薛濤 《十離詩十首 鷹離鞲》 あなたは刀のきっさきのように鋭い爪、鈴のように大きな目をもっていて、平原を走る兎を、その目で見つけ、爪でとらえるという、ご満足されていた鷹狩用の鷹でありました。


2013年6月5日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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47 鷹離鞲 78
大鷹01鷹離鞲
(鷹匠の腕から飛び立ってしまった鷹。)
爪利如鋒眼似鈴,平原捉兔稱高情。
あなたは刀のきっさきのように鋭い爪、鈴のように大きな目をもっていて、平原を走る兎を、その目で見つけ、爪でとらえるという、ご満足されていた鷹狩用の鷹でありました。
無端竄向青云外,不得君王臂上擎。
ふとしたはずみに、逃げ出して、空高く舞いあがってどこかえ行ってしまった。それからは、もう二度と狩りの遊びをなさる君王さまのひじの上につながれることはできないことになってしまいました。


『鷹離鞲』 現代語訳と訳註
(本文)
鷹離鞲
爪利如鋒眼似鈴,平原捉兔稱高情。
無端竄向青云外,不得君王臂上擎。


(下し文)
(鷹 鞲【ゆごて】を離る)
爪の利なること鋒の如く眼は鈴に似たり,平原にて兔を捉え高情に稱う。
端なくも 竄【のが】れて青雲の外に向ふ、君王の臂上【ひじょう】に 擎【ささ】げらるるを 得ず。


(現代語訳)
(鷹匠の腕から飛び立ってしまった鷹。)
あなたは刀のきっさきのように鋭い爪、鈴のように大きな目をもっていて、平原を走る兎を、その目で見つけ、爪でとらえるという、ご満足されていた鷹狩用の鷹でありました。
ふとしたはずみに、逃げ出して、空高く舞いあがってどこかえ行ってしまった。それからは、もう二度と狩りの遊びをなさる君王さまのひじの上につながれることはできないことになってしまいました。


(訳注)
鷹離鞲
(鷹匠の腕から飛び立ってしまった鷹。)
・硝 音こう。弓を射るとき、左のひじにつける革具。鷹匠は、そこに鷹をとまらせておくわけ。


爪利如鋒眼似鈴,平原捉兔稱高情。
あなたは刀のきっさきのように鋭い爪、鈴のように大きな目をもっていて、平原を走る兎を、その目で見つけ、爪でとらえるという、ご満足されていた鷹狩用の鷹でありました。
・利 するどいこと。
・鋒 刀のきっさき。
・高情 相手(第四句の君王-すなわち元稹をさす) の心。心に称うとは満足させること。


無端竄向青云外,不得君王臂上擎。
ふとしたはずみに、逃げ出して、空高く舞いあがってどこかえ行ってしまった。それからは、もう二度と狩りの遊びをなさる君王さまのひじの上につながれることはできないことになってしまいました。
・臂上 ひじの上。
鸕鶿001