薛濤《池上雙鳧》

2013年4月17日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩桂之樹行 #2 曹植 魏詩<69> 女性詩737 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2233
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩九辯 第四五段(とおし) 宋玉  <00-#21>Ⅱもっとも影響を与えた詩文 650 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2234
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集野望因過常少仙 成都5-(5) 杜甫 <458>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2235 杜甫詩1000-458-641/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集酬従弟謝惠連 五首その(4) 謝霊運<47>西陵遇風獻康楽 その4 謝惠連 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2236 (04/17)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性酬従弟謝惠連 五首その(4) 謝霊運<47>西陵遇風獻康楽 その4 謝惠連 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2236 (04/17)
 
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
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李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


池上雙鳧 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-138-10-#3   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2237


池上雙鳧 
(池の水辺のつがいの野鳧)
雙棲綠池上,朝去暮飛還。 
この池の緑の澄み切った水辺に、つがいで棲みついている、その野鳧は朝は飛び去っていても、晩はかえってきていっしょに飛びまわって仲よくくらしている。
更憶將雛日,同心蓮葉間。

もっと思うには、さらにこのつがいは、やがてある日に雛を育てるようになるのです。それには心をあわせているし、池の蓮の葉のかげで、仲睦まじくしていることがあるのです。

池上の雙鳧
綠池の上に 雙棲【そうせい】し、朝去りて 暮に 飛還【ひかん】す。
更に憶ふ 雛を將【やしな】ふの日には、心を 蓮葉【れんよう】の間に 同じうせん。




『池上雙鳧』 現代語訳と訳註
野鴨0111(本文)
池上雙鳧 
雙棲綠池上,朝去暮飛還。 
更憶將雛日,同心蓮葉間。


(下し文)
池上の雙鳧
綠池の上に 雙棲【そうせい】し、朝去りて 暮に 飛還【ひかん】す。
更に憶ふ 雛を將【やしな】ふの日には、心を 蓮葉【れんよう】の間に 同じうせん。


(現代語訳)
(池の水辺のつがいの野鳧)
この池の緑の澄み切った水辺に、つがいで棲みついている、その野鳧は朝は飛び去っていても、晩はかえってきていっしょに飛びまわって仲よくくらしている。
もっと思うには、さらにこのつがいは、やがてある日に雛を育てるようになるのです。それには心をあわせているし、池の蓮の葉のかげで、仲睦まじくしていることがあるのです。


(訳注)
池上雙鳧

(池の水辺のつがいの野鳧) 
○この詩は、高官の男性へのお誘いの詩である。薛濤は性を売る妓女ではなく芸・詩文などを示す役割を持つ営妓、軍隊の管轄に置かれ、軍営に所属する官人や将兵をその技芸で楽しませるものであった。又池は、清流にのぞんで詩歌を作り盃を巡らす曲水の宴があり、中国古代、周公の時代に始まったとされている。


雙棲綠池上,朝去暮飛還。 
この池の緑の澄み切った水辺に、つがいで棲みついている、その野鳧は朝は飛び去っていても、晩はかえってきていっしょに飛びまわって仲よくくらしている。
・雙鳧 鳧は野生のかもである。二羽の鳧で、つがい。
・朝去暮飛還 「朝に去り幕に飛び還る」と読むことになる。飛還はもとのところへもどってくること。


更憶將雛日,同心蓮葉間。
もっと思うには、さらにこのつがいは、やがてある日に雛を育てるようになるのです。それには心をあわせているし、池の蓮の葉のかげで、仲睦まじくしていることがあるのです。
・憶 追憶・回憶と熱する字であるが、その思いは作者がこの詩を読む男性に向けての思いを云うのである。
・將【やしなう】 扶養の意。そだてること。
・蓮葉(れんよう)蓮は、芙蓉であり、その葉と花で性行為そのもをあらわし、恋の意が裏にふくまれている。また、蓮と恋とは同音である。
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