薛濤 井梧吟 

2013年4月15日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩門有萬里客 曹植 Ⅰ魏詩<67> 735 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2223
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩九辯 第一~ニ段(とおし) 宋玉  <00-#19>Ⅱもっとも影響を与えた詩文 648 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2224
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集聞斛斯六官未歸 成都5-(3) 杜甫 <456>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2225 杜甫詩1000-456-639/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集酬従弟謝蕙運 五首その(2) 謝霊運<45>西陵遇風獻康楽 その2 謝蕙運 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2226 (04/15)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
 
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227

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薛濤は西川節度使が管轄する官妓であった。「韋皐から李德裕までの歴代十一人の節度使に仕えて、詩によって知遇を受けている。その間に元稹・白居易・牛僧孺・令狐楚・裴度・嚴綬・張籍・杜牧・劉禹錫等、凡そ二十人の名士とも詩を唱和したとされる。また薛濤が詠じた詩は、『稿簡贅筆』には「有詩五百首」とあるが、現存しているのは約九十首である。




井梧吟
(井戸端の梧桐を吟ずる。)
庭除一古桐,聳干入雲中。
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
枝迎南北鳥,葉送往來風。

だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。

井梧【せいご】の吟
庭に除して一の古桐あり,聳干して雲中に入る。
枝は南北の鳥を迎へ,葉は往來の風を送る。


『井梧吟』 現代語訳と訳註

bijo02(本文)
庭除一古桐,聳干入雲中。
枝迎南北鳥,葉送往來風。


(下し文)
井梧【せいご】の吟
庭に除して一の古桐あり,聳干して雲中に入る。
枝は南北の鳥を迎へ,葉は往來の風を送る。


(現代語訳)
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。


(訳注)
井梧吟
 井戸端の梧桐を吟ずる。
杜甫『宿府』
清秋幕府井梧寒,獨宿江城蠟炬殘。永夜角聲悲自語,中天月色好誰看?風塵荏苒音書絕,關塞蕭條行路難。己忍伶俜十年事,強移棲息一枝安。
梧桐は鳳凰の住むところを意味する。つまり仲睦まじい生活を連想させ、井戸端というのは、砧をうつ場所である。どちらも女性にとっての男性を思う大切な場所である。

庭除一古桐,聳干入雲中。
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
〇この詩は男女の性行為の別表現で、上品に連想させる。


枝迎南北鳥,葉送往來風。
だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。





薛濤井について
唐代の女流詩人薛涛にちなんで清代のはじめに造られ、成都の南部を流れている錦江のほとりに位置している。
薛涛は西暦770年に成都で誕生し、この地で父をなくし、楽妓に身を落すことになりました。しかし、詩才に富んでいる彼女は数多くの名詩を残して唐代一の女流詩人と称えられました。晩年彼女が水を汲み、詩箋(しせん)を作ったといわれる井戸が公園内にあります。詩箋が美しく明代に皇帝への貢物ともなったことから「薛涛井」としての名も広まりました。
薛涛は生涯を通じて竹を愛し、竹を広く植えることで竹を敬う気持ちを表しました。彼女だけではなく、竹は昔から文人墨客が欠かしてはいけないものとして珍重されてきました。常緑植物として一年中生気に満ちていることから、中国では頑強なことのシンボルとなっています。常に天に向かい聳えたっているので、粘り強く向上心のあることに喩えられ、根がしっかりはっていることも自制心を持っている喩えとして賛美されています。
現在の望江楼は竹の公園として国内外の観光客を引き付けています。正門に入り、まず目に入るのは道の両側にびっしりと植え込まれている各種の竹です。130余りの種類があり、中国内で竹の品種の一番多い公園となっています。
公園の南西に立っている四層の建物が望江楼で、「崇麗閣」ともいいます。下の二層が四角、上の二層が八角の楼閣で、そりかえった屋根は実に優美さを感じさせています。