薛濤 《十離詩十首 犬離主》 
高貴なお邸に出入りさせていただいて早、四、五年にもなっています。あなた様のご厚情にあまえつづけており、本当にご主人にかわいがられていたのです。



2013年5月28日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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十離詩十首 犬離主 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-178-50-#40-2   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2437


十離詩
元徴之使蜀。巌司空遣涛往事。
元稹が官吏を取り締まる官、監察御史として蜀に遣わされた。厳綬(厳司空)は旅の慰労に薛濤を同行させた。
困事獲怒。遠之。
事件を起こして逆鱗に触れ、罰として遠ざけられた。
涛作十離詩以献。逐復善焉。

薛濤は、「十離詩」と題した詩を詩集にして元稹に献上した。やがてまた許され良いことになった。
犬離主
(飼い主の主人から追いだされた犬の歌。)
出入朱門四五年,為知人意得人憐。 
高貴なお邸に出入りさせていただいて早、四、五年にもなっています。あなた様のご厚情にあまえつづけており、本当にご主人にかわいがられていたのです。
近緣咬著親知客,不得紅絲毯上眠。
 
ところが、ふとしたことから、ご主人の近縁のお方にかみつくようなまねをしてしまい、このうえは、紅い上等の毛せんの上で眠るわけにはいきませんと孟反省致しております。

濤困酔爭令、擲注子、誤傷相公猶子、去幕。故云。



『十離詩十首』 現代語訳と訳註
bijo02(本文)
40犬離主71
出入朱門四五年,為知人意得人憐。 
近緣咬著親知客,不得紅絲毯上眠。 


(下し文) 40犬離主71
朱門に出入して四五年,人意あるを知るを為して人憐れむを得る。 
緣近くも親知の客を咬著し,紅絲の毯上に眠ることを得ず。 


(現代語訳)
(飼い主の主人から追いだされた犬の歌。)
高貴なお邸に出入りさせていただいて早、四、五年にもなっています。あなた様のご厚情にあまえつづけており、本当にご主人にかわいがられていたのです。
ところが、ふとしたことから、ご主人の近縁のお方にかみつくようなまねをしてしまい、このうえは、紅い上等の毛せんの上で眠るわけにはいきませんと孟反省致しております。


(訳注) 40
犬離主

飼い主の主人から追いだされた犬の歌。
・犬離主 薛濤がみずからを罪を受けるものとして犬にたとえ、元稹を罪を与えるものとして飼主にたとえたもの。いかように処分されても文句はないと覚悟しているということを示す。


出入朱門四五年,為知人意得人憐。 
高貴なお邸に出入りさせていただいて早、四、五年にもなっています。あなた様のご厚情にあまえつづけており、本当にご主人にかわいがられていたのです。
・出入朱門四五年 ・出入 別にテキストで馴擾(じゅんじょう) 馴は慣らすこと。擾もならすこと。
・朱門 富貴・豪貴家の門は南にある。元稹の邸の家の正規の門。
・憐(あわれむ) 可愛がる。


近緣咬著親知客,不得紅絲毯上眠。 
ところが、ふとしたことから、ご主人の近縁のお方にかみつくようなまねをしてしまい、このうえは、紅い上等の毛せんの上で眠るわけにはいきませんと孟反省致しております。
hakka02