薛濤 《十離詩十首 竹離亭》 新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。

2013年6月6日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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竹離亭
(竹が亭をはなれる)
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。 
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。

ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。

竹 亭を離る
蓊郁【おうゆう】新に栽うる 四五行,常に勁節【けいせつ】を將って秋霜に負【そむ】く。 
春筍【しゅんじゅん】牆【しょう】を鑽り破るに緣るを為し,垂陰 玉堂を覆うことを得ず。


『十離詩十首 竹離亭』 現代語訳と訳註
bamb05176(本文)

竹離亭
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。 
為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。


(下し文)
竹 亭を離る
蓊郁【おうゆう】新に栽うる 四五行,常に勁節【けいせつ】を將って秋霜に負【そむ】く。 
春筍【しゅんじゅん】牆【しょう】を鑽り破るに緣るを為し,垂陰 玉堂を覆うことを得ず。


(現代語訳)
(竹が亭をはなれる)
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。


(訳注)
竹離亭

竹が亭をはなれる


蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。 
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
・蓊郁 草木のさかんにしげるさま。蒼森におなじ。
・勁節 ふしがあって強いこと。転じて固いみさお。江滝の詩に「風を凌んで勁節を知り、雪に負いて点心を見るとある。
・負秋霜(しゅうそうにそむく) 秋の霜にほかの草木は凋落するのに、竹はそれに堪え、めげないことをいう。
 

為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。
・春筍 筍はたけのこ。
・鑽 つき破って穴をあける。錐で穴をあける。
・牆 かき。
垂陰 葉かげ。
・玉堂 りっはなお座敷。
・覆 上からかぶせるようにおおい、日かげをあたえる。