん】ずるを笑む


『聯句』光、威、裒の三姉妹 現代語訳と訳註
花蕊夫人006(本文)
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。


(下し文)
偏【ひとえ】に憐みて愛しみを數え 蛓蛦【じい】の掌【しょう】,每【つね】に憶いて光【かがや】かしさを抽【ぬ】く玳瑁【たいまい】の簪【しん】。
煙洞【えんどう】幾年【いくねん】悲しみ尚お在り,星橋【せいきょう】一夕【いつせき】帳 空しく含む。
窗前【そうぜん】の時節【じせつ】虛しく擲【なげうつ】を羞じ,世上【せじょう】の風流【ふうりゅう】苦【はなは】だ諳【そらん】ずるを笑む。


(現代語訳)
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。


(訳注) #3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
・蛓蛦 蛓はけむし。蛦はかたつむり。
・玳瑁 ウミガメ科のカメ。甲長約1メートル。背面の甲は黄褐色に黒褐色の斑紋があり、鱗板(りんばん)は瓦状に重なり合う。口の先端はくちばし状。熱帯・亜熱帯の海洋に分布。甲は鼈甲(べっこう)として装飾品の材料になる.


煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
・煙洞 仙人のすむところ、じつは妓女のすまい。
・星橋 いわゆるかさきざのわたせる橋。天の川に橋を渡していつでも行き交うこと。


窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。
女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。
・風流 色恋の道。